アーカイブ - 2019年

12月 27日

2019年もご愛読いただき、ありがとうございました。

2019年もカレントアウェアネス・ポータルをご愛読いただき、ありがとうございました。本日12月27日が、年内最後の記事更新日となります。本年は、カレントアウェアネス-R 2,320本、カレントアウェアネス-E 122本、カレントアウェアネス 27本(創刊40周年記念号掲載の特別寄稿記事3本を含む)を掲載しました。

2020年は1月6日より記事更新を再開いたします。今後もより一層コンテンツの充実に努めてまいりますので、引き続きご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

みなさま、よいお年を。

火災により焼失した首里城のデジタル復元を目指す「みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」、首里城正殿の3Dモデルを公開

2019年12月23日、2019年10月に発生した火災により焼失した首里城のデジタル復元を目指す「みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」が、首里城正殿の3Dモデル公開を発表しました。

同プロジェクトでは、異なる視点から撮影された写真やビデオを用いて三次元形状を復元する技術であるStructure from Motion(SfM)を活用し、首里城のデジタル復元に取り組んでいます。

みんなの首里城デジタル復元プロジェクト
https://www.our-shurijo.org/
※ウェブサイト下部の「更新履歴」に、2019年12月23日付けの更新情報として「正殿のモデルの追加(2,128枚使用)」とあります。

@our_shurijo(Twitter, 2019/12/24)
https://twitter.com/our_shurijo/status/1209337326620434435

東京大学附属図書館、デジタルアーカイブ「石本コレクション」の一部資料への解説及び翻刻テキストデータ追加を発表:展示会図録の情報を利用

2019年12月27日、東京大学附属図書館は、地震・火災などのかわら版や鯰絵などから成る「石本コレクション」のデジタルアーカイブ「東京大学総合図書館所蔵 石本コレクション」の一部資料への解説及び翻刻テキストデータ追加を発表しました。

2008年開催の東京大学附属図書館特別展示「かわら版・鯰絵にみる江戸・明治の災害情報-石本コレクションから」の展示図録のインターネット公開にあわせ、図録に掲載されている約40点の資料解説及び翻刻テキストを各画像公開ページに追加したものです。なお、これらのデータの利用条件はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BYとなっています。

「石本コレクション」の展示会図録にある解説・翻刻データを公開しました(東京大学附属図書館, 2019/12/27)
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news/20191227

早稲田大学文化資源データベースで「草創期テレビ台本データベース」「大正期演劇雑誌データベース」「中国芝居番付データベース」が公開

2019年12月24日、早稲田大学文化資源データベースで「草創期テレビ台本データベース」「大正期演劇雑誌データベース」「中国芝居番付データベース」が公開されました。

各データベースの説明によれば、収録データは以下のとおりです。

・草創期テレビ台本データベース
早稲田大学演劇博物館が所蔵する1950~60年代のテレビ台本のうち、草創期のテレビドラマで活躍した俳優の書込みを含む役者たちの旧蔵台本、文学・演劇・映画など隣接分野の表現者の作によるテレビ台本等のデータを収録

・大正期演劇雑誌データベース
早稲田大学演劇博物館が所蔵する大正期の演劇雑誌のうち、『新演芸』(1916-1925)と歌劇雑誌『オペラ』(1919-1924)のデータを収録

・中国芝居番付データベース
中国の芝居番付(戯単)資料のデジタル画像を、上演日時や演目、役者、劇場等を整理して収録

インド文化に関するポータルサイト“Indian Culture Portal”が公開される(インド)

インドの連邦政府情報放送省報道情報局(Press Information Bureau: PIB)のウェブサイトに掲載されている2019年12月10日付けのプレスリリースにおいて、同日、インド文化に関するポータルサイト“Indian Culture Portal”を公開したことが発表されています。

同ポータルはインド国内の図書館、ミュージアム、アーカイブ等が所蔵する文書・画像・視聴覚資料等をホストするものであり、同国文化省の構想の下、インド工科大学ボンベイ校のチームが構築を、国立インディラ・ガンディー・オープン大学がデータのキュレーションを担当しました。現在、ポータルのコンテンツは英語及びヒンディー語の表示に対応しているほか、将来的には他の地域言語でも利用可能となる予定です。

同ポータル上の記載によれば、同ポータルは“National Virtual Library of India project”の一部を成すものであり、文化省による資金助成を受けています。

米・ランド研究所、信頼度・人口階層・党派性といった要因がニュースの選択に与える影響等を調査した報告書“Profiles of News Consumption Platform Choices, Perceptions of Reliability, and Partisanshipを公開

2019年12月10日、米国に拠点を置く公共政策課題の解決策開発等に取り組む非営利の研究組織であるランド研究所(RAND Corporation)が、報告書“Profiles of News Consumption Platform Choices, Perceptions of Reliability, and Partisanship”を公開しました。

同報告書は、ニュースへの信頼度、人口階層、党派性といった要因がニュースの選択に与える影響やニュースを異なる視点で探す頻度を調査するために、米国人2,543人を対象に実施した調査をまとめたものです。

調査結果として以下があげられています。

・主要なニュースの情報源がソーシャルメディアや人である人は一般的に若者と女性で、高卒以下の学歴で、家計収入が少ない傾向がある。

・主要なニュースの情報源が紙媒体やテレビである人は、高齢である傾向があり、未婚である率が高い。

・主要なニュースの情報源がラジオである人は、男性である傾向が高く、現職で、大卒である率が高い。

・主要なニュースの情報源がオンラインプラットフォームである人は、より若く、男性で、大卒であり、収入が高く、黒人でない傾向がある。

東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)、エジプト文字ヒエラティックのデータベース“Hieratische Paläographie DB”を公開

2019年12月24日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)は、同部門の研究チームが開発したエジプト文字ヒエラティックのデータベース“Hieratische Paläographie DB”が、2019年12月11日に公開されたことを発表しました。

“Hieratische Paläographie DB”は、2019年12月9日から11日にドイツのマインツで開催されたヒエラティック国際学会で発表されたのち、一般公開に至ったものです。IIIF画像が活用されており、ヒエラティックの検索や絞り込み、文字画像の比較などが容易に行うことのできる工夫が施されています。

エジプト文字のデータベース(IIIF活用)が公開されました。(U-PARLブログ,2019/12/24)
http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/blog55

国際連合(UN)ダグ・ハマーショルド図書館、Linked Data提供プラットフォームを立ち上げ

2019年12月17日、国際連合(UN)のダグ・ハマーショルド図書館は、Linked Data提供プラットフォームを立ち上げたことを発表しました。

同館が提供する立ち上げられたプラットフォーム上では、「UNBISシソーラス」と「SDGs識別子分類表」の2種類のデータがLinked Data形式で利用することが可能になっています。

「UNBISシソーラス」は、国連のプログラム・基金等により公開された成果物の記述に使用される統制語彙のデータベースです。オンライン版は2001年に立ち上げられていましたが、新プラットフォームでは6種類の国連公式言語に対応するなどインターフェースの改良が行われています。「UNBISシソーラス」は新しい話題が国連のアジェンダに導入されると発展し変化しますが、統制語彙によって用語の変化があっても、同一概念に関する資料を一貫して特定することで、主題からの検索を可能にしています。

英国の機関リポジトリアグリゲーターCORE、提供コンテンツの閲覧画面をリニューアル:PDFのアウトライン・サムネイル表示機能や関連論文推薦機能等を実装

2019年12月16日、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREは、ポータルサイトから提供しているコンテンツの閲覧画面をリニューアルし、新機能が追加されたことを発表しました。

リニューアルにより、COREポータルサイト上でコンテンツを閲覧する際に、画面左上隅に新たに2つのボタンが追加されています。左側のボタンを押すと、コンテンツがアウトライン化されたPDFである場合には、論文の章立て等のアウトラインを表示させることができます。右側のボタンを押すと、PDFをサムネイル表示させてページ間を高速で移動することが可能になります。

また、リポジトリ・ジャーナルシステム等向けに関連論文を推薦するプラグイン“CORE Recommender”の機能も閲覧画面に統合されており、数千規模のオープンアクセスデータプロバイダのネットワークの中から、閲覧中のコンテンツに類似した論文を発見することが可能になっています。

カナダ研究図書館協会(CARL)、機関リポジトリに関する報告書“Institutional Repository Statistics: Reliable, Consistent Approaches for Canada”を公開

2019年12月17日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、機関リポジトリに関する報告書“Institutional Repository Statistics: Reliable, Consistent Approaches for Canada”を公開しています。

同国のリポジトリの実践と、リポジトリの利用に関してより効果的に追跡・監視できる新しいツールとプロセスをよりよく理解するための情報収集を行なったものです。

また、カナダの全リポジトリを対象とした信頼でき比較可能な統計を共同で実現するための方法を提案しています。

オープンリポジトリーズワーキンググループ(ORWG)による一連の報告書の最初のものと説明されています。

CARL Releases Report on Institutional Repository Statistics Tracking(CARL, 2019/12/17)
http://www.carl-abrc.ca/news/report-on-ir-statistics-tracking/

研究データ同盟(RDA)、先住民のデータの先住民による管理を促進するための国際ネットワークGlobal Indigenous Data Alliance (GIDA)と覚書を締結

2019年12月17日、研究データ同盟(RDA)は、Global Indigenous Data Alliance (GIDA)と最近覚書を締結したことを発表しています。

GIDAは、先住民のデータに関する主権とガバナンスを向上させることで、先住民のデータの先住民による管理を促進することを目的とした国際ネットワークです。

覚書の締結により、GIDAはRDAの傘下組織となり、今後、理事会や技術援助評議会(TAB)との連携、総会への参加、RDAへの貢献や運営組織との協力のほか、ウェビナーやワークショップといったイベントの共催等が検討されています。

CHORUS、出版者向けの実務指針“Publisher Implementation Guide”の v2.3を公開

2019年12月18日、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブCHORUSが、出版者向けの実務指針“Publisher Implementation Guide”のv2.3を公開しています。

CHORUS Publisher Implementation Guide v2.3 Released(CHORUS, 2019/12/18)
https://www.chorusaccess.org/chorus-publisher-implementation-guide-v2-3-released/

Publisher Implementation Guide v2.3(CHORUS)
https://www.chorusaccess.org/publisher-implementation-guide-v2-3/

北海道ブックシェアリング、読み終えた災害や防災に関する図書・資料を募集中:震災関連イベント「3.11 SAPPORO SYMPO」で展示の後、札幌エルプラザ公共4施設等で活用

2019年12月26日、北海道ブックシェアリングが、2020年1月9日から2月8日まで、家庭や会社などで読まなくなった災害や防災に関する図書・資料を募集すると発表しました。

募集対象は、東日本大震災や北海道胆振東部地震に関する書籍・雑誌・資料・DVD・地図のほか、地震や風水害、雪害などの自然災害、人災・公害、ボランティア、災害NPO及びボランティア、被災者受け入れ等に関する書籍・雑誌・資料・DVD・地図などです。

収集された資料は、2020年3月10日・11日に札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)で開かれる震災関連イベント「3.11 SAPPORO SYMPO」で展示された後、男女共同参画センター・消費者センター・市民活動サポートセンター・環境プラザ等が入居する札幌エルプラザ公共4施設内(札幌市北区)などで活用するとしています。

1月9日から札幌市立図書館や北海道立図書館に収集ボックスが配置されるほか、郵送(元払)でも受け付けています。

『カレントアウェアネス』342号掲載

『カレントアウェアネス』342号(2019年12月20日発行)の記事を掲載しました。

CA1963 - ヘルシンキ中央図書館“Oodi”の機能・理念とその成果 / 久野和子

PDFファイル

カレントアウェアネス
No.342 2019年12月20日

 

CA1963

 

ヘルシンキ中央図書館“Oodi”の機能・理念とその成果

神戸女子大学文学部:久野和子(くのかずこ)

 

CA1965 - 新元号と文字コードの国際標準を巡って / 小林龍生

PDFファイル

カレントアウェアネス
No.342 2019年12月20日

 

CA1965

 

新元号と文字コードの国際標準を巡って

一般社団法人文字情報技術促進協議会:小林龍生(こばやしたつお)

 

有田川ライブラリー(和歌山県)、有田川町地域交流センター(ALEC)でのウォークスルー型図書自動貸出システムの運用開始を発表

2019年12月26日、和歌山県の有田川ライブラリーが、2020年1月7日からの有田川町地域交流センター(ALEC)でのウォークスルー型図書自動貸出システム運用開始を発表しています。

同館では、図書館に求められる役割の高度化への対応と業務の省力化を目的に、「スマート図書館化事業計画」を立案しており、ウォークスルー型図書自動貸出システムは、図書館振興財団の助成を受け、富士通マーケティングの支援を受けてオリジナルで制作されたものです。

利用者が利用者カードと図書を持って、施設に設置されたICタグ読取ゲートを通過するだけで貸出手続きを完了させる事が可能です。手続き完了時には登録されたメールアドレスにお知らせが届くようになっています。

また、読取ゲートの筐体外装とそのデザインは地元企業が担当し、利用者カードも「絵本のまち有田川」のロゴマーク(イラストレーション:tupera tupera デザイン:DICTOM DESIGN)によるデザインに刷新しています。

読取ゲートの制作にあたっては、2018年から実証実験を重ね、アンテナの配置や構成を検討した結果、通路を通過するだけのウォークスルー形式により誤読を防ぎ、100%に近い認識率を実現することができたとしています。

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