アーカイブ - 2015年 10月 20日

山形大学、山形大学リポジトリ(JAIRO Cloud版)を公開

2015年10月13日、山形大学は「山形大学リポジトリ」(JAIRO Cloud版)の一般公開を開始しました。

山形大学は従来、大学コンソーシアム山形に参加する他機関と共同で、「ゆうキャンパスリポジトリ」(正式名称「学術成果発信システム山形」)を構築・運用していました。2013年から、国立情報学研究所によるJAIRO Cloudへのデータ移行実験に協力を開始し、今回、JAIRO Cloud版への移行を終えたとのことです。

「山形大学リポジトリ」(JAIRO Cloud版)に含まれるのは山形大学のコンテンツのみで、ゆうキャンパスリポジトリに参加している他機関については、今後機関ごとにJAIRO Cloud版のリポジトリを立ち上げるとのことです。各機関の立ち上げ完了後に、「ゆうキャンパスリポジトリ」(JAIRO Cloud版)としても閲覧可能になるとされています。

「山形大学リポジトリ」(JAIRO Cloud版)の一般公開について(山形大学附属図書館、2015/10/14付け)
http://www.lib.yamagata-u.ac.jp/ytlib/info9077/

ゆうキャンパスリポジトリサイトへの接続エラーについて(山形大学附属図書館、2015/9/30付け)

東京都立中央図書館、東京都公文書館との共催により企画展示「江戸城から明治宮殿へ-首都東京の幕開け-」を開催

2015年10月31日から11月15日まで、東京都立中央図書館特別文庫室と東京都公文書館との共催により、企画展示「江戸城から明治宮殿へ-首都東京の幕開け-」が開催されます。会場は東京都立中央図書館企画展示室及び多目的ホールで、入場は無料です。

同展示では東京都立中央図書館が所蔵する重要文化財「江戸城造営関係資料」等と東京都公文書館の所蔵する重要文化財「東京府・東京市行政文書」等をあわせて展示し、江戸城から明治宮殿への変遷を通じて、幕末の江戸から近代国家の首都東京への歩みを紹介するとのことです。また、同展示にあわせて株式会社フジテレビジョンの協力により開発された、江戸城門の過去の様子を再現CGで閲覧できるアプリケーション「タイムトリップビュー江戸城門」のデモンストレーションも行われるとのことです。

雑誌の「オープンさ」を数値化したサイトOpen Access Spectrum Evaluation Tool公開

2015年10月19日、米SPARCは学術雑誌の「オープンさ」を数値化し、確認できるサイト”Open Access Spectrum Evaluation Tool”(OAS Evaluation Tool)を公開しました。

このサイトはSPARCとPLOSが資金を提供し、BioMed Central社や英国研究図書館コンソーシアム、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)等の協力の下で構築されたものです。SPARCとPLOSが策定したオープンアクセスの程度を示すガイドブック、“HowOpenIsIt?”に基づき、「読者の権利」、「再利用に係る権利」、「著作権」、「投稿に係る著者の権利」、「自動的な投稿」、「機械可読性」の6つの観点から、各雑誌のオープンさを数値化しています。

公開時点では500誌が採点対象となっていますが、数カ月以内にさらに500誌を追加し、1,000誌について評価結果を閲覧できるようにするとのことです。評価対象とする雑誌はScimagoデータセットから選んだ引用評価の高いオープンアクセス(OA)雑誌200誌、非OA雑誌600誌、Scielo等他のリソースから出版地や分野を考慮し選んだ雑誌200誌であるとのことです。

米国国立公文書館(NARA)のウェブサイト・ソーシャルメディアへのアクセス実態(記事紹介)

Google Analyticsの分析によると、2015年度に米国国立公文書館(NARA)のウェブサイトを訪問したのは2,400万人で、8,000万ページを閲覧されており、2014年度の1,900万人・6,900万ページより各々26%・16%増加しているとのことです。

また33.6%のウェブサイトへの接続はモバイルもしくはタブレットからで、前年比18%増で増加傾向とのことで、それに合わせてウェブサイトを改善しないといけないと考えているようです。

また、200人の職員が130のソーシャルメディア(Facebook、Twitter、Tumblr、Instagramなど)のアカウントで活動しており、2015年度にはソーシャルメディアに2億5千万のアクセスがあり、前年の1億4,100万に比べて著しく増加しているとのことで、職員は、ソーシャルメディアの力を意識しているとのことです。

By The Numbers: Maximizing Value through Web and Social Media(The National Archives AOTUS BLOG,2015/10/9)

米国国立公文書館(NARA)、中国人排斥法(Chinese Exclusion Act)に関するiBooks用電子書籍と“iTunes U”用の教材を公開

米国国立公文書館(NARA)、中国人排斥法(Chinese Exclusion Act)に関する、Apple社のiBooks用の電子書籍 “The Chinese Exclusion Act - Researching in the National Archives” と同社のオンライン教材サービス“iTunes U”用の教材“The Chinese Exclusion Act”を公開したと発表しています。

1882年に制定された中国人排斥法は、米国への移民を制限した最初の重要な法律で、個々のケースファイルと居住証明書のレコード・ドキュメントは国立公文書館に収蔵されているとのことです。

電子書籍はiPad、iPhone、Macで利用可能で、移民局・税関・通関手続地・エンジェル島移民局の一次資料で編まれており、インタラクティブ機能、調査と考察のための項目の課題、強調表示のための転写、閲覧機能を含むとのことです。

“iTunes U”用の教材は、自分のペースで21週間で学べる設定で、ガイドブック、記事、動画、課題が含まれているとのことで、NARAのデジタル記録を調査・発見し、中国人排斥法や関連する法律の影響を深く理解できるようになっているとのことです。

Pew Research Center、2015年の米国の読書調査のレポートを公表

米国の調査機関Pew Research Centerが2015年10月19日に米国人の読書に関するレポート“Slightly fewer Americans are reading print books, new survey finds”を発表しています。

レポートによると、

・読者層は前年より若干減り、電子書籍の読者は横ばい。
・72%の米国人は過去1年間に、形態や分量を問わず読書をしているが、2011年の調査結果である79%よりも減少している。
・過去1年間に冊子体の書籍を読んでいる成人男性は63%で、昨年調査の69%や、2011年調査の71%から減少している。
・27%の米国人が過去1年間に電子書籍を読んでおり、2011年調査の17%より上昇している。
・オーディオブックについては12%が利用している。
・前年に読んだ本の数の平均は12冊で、メジアン(中央値)は4冊。
・約27%の成人は過去1年に読書をしていない。
・良く読書をするのは、女性、18歳~29歳、高学歴、高収入、白人。その傾向は、冊子体・電子書籍とも変わらない。

とのことです。

英国図書館(BL)、録音資料コレクションの国家規模の調査結果をレポート・ディレクトリーとして公表

2015年10月16日、英国図書館(BL)は、録音資料コレクションの国家規模の調査結果を、レポートとディレクトリーとして公表しています。

今年1月、BLは、国家の音源遺産を保存することを目的とするプログラム“Save our Sounds”を開始し、プログラムを開始するにあたり、国家規模の国内のサウンドコレクションの調査に着手したとのことです。

5か月間にわたり、図書館、公文書館、レコード会社、コレクターに、どのようなコレクションをどのような状態・形態で所蔵しているかを調査し、その結果、英国の音源遺産の過去最大のスナップショット(488の所蔵者の3,015のコレクションにおける190万の音源)を作成することができたとのことです。

ディレクトリーは、所有者が保有する情報を共有することで合意したすべてのコレクションの詳細が含まれているとのことで、また、研究目的にcsvファイルが欲しい場合はレファレンスサービスを通じて要求することができるようです。

レポートでは、取り組みと使われた方法論が述べられており、また、集められた情報の結果が分析されているとのことです。

常総市立図書館、年明けに仮設での開館へ

2015年10月19日付けの茨城新聞の記事によると、関東・東北豪雨で被災し、臨時休館している常総市立図書館は、隣接する駐車場に仮設図書館を開設することを決めたとのことです。本の重みに耐えられるよう床などの強化が必要として、開館時期は年明けを目指しているとのことです。

仮設図書館はスペースが限られるため、滞在型ではなく、貸し出しのみを予定し、対象は、児童書の日本文学と絵本(2万冊)、大人向けの日本文学と随筆(1万冊)の計3万冊とするそうです。

鬼怒川決壊 常総図書館、仮設で 年明け開館目指す(茨城新聞,2015/10/19付け記事)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14451660964703

学校図書館問題研究会、神戸新聞による村上春樹氏の学校図書館貸出記録の公表に関し見解を公表

2015年10月18日、学校図書館問題研究会が、神戸新聞による村上春樹氏の学校図書館貸出記録の公表に関し見解を公表しています。

これは、作家の村上春樹氏が母校の兵庫県立神戸高等学校図書館で借りた本の図書カード(本についている貸出用のカード)が、2015年10月5日の神戸新聞ネットニュース及び夕刊で公表されたことに関するもので、神戸高校図書館の廃棄図書に残っていた図書カードが、カードに氏名が載っている本人の同意なく神戸新聞に提供されたとのことです。公表されたカードには、村上氏のほかにもその本を借りた当時の生徒の学年、組、氏名、貸出日、返却日が記入されており、それらがはっきりと読み取れる状態の画像が掲載されていたとのことです。

村上春樹氏の学校図書館貸出記録の公表に関し見解を公表しました(学校図書館問題研究会,2015/10/18)
http://gakutoken.net/jooxwruc7-49/#_49

村上春樹氏の高校時代の学校図書館貸出記録が神戸新聞に公表されたことに関する見解(学校図書館問題研究会)

ポートランド州立大学図書館に約半世紀ぶりに2冊の図書が返却される

2015年10月18日付けのThe Oregonian紙によると、ポートランド州立大学図書館に匿名の者から52年ぶりに図書が返却されたとのことです。

返却されたのは2冊の本“Basic Principles of Speech”“Preface to Critical Reading”で、輪ゴムで括られ、「これらの図書は1963年に高校のスピーチの授業で借りた」「それらの図書は私と一緒に何度も移動した」「これらの図書は返却される時が来た。期限が過ぎている。しかし、私はあなたにこれらの本の運命を決めてもらおう。」と書かれたメモが挟まれていたとのことです。

図書館では最早罰金を科さないけれども、失われた本のために110ドルの交換手数料を請求するとのことです。図書館員は半世紀後半に正しいことをした借り手に共感しているとのことです。

返却された2冊の本には、ペンと鉛筆で下線が引いてあり、ハードカバーの背とカバーは少し擦り切れていたとのことです。

Borrower returns books 52 years late to Portland State University's library, with unsigned note(The Oregonian,2015/10/18)

米国図書館協会、2014年版のデジタルインクルージョンにおける公共図書館の役割に関する調査報告書を公開

2015年10月14日、米国図書館協会(ALA)は、2014年のデジタルインクルージョンの調査結果を公開しました。今年の調査は、公共図書館、インターネットや図書館が地域社会で果たしている様々な役割に関する20年間の研究をカバーしているとのことです。なお、調査は、サンプルフレームとして米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)により2014年6月に公開された2012年度の公共図書館調査ファイルを使用しています。サンプルに含まれている5195の図書館から2304の回答(44%の回答率)を得ているとのことです。

New research highlights libraries’ expanded roles (ALA, 2015/10/14)
http://www.ala.org/news/press-releases/2015/10/new-research-highlights-libraries-expanded-roles

Digital Inclusion Survey (ALA)
http://www.ala.org/research/digitalinclusion

2014 Digital Inclusion Survey: Survey Findings and Results (PDF)

【イベント】図書館とともだち・鎌倉と日本図書館文化史研究会、「旧鎌倉図書館の保存と活用を考えるシンポジウム」を開催(11/28・神奈川)

2015年11月28日、図書館とともだち・鎌倉と日本図書館文化史研究会は鎌倉市中央図書館で「旧鎌倉図書館の保存と活用を考えるシンポジウム」を開催します。

旧鎌倉図書館の保存に係る活動を振り返り、全国各地に残る近代期の図書館建築の活用事例を学ぶものとのことで、旧鎌倉図書館のこれからの活用法を考えるシンポジウムとなっているようです。

資料代は1000円がかかり、事前に申込みが必要です。

なお、旧鎌倉図書館は、鎌倉市が2014年12月に解体する方針を定めていましたが、2015年8月に、その方針を変更し保存・活用に向けた検討が進められているものです。

日本図書館文化史研究会・図書館とともだち・鎌倉共催事業 旧鎌倉図書館の保存と活用を考えるシンポジウム(図書館とともだち・鎌倉)
http://totomo.sakura.ne.jp/new_eve.html

2015年度第2回研究例会 旧鎌倉図書館の保存と活用を考えるシンポジウムのご案内(日本図書館文化史研究会)
http://jalih.jp/events/events.html#reikai2

関連:
市長定例記者会見(平成27年度9月)(鎌倉市, 2015/8/24)