アーカイブ - 2016年 6月

6月 30日

Text Encoding Initiative(TEI)に日本語テキストなどを扱うSIGが結成される

人文科学のテキストの符号化・交換のための規格を定めるコンソーシアムText Encoding Initiative(TEI)に、P5ガイドラインに日本語のテキストのエンコーディングに関するガイドラインを盛り込み、また、ガイドラインの課題等を明らかにすることなどに取り組む“East Asian/Japanese”のSIG(Special Interest Groups)が結成されています。

TEIのウェブサイトに“East Asian/Japanese”のページも開設されており、今後東アジアのテキストをさらに広範にカバーすべく、中国、韓国、台湾、ベトナムの人々を含めながら、規模を拡大していくことを目指すとされています。

East Asian/Japanese SIG(TEI)
http://www.tei-c.org/Activities/SIG/EastAsian/

TEI: P5 Guidelines
http://www.tei-c.org/Guidelines/P5/

SIG:East Asian(SIG:East Asian, 2016/6/28更新)
http://wiki.tei-c.org/index.php/SIG:East_Asian
※2016/6/22付でページが作成されています。

関連:

今年の公共図書館世界一は?:“Public Library of the Year Award 2016”の候補4館が発表される

デンマークのAgency for Culture and Palacesが、“Systematic - Public Library of the Year Award 2016”に、以下の4館がノミネートされたと発表しています。

・シカゴ公共図書館チャイナタウン分館(米国)
・DOKK1(デンマーク)
・Geelong Library & Heritage Centre(オーストラリア)
・Success Public Library(オーストラリア)

大賞受賞者は、2016年8月15日、米国オハイオ州コロンバスで開催される第82回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会内で発表されます。

同賞は、デンマークのAgency for Culture and Palacesや建築保存協会Realdaniaによる、これからの公共図書館のデザインを模索する“Model Programme for Public Libraries”の一環で、IT企業のSystematic社が支援しています。

選考に当たっては、デジタル化の動向・利用者の要求・地域文化・多様な人々の要望へ対応するために実施している、オープンで機能的な建築表現を考慮に入れています。

国立大学図書館協会、「国立大学図書館機能の強化と革新に向けて~国立大学図書館協会ビジョン2020~」を採択

国立大学図書館協会は、2016年6月16日~17日に開催された第63回総会に於いて、「国立大学図書館機能の強化と革新に向けて~国立大学図書館協会ビジョン2020~」を採択しました。

このビジョンには、「大学図書館の基本理念」と、基本理念を実現するための

1.知の共有:<蔵書>を超えた知識や情報の共有
2.知の創出:新たな知を紡ぐ<場>の提供
3.新しい人材:知の共有・創出のための<人材>の構築

以上3つの重点領域、それぞれにおける戦略的な目標が設定されています。

第63回国立大学図書館協会総会(平成28年6月16日~17日, 仙台市)にて「国立大学図書館機能の強化と革新に向けて~国立大学図書館協会ビジョン2020~」を採択しました(JANUL、2016/06/24)
http://www.janul.jp/
http://www.janul.jp/j/organization/regulations/janul-2020vision.pdf

米コーネル大学、arXivの利用者調査の結果を公開

2016年6月28日、米国のコーネル大学は、物理学分野等で用いられているプレプリントサーバarXivの利用者調査の結果を公開しました。

この調査は、arXivが25周年を迎えるにあたり、コーネル大学図書館のarXivチームが2016年4月に実施したものです。arXivの現在のサービスと今後の方向性に関して、arXivの利用者に尋ねています。

その結果、3万6,000人から回答を得ました。回答者の95%がarXiveに満足しており、72%が、学術論文を迅速に利用可能にすることに今後も注力すべきだと考えています。

その他、現在のサービスの改善点、新規サービスの開発、arXiv収録文献の探し方、収録文献の質の維持、収録分野の新規追加などについて調査しています。

arXiv User Survey Report(Cornell University, 2016/6/28)
https://confluence.cornell.edu/display/culpublic/arXiv+User+Survey+Report

参考:
arXivの収録論文数が100万件を突破
Posted 2015年1月13日
http://current.ndl.go.jp/node/27784

arXivの収録論文数が50万件を突破

HathiTrustと全米視覚障害者連合、HathiTrust収録の全電子化書籍を視覚障害者及びプリントディスアビリティのある人も利用できるようにすると発表

2016年6月29日、HathiTrustは、全米視覚障害者連合(NFB)と連携し、HathiTrustに収録されている全電子化書籍を、視覚障害者及びプリントディスアビリティの人も利用できるようにすると発表しています。

HathiTrust at U-M, NFB to make 14M+ books accessible to blind and print-disabled users(HathiTrust,2016/6/29)
https://www.hathitrust.org/hathitrust_NFB_announcement

参考:
全米視覚障害者連合とAmazonが視覚障害のある生徒の読書環境改善のため連携
Posted 2016年3月3日
http://current.ndl.go.jp/node/30918

『カレントアウェアネス-E』306号を発行

『カレントアウェアネス-E』306号を発行しました。

■E1812■ ドローンによる学校間での図書配送の実運用テスト
■E1813■ 鹿角市立図書館のオリジナルLINEスタンプ発売について
■E1814■ アーカイブサミット2016<報告>
■E1815■ ソーシャルメディア・データの保存
■E1816■ Access to Researchの2年(英国)<文献紹介>


現在、「カレントアウェアネス・ポータル」では利用者アンケートを実施しています。みなさまのご意見をお聞かせください!

カレントアウェアネス・ポータル利用者アンケート
https://enq1.csview.jp/question/ndlhyoka/CAPortal/CAPortal.cgi

E1814 - アーカイブサミット2016<報告>

 2016年6月3日,千代田区立日比谷図書文化館で「アーカイブサミット2016」が文化資源戦略会議により開催された。本稿では,そのなかの昼と夜にそれぞれ開催されたシンポジウムについて報告する。

E1816 - Access to Researchの2年(英国)<文献紹介>

 英国研究情報ネットワーク(RIN)の「研究成果へのアクセス拡大に関するワーキンググループ」が2012年6月に公表した「Finchレポート」では,学術出版社が,公共図書館の利用者に,学術文献への無償でのアクセスを提供するよう求めている。それを受け,英国の出版社団体であるPublishers Licensing Society(PLS)が中心となって,公共図書館にオンラインの学術文献150万件を無償で提供する2年間のパイロットプロジェクト“Access to Research”(A2R)を開始したのは2014年1月のことであった(E1534参照)。

E1815 - ソーシャルメディア・データの保存

 2016年2月,英国の電子情報保存連合(DPC)が,TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアのデータ保存に関するレポート“Preserving Social Media”を公開した。このレポートは,ソーシャルメディアのデータ保存について,その戦略,課題,事例などを解説している。

E1813 - 鹿角市立図書館のオリジナルLINEスタンプ発売について

◯はじめに
 秋田県鹿角(かづの)市は県内最北に位置する人口約3万3,000人の小さな市である。市内には花輪図書館と立山文庫継承十和田図書館の2館があり,そのうち,花輪図書館が,複合施設「鹿角市文化の杜交流館コモッセ」内に移転し,2015年4月16日,リニューアルオープンした。同時に両館の運営主体が鹿角市から指定管理者の株式会社リブネットへ移行したことで,民間事業者による独自サービスや話題性のある様々な企画の提供を行ってきた。

E1812 - ドローンによる学校間での図書配送の実運用テスト

 秋田県仙北市は,角館の武家屋敷や田沢湖など,多くの名所に恵まれ,年間約600万人が訪れる県内屈指の観光拠点である。『解体新書』の図版を描いたことで有名な小田野直武や新潮社を創業した佐藤義亮,また近年は直木賞作家の千葉治平氏や西木正明氏を輩出するなど,重厚な文化と歴史にも恵まれており,2015年8月,温泉資源と医療の連携や国際交流の推進,国有林の民間利用,ドローンの活用などで,地方創生特区・近未来技術実証特区の指定自治体となった。

【イベント】まちなか図書館(仮称)シンポジウム (8/6・愛知)

2016年8月6日、愛知県豊橋市で、「図書館を通じたまちづくり、ひとづくり」をテーマに、まちなか図書館(仮称)シンポジウムが開催されます。

設置が計画されている「豊橋市まちなか図書館(仮称)」の整備にむけて策定した実施計画の周知を図るとともに、市民が主体となって活動する図書館づくりを手掛けていくため、図書館や本を通じたまちづくりにチャレンジする各方面の第一人者を招き、まちなか図書館が目指す方向性や図書館が果たす役割などについて考えるシンポジウムです。

NPOオブセリズム理事・小布施町立図書館まちとしょテラソ元館長の花井裕一郎氏による基調講演と、花井氏をモデレータとした、ブックカフェ「6次元」店主・ナカムラクニオ氏、京都府立図書館司書・是住久美子氏、市教育委員会教育部次長・金子尚央氏によるパネルディスカッションが行われます。

会場は名豊ビルで、定員は150名、参加費は無料です。
事前の申し込みが必要です。

まちなか図書館(仮称)シンポジウム (豊橋市)
http://www.city.toyohashi.lg.jp/30143.htm#ContentPane

チラシ
http://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/44323/symposium_f.pdf

関連:
6次元

常滑市立図書館(愛知県)、公民館とのコラボイベント「THE LIBRARY ~BOOK&CAFE~」の様子を撮影した動画を公開

2016年6月11日に、愛知県の常滑市立図書館が、同市内の南陵公民館と連携して実施したイベント「THE LIBRARY ~BOOK&CAFE~」の様子を撮影した動画が公開されています。

閉館後の図書館で、ピアノの生演奏や図書館スタッフによるブックトークと詩の朗読が行われたほか、オーガニック素材にこだわった自家焙煎コーヒーとスイーツが用意されたとのことです。

THE LIBRARY(YouTube,2016/6/21)
https://www.youtube.com/watch?v=3Pv8SIOu1CM

THE LIBRARY ~BOOK&CAFE~@常滑市立図書館(TRC)
http://www.trc.co.jp/topics/event/e_tokoname_02.html

Facebook (常滑市立図書館)
https://www.facebook.com/%E5%B8%B8%E6%BB%91%E5%B8%82%E7%AB%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8-289885854484173/

参考:
横浜市都筑図書館、開館20周年記念事業のフィナーレとして、音楽と本を楽しむ「ライブラリーナイト」を開催
Posted 2016年3月14日

6月 29日

『カレントアウェアネス』328号掲載

CA1878 - 研究文献レビュー:日本の公立図書館における経営形態 / 小泉公乃、德安由希、矢野光華、山田瀬奈、小室祐樹

先行する研究文献レビュー(CA1589、CA1714参照)における公立図書館経営の議論は、主として指定管理者制度についての議論が中心となっていた。確かに、現在の公立図書館経営に関する議論の中心は指定管理者制度だが、その多くは制度を導入するか否かの二元論に終始し、議論の発展性が限られてしまっている。そこで本稿では、その目的を公立図書館の経営形態に関する2010年以降に発表された研究文献をレビューし、従来の管理運営形態や組織形態の議論よりも幅広くまとめることとする。...

CA1877 - 動向レビュー:カタール、サウジアラビア、ウズベキスタンの図書館事情 / 山本直樹

筆者は2015年3月に児童書出版事情の調査及びリヤド国際ブックフェア(1)参加のため、出版情報の入手が困難な地域である中東のカタールとサウジアラビア、及び中央アジアのウズベキスタンの3か国を訪問した。ここでは、それぞれの国で訪れた図書館の概要について紹介する(2)。...

CA1876 - 動向レビュー:公立図書館における住民との協働による地域資料サービスの構築 / 相宗大督

1950年制定の図書館法第3条第1項において、郷土資料、地方行政資料の収集が謳われている。しかし、同法成立以降、公立図書館が近代化を進めていくなかで貸出しを軸にした資料提供サービスが主流となり、この分野において「郷土資料」「地方行政資料」という用語の定義自体、はっきりしていたとは言い難い。...

CA1875 - 研究データ共有の国際動向と図書館の役割:RDA第7回総会報告 / 村山泰啓

2016年3月1日から3日までの3日間、RDA(Research Data Alliance: 研究データ同盟)の第7回総会(7th Plenary Meeting)が、一橋講堂(東京都千代田区)において行われた。またこの前日、2月29日には科学技術振興機構(JST)主催のデータシェアリングシンポジウムが同じ場所で開催された(1)。...

CA1874 - 大学図書館における電子書籍PDA実験報告~千葉大学・お茶の水女子大学・横浜国立大学の三大学連携による取組み~ / 山本和雄、杉田茂樹、大山努、森いづみ

本稿は、千葉大学(以下、千葉大)・お茶の水女子大学(以下、お茶大)・横浜国立大学(以下、横国大)の附属図書館が、丸善株式会社(以下、丸善)と共同で行った和書の電子書籍におけるPDA実験(以下、PDA実験)について記す。PDA(Patron-Driven Acquisitions)とは、図書館における選書の一形態であり、図書館側だけで資料を選ぶのではなく、利用者の希望あるいは実際に利用したものを購入する(または購入の検討を行う)ものである(E1310参照)。...

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