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11月 27日, 2020

文献レビューに基づいた「ハゲタカジャーナル」に対する認識の調査:Jeffrey Beall氏の影響力と弊害の指摘(文献紹介)

2020年11月10日付で、Elsevier社が刊行する査読誌“The Journal of Academic Librarianship”に、ポーランドのアダム・ミツキェヴィチ大学の2人の研究者による共著論文“How is open access accused of being predatory? The impact of Beall's lists of predatory journals on academic publishing”のオンライン速報版(In Press, Journal Pre-proof)がオープンアクセス(OA)で公開されています。

同論文は、「ハゲタカジャーナル」が文献上で、どのように特徴づけられているかを調査する目的で執筆されました。調査は、Web of Science、Scopus、Dimensions、Microsoft Academicの4種類の文献データベースに収録されたハゲタカ出版を扱う英語文献280件のレビュー及び質的分析として行われています。

黒人・先住民・有色人種(BIPOC)を題材とした児童向け絵本のデータベース“Diverse BookFinder”による蔵書評価:米・フロリダ大学教育学部図書館の報告(文献紹介)

米国大学・研究図書館協会(ACRL)が発行する“College & Research Libraries News”Vol 81, No 10(2020年11月)に、米国のフロリダ大学教育学部図書館(The Education Library at the University of Florida)の2人の図書館員は共著で執筆した、黒人・先住民・有色人種(BIPOC)を題材とした児童向け絵本のデータベース“Diverse BookFinder”による蔵書評価の取り組みを報告した記事が掲載されています。

“Diverse BookFinder”は、メイン州ベイツ大学の研究者が米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成金を活用して構築した、BIPOCのキャラクターが登場する絵本の総合データベースです。2002年以降に米国で出版または頒布され、小学3年生(K-3)までを対象とし、英語または英語を含む多言語で描かれた絵本を収録しています。データベースは検索に対応しているだけでなく、絵本の中でBIPOCのキャラクターがどのように描かれているかを分析するためのツールとして、“Collection Analysis Tool (CAT)”を提供しています。

文部科学省、ジャーナル問題検討部会(第7回)の議事録・配布資料を公開

文部科学省のウェブサイトにおいて、2020年10月27日にオンラインで開催された科学技術・学術審議会情報委員会ジャーナル問題検討部会(第7回)の議事録と配布資料が公開されています。

ジャーナル問題検討部会 議事録・配付資料(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/001/giji_list/index.htm
※第7回の議事録・配布資料も掲載されています。

参考:
文部科学省、ジャーナル問題検討部会(第6回)の議事録・配布資料を公開
Posted 2020年10月26日
https://current.ndl.go.jp/node/42357

神奈川県川崎市、「『今後の市民館・図書館のあり方』に関する中間とりまとめ」を公表

2020年11月12日、神奈川県川崎市は、「『今後の市民館・図書館のあり方』に関する中間とりまとめ」を公表しました。

川崎市では、市の市民館・図書館が、地域の中の生涯学習施設としての機能を最大限に発揮しながら、全ての市民が生涯を通じて学び続けることができるよう、概ね10年後の将来を見据えた「今後の市民館・図書館のあり方」の策定に向けた検討を進めています。

今回公表された「中間とりまとめ」は、現時点における検討内容をまとめたものです。「中間とりまとめ」中の記載によれば、2021年1月を目途に「今後の市民館・図書館のあり方」(案)を策定し、1月下旬から2月にかけてパブリックコメントを実施した上で3月の策定を目指すとしています。

「『今後の市民館・図書館のあり方』に関する中間とりまとめ」を公表しました(川崎市, 2020/11/12)
https://www.city.kawasaki.jp/templates/press/880/0000122530.html

東北大学附属図書館、「Go to 図書館」キャンペーンの一環として「百鬼夜行展」を開催:同館Twitter・Instagramで任天堂「あつまれ どうぶつの森」で使えるマイデザインを公開

東北大学附属図書館が、同館本館において、2020年11月27日から2021年2月18日まで「百鬼夜行展」を開催します。同館の「Go to 図書館」キャンペーンの一環として、同館所蔵の同絵巻の原寸大複製をパネル展示するものです。

連携企画として、同館のTwitter・Instagramで、任天堂「あつまれ どうぶつの森」で使える、鬼・妖怪等のマイデザインが公開されています。

【本館】"Go to 図書館"企画「百鬼夜行展」開催について(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/news/2020/20201125.html

@hagi_no_suke(Twitter,2020/11/25)
https://twitter.com/hagi_no_suke/status/1331492196512530434

静岡県、「新しい県立図書館」アイデアコンペを実施

2020年11月26日、静岡県が「新しい県立図書館」アイデアコンペを実施することを発表しました。

同県は、静岡県立中央図書館の新館整備計画を進めており、ウィズコロナ・アフターコロナ時代に対応しつつ、新しい県立図書館ができることや、県立図書館でできることについて、自由な発想のアイデアを募集するとしています。

大学程度の部、高校程度の部、一般の部があり、応募期間は2020年12月1日から2021年1月15日です。

「新しい県立図書館」アイデアコンペを実施します(静岡県, 2020/11/26)
https://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-080/shintosyokan/idea_competition.html

九州大学附属図書館、「江崎文庫」の和本をデジタル化し公開:江戸時代以前に刊行された農学、昆虫学、本草学関係資料114点253冊

2020年11月13日、九州大学附属図書館は、同大学が所蔵する「江崎文庫」の和本をデジタル化し九大コレクション上で公開したことを発表しました。「江崎文庫」とは、同大学農学部長等を務めた昆虫学者、動物分類学者である江崎悌三博士(1899-1957)の蔵書からなるコレクションです。

今回のデジタル化は国文学研究資料館「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」により行われたものとあり、江戸時代以前に刊行された農学、昆虫学、本草学関係資料114点253冊(11,106コマ)が対象となっています。

江崎文庫の和本をデジタル化し公開しました(九州大学附属図書館, 2020/11/13, 2020/11/27更新)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/36384

大日本印刷株式会社、重要無形民俗文化財「麒麟獅子舞」のデジタルアーカイブ化を実施

2020年11月26日、大日本印刷株式会社(DNP)は、2020年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された「麒麟獅子舞」を、デジタル映像として撮影・計測し、デジタルアーカイブ化することを発表しました。

「麒麟獅子舞」は、鳥取県東部と兵庫県北西部に江戸時代から伝わる伝統芸能です。デジタル化に際しては、モーションキャプチャスーツを使用し、3人の舞子役の細かい動きの立体的な計測が行われます。

同取組は、鳥取県東部から兵庫県北西部にかけての観光振興を行う一般社団法人麒麟のまち観光局により、日本郵便の年賀寄付金配分事業の寄付金を活用して実施されるものです。作成したデジタルアーカイブは、同観光局から鳥取県と鳥取市に対して寄贈される予定です。また、計測データは、教育分野や観光等に活用していくと述べられています。

鳥取県の伝統芸能、国の重要無形民俗文化財「麒麟獅子舞」をデジタルアーカイブ化(DNP, 2020/11/26)
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10158907_1587.html

「石黒忠悳関係文書」など憲政資料計483点が国立国会図書館デジタルコレクションで公開

2020年11月26日、国立国会図書館(NDL)は、「石黒忠悳関係文書」など憲政資料計483点を国立国会図書館デジタルコレクションで公開しました。デジタル化された文書は次のとおりです。

・赤松則良関係文書(6点)
・芦田均関係文書(寄託)(2点)
・石黒忠悳関係文書(68点)
・石坂泰三関係文書(4点)
・内田康哉・政関係文書(1点)
・榎本武揚関係文書(3点)
・大木喬任関係文書(9点)
・大木操関係文書(52点)
・大平正芳関係文書(1点)
・大山巌関係文書(寄託)(45点)
・樺山資紀関係文書(その2)(1点)
・熊谷八十三関係文書(1点)
・憲政資料室収集文書(20点)※幣原喜重郎手帳、福島安正日記 他
・児玉源太郎関係文書(5点)
・小林次郎関係文書(5点)
・阪谷芳郎関係文書(99点)
・鈴木隆夫関係文書(24点)
・龍野周一郎関係文書(65点)
・寺光忠関係文書(3点)
・福島安正関係文書(2点)
・水野直関係文書(36点)
・宮島誠一郎関係文書(所蔵)(31点)

フランス国立図書館(BnF)、2020年11月24日から研究図書館の閲覧室を一部再開

2020年11月20日、フランス国立図書館(BnF)が、同館の研究図書館の閲覧室について11月24日から一部再開することを発表しました。一般向けの閲覧室については、引き続きサービスを休止しています。

再開するのは、フランソワ・ミッテラン、リシュリュー、アルスナル、オペラ座の研究図書館です。同対応は2021年1月4日まで行われる予定です。

閲覧室を利用するためには、研究図書館の利用カードである“Pass Recherche”と、閲覧したい資料を24時間前までに予約することが必要です。来館者には、マスク着用、入館・入室時の手指消毒、他の来館者と1.5メートル以上間隔をあける等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底することを求めています。

また、発表の中では、引き続きオンラインサービスとデジタルリソースの提供を行うと述べられています。

Actualités
https://www.bnf.fr/fr/actualites
※2020年11月20日付で“Réouverture des salles de lecture de la Bibliothèque de recherché”と掲載されています。

熊本県立大学図書館、夏目漱石離熊120年記念展示をオンラインで開催

2020年11月27日、熊本県立大学は、同大学図書館による夏目漱石離熊120年記念のオンライン展示「熊本で出会った夏目漱石と寺田寅彦―俳句・絵画・ヴァイオリン」の開始を発表しました。

現在の熊本市にあった旧制第五高等学校で教授を務めていた夏目漱石が、イギリス留学のため明治33年(1900年)に熊本を離れてから120年となることを記念する展示です。発表では、「コロナ禍の中で様々な制約を受ける図書館の新たな貢献のかたち」と述べています。

夏目漱石離熊120年記念展示を開始しました!(熊本県立大学, 2020/11/27)
https://www.pu-kumamoto.ac.jp/news/detail.php?id=1161

夏目漱石離熊120年記念展示「熊本で出会った夏目漱石と寺田寅彦―俳句・絵画・ヴァイオリン」
https://soseki-kumamoto-anniversary.com/

Europeana によるEU孤児著作物指令への評価(記事紹介)

Europeana Proの2020年11月19日付け記事“Evaluating the Orphan Works Directive”で、欧州委員会(EC)が実施したEU孤児著作物指令(2012年10月採択)に関する調査へのEuropeanaの回答が紹介されています。筆者はEuropeana財団のポリシー・アドバイザーであるAriadna Matas氏です。

ECの調査は2020年8月から10月にかけて行われ、孤児著作物のデジタル化・流通を促進する手段としてのEU孤児著作物指令の効率性・有効性の評価が行われました。87の機関が調査に回答しています。

記事では、EU孤児著作物指令には、規定の範囲が限定されている、要件が煩雑、法的な不確実性がある、といった様々な問題があることを指摘しています。その上で、EU「デジタル単一市場における著作権に関する指令」(2019年4月採択)とEU孤児著作物指令の規定がカバーしている範囲に重複がみられるとし、ほとんど使用されていない後者について撤回の検討を勧めています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)とオーストラリア学校図書館協会(ASLA)、学校図書館への人員配置に関する推奨基準を改訂

2020年11月24日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、ALAとオーストラリア学校図書館協会(ASLA)が実施した、学校図書館への人員配置に関する推奨基準“Recommended minimum information services centre staffing”の改訂について発表しています。

The Sydney Morning Heraldの同日付け記事でもこの改訂について報じており、21世紀におけるニーズを満たせるよう学校図書館に配置される“teacher librarian”の増加を意図したものであること、“teacher librarian”は教育及び情報サービスの修士号が求められる職位であること等が紹介されています。

ALIAの発表によれば、オーストラリアでは過去27年間において、生徒数に対する教師数の比率に改善が見られます。しかし、学校図書館で勤務する“teacher librarian”の数は減少し、不利な条件に置かれた地域(disadvantaged areas)の学校では特にその傾向が強いとしています。これは若年層のリテラシー・レベルに直接的な影響を及ぼすとし、ALIAとASLAは、州・準州の政府による対処が必要であると述べています。

英国図書館(BL)、イギリス東インド会社のアーカイブに保存されたウィリアム・アダムス(三浦按針)の手紙をオンラインで公開

英国図書館(BL)によるブログ“Untold lives”の2020年11月17日付け記事で、ウィリアム・アダムス(三浦按針)の手紙をオンラインで公開したことが紹介されています。原本は同館が所蔵するイギリス東インド会社のアーカイブで保存されています。

乗船していた商船リーフデ号が1600年に日本に漂着した後、ウィリアム・アダムスは日本での生活の中でイギリス・オランダの東インド会社の手助けを行っています。そのような経緯から、イギリス東インド会社のアーカイブにはウィリアム・アダムスが日本から同社やその関係者宛てに送った手紙が含まれています。

失われた文学遺産を救出する:オーストラリアの絶版書電子化プロジェクト(記事紹介)

オーストラリア・メルボルン大学のマルチメディアプラットフォーム“Pursuit”において、2020年11月22日付けで絶版書電子化プロジェクトに関する記事“Rescuing Australia's lost literary treasures”が公開されています。筆者はオーストラリア・メルボルン大学の准教授ギブリン(Rebecca Giblin)氏です。

本記事で紹介されている絶版書電子化プロジェクト“Untapped: the Australian Literary Heritage Project”は、ギブリン氏が率いる研究者チームと、オーストラリア作家協会、オーストラリアの公共図書館が連携して実施するものであり、2020年11月に立ち上げられました。図書館コレクションの専門家チームとの協力により文化的に重要な絶版書をリスト化した上で、それらを電子書籍化し、販売や図書館でのデジタル貸出を行うという内容です。

絶版書のためのマーケットを用意し作家の収入を改善することも意図したプロジェクトであり、作家側は電子書籍の販売や貸出に伴う収益を受け取ります。記事によれば、オーストラリアでは作家が執筆活動から得る収入は年々減少しており、最新の数字では一年当たり平均1万2,900オーストラリアドルの収入とあります。

11月 26日

【イベント】電子図書館調査報告2020発刊記念セミナー(12/18・オンライン)

2020年12月18日、「電子図書館調査報告2020発刊記念セミナー」がオンラインで開催されます。

同セミナーでは、電子出版制作・流通協議会(電流協)が発行した『電子図書館・電子書籍貸出サービス調査報告書』の内容と、図書館における新型コロナウイルス感染症対策について説明が行われます。

参加費は無料で、事前の申込が必要です。

当日の主な内容は以下の通りです。

・「公共図書館における電子図書館・電子書籍貸出サービスアンケート」調査の結果について
講師:長谷川智信氏(電流協)

・「大学図書館における電子図書館・電子書籍貸出サービスアンケート」調査の結果について
講師:野口武悟氏(専修大学教授)

・「電子図書館調査2020、With/Afterコロナの図書館・電子図書館のこれから」
講師:植村八潮氏(専修大学教授)

電子図書館調査報告2020発刊記念セミナー(電流協)
https://aebs.or.jp/seminar20201218.html

国文学研究資料館、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫と「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結

2020年11月25日、国文学研究資料館と慶應義塾大学附属研究所斯道文庫は共同して、前日24日に「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結したことを発表しました。

両機関は締結した覚書に基づいて、慶応義塾大学附属研究所斯道文庫が所蔵する貴重資料のデジタル化を進め、国文学研究資料館の「新日本古典籍総合データベース」で順次公開することを表明しています。今後公開予定の斯道文庫所蔵資料として、室町期の連歌師である宗祇の『源氏物語』帚木の巻の一場面に対する注釈書『〔帚木別注〕』や、国内初の近代的国語辞書として知られる『言海』の校正刷『言海〔校正刷〕』を紹介しています。

お知らせ(国文学研究資料館)
https://www.nijl.ac.jp/news/
※2020.11.25欄に「慶應義塾大学附属研究所斯道文庫と「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を11月24日に締結いたしました。斯道文庫が所蔵する貴重資料のデジタル画像化とWEB上での一般公開を進めていきます。」とあります。

八王子市図書館(東京都)、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて実施した「市民の読書環境等に関する緊急アンケート調査」の結果を公開

2020年11月24日、東京都の八王子市図書館が、9月3日から30日の期間に実施した「市民の読書環境等に関する緊急アンケート調査」の結果を公開しました。

同館は、新型コロナウイルス感染症拡大による市民の読書環境の変化や、図書館へのニーズを把握し、「新たな生活様式」に基づく読書環境の整備に活用していくため同調査を実施しました。アンケート調査には、八王子市内在住者389人と、同市に在住し図書館利用者登録済の利用者492人が回答し、同館のウェブサイト上で、読書環境・同館の利用動向・今後の同館への希望等に関する回答結果の概要や集計結果が公開されています。

英・ケンブリッジ大学図書館、同館所蔵のチャールズ・ダーウィンの研究ノートのうち2001年以来所在不明の2冊について情報提供を呼びかけ

2020年11月24日付で、英国のケンブリッジ大学図書館が、同館所蔵のチャールズ・ダーウィンの研究ノートのうち所在不明の2冊について、情報提供を呼びかけています。

所在不明となっているのは、ダーウィンが1837年のビーグル号航海から帰還した後に執筆した“Notebook B”及び“Notebook C”の2冊の研究ノートです。このうち“Notebook B”には、ダーウィンの理論を象徴する「生命の樹」のスケッチが収録されています。同館はその内容の希少性から、これらの研究ノートの価値は数百万ポンドに上ると推定しています。

2冊のノートは2000年9月に写真撮影のため同館の特別収蔵室から持ち出されたことが確認されていますが、2001年1月の定期点検では所定の位置で確認されず、それ以来所在不明となっています。当初は誤った場所に置き忘れられたのではないかと考えられていましたが、2020年初めに189の保管箱を含むダーウィンアーカイブ全体の徹底した調査を行ったにもかかわらず発見できなかったことから、同館は盗難被害に遭った可能性が高いと結論づけました。また、館内に未確認のスペースは残っているものの、特別コレクションスペースだけで棚長の総計が45キロメートル以上にのぼり、これらのスペースを完全に確認するには5年の時間を要する、としています。

英・JiscとWiley社、英国の主要大学及び英国科学振興協会(BAAS)のアーカイブ資料の新たなデジタルコレクション構築を目的としたパートナーシップ関係を拡大

2020年11月19日、英国のJiscとWiley社は、新たなデジタルコレクション“British Association for the Advancement of Science”の構築のため、英国の主要大学及び英国科学協会(BSA)とのパートナーシップ関係を拡大したことを発表しました。

“British Association for the Advancement of Science”は、歴史的に価値の高い一次資料を提供するWiley社のデジタルプラットフォーム“Wiley Digital Archives”へのホスティングの下で構築が進むデジタルアーカイブコレクションです。1830年代から1970年代までの約150年間の英国科学史の記録として、英国の主要大学及びBSAの前身の英国科学振興協会(BAAS)のアーカイブ資料で構成されます。ヘリウムガスを発見した天文学者ロッキャー(Joseph Norman Lockyer)のメモやノーベル化学賞受賞者ラムゼー(William Ramsay)の講演ノートなどを収録し、完成時には約100万ページ相当の規模となることが見込まれ、収録内容の9割以上が初めてデジタル化される資料となります。

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