アーカイブ - 2019年 10月 1日

国立国会図書館、外国の視覚障害者等への視覚障害者等用データ送信サービスを開始

2019年10月1日、国立国会図書館(NDL)は、「盲人、視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約」 (マラケシュ条約)締約国を対象とする、視覚障害者等用データ送信サービスを開始したことを発表しました。

外国の視覚障害者等への視覚障害者等用データ送信サービスを開始しました(NDL, 2019/10/1)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/191001_01.html

参考:
CA1831 - マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み / 野村美佐子
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1831

公益財団法人新聞通信調査会、「同盟通信社資料公開サイト 新聞通信調査会デジタルアーカイブ」に資料を追加:1937 年から 1945 年にかけて発行された写真ニュース1,277点等

2019年10月1日、公益財団法人新聞通信調査会は、「同盟通信社資料公開サイト 新聞通信調査会デジタルアーカイブ」に新規コンテンツを追加したことを発表しました。追加されたコンテンツは次の4点です。

・同盟通信写真ニュース
『同盟通信写真ニュース』『同盟写真特報』のタイトルで、同盟通信社が工場、学校などの掲示用に毎日発行した写真ニュースのうち、1937 年から 1945 年にかけて発行された1,277点を収録。

・海外電報
日刊ニュース冊子『海外電報』の1944年8月から1945年12月までの約5,000ページ分を収録しており、見出しのほか人名も検索語として登録。

・世界各国主要人名録
『海外電報』の別冊特集として発行された『世界各国主要人名録』のうち、1944年10月発行の「米洲篇(1)」、1944年12月発行の「米洲篇(2)」、1945年2月発行の「反枢軸聯合軍及枢軸共同機関」の3冊を収録。

・通信社史
新聞通信調査会の前身である通信社史刊行会が1958年に刊行した日本の通信社の通史である『通信社史』の画像とテキストデータを収録。

千葉歴史・自然資料救済ネットワーク、台風15号による館山市内の被害状況確認調査の結果をブログで報告

2019年9月25日、千葉歴史・自然資料救済ネットワーク(千葉資料救済ネット)は、9月17日に実施した館山市内の台風15号による被害状況確認調査の結果をブログで報告しています。

NPO法人安房文化遺産フォーラムの雨漏りした第1事務所に保管されている葉書・書簡・植物標本などの小学校廃校舎への移動作業、屋根が吹き飛んだ第2事務所で回収しきれなかった資料のレスキュー作業が行われたことが報告されています。

また、水損の激しかった資料をNPO法人事務局員の冷凍庫で保管するとともに、資料の乾燥作業を実施し、カビが広がりつつある資料へのアルコール噴霧の方法なども説明したとしています。

台風15号被害 現地報告(館山)(千葉資料救済ネット,2019/9/25)
http://chibasiryounet.blog.fc2.com/blog-entry-264.html

Knowledge Exchange、変化するプレプリントの役割に関するレポートを公開

Knowledge Exchangeが、変化するプレプリントの役割について、文献調査と研究者へのインタビュー調査に基づいて検討したレポート”Accelerating scholarly communication - The transformative role of preprints”を公開しました。

同調査では2010年代以降、多くの分野に広がったプレプリントの動きをプレプリントの「第二の波」と捉え、現状を調査するとともに今後ありうるシナリオを検討しています。同レポートによれば、研究者にとってプレプリントを活用する動機は早期・短期間で研究成果が流通できる点、活用の障害は査読がないことと雑誌に論文掲載を断られることへの恐れであるとされています。また、プレプリントの情報収集・自身の情報拡散のいずれにも、Twitterが重要な役割を果たしていることが指摘されています。また、多くのプレプリントサービスが登場したものの、雑誌等の出版プラットフォームへの統合が進んでいないことや、情報の重複・情報保存への懸念等が現在の問題点として指摘されています。

国立情報学研究所(NII)、情報学研究データリポジトリ(IDR)への大学等研究者提供データセット受入に関する申請受付を開始

2019年9月27日、国立情報学研究所(NII)は、大学等の研究者が作成したデータセットを同研究所が運営する情報学研究データリポジトリ(IDR)へ受け入れるための「研究者等提供データセット受入要項」を制定し、申請の受付を開始したことを発表しました。

IDRはサービスの目的として、様々な理由によりオープンデータとしての公開が難しいデータセットを利用者の範囲や利用目的や利用方法などの条件を定め、IDRを通じて提供することによって、作成者の負担を軽減しつつ多くの研究者が利用できるようすることである、としています。学術研究の対象として高い価値を有し、相当数の利用者が見込まれるデータセットについて、所定の手続きによりIDRへの受入を申請することができます。

大学等研究者提供データセットの受入に関する申請受付開始(NII,2019/9/27)
https://www.nii.ac.jp/news/2019/0927.html

国立国語研究所、英国図書館(BL)が所蔵する天草版『伊曽保物語』の原本画像と翻字本文対照を公開

2019年9月26日、国立国語研究所は、英国図書館(BL)が所蔵する天草版『伊曽保物語』の原本画像と翻字本文対照を公開したことを発表しました。

『伊曽保物語』の説話部分の原本画像と翻字本文3種(漢字仮名翻字、片仮名翻字、訓令式ローマ字翻字)を試験公開ページで閲覧することができます。閲覧にあたって、原本画像と翻字本文を重ねて表示する「重ね」モードと、原本画像と翻字本文を左右に対照表示させる「並べ」モードを利用することができます。また、「重ね」モード、「並べ」モードともに、翻字本文3種(漢字仮名翻字、片仮名翻字、訓令式ローマ字翻字)を切り替えて表示させることが可能です。

なお試験公開ページの推奨動作環境は、Windows OS上の Microsoft Edge、Mozilla FireFox、Google Chome等である、としています。

2019年度のニュース一覧(国立国語研究所)
https://www.ninjal.ac.jp/newsyears/2019/
※2019年9月26日付けのニュースに「大英図書館蔵天草版『伊曽保物語』原本画像・翻字本文対照を公開しました。」とあります。

米・テキサス工科大学のプロジェクトチームが米国科学財団(NSF)の助成によりハゲタカジャーナルと信頼のおけるジャーナルを見分けるための教育プログラム開発に着手

2019年9月25日、米・テキサス工科大学は、同大学のメディア&コミュニケーション・カレッジで管理部門と財務部門のAssociate Deanを務めるAmy Koerber教授らのプロジェクトチームが、ハゲタカジャーナルと信頼のおけるジャーナルを見分けるための教育プログラム“STEM Training in Ethics of Publication Practices(STEPP)”開発に着手することを発表しました。

同プログラムの開発にあたって、Koerber教授、及びテキサス工科大学所属教員4人で構成されるプロジェクトチームは、米国科学財団(NSF)から34万5,702ドルの助成金を獲得しています。助成金を活用しながらSTEM分野の最新の出版慣行を調査し、教育プログラムを開発する、としています。

【イベント】大図研京都ワンディセミナー「メディアドクター研究会in京都 テーマ:iPS細胞と臨床試験」(10/27・京都)

2019年10月27日、京都府立図書館において、大学図書館問題研究会京都地域グループ主催のワンディセミナー「メディアドクター研究会in京都 テーマ:iPS細胞と臨床試験」が開催されます。同イベントは京都で初めて開催される「メディアドクター研究会」でもあるとのことです。

メディアドクター研究会は医療に関するメディア報道のあり方を勉強する会です。開催案内によれば、今回のワンディセミナーではiPS細胞に関する報道を取りあげ、記事を読み、信頼性、科学的根拠、見出しの適切性など、「メディアドクター指標」をもとに読み解いていく、とされています。

参加費は会員は無料、非会員は500円で、フォームを通じた申込が必要です。

大図研京都ワンディセミナー「メディアドクター研究会in京都 テーマ:iPS細胞と臨床試験」 (大学図書館問題研究会 京都地域グループ)
https://www.daitoken.com/kyoto/event/20191027.html

※本文を修正しました(2019/11/1)

中国・テンセント、ブラジル国立博物館のデジタルコレクションを公開

2019年9月27日付けの新華網の記事で、中国・テンセントによるブラジル国立博物館のデジタルコレクション公開が報じられています。2018年9月にブラジル国立博物館が火災被害を受けたことから、2018年11月、テンセントは同館と協力しデジタル博物館を構築することを発表していました。

デジタルコレクションはテンセントのソーシャルメディアプラットフォーム・Wechat(微信)上での公開とあります。同館の火災前の所蔵資料に関する約700点のデジタル情報を収録し、そのうち約400点は一般から提供を受けたものです。

Mini-program launched to showcase fire-ravaged National Museum of Brazil(新華網, 2019/9/27)
http://www.xinhuanet.com/english/2019-09/27/c_138428704.htm

台湾・科技部、人工知能(AI)の研究開発ガイドラインを公表

2019年9月23日、台湾・科技部は、台湾で人工知能(AI)の研究開発に携わる研究者に向けたAI研究開発ガイドライン「人工智慧科研發展指引」(AI Technology R&D Guidelines)を公表しました。

人間中心の価値観(Human-centred Values)、持続的な発展(Sustainable Development)、多様性と包摂性(Diversity and Inclusion)の3点を中核的価値に据えた上で、次の8項目についてガイドラインを示しています。

・公益と福祉(Common Good and Well-being)
・公平性と公正性(Fairness and Non-discrimination)
・自治権とコントロール(Autonomy and Control)
・安全性(Safety)
・プライバシーとデータガバナンス(Privacy and Data Governance)
・透明性と追跡可能性(Transparency and Traceability)
・解釈可能性(Explainability)
・説明責任とコミュニケーション(Accountability and Communication)

Ex Librisのクラウド型図書館システム“Alma”とディスカバリーサービス“Primo”がFedRAMP認証を取得

2019年9月24日、ProQuest社傘下のEx Librisは、Ex Librisの製品であるクラウド型図書館システム“Alma”とディスカバリーサービス“Primo”がFedRAMP認証を取得したことを発表しました。

FedRAMP (the United States Federal Risk and Authorization Management Program)は、米国政府のプログラムであり、連邦政府機関が使用を計画しているクラウド製品およびサービスに対して、セキュリティ評価、認証、継続的監視に関する標準化されたアプローチを提供するものです。

一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会(JAGSA)、ゲームシナリオアーカイブを開始

2019年9月20日、一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会(JAGSA)は、2019年9月19日にゲームシナリオアーカイブを開始したことを発表しました。

ゲーム器機の代替わりやサービスの終了等により、ゲームのプレイ環境とともにゲームのシナリオを知る機会も失われてしまうことから、JAGSAでは、ゲームのシナリオを文化資産として保存、管理し公開していく道筋をつけていきたいとしています。

開始時点では、株式会社バンダイナムコエンターテインメントの協力により、同社のスマートフォン用ゲームアプリであり、2019年1月にサービス終了した『レイヤード ストーリーズ ゼロ』の全シナリオをPDF形式で公開しています。なお、利用には規約への同意が必要となっています。

国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)、「Amebaブログ」の一部を収集・公開

2019年10月1日、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)は、「今月の特集(2019年10月) - ブログ -」のウェブページを公開し、「Amebaブログ」の一部を収集・公開したことを発表しました。

「Amebaブログ」のサービスを提供している株式会社サイバーエージェントの協力を得て実施されたものであり、特集ページ内に収集対象となったタイトルのリストが掲載されています。収集の許諾が得られたタイトルについては、今後も定期的に収集・保存するとしています。

新着情報一覧(WARP)
http://warp.da.ndl.go.jp/contents/news/index.html
※2019年10月1日の新着情報に「2019年10月の特集「ブログ」を掲載しました」とあります。

【イベント】国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部第67回例会「典拠コントロールを問い直す: NCR2018とFRBR」(11/2・東京)

2019年11月2日、順天堂大学お茶の水キャンパスにおいて、国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部の第67回例会「典拠コントロールを問い直す: NCR2018とFRBR」が開催されます。

同会は「「第65回例会『新しい日本目録規則 (NCR2018)からみえてくる未来』」のその先へ」と副題がつけられており、2018年11月に開催された例会に続く内容として位置づけられているようです。講師は慶應義塾大学の谷口祥一教授です。

第67回例会のご案内(国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部)
http://www.iaml.jp/saishin.html

参考:
【イベント】トーハン図書館ブックフェア―2018特別セミナー/国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部第65回例会「新しい日本目録規則 ( 新NCR2018 ) から見えてくる未来」(11/17・東京)
Posted 2018年10月23日
https://current.ndl.go.jp/node/36881

情報知識学会、「オープンサイエンス・オープンデータ研究部会」を設立

2019年9月27日配信の情報知識学会メールマガジンにおいて、2019年9月16日開催の同学会理事会で、「オープンサイエンス・オープンデータ研究部会」の設置が承認され、新規部会として設立されたことが報告されています。

同部会の目的は「研究データの把握・蓄積・保存・共有・流通・利活用など、オープンサイエンスとオープンデータ全般に関してコンテンツよりの視点での研究を促進し、情報交換の場を提供し、会員相互の交流を図って、オープンサイエンスの推進に貢献すること」とのことです。主な活動内容は研究会・講演会などの随時開催、開始の積極活用、関連する学会・研究会・組織との交流とされています。

◇◆☆ 情報知識学会 メールマガジン ☆◆◇? 2019.09.27 ☆ No.139
http://www.jsik.jp/?mm20190927

千葉市中央図書館、子ども読書まつりにあわせ、近隣の事業者に児童書購入費用の寄附を呼びかけ:近隣の幼稚園・小学校等に配布されるチラシに寄附事業者名を掲載

千葉市中央図書館が、2019年11月10日に開催される子ども読書まつりにあわせ、近隣の事業者に児童書購入費用の寄附を呼びかけていました。

寄附金は、児童書購入費として使われます。

寄附をした事業者の名前は、近隣の幼稚園・小学校等に配布される子ども読書まつりのチラシ(配付予定500枚)に掲載されます。

締切は9月30日で、1口5,000円でした。

千葉市中央図書館子ども読書まつりへの御寄附のお願い(千葉市中央図書館)
http://www.library.city.chiba.jp/news/news1493.html

参考:
E1975 - 尾鷲市立図書館の寿文庫活動
カレントアウェアネス-E No.338 2017.12.07
https://current.ndl.go.jp/e1975

米・SPARC、北米のオープン教育資源(OER)の現状に関する報告書の2018-2019年版を公開

2019年9月30日、米・SPARCが、オープン教育資源(OER)に関する情報の共有・発見プラットフォーム“Connect OER”による、北米の加盟機関132機関のOERの現状を調査した報告書“Connect OER Annual Report”の2018-2019年版を公開しました。

SPARC Releases Connect OER Annual Report for 2018-2019(SPARC,2019/9/30)
https://sparcopen.org/news/2019/sparc-releases-connect-oer-annual-report-for-2018-2019/

スコットランド国立図書館(NLS)、多様な分野のスコットランドの音楽を含む録音資料の寄贈を受ける:デジタル化にも着手

2019年9月30日、スコットランド国立図書館(NLS)が、音楽愛好家のWilliam Dean-Myatt氏から7,500点のシェラック盤のレコードの寄贈を受けたと発表しています。

70年以上かけて録音資料を収集してきた同氏からは、これまで同館に対して3,000点の資料が寄贈されています。同館が所蔵するSPレコードのほとんどは同氏からの寄贈によるものです。

コレクションにはシェラック盤に加え、ビニール盤、カセットや少数ながら蝋管も含まれています。分野的には、大部分が営利のために大量生産されたものですが、ゲール語の歌、ミュージック・ホールの録音資料、フィドル・バグパイプによる音楽等、多様な分野のスコットランドの音楽も含まれます。

コレクションはすでに整理され、同館の検索システムで調べることができます。また、オンラインで利用できるようデジタル化作業も開始されています。