アーカイブ - 2019年 4月

4月 26日

国立図書館の質的評価に関するISO規格(ISO 21248:2019)が発行

2019年3月、国立図書館の質的評価に関する規格ISO 21248:2019が発行されました。

国際標準化機構(ISO)による4月9日付けの記事では、本規格ではナショナル・コレクション構築、全国書誌作成からイベント、教育サービスまで、国立図書館の全業務範囲をカバーしようと試みていること、国立図書館のサービス評価のための34のパフォーマンス指標を提供していること等が紹介されています。

The quality of national libraries contained in new ISO standard(ISO, 2019/4/9)
https://www.iso.org/news/ref2383.html

ISO 21248:2019 Information and documentation -- Quality assessment for national libraries(ISO)
https://www.iso.org/standard/70233.html

中国国家図書館、新浪公司と協力して微博(Weibo)の投稿を収集・保存することを発表:インターネット情報保存のための新プロジェクトの一環

2019年4月22日付けの新華網の記事で、中国国家図書館(NLC)によるインターネット情報戦略保存プロジェクトの開始が紹介されています。同プロジェクトでは、NLCと中国国内の機関・企業との協力により、インターネット情報の収集・保存が行われます。

記事によれば、NLCはポータルサイト「新浪網」やマイクロブログ「微博」(Weibo)を運営する新浪公司と協力して最初の「インターネット情報戦略保存基地」を設立し、新浪網が配信するニュースや微博上で公開される投稿について保存を行う予定とあります。

国家图书馆互联网信息战略保存项目启动 首家基地落户新浪(新華網, 2019/4/22)
http://www.xinhuanet.com/politics/2019-04/22/c_1124399654.htm

米・EDUCAUSE、「ホライズン・レポート」の2019年高等教育機関版を刊行

2019年4月23日、米国のNPO・EDUCAUSEが、「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2019年高等教育機関版を公開しました。

高等教育界の主導者による専門家委員会によってランキングされた、主要な動向6点、重要な課題6点、教育技術における重要な発展6点がまとめられています。

高等教育機関での技術採用が加速される主な動向として、

短期:学習空間の再設計、融合した学習設計
中期:イノベーション文化の進展、Measuring Learningへの注目増大
長期:制度の仕組みの再考、モジュール化と細分化の程度

高等教育機関での技術採用に影響を与える大きな課題として、

解決可能な課題:デジタルフルエンシ―(Digital Fluency)の向上、デジタル学習や教育設計に関する知識への需要増大
困難な課題:エドテック戦略による教員の役割の進展、学力格差の解消
深刻な課題:デジタルエクイティ(公平性)の進展、教育活動の再考

高等教育にとって重要な技術発展として、

ノルウェー・Unitが組織するコンソーシアム、Elsevier社と試験的なナショナルライセンス契約を締結

2019年4月23日、ノルウェー国内の研究機関等の高等教育および研究におけるICTや共同サービスを担当するUnit(Direktoratet for IKT og fellestjenester i høyere utdanning og forskning:Norwegian Directorate for ICT and Joint Services in Higher Education and Research)は、Unitが組織するノルウェーの高等教育・研究のためのコンソーシアムとElsevier社が試験的なナショナルライセンス契約を締結したことを発表しました。

契約期間は2年間で、ノルウェー国内の7つの大学と39の研究機関は、この契約により、Elsevier社や提携学会等が出版するジャーナルへアクセス可能な他、所属する研究者は自身の研究成果をOAで出版することができます。

また、Unitとエルゼビア社は、ノルウェー研究組織の需要に即して、さらにエルゼビア社のOA提供が改善されるように、共同してこの試験的なライセンス契約の監視等を行う、としています。

米国情報標準化機構(NISO)、“Journal Article Tag Suite(JATS)”のバージョン1.2を公開

2019年4月15日、米国情報標準化機構(NISO)は、メタデータと雑誌記事のコンテンツを記述するためのXML要素と属性を定義した規格“Journal Article Tag Suite(JATS)”のバージョン1.2(ANSI/NISO Z39.96-2019)の公開を発表しました。

バージョン1.1と互換性があります。また、プレプリントのバージョンを記述できる“article version”“article version alternatives”、アクセス・データ・施設などといった非金銭的支援に関する記述ができるメタデータタグ、JATS以外の語彙を指定するための4つの属性なども含まれていると説明されています。

慶應義塾大学メディアセンター(図書館)、デジタルコレクションでの新規コレクション公開(明治期浮世絵・国書・漢籍)とコンテンツ追加(対馬宗家文書・相良家文書・富士川文庫)を発表

2019年4月25日、慶應義塾大学メディアセンター(図書館)が、「慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション」での新規コレクション公開とコンテンツ追加を発表しました。

新規に公開されたコレクションは、「ボン浮世絵コレクション」(ボン教授が収集した明治期の浮世絵コレクション)、同大学が所蔵する「国書コレクション」(「つれづれぐさ」「歌合集」)及び漢籍コレクション(「蒙求聴塵」「六臣註文選」)の3コレクションです。「国書コレクション」「漢籍コレクション」では順次追加公開が行われる予定です。

また、新規コンテンツとして、「相良家文書」に「(関東下知状)〔尼妙蓮代相良頼氏・相良頼重所領相論〕」など105点、「対馬宗家文書」に記録類のうち「公義被仰上」に分類されている38冊、「富士川文庫」に「黄帝内経」「傷寒論」など医学関連漢籍を含む332冊が追加されています。

「デジタルコレクション」に新規コレクション、コンテンツを追加しました。(慶應義塾大学メディアセンター(図書館),2019/4/25)
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/info/index.php#635

県立長野図書館、県内の「ものづくりを通じた創造的な学びのプロセス」を整えることを目的に、信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター・FabLab長野及び株式会社アソビズムと連携覚書を締結

2019年4月24日、県立長野図書館が、県内における「ものづくりを通じた創造的な学びのプロセス」を整えることを目的に、信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター・FabLab長野及び株式会社アソビズムと連携協力に関する覚書を締結すると発表しました。

「信州・学び創造ラボ」の活用方策に関するアドバイス、全県的なものづくり拠点の運営者によるコンソーシアムの設立に向けた研究、ものづくりに関するスキル習得プログラムの開発やモデル化などが行われます。

覚書の締結式が4月27日、同館「信州・学び創造ラボ」で実施されます。

また、世界のFabLabネットワークが制定する「国際こどもの日」である5月5日には、「信州・学び創造ラボ」の「ものづくりラボ」にあるレーザーカッターやUVプリンタを使ってミニサイズのこいのぼりを作成する「第1回共同ワークショップ」が開催されます。ワークショップ終了後には、南米のFabLabとテレビ会議で結びます。参加は無料ですが、事前の申し込みが必要で、対象は5歳以上(小学生以下)、定員は10人(先着順)です。

公民館と図書館の機能を併せ持つ「南三陸町生涯学習センター」(宮城県)が開館

2019年4月25日、宮城県の南三陸町生涯学習センターが開館しました。

公民館と図書館の機能を併せ持つ施設で、開館を記念し、志津川湾がラムサール条約湿地に登録された貴重な資料や写真の展示を行う「ラムサール展」等が行われています。

同町観光協会のブログや報道によると、同施設は、南三陸杉を使った建物で、蔵書は約3万5,000冊とのことです。

南三陸町図書館は、東日本大震災による津波によって図書館の建物が消失する被害を受けました。

『南三陸町図書館だより』90号(2019年4月)[PDF:3ページ]
https://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/7,5975,c,html/5975/20190403-115851.pdf

防災科学技術研究所の「地域防災Web」に、国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)のAPIを利用した新機能が実装

2019年4月15日、国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)が運営する「地域防災Web」の「あなたの地域を知ろう」機能に、国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)のAPIを利用した新機能が実装されました。

「あなたの地域を知ろう」機能での検索結果画面で、右上の「ひなぎく」タブをクリックすると、ひなぎくでの検索結果が表示され、「タイトル」欄のリンクからコンテンツ閲覧画面に遷移することができます。

ひなぎくのAPIが、防災科学技術研究所の地域防災Webにて利活用!(国立国会図書館東日本大震災アーカイブ, 2019/4/25)
http://kn.ndl.go.jp/static/2019/04/25

経済産業省、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の機能改善を発表:特許・実用新案・意匠・商標の審査・審判書類が参照可能となるまでの期間の短縮など

経済産業省が、2019年5月7日に、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の大幅な機能改善を実施すると発表しました。

・特許庁が書類を発出してから審査・審判経過情報が参照可能になるまでの期間を、約3週間から、原則1日に短縮するほか、参照できる書類を、特許・実用新案に加え、意匠・商標にまで拡充(意匠・商標の書類は、2019年1月以降の書類(意匠は、登録になったもののみ)が照会対象)。

・特許庁の審査で拒絶された商標出願や、権利が抹消された商標登録も検索対象に。また、中国の特許文献を日本語で検索可能に。

・AIを活用した機械翻訳アルゴリズムにより、日英翻訳機能の質を向上。

・画面表示の改善。

といった新機能が追加されます。

前日までの審査結果が参照できるようになります 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の新機能(経済産業省,2019/4/25)
https://www.meti.go.jp/press/2019/04/20190425006/20190425006.html

平群町(奈良県)、「(仮称)平群町文化センター・図書館整備事業」へのふるさと納税(寄附金)の募集を開始

2019年4月23日、奈良県の平群町が、「(仮称)平群町文化センター・図書館整備事業」へのふるさと納税(寄附金)の募集開始を発表しました。

同町では、2020年春オープン予定で、平群駅前に、中央公民館・人権交流センター・図書館からなる複合施設を建設する計画で、さらなる設備・備品の充実を図るため、ふるさと納税(寄附金)を募集するものです。

募集期間は2019年10月31日までで、寄附金額は1口1万円以上です。

寄附者のネームプレートが、開館時に館内に掲示されます。

平群町 新着情報
http://www.town.heguri.nara.jp/web/
※04月23日欄に「(仮称)平群町文化センター・図書館整備事業ふるさと納税(寄附金)を募集します!」とあります。

4月 25日

4/25(木)の「カレントアウェアネス・ポータル」メンテナンス作業は終了しました。

2019年4月25日(木)の19時から実施していた、「カレントアウェアネス・ポータル」のメンテナンス作業は終了いたしました。

通常通り接続していただくことが可能になりましたので、お知らせします。

県立広島大学宮島学センター、開所10周年を記念し「宮島学センターデジタルアーカイブサイト」を開設

2019年4月25日、県立広島大学宮島学センターは、開所10周年を記念して「宮島学センターデジタルアーカイブサイト」を開設したことを発表しました。

同センターの所蔵資料のうち、約300点の高精細画像が「古文書」「絵図」「絵はがき」「その他」のカテゴリーのもと公開されています。古文書には解読補助のために翻刻を表示する機能が設けられているほか、主な絵画資料には解説が付されています。

解説等については、教員及び学生の研究成果を活かして今後さらなる充実を図るとしています。

宮島学センターデジタルアーカイブサイトを開設しました(県立広島大学, 2019/4/25)
http://www.pu-hiroshima.ac.jp/soshiki/miyajima/archive-1.html

宮島学センター デジタルアーカイブサイト
http://mjp.pu-hiroshima.ac.jp/mjarchive/

【本日】メンテナンス作業のお知らせ(2019/4/25(木)19:00~20:00ごろ)

2019年4月25日(木)の19時から20時頃にかけて、「カレントアウェアネス・ポータル」のメンテナンス作業を実施するため、サイトに接続できなくなります。作業が終了次第お知らせいたします。

ご迷惑をおかけしますがどうぞご了承ください。

韓国・京畿道の光明市図書館、高齢者向け福祉施設に毎月大活字本等を配達する事業を開始

韓国・京畿道の光明市所下(소하)図書館が、2019年4月15日から、敬老堂(高齢者向け福祉施設)10か所に同館の図書を配達する「訪ねていくシルバー図書館」サービスを開始したと、光明市が発表しています。

大韓老人会光明市支部の協力を得て、同館近くの敬老堂10か所に、12月まで毎月、同館のブックキュレーター資格課程を終了したサークルの会員が選定した、大活字本等20冊を配達するものです。

また、本を通じた世代間の交流の時間を持つことを目的に、青少年ボランティア等とともに敬老堂を訪問し、本を読んだり話し相手をしたりする活動も実施する計画です。

この他、同館では、高齢者福祉会館において、60歳以上の高齢者15人を対象に、認知症予防と自尊心向上を目的とした読書治療プログラムを3月から運営しています。

[소하Lib 실버도서관] 경로당 책 배달 서비스([所下Libシルバー図書館]敬老堂本配達サービス)(光明市,2019/4/15)
http://news.gm.go.kr/news/articleView.html?idxno=12295

【イベント】2019年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会(6/8-9・大津)

2019年6月8日・9日、滋賀県大津市の成安造形大学において、2019年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会が開催されます。

2日目の学会総会が会員限定である以外は、本会員・非会員を問わず誰でも参加可能です。参加には事前の申し込みが必要で、参加費は両日共通・資料代込で、会員(賛助会員含む)1,000円(学生会員 500円)、非会員・団体購読会員 2,000円(学生 1,000円)です。

1日目は、「アート・ドキュメンテーションとデータベースとの関係を探る──知の蓄積と共有化のために」をテーマとしたシンポジウム等が開催されます。シンポジウムの内容は以下の通りです。

・開会挨拶 赤間 亮氏(アート・ドキュメンテーション学会 会長)

・シンポジウム趣旨説明 古賀 崇氏(アート・ドキュメンテーション学会 幹事長)

・講演1 知の蓄積を加速させる外部データベースの育成
 赤間 亮氏(立命館大学アート・リサーチセンター 副センター長)

国立情報学研究所(NII)、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)の研究者検索についてAPIを公開

2019年4月22日、国立情報学研究所(NII)は、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)の「KAKEN - 研究者をさがす」についてAPIを公開したことを発表しました。

APIの利用方法やパラメータ・内容を示したドキュメントは、ウェブサイトの「KAKEN API ドキュメント」から取得することができます。

APIの公開(KAKEN - 研究者をさがす)(NII,2019/4/22)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/kaken/20190422

KAKEN API ドキュメント(NII)
https://support.nii.ac.jp/ja/kaken/api/api_outline

KAKEN - 研究者をさがす
https://nrid.nii.ac.jp/ja/index/

国立国会図書館(NDL)、海外機関からの図書館向けデジタル化資料送信サービス申請受付を開始

国立国会図書館(NDL)は、2014年1月から提供している図書館向けデジタル化資料送信サービスについて、2019年4月22日から海外機関からの申請の受付を開始しました。

サービス参加館は、国立国会図書館デジタルコレクションの収録資料のうち、インターネット公開分を含め200万点以上の図書、雑誌、古典籍資料(貴重書等)などを利用することができます。

英語によるサービスの詳細や申請手続き案内は、近日中に国立国会図書館のウェブサイト上で公開される予定です。

海外機関からの図書館向けデジタル化資料送信サービスの申請受付を開始しました。(NDL,2019/4/22)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/190422_01.html

米・スミソニアン協会、第一次・第二次世界大戦期を中心に製作されたポスター約1万8,000点のデジタル化を実施中

2019年4月18日、米・スミソニアン協会はウェブサイト上で、第一次・第二次世界大戦期を中心に米国で製作されたポスター約1万8,000点のデジタル化を進めていることを発表しています。

前世紀の文化・政治・市民的態度の歴史と発展を探求するプロジェクトとして、国立アメリカ歴史博物館(NMAH)が所蔵する米・プリンストン大学のポスターコレクションなどを対象に、同協会でデジタル化を担当するDigitization Program Office(DPO)とNMAHが、2018年12月から実施している事業です。

第1段階では約1万点のポスターが対象で、同協会のTranscription Centerと連携して、クラウドソーシングによる各ポスターのカタログシートのテキスト化も進められています。デジタル化とカタログシートのテキスト化が完了すると、これらはスミソニアン協会の博物館・文書館・図書館等の資料を一括検索できるSI Collections SearchとSmithsonian Online Archive(SOVA)を経由して、ウェブ上で利用可能になる見込みであるとしています。また、このプロジェクトのパートナーとして大規模デジタル化に取り組んでいるGoogle Arts and Cultureのプラットフォームでも利用可能になる予定です。

【イベント】専門図書館協議会2019年度全国研究集会「専門図書館員/インフォプロのキャリアアップを目指して」(6/21・東京)

2019年6月21日、東京都渋谷区の東京ウィメンズプラザを会場に、専門図書館協議会2019年度全国研究集会「専門図書館員/インフォプロのキャリアアップを目指して」が開催されます。

参加には事前の申し込みが必要です(有料)。

内容は以下の通りです。

午前の部
第1分科会「専門図書館のレファレンス」
・マーケティング情報を活用する 講師:伊藤正啓氏((株)日本能率協会)

第2分科会「ポータルサイト」
・ジャパンサーチの世界(仮) 講師:髙橋良平氏(国立国会図書館)

第3分科会「著作権法」
・著作権法の“いま”~現場での事例研究を中心に~(仮) 講師:舟越瑞枝氏(国立国会図書館)

午後の部
第4分科会「外部連携・ネットワーク」
・身近なことから始める連携:専門図書館の可能性を拓くネットワークづくり
大隅一志氏(旅の図書館)
三浦善太郎氏、吉野由麗氏(アドミュージアムライブラリー)

第5分科会「専門図書館の存在を高める広報戦略」
・防災専門図書館の広報戦略
矢野陽子氏(防災専門図書館)

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