アーカイブ - 2015年 10月 28日

米国における公共放送の歴史的コレクションを提供する“American Archive of Public Broadcasting”が音声映像資料の提供を開始

ボストンの公共放送局であるWGBHと米国議会図書館(LC)が、米国における公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting (AAPB)” において音声・映像資料をOnlineで公開したと発表しています。

全国の100以上の公共メディア機関の貢献により、現在、AAPBのウェブサイトでは1940年代から2010年代のものをストリーミングで視聴することが可能とのことです。

250万件の目録情報で2015年春に開始したAAPBのウェブサイトでは、今回、全国の公共メディア・ステーションから集めた歴史的なコンテンツ約7,000件がストリーミングファイルで閲覧できるようになったとのことです。

6万8千のデジタルファイルからなる4万時間近い、歴史的な公共放送のコンテンツが既に保存されており、ウェブサイトでは、そのうち、1940年代にさかのぼる、7千に近い米国のラジオとテレビ番組が公開されているとのことです。

4万時間にも及ぶ全てのコレクションは、研究目的のために、WGBHとLCの館内で視聴ができるとのことです。

AAPBは特徴的で歴史的に重要な資料の焦点をあてた以下の3つの展示も始めたとのことです。

マサチューセッツ州の住民、地域の図書館を通じて、マサチューセッツ大学アマースト校図書館の資料を借りることが可能に

2015年10月26日、マサチューセッツ州の住民は、州立大学のマサチューセッツ大学アマースト校(UMass Amherst)図書館の資料をマサチューセッツ州図書館コミッショナーズ理事会が運営するCommonweaith Catalogを検索することで、地域の図書館を通じて借りることができるようになったと発表しています。

Libraries Give Massachusetts Residents New Borrowing Privileges(UMass Amherst,2015/10/26)
http://www.library.umass.edu/news/announcements/comcat/

Commonweaith Catalog
https://commonwealthcatalog.org/mvc/

カリフォルニア大学がOA方針を拡大

2015年10月23日、米国カリフォルニア大学は、オープンアクセスポリシーで扱う研究文献の範囲を拡大したと発表しました。新ポリシーでは、臨床系の教授、講師、研究員、ポスドク、大学院生や図書館職員によって執筆された膨大な数の学術研究へのアクセスが可能になるとのことです。

2012年5月にカリフォルニア大学サンフランシスコ校でオープンアクセス方針が採択され、その後2013年8月に全校でオープンアクセス方針が採択されていましたが、今回、教員のガバナンスシステム以外の人にも同じ権利を拡大したとのことです。

Groundbreaking University of California policy extends free access to all scholarly articles written by UC employees(University of California、2015/10/26)
http://osc.universityofcalifornia.edu/2015/10/groundbreaking-presidential-oa-policy-covers-all-employees/

UC Presidential Open Access Policy(University of California、2015/10/23)

Springer社、北京理工大学出版局との連携を発表

2015年10月27日、Springer社が、北京理工大学出版局と、同大学の強力な研究分野をカバーする書籍・雑誌・データベースの出版について連携したと発表しています。

最初の連携プロジェクトは、国際的な書籍のシリーズである“Key Technology for New Energy Vehicles”の出版とのことです。

Springer to collaborate with the Beijing Institute of Technology Press(Springer,2015/10/27)
http://www.springer.com/gp/about-springer/media/press-releases/corporate/springer-to-collaborate-with-the-beijing-institute-of-technology-press/4115022

国立国語研究所、ひまわり版「洒落本コーパス」(Ver.0.5,短単位情報付き)とひまわり版「人情本コーパス」(Ver.0.1,テキスト検索のみ)を公開

2015年10月27日、国立国語研究所が、『日本語歴史コーパス 江戸時代編』の試作版として、ひまわり版「洒落本コーパス」(Ver.0.5,短単位情報付き)とひまわり版「人情本コーパス」(Ver.0.1,テキスト検索のみ)をクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 4.0 国際 ライセンスの下で公開しました。

国立国語研究所コーパス開発センター 最新情報
http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/
※「2015/10/27 日本語歴史コーパス「洒落本コーパス」「人情本コーパス」の試作版を公開しました」とあります。

ひまわり版「洒落本コーパス」Ver. 0.5(江戸時代編Ⅰ 洒落本)
http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/chj/edo.html

ひまわり版「人情本コーパス」Ver. 0.1(江戸時代編Ⅱ 人情本)
http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/chj/edo.html

参考:
歴史言語学関係コーパスの研究データリポジトリ“LAUDATIO”がオープンアクセスで公開
Posted 2013年9月17日
http://current.ndl.go.jp/node/24385

SPARC Africaが創設される

アフリカの研究コミュニティのための学術コンテンツへのアクセスの極めて重要な必要性に対応して、新しいSPARCの支部であるSPARC Africaが創設され、2015年8月14日の国際図書館連盟(IFLA)の大学・研究図書館分科会のサテライトミーティングで活動を開始したとのことです。

SPARC Africaの主な焦点は、アフリカの学術コンテンツの不足を緩和する手段として科学的知識への無料アクセスを支持するためにアフリカの大学・研究分野にその資格を与えるであろうとのことです。

SPARC Africaは、アフリカにおける、大学・研究機関、図書館、情報専門職団体、助成金機関、学生団体、半官半民の組織を招待するとのことです。

また、南アフリカ図書館情報協会(LIASA)がSPARCアフリカの形成期のためのインフラとサポートを提供するとのことです。

SPARC Africaでは、オープンアクセスウィーク2015の期間中に参加へ関心を寄せるアフリカの他の期間への招待を拡大するとのことです。

SPARC Africa: capacitating Africa towards access to Open Scholarship(Open Access Week,2015/10/19)

英国でアーカイブの利用促進キャンペーン“Explore Your Archive”が開催(11/14-11/22)

英国の国立公文書館(TNA)と、英国とアイルランドのアーカイブズ・記録協会(Archives and Records Association )は、2015年11月14日から22日まで“Explore Your Archive”を開催するとのことです。

英国とアイルランドの各地のアーカイブズで展示が行われたり、Twitter上でアーカイブについてハッシュタグを用いてツイートするイベントが行われたりするようです。

Explore Your Archive
http://www.exploreyourarchive.org/

Explore Your Archive on Twitter(TNA,2015/10/27)
http://blog.nationalarchives.gov.uk/blog/explore-archive-twitter-2/#.Vi9yYhssmis.twitter

ポーランドの憲法裁判所、電子書籍の付加価値税への軽減税率適用不可に対して異議申し立て

2015年10月26日付のBookseller紙によると、ポーランドの憲法裁判所が、電子書籍の付加価値税(VAT)は標準的なレートで課税される必要があるとして、ECによる「電子書籍へは軽減税率を適用できない」というルールに異議を申し立てたとのことです。

またEU議会がEUのVAT免除のリストの編集の立法手続きにおいて議論しなかったという理由によりその見直しを要求したとのことです。

紙媒体と電子書籍の購入の価値が、EUによって強要されたVATの取り扱いによって歪められてはいけないと主張しているとのことです。

参考:
国立国会図書館、『外国の立法』2015年4月号でEUの電子書籍軽減税率についての記事を掲載
Posted 2015年4月13日
http://current.ndl.go.jp/node/28315

欧州委員会、電子書籍の付加価値税引き下げに関してフランスとルクセンブルクを提訴へ
Posted 2013年2月25日
http://current.ndl.go.jp/node/22964

欧州委員会、フランスとルクセンブルクによる電子書籍の付加価値税引き下げはEU法違反であると通告
Posted 2012年7月6日
http://current.ndl.go.jp/node/21312

国際図書館連盟(IFLA)先住民民族問題専門研究委員会(SIG)、分科会の昇格へ残り10会員の加盟が必要

2015年9月25日付けの国際図書館連盟(IFLA)のニュースによると、分科会への昇格を目指している先住民民族問題専門研究委員会(SIG)は、2015年10月31日までに10会員の加盟が必要な状況とのことです。

同SIGは、2008年12月に、同問題のタスクフォースとして創設されたもので、
先住民族の知識・図書館・情報サービスについての課題を検討する委員会とのことです。

分科会に昇格した際には、IFLAにおける先住民族問題の中心となり、

・国際先住民族図書館員フォーラム(IILF)と連携し、IILFの成果を推進
・図書館サービスの多文化マニフェストのなかに先住民族問題を展開させる
・子ども・ヤングアダルト分科会といったIFLA内部の分科会との連携してガイドラインをレビューする
・先住民族の知識パラダイムを意識するため、知識教育研修分科会と協働で、図書館情報学(LIS)のカリキュラムの11のコアエレメントの評価の枠組みを開発。
・先住民族のためのオープンデータ、アクセス環境の機会と課題を調査

という企画を立てているとのことです。

【イベント】トークイベント「子育て中こそ図書館を楽しもうー図書館にできること-」(11/23・東京)

2015年11月23日、文京区立小石川図書館において「子育て中こそ図書館を楽しもうー図書館にできること-」が開催されます。

文京区の小石川図書館、本駒込図書館、目白台図書館、湯島図書館、大塚公園みどりの図書室の合同トークイベントで、講師として自身も子育て中であるサイボウズ株式会社の社長・青野慶久氏を招き、あわせて、子育て支援のために図書館ができることは何かをさぐる会にするとのことです。

トークイベントの定員は80名で、事前の申し込みが必要のようです。
また当日は生後3か月以上(10名まで)の託児も行なうようです。

北米の研究図書館センター(CRL)が運営する新聞データベースInternational Coalition on Newspapers (ICON)に新聞データベース会社がメタデータを提供

2015年10月27日、北米の研究図書館センター(CRL)は、紙媒体・デジタル・マイクロフォーマットの重要な新聞コレクションの情報に関する包括的な情報源である International Coalition on Newspapers (ICON) データベースに、Readex社・Gale社・ProQuest社といった新聞データベースの作成者から詳細なメタデータの提供が始められたと発表しています。

出版社から提供されるメタデータには、各々のタイトルのデジタル化された記事の完全なリスト、また、多くの場合、各々のデジタル化された記事と出所のページに関する情報が含まれているとのことです。

オープンアクセスのICONデータベースは、コレクションの開発及び保存の決定を支援するように設計されており、物理的形態(紙媒体及びマイクロフィルム)で図書館が保有する新聞のきめ細かい情報を提供するだけでなく、米国議会図書館(LC)の“Chronicling America” やReadex社の“World Newspaper Archive”といった調査データベースに含まれる新聞の情報も含むとのことです。