アーカイブ - 2018年 6月 14日

知的財産戦略本部、「知的財産戦略ビジョン」と「知的財産推進計画2018」を決定

2018年6月12日、首相官邸において知的財産戦略本部会合が開催され、「知的財産戦略ビジョン」と「知的財産推進計画2018」が決定されました。

「知的財産戦略ビジョン」では、今後検討が必要なシステムの例として、「デジタルアーカイブの構築」を挙げ、分野横断的な統合ポータルを入口としたデジタルアーカイブジャパンの構築・活用や、ブロックチェーン技術等の活用による知的資産の権利管理・利益配分システムの構築などが言及されています。

また「知的財産推進計画2018」では、新たな分野の仕組みをデザインするものとして、「デジタルアーカイブ社会の実現」を挙げ、ジャパンサーチ(仮称)の年度内を目途とする試験版の公開や広報・説明イベントの開催、デジタルアーカイブの利活用モデルの検討、ジャパンサーチ(仮称)における共通メタデータフォーマットを踏まえた、各分野におけるメタデータのあり方や二次利用条件表示の促進施策の検討、マンガ、アニメ及びゲーム等のメディア芸術の情報拠点等の整備、などが言及されています。

知的財産戦略本部(首相官邸)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/

米国盲人協会(AFB)、ヘレン・ケラー・アーカイブを公開

2018年6月12日、米国盲人協会(AFB)は、ヘレン・ケラー・アーカイブを公開しました。

同アーカイブはヘレン・ケラー(Helen Keller)が同協会に遺贈した、書簡、スピーチ原稿、新聞の切り抜き、スクラップブック、写真、アルバム、建築図面、視聴覚資料等、16万点あまりをデジタル化したものです。

同アーカイブは、視覚や聴覚に障害のある人もアクセス可能であるとしています。

【イベント】日本アーカイブズ学会2018年度第1回研究集会「「アーキビストの職務基準書」を検討する」(6/30・東京)

2018年6月30日、東京都豊島区の学習院大学において、日本アーカイブズ学会(JSAS)による2018年度第1回研究集会「「アーキビストの職務基準書」を検討する」が開催されます。

参加費は無料で、事前の申込みも不要です。

内容は以下の通りです(予定)。

開会あいさつ

国立公文書館「アーキビストの職務基準書」に関する報告 
伊藤一晴氏(国立公文書館)

コメント
太田富康氏(埼玉県立文書館)
加藤聖文氏(国文学研究資料館)
渡邊健氏(株式会社データ・キーピング・サービス)

意見交換

閉会あいさつ

2018年度第1回研究集会「「アーキビストの職務基準書」を検討する」(JSAS,2018/6/13)
http://www.jsas.info/modules/news/article.php?storyid=324

英国グレーター・マンチェスターにおける公共図書館を通じたイノベーション・起業支援の取組“Big Ideas Generators”(記事紹介)

2018年6月13日付けの英国Libraries Taskforceのブログで、デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の“Libraries Opportunities for Everyone Innovation Fund”からの助成を受けて、グレーター・マンチェスターの10の市・区の図書館で1年間にわたって実施された取組“Big Ideas Generators”の最終報告がなされています。

同取組は公共図書館を通じたイノベーション・起業支援の取組で、個人やビジネス上の構想を練ったりイノベーションを起こすために図書館が役立つことを説明するセッション(150回)、ビジネスのためのSNS活用や無料のオンラインビジネスツール等についてのワークショップ(150回)、3Dプリンター・販売促進方法・クラウドファンディング・話術といったテーマでのイベント(115回)が開催されました。

欧州研究大学連合(LERU)、大学のオープンサイエンス導入に必要な文化的変化に関するレポートを公開

2018年5月29日、欧州研究大学連合(League of European Research Universities:LERU)は、大学におけるオープンサイエンス導入に必要な文化的変化に関するレポート“Open Science and its role in universities: a roadmap for cultural change”を公開しました。

同レポートは、大学がオープンサイエンスを推進するために必要な文化的変化や、乗り越えるべき課題について述べています。また、欧州委員会(EC)によるオープンサイエンスの8つの柱(学術出版の未来、FAIR原則に則ったデータ、欧州オープンサイエンスクラウド(EOSC)、教育とスキル、報酬とインセンティブ、次世代の評価指標、研究公正、シチズンサイエンス)を取り上げ、これらの観点から、オープンサイエンス導入がもたらす大学の変化について分析し、そのメリットや問題点に触れています。

『カレントアウェアネス-E』348号を発行

E2034 - 議論を通じた将来ビジョン策定の取組“IFLA Global Vision”

国際図書館連盟(IFLA)は,2017年4月,現代の図書館が直面する課題は全世界の図書館が連携し包括的に対応することによってのみ克服可能との認識のもと,全世界の図書館による議論を通じた将来ビジョン策定の取組“Global Vision”を開始した。2018年3月には,スペインで開催されたIFLAのPresident’s Meetingで中間報告が行われ,その報告書にあたる“Global Vision Report Summary”も公開された。現在,英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・中国語・アラビア語・イタリア語・ラトビア語・韓国語版が公開されている。本稿では,本報告書及び今後の同取組の流れを紹介する。

E2033 - 映像コンテンツの国際展開と情報基盤の構築<報告>

シンポジウム「映像コンテンツの国際展開と情報基盤の構築──知的資源としての映像を,いかに活用するか」が,2018年3月30日,筑波大学東京キャンパス文京校舎において,筑波大学図書館情報メディア系,同・図書館情報メディア研究科,同・知的コミュニティ基盤研究センターの主催によって開催された。

E2030 - 司書の仕事を小説で紹介:著者・監修者・編集者インタビュー

2018年4月,司書業務の内容紹介を絡めながら公共図書館の新人司書・稲嶺双葉の成長過程を描く小説『司書のお仕事:お探しの本は何ですか?』が刊行された。『カレントアウェアネス-E』事務局では,著者である東海学園大学人文学部准教授の大橋崇行氏,監修者である犬山市立図書館(愛知県)の小曽川真貴氏,編集を担当した勉誠出版株式会社の萩野強氏にお話を伺った。

E2031 - 北の本箱:本と人がつながる幕別町図書館の本棚

幕別町とは縁もゆかりもない著名人による寄贈本の展示コーナー,「北の本箱」が北海道の幕別町図書館(以下「当館」)に設けられたのは,1997年11月。作家の森村誠一さん,株式会社資生堂名誉会長の福原義春さん,劇作家の平田オリザさんなど18名の寄贈本が展示されているこのコーナーは当館の蔵書冊数約24万冊のうち,約3万3,000冊を占める,来館者の知的好奇心をくすぐる空間となっている。

E2032 - ビブリオバトル方式の推薦入試

筑波大学情報学群知識情報・図書館学類は,2018年11月実施の推薦入試から,基礎的な知識の習得に加えて,思考力・判断力・表現力等の能力を多面的に評価することを目指して,ビブリオバトル方式の面接を導入する。ビブリオバトルは,「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーとして全国に広がっている本の紹介コミュニケーションゲームである(CA1830参照)。2018年4月に公表された第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」でもビブリオバトルが取り上げられるなど,本に関わる活動として定着した感がある。一方,大学入試では,京都大学の特色入試,大阪大学の世界適塾入試,お茶の水女子大学の新フンボルト入試(E1717参照),早稲田大学の新思考入試,中京大学の高大接続入試など,新しい入学者選抜方式が模索されている。高大接続改革の中で高等学校教育・大学教育の改革と併せて,大学入学者選抜の改革が焦点となっていることが背景にあるが,基礎的な知識・技能,思考力・判断力・表現力等の能力,主体性・多様性・協働性という学力の三要素を多面的・総合的に評価することを社会から求められるようになった各大学が,それぞれの特徴をアピールするような個性的な入試を改革の目玉に据えようとしているようでもある。

神戸市立図書館、小学校での英語教育本格化への対応等を目的に、電子図書貸出サービスを試行実施

神戸市立図書館が、楽天株式会社と電子図書館サービス「Rakuten OverDrive」に関する連携協定を締結し、2018年6月22日から2020年4月末までの約2年間、電子図書貸出サービスを試行実施すると発表しています。

電子図書は、日本語の図書約1,000冊、英語の図書約500冊、青空文庫約1万冊でスタートし、2年間の試験的導入期間中に約1万3,000冊まで増やす予定とのことです。

神戸市立図書館の説明によると、次期学習指導要領により小学校での英語教育が本格化するにあたり、家庭でも英語に親しめるよう、英語の図書には、小学校低学年から楽しめる読み上げ機能のあるものから、中学生のリスニングに対応したものまであるとのことです。

秋田県立大学秋田キャンパス図書館内に「八郎潟・八郎湖アーカイブ」が開設

2018年6月13日、秋田県立大学秋田キャンパス図書館のラーニング・コモンズ内に「八郎潟・八郎湖アーカイブ」が開設されました。

干拓前後で変わった八郎潟・八郎湖の自然や歴史、文化などについて、研究者と地域住民が一緒に学び、今後のあるべき姿を考えることを目的に、同大学の教員により3月に設立された「八郎潟・八郎湖学研究会」によるもので、アーカイブでは、同学会が収集した八郎潟・八郎湖に関する主要文献が展示されるとともに、それら文献を閲覧することも可能となっています。

<秋田キャンパス>「八郎潟・八郎湖アーカイブ」を開設します(秋田県立大学 図書・情報センター)
https://libwww.akita-pu.ac.jp/drupal/?q=node/131

参考:
島根大学附属図書館、「地域情報コミュニティラボ」を開設
Posted 2017年2月2日
http://current.ndl.go.jp/node/33377

国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所 、阪神大水害(1938年)に関する情報・資料の提供を呼びかけ:「阪神大水害デジタルアーカイブ」を年内に公開へ

国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所が、1938年7月に発生し、神戸市ほか六甲山麓地域に被害をもたらした阪神大水害に関する情報・資料の提供を呼びかけています。

2018年5月21日に創設された阪神大水害80年行事実行委員会による取組で、当時の写真や文集等の記録、災害体験談や災害体験者から聞いた話等を広く募集しています。

寄せらせた資料・情報は、兵庫県立大学などと連携して地理情報システム(GIS)を活用して構築する、2018年内公開予定の「阪神大水害デジタルアーカイブ」上で閲覧できるようになります。

募集期間は6月1日から8月31日までです。

阪神大水害から80年 ~個人の記憶を社会の記憶に~ 当時の情報・資料をお寄せ下さい! (国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所,2018/6/1)
http://www.kkr.mlit.go.jp/scripts/cms/rokko/infoset1/data/pdf/info_1/20180601_01.pdf