アーカイブ - 2015年 11月 17日

苦戦する図書館カフェ(米国)

2015年11月14日付けのStarTribune紙に、米国の図書館カフェが苦戦する状況を紹介した”Most libraries close the book on coffee shops”と題した記事が掲載されています。

同記事によれば、ダコタ郡で新たに改築される図書館に対し、住民からの要望が最も多いのは図書ではなくカプチーノとマフィンであるなど、図書館にカフェを併設することに対する要望は米国においても高いとされています。一方で、コーヒーを購入できる店舗は他にも無数に存在することや、オンラインサービスの普及に伴う来館者減等によって、図書館に併設されるカフェは採算が合わず、撤退する例や新規開館時に参入する業者が見つからない例が多いことが紹介されています。

PeerJが投稿者を対象に実施した満足度等の調査結果を公開(記事紹介)

オープンアクセス(OA)雑誌PeerJが、2015年10月後半から11月初旬にかけて実施した、同誌に論文を投稿した著者に対する満足度等の調査結果を、同誌のブログで公表しています。

この調査は2014年11月1日から2015年10月21日の間に、PeerJから論文の採否通知を受け取った責任著者を対象に行ったもので、対象者の中には査読の結果、論文を受理されなかった者も含まれています。回答率は51%で、596人の著者から回答があったとのことです。

集計の結果、回答者の97.5%(論文を受理された者に限れば99.2%)がPeerJを他の同僚にも薦めると回答しており、査読の速度について「非常に速い」または「速い」と回答した者は85%、査読の内容を「非常に有益」または「有益」と回答した者は83%にのぼった、としています。また、2015年の論文を受け付けてから最初の査読結果を出すまでにかかる期間(中央値)は26日間、採録が決定してから出版されるまでにかかる期間(中央値)は著者校正にかかる期間を含めて22日間だった、とされています。PeerJには査読の内容や査読者の氏名を公開する機能もありますが、出版された論文の著者の75%は査読内容を公開しており、査読者の38%は氏名を公開していたとのことです。

ハッシュタグ“#explorearchives”を使って、Twitter上で、アーカイブに関心を持つ人や機関が会話をするイベントが実施中(英国)

英国の国立公文書館(TNA)と、英国とアイルランドのアーカイブズ・記録協会(Archives and Records Association )は、2015年11月14日から22日まで、アーカイブの利用促進キャンペーン“Explore Your Archive”を開催していますが、Twitter上では、ハッシュタグ“#explorearchives”を使って、アーカイブに関心を持つ人や機関が会話をするイベントが実施されています。

アーカイブ機関の典型的な一日を調査する、コレクションを発見する、写真を投稿する、なぜアーカイブスを愛するのかを述べるなどをツイートすれば良いようです。

Explore Your Archive on Twitter all week! (TNA,2015/11/16)
http://blog.nationalarchives.gov.uk/blog/explore-archive-twitter-week/

ハッシュタグ“#explorearchives”の検索結果
https://twitter.com/search?q=%23explorearchives&src=typd

参考:
英国でアーカイブの利用促進キャンペーン“Explore Your Archive”が開催(11/14-11/22)

オクスフォード大学出版局、2015年の”Oxford Dictionaries Word of the Year”にはじめて絵文字を選出

2015年11月16日、『オクスフォード英語辞典』等を出版する英国オクスフォード大学出版局(OUP)は、OUPが選出する2015年の”Oxford Dictionaries Word of the Year”に、これまでで初めて絵文字(”emoji”)を選んだことを発表しました。

選出された絵文字は涙を浮かべた笑顔を表現したもので、公式には”Face with Tears of Joy”と呼ばれているものです。絵文字は1990年代から英語圏でも使用されはじめていましたが、2015年により利用が広がり、”emoji”という語自体の使用も2014年の3倍以上に増えているとされています。それらの絵文字の中でも特によく用いられているのが”Face with Tears of Joy”で、OUPの調査によれば2015年に英国で用いられた絵文字全体の20%、米国の17%をこの絵文字が占めていた、とされています。

なお、”emoji”という語は2013年から『オクスフォード英語辞典』に採録されています。

Oxford Dictionaries Word of the Year 2015 is…(OxfordWords blog、2015/11/16付け)

ニューヨーク公共図書館(NYPL)、書評誌“New York Review of Books”のアーカイブを入手

ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、1963年創刊の、書評誌“New York Review of Books”のアーカイブを出版社から入手したと発表しています。

図書館評議委員会の承認を得て、アルカリ(Roger Alcaly)・ボーディアン(Helen Bodian)夫妻からの寄付によって取得した同アーカイブは総延長3,000フィートの長さからなり、手紙、テレグラム、テレックス、FAX、電子メールの形式が存在し、草稿、カーボンコピー、手稿、タイプ打ち原稿、改訂版、ゲラなどから構成され、数か月から数年にわたる共同の編集プロセスを示すものであるとのことです。

研究者が利用可能となるには3年間かかるとのことです。

The New York Public Library Acquires the Archive of Iconic Publication The New York Review of Books(NYPL,2015/11/16)
http://www.nypl.org/press/press-release/november-16-2015/new-york-public-library-acquires-archive-iconic-publication-new

参考:
Time社が同社のアーカイブをニューヨーク歴史協会に寄贈

韓国国立中央図書館(NLK)、国家の知識情報共有のための会議体である「国家政策情報協議会」を発足

韓国国立中央図書館(NLK)は、2015年11月19日、国家の知識情報共有のための会議体である「国家政策情報協議会」を正式に発足させるとのことです

対象は、国家の知識情報を作成し、保持する政府省庁や公共機関、政府の外郭研究機関など85機関とのことです。

今回発足する「国家政策情報協議会」は、NLK(政策情報サービスを実施している国立世宗図書館を含む)を拠点として、科学技術分野と情報通信分野を所掌する省庁である未来創造科学部をはじめとした政府および公共機関が作成・保持する知識情報資源の共有と共同活用基盤の構築のための関係機関のオンライン・オフラインでの協力体とのことです。

この会議体では、政策情報総合目録を通じて、各機関が所蔵する資料と刊行する資料の協働活用と、会議体加入機関において政策策定を担当する公務員と研究者に対して実質的な情報サービスの提供と研究成果の普及並びに広報機会を提供するとのことです。

2015年11月19日、20日の両日には、総会・セミナーが開催され、今後の活動方向と協力戦略を議論するとのことです。

국가지식 경쟁력 강화를 위한 국가지식정보 공유 협의체 출범(NLK,2015/11/17)

米・イェール大学バイネッキ貴重書・手稿図書館、「書物破壊者」エゲー氏の中世手稿類のコレクションを子孫から購入

20世紀前半にオハイオを基盤にした研究者で、かつ、利益を得るため、また、そうでなければ決して買うことができなかった中世の遺物へ人々がアクセスできる寛大な目的を提供しているとして、中世やルネサンス期の手稿を解体して、個々のページごとに販売していたエゲ―(Otto F. Ege)氏が、1951年に死亡した際に家族に残した50以上の完全な手稿や手稿の断片のコレクションを、イェール大学バイネッキ貴重書・手稿図書館が、最近、エゲー氏の孫たちから購入したとのことです。

最新のデジタル技術によりエゲーにより分断された手稿を再度結びつけることは可能であろうとのことです。

コレクションは目録化が済めば利用可能となるとのことで、バイネッキ貴重書・手稿図書館では2018年に破壊された本と断片に関するカンファレンスを開催する予定とのことです。

Beinecke Library acquires ‘treasure trove’ of medieval manuscripts from a famed ‘book breaker’(YaleNews,2015/11/10)

欧州委員会(EC)、34の欧州の国々からの24万のデータセットをオープンデータとして“The European Data Portal”から公開

2015年11月16日、欧州委員会(EC)が、34の欧州の国々からの24万のデータセットを“The European Data Portal”でオープンデータとして公開しました。

分野は 科学、法律、健康、農業、運輸など13分野に渡り、多言語対応の検索インターフェイスを備えるほか、メタデータを翻訳するために、データの機械翻訳技術が使用されているとのことです。

Looking for Open Data from a different country? Try the European Data portal (EC,2015/11/16)
https://ec.europa.eu/digital-agenda/en/blog/looking-open-data-different-country-try-european-data-portal

CHORUSと米国地質調査所(USGS)がパブリックアクセスを拡大するため連携

2015年11月16日に、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブであるCHORUSが、米国内務省傘下の米国地質調査所(USGS)と、USGSの受託研究の成果のパブリックアクセスを拡大するため連携したとのことです。

USGSのパブリックアクセスプランは、2013年2月22日の米国合衆国科学技術政策局(OSTP)の覚書と研究成果のデータ共有やコミュニケーションを推奨する年来のUSGSの政策記載の目的に基づいているとのことで、2016年1月以降に支出もしくは支出予定の新たな補助金から適用されるとのことです。

CHORUS Signs Agreement With USGS to Collaborate for Advancing Public Access to Research(CHORUS,2015/11/13)
http://www.chorusaccess.org/chorus-signs-agreement-with-usgs-to-collaborate-for-advancing-public-access-to-research/

USGS
http://www.usgs.gov/

参考:
米国政府、公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けた計画案の策定を政府機関に指示

Library Journal誌、新たに建築された図書館、改築された図書館を特集‐2015年度版

Library Journal誌で、米国およびカナダにおいて、2014年7月1日から2015年6月30日までの1年間に新たに建築された図書館、および改築された図書館の特集が組まれています。

大学図書館21館、公共図書館92館が新規に建築、改築を行ったとのことで、その一部について、8つのコーナーで写真が掲載されています。また、図書館新築・改築のコスト、収蔵能力、建築家についての一覧表が公開されています。

Year in Architecture 2015: Working in Harmony(Library Journal, 2015/11/16)
http://lj.libraryjournal.com/2015/11/buildings/year-in-architecture-2015-working-in-harmony/

Year in Architecture 2015: Academic Library Data(Library Journal, 2015/11/16)
http://lj.libraryjournal.com/2015/11/buildings/year-in-architecture-2015-academic-library-data