アーカイブ - 2017年 11月 14日

Springer Nature、学術書のOA化が利用に与える影響に関するホワイトペーパーを公開 被引用数は1.5倍、ダウンロード数は7倍、被言及数は10倍

2017年11月7日、Springer Nature社は学術書のオープンアクセス(OA)化が利用に与える影響についてまとめたホワイトペーパー“The OA effect: How does open access affect the usage of scholarly books?“を公開しました。

このホワイトペーパーは同社が刊行するOAの学術書と非OAの学術書について、ダウンロード数、被引用数、Web上での被言及数の推移を比較した第一部と、OAで学術書を出版した著者や助成機関関係者に対するインタビューに基づく第二部から構成されます。

このうち第一部の量的比較では、出版後の年月や分野をそろえた上で、OAの学術書と非OAの場合を比べています。全体の平均としては、OAの学術書は非OAの学術書に比べ、被引用数が1.5倍、ダウンロード数は7倍、Web上での被言及数は10倍に至っていたとのことです。

国立情報学研究所、次世代リポジトリソフトウェア開発に着手したことを発表 欧州原子核研究機構、物質・材料研究機構と連携

2017年11月7日、国立情報学研究所(NII)が欧州原子核研究機構(CERN)、物質・材料研究機構(NIMS)と連携し、次世代リポジトリソフトウェア「WEKO3」の開発に着手したことが発表されました。

NIIはWEKOを文献のみならず、研究データを含む幅広い学術成果公開のプラットフォームとするべく、CERNが開発した汎用リポジトリソフトウェア「Invenio」をもとに、WEKO3を開発するとのことです。機能の拡張性・運用性能の向上に加え、大規模データにも対応可能なシステムとなるとされています。

オープンサイエンス時代の次世代リポジトリソフト開発に着手 国立情報学研究所が欧州原子核研究機構と共同で/物質・材料研究機構も連携(NIMS、2017/11/7付け)
http://www.nims.go.jp/news/press/2017/11/201711070.html

AIがあなたの論文の草稿を書いてくれるソフトウェアがリリースされる 何がまずいのか?(記事紹介)

2017年11月9日付けのRetraction Watch記事で、フリーの電子研究ノートサービス”sciNote”に導入された、”Manuscript Writer”機能に関して取り上げられています。

”Manuscript Writer”は研究データ・結果等を登録すれば、AIが論文の「はじめに」部分等の草稿を作成してくれるという機能です。ただし、「考察」等のオリジナリティの高い部分は研究者自身が書かねばならず、作成できるのはデータや研究ノートから機械的に生成できる「手法」や「研究材料」等についてと、先行研究等を関連ワードから特定し、そのうちオープンアクセス文献等の内容をまとめることで生成される「はじめに」の部分のみになります。

Retraction Watchの記事ではsciNote社の広報のほか、ニューヨーク大学でジャーナリズムを研究しているCharles Seife教授など、このトピックに詳しいと考えられる研究者へのインタビューを掲載しています。Seife教授は一部で”paper mills”(製紙工場)と呼ばれる、論文をほとんど同じフォーマットで、用語のみ変更して機械的に生産する集団について調査していた経験を持ちます。

Open Scholarship Initiative、2017年会合のレポートを公開

Open Scholarship Initiativeが2017年4月に米ワシントンで開催した会合、OSI2017の詳細なレポートが、2017年11月上旬から公開されています。

OSIは学術情報流通の改善のために、関係者間の国や組織等の垣根を超えたコミュニケーションを実現するために、2016年初頭にUNESCO等が立ち上げた活動です。2017年の会合では「助成モデル」、「機関リポジトリ」、「査読」、「OA推進のための昇進・テニュア獲得の在り方」等のトピックごとに分かれたワーキンググループの会合と、「雑誌編集者」、「出版者」等の各ステークホルダーごとの会合のレポートの2種類が行われました。今回公開されたレポートでは、それぞれの会合の詳細について個別にまとめられています。

Open Scholarship Initiative Proceedings Vol 2 (2017)
https://journals.gmu.edu/osi/issue/view/201

スウェーデンの助成機関クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団が研究助成機関が運用するオープンアクセス誌eLifeに参加

2017年11月9日、オープンアクセス(OA)誌eLifeは新たなにスウェーデンの助成機関、クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団がeLifeの取り組みに参加することを発表しました。

eLifeは英国のウェルカムトラスト、米国のハワードヒューズ医学研究所、ドイツのマックスプランク協会が創刊した、研究成果公開体制の改革を目指すOA誌です。近年ではオープンソースの出版システム・モジュール開発にも注力しています。

クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団はスウェーデンの資産家、ヴァレンベリ家が設立した財団の一つで、教育・研究分野に対し年間240億スウェーデン・クローナ(約3,250億円)を助成する、ヨーロッパで最も大きい民間助成団体のうちの一つでもあります。同財団は2018年からeLifeに参加し、4年間で2,900万スウェーデンクローナ(約3億9千万円)を拠出するとしています。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が指定管理者となる宮崎県延岡市の駅前複合施設、2018年4月1日にオープン 愛称は「エンクロス」、年中無休で午前8時~午後9時まで開館

2017年11月13日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は、2018年に開館を予定していたCCCが管理・運営を受託する宮崎県延岡市の駅前複合施設について、開館日を2018年4月1日と決定したことを発表しました。あわせて、同施設の愛称を公募により「エンクロス」と決定した、ともしています。

新たに開館するエンクロスは2フロアから成り、待合スペース、情報発信スペース、キッズスペース、市民活動スペースや蔦屋書店、スターバックスコーヒーに加え、蔵書冊数2万冊規模の図書閲覧スペース等も備えるとされています。年中無休で、開館時間は午前8時から午後9時までとする予定であるとのことです。

2018年4月1日にオープン延岡市駅前複合施設の愛称が公募により「エンクロス」に決定。(CCC、2017/11/13付け)
http://www.ccc.co.jp/news/2017/20171113_005307.html

国際図書館連盟の“Library Map of the World”に、99か国・200万館分のデータが搭載

2017年11月13日、国際図書館連盟(IFLA)が、信頼できる世界の図書館に関する統計の作成を目指して構築した“Library Map of the World”のデータ収集の第1段階が10月31日で終わり、99か国・200万館分のデータが搭載されたと発表しています。

IFLA Library Map of the World - more than 2 million libraries counted!(IFLA,2017/11/13)
https://www.ifla.org/node/16947

Library Map of the World(IFLA)
https://librarymap.ifla.org/

ORCID,Inc、研究者コミュニティーのORCIDに対する意識調査の報告書を公開

2017年11月13日、ORCID,Incが、研究者コミュニティーのORCIDに対する意識調査の報告書“ORCID 2017 Community Survey Report”を公開しました。

同調査は2015年調査に続くもので、質問項目を追加して、2017年5月31日から7月14日かけて実施されました。回答者は、主に、研究者情報のデータベース“ORCID Registry”から選ばれています。2015年と比べて中南米・中東・アジアからの回答が増え、北米からの回答が減少していると説明されています。

得られた主な知見として、

JR九州、特急「ゆふいんの森」車内に図書コーナー「ゆふ森としょかん」を期間限定で設置

JR九州が、2017年11月10日から2018年2月28日までの期間限定で、特急「ゆふいんの森」に、車内図書コーナー「ゆふ森としょかん」を設置すると発表しています。

大分市の書店「カモシカ書店」が「列車の旅路で読んでいただくおすすめの本」をテーマに選定した図書を、車内限定で貸出しするもので、絵本・エッセイ・詩など約20タイトルが、おすすめポイントを紹介するPOPとともに用意されます。

特急ゆふいんの森 新着情報(JR九州)
http://www.jrkyushu.co.jp/trains/yufuinnomori/
※「2017年11月9日大分の人気書店とタイアップ。車内図書コーナー「ゆふ森としょかん」設置します! 」とあります。

ゆふ森としょかん[PDF:約200KB]
http://www.jrkyushu.co.jp/tabi/yufuin/img/1109_tosyokan.pdf