アーカイブ - 2019年 4月

4月 16日

韓国研究財団(NRF)と韓国国公立大学図書館協議会、業務協約を締結:韓国学術誌引用索引(KCI)搭載の論文情報の活用

韓国研究財団(NRF)は、韓国国公立大学図書館協議会と、2019年4月15日に業務協約を締結したと発表しています。

同協議会に加盟する54の国公立大学図書館が、NRFが構築した韓国学術誌引用索引(Korea Citation Index:KCI)の論文情報を共同で活用できるようにするものです。

KCIは、NRFが「学術誌評価」により選定した国内学術誌約2,400件の論文(原文)を収集して構築した引用索引データベースで、今後、KCI搭載の学術情報と加盟各館における図書館所蔵資料を統合したDBを提供することで、論文の検索から原文へのアクセスを一つの画面から行うことができるようになります。

電子ジャーナルの購入費削減や、重複購入の防止による協議会加盟館での予算削減効果が期待されています。

米・インディアナ大学、植物標本室が所蔵する16万点を超す植物標本のデジタル化作業が終了

2019年4月11日、米・インディアナ大学が、同大学の植物標本室(Herbarium)が2014年に開始した、同室が所蔵する85か国からの16万点を超す植物標本のデジタル化作業が終了したことを紹介しています。

デジタル化データは、イリノイ州・インディアナ州・ミシガン州・ミネソタ州・オハイオ州・ウィスコンシン州にある132の植物標本室の索引を搭載する“Consortium of Midwest Herbaria”を通じて公開されています。

コレクションは、藻類・コケ植物・菌類・地衣類・維管束植物の5つに分けられており、搭載データには、植物標本の高精細画像に加え、学名や分類名、収集場所、収集者の名前といったデータも含まれます。多くの登録標本には、ゲノムデータへのリンクが掲載され、また、米・地質調査部(USGS)と連携した収集場所の地理座標の精度向上なども図られています。

【イベント】情報メディア学会第18回研究大会(6/29・東京)

2019年6月29日に、東京都渋谷区の日本事務器株式会社本社にて、情報メディア学会第18回研究大会が開催されます。

今回の基調テーマは「ライフステージにおける健康医療情報」で、同テーマに関し、慶應義塾大学名誉教授の田村俊作氏による基調講演や、シンポジウムが開催されるとのことです。
また、ポスター紹介のライトニングトーク等も行われます。

第18回研究大会開催のご案内
http://www.jsims.jp/kenkyu-taikai/yokoku/18.html

南アフリカ国立図書館(NLSA)、同国で刊行された初期の新聞を代表する26紙をデジタル化して公開

2019年4月12日、南アフリカ国立図書館(NLSA)が、保存及びアクセスを目的に同国の歴史的な新聞をデジタル化する事業を実施し、その成果を公表したことを発表しています。

同国の宝くじ委員会から助成を受けて実施したもので、同国で刊行された初期の新聞を代表する26紙がデジタル化されました。もっとも古いもので1884年の新聞にさかのぼります。

デジタル化した閲覧データは、OCLCの電子コレクション管理ソフトCONTENTdmを用いて公開されています。

Newspaper Digitisation Project(NLSA,2019/4/12)
http://www.nlsa.ac.za/?p=1015

Digital Collections(NLSA)
https://cdm21048.contentdm.oclc.org/digital/search

米・アリゾナ大学図書館職員が開発したe-ラーニングプラットホームのライセンスをスタートアップ企業が取得

2019年4月1日、米・アリゾナ大学のウェブサイトが、同大学の図書館職員が開発した、ウェブベースのツールの使い方を教授するチュートリアルを容易に作成できるe-ラーニングプラットホームのライセンスを、スタートアップ企業・Sidecar Learning社が取得したことを紹介しています。

もともと図書館のデータベースの使用方法を学生に教授するために作成されたものですが、Sidecar Learningでは、研究・調査等にウェブを利用する人に使い方を教える市場機会があると判断し、教職員の研究・業務からうまれた発明の商品化を担当する同大学の部署と協力し取得したものです。

Startup Licenses UA Libraries E-learning Platform(University of Arizona,2019/4/1)
https://uanews.arizona.edu/story/startup-licenses-ua-libraries-elearning-platform

米国図書館協会(ALA)、“Libraries Transform”ウェブサイト上でSAGE社と共同開発した批判的思考(critical thinking)養成の取り組みを援助するツールを公開

2019年4月10日、米国図書館協会(ALA)は、SAGE社と共同開発した批判的思考(critical thinking)養成の取り組みを援助するツールを、図書館と図書館員の重要な役割に関するALAの国民啓発運動“Libraries Transform”のウェブサイト上で公開したことを発表しました。

このツールは、図書館が批判的思考を利用者に促すための、メッセージ・データ・印刷物・図表等を提供するものです。“Libraries Transform”にアカウントを作成(無料で登録可能)すれば、“Libraries Transform”のウェブサイトを通して誰でも利用可能です。

4月 15日

米・Connected Learning Alliance、図書館での若者による「つながりの学習」の促進支援を目的としたツールキットを発表

2019年4月1日、「つながりの学習(Connected Learning)」に係わる研究者・教育者・イノベーター・助成機関によるネットワークである米国のConnected Learning Allianceが、“ConnectedLib Toolkit”の公開を発表しました。

若者向けサービスを担当する図書館員やそのために研修中の図書館員による、新しいメディア技術の活用や、図書館における若者による「つながりの学習」の促進を支援するために、研究成果に基づいて開発された専門能力開発のための無料のツールキットです。

41の州およびワシントンD.C.の若者向けサービス担当職員へのインタビューや、連携館3館とのデザインセッションを経て、多様な館で適用可能なものとして、米・ワシントン大学とメリーランド大学の研究者によって作成されたもので、10代の若者のための革新的で魅力的な事業の計画・開発・評価に役立つと発表されています。

LGBTQ+を扱った絵本のコレクション構築のためのツールキットが公開

カナダ・ウェスタン大学のリポジトリで、LGBTQ+を扱った絵本のコレクションを図書館が構築するためのツールキットが公開されています。同大学図書館情報学の修士課程の学生らが作成したものです。

LGBTQ+を扱った絵本の評価のための手引、推奨される絵本、検閲に立ち向かうための手引、及び推奨される情報源が掲載されています。

Building and Maintaining LGBTQ+ Picture Book Collections(Western Libraries)
https://ir.lib.uwo.ca/fimspub/261/

岸和田市立図書館(大阪府)、子ども向け郷土資料シリーズの第5弾を発行

2019年4月13日、大阪府の岸和田市立図書館が、子ども向け郷土資料シリーズの最後、第5弾として、『岸和田発見5 岸和田のくらしとまつり~郷土の暮らしを見つめよう~』を発行したと発表しています。

子どもの郷土への愛着の涵養を目的に発行したもので、『岸和田城』、『岸和田の昔話』、『岸和田ゆかりの人』、『岸和田の産業』に続くものです。

同書は、市内の小中学校に配布するほか、市内6つ図書館で貸出・販売(500円・税込)されます。

子ども向け郷土資料『岸和田発見5 岸和田のくらしとまつり~郷土の暮らしを見つめよう~』を発行しました(岸和田市立図書館,2019/4/13)
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/toshokan/hakken-kodomo5.html

「群馬県民の読書活動の推進に関する条例」が可決され、2019年4月1日から施行

群馬県議会において、2019年3月12日に、議員22人の発議による「群馬県民の読書活動の推進に関する条例」が可決され、4月1日から施行されています。

都道府県では、秋田県、徳島県に次ぎ全国3番目と発表されています。

読書活動は、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであるとともに、民主的で文化的な社会の発展に不可欠でありながら、近年の各種情報メディアの急速な発展等、読書活動を取り巻く環境が変化し、読書離れが懸念されている状況にあることから制定されたものです。

第5条において、図書館等の機能充実が示されています。

「群馬県民の読書活動の推進に関する条例」が議員発議により可決されました(群馬県議会)
https://www.pref.gunma.jp/gikai/s0701940.html

四日市市立図書館(三重県)、地元名産の「かぶせ茶」の入れ方等を学ぶ地域推進講座「図書館でティータイム♪」を開催

2019年5月26日、三重県の四日市市立図書館が、地域推進講座「図書館でティータイム♪」を行います。

地元名産の「かぶせ茶」の入れ方を学んだり、かぶせ茶を使ったお菓子を食べたりすることを通じて、同市に親しみを持ち、体験を通してお茶や地元の歴史の魅力を知ることを目的とした講座です。

講師は、地元の製茶業者で「かぶせ茶」を使ったカフェの経営者がつとめます。

対象は同市か隣接する三重郡に在住、通勤・通学する人で、定員は20人(先着順)です。

Hindawi社が研究者向けウェブサービスKudosとのパートナーシップ締結を発表:著作のさらなる可視化・読者層拡大のため

2019年4月8日、オープンアクセス(OA)出版を手掛けるHindawi社は、同社が出版する著作のさらなる可視化・読者層拡大のため、研究者向けウェブサービスKudosとパートナーシップを締結したことを発表しています。

Hindawi社のプレスリリースでは、Kudosが有する、研究を平易な言葉で説明するためのプラットフォーム及び研究コミュニケーションの共有・追跡・評価を可能にするサービスは、研究者のことを最優先に、そして科学の発見・共有・理解を容易にするというHindawi社の方針と戦略的に一致していると述べています。

また、Hindawi社のChief Publishing Officer であるSarah Greaves氏は、このパートナーシップにより同社のコンテンツの流通範囲が広がり、より多くの研究者がコンテンツにアクセスし、その内容を理解することが可能になる旨のコメントを行っています。

中国国内の档案を検索・利用するためのオンラインプラットフォームが構築へ:2019年に構築開始予定

新華網の2019年3月29日付け記事によると、同日に開催された全国档案局長館長会議において、中国国家档案局局長の李明華氏が、中国国内の档案を検索・利用するためのオンラインサービスプラットフォームの構築を2019年に開始する予定であることを発表しました。

短期的にはできる限り多くの、各等級の総合档案館を含むプラットフォームを構築することを目標とし、長期的には、各等級の全ての総合档案館をプラットフォームに含め、検索できる档案の範囲を拡大するとしています。

国家档案局:今年启动全国档案查询利用服务平台建设(新華網, 2019/3/29)
http://www.xinhuanet.com/2019-03/29/c_1124301995.htm

日本銀行金融研究所アーカイブ、デジタルアーカイブを開設

2019年4月3日、日本銀行金融研究所アーカイブがデジタルアーカイブの開設を発表しています。

日本銀行金融研究所アーカイブでは日本銀行に関連する歴史的資料を保存しており、デジタルアーカイブでは、その一部を文書、写真、図面に区分してデジタル画像によって紹介しています。

日本銀行金融研究所アーカイブ(日本銀行金融研究所)
https://www.imes.boj.or.jp/archives/index.html
※「お知らせ」の欄に、「2019年4月3日 デジタルアーカイブのサイトを開設しました」とあります。

デジタルアーカイブ(日本銀行金融研究所アーカイブ)
https://www.imes.boj.or.jp/archives/digital_archive/digital_archive.html

鳥取県立図書館、同県関係の過去の放送番組を無料で視聴できる「放送ライブラリー」の視聴サービスを開始

2019年4月11日、鳥取県立図書館が、2月23日から同館郷土資料室の専用端末において「放送ライブラリー」の視聴サービスを行っていることを発表しています。

放送法に基づいて放送番組センターが運営する放送番組専門のアーカイブ施設「放送ライブラリー」が保存・公開しているテレビ・ラジオ番組の中から、郷土を取り上げたドキュメンタリー番組を無料で視聴することができます。

「放送ライブラリー」が、図書館や博物館などの利用者に、地域にゆかりのある過去のテレビ番組を視聴してもらう「放送ライブラリー公開番組ストリーミングサービス」を提供するもので、全国の県立図書館の中では、岡山県立図書館に次いで2番目と発表されています。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、大学図書館のための利用者調査ツール “Project Outcome for Academic Libraries” を正式公開

2019年4月10日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、大学図書館向けの利用者調査のためのオンラインツール“Project Outcome for Academic Libraries”を正式公開したことを発表しました。

ツールはACRLのウェブサイト上で公開されており、登録を行うと無料で利用することができます。

“Project Outcome”は、米国図書館協会(ALA)の1部門である公共図書館協会(PLA)が2015年に開始した、公共図書館のサービスやプログラムの効果を測る利用者調査のためのオンラインツールを無料で提供するプロジェクトです。2018年6月から10月に大学図書館向けに同様のプロジェクトを実施するための実証実験を行った結果、調査項目として7つの領域が定められ、2019年4月に正式公開することが予定されていました。

牛久市立中央図書館(茨城県)、小学生から高校生を対象としたeスポーツ大会を開催

2019年5月5日、茨城県の牛久市立中央図書館が、「第18回こどもとしょかんまつり特別企画 チャレンジ!eスポーツ」の一環として、市内で初めてのeスポーツ大会を開催すると発表しています。

株式会社コナミデジタルエンタテインメントおよび茨城南青年会議所の協力のもと、「ウイニングイレブン 2019」(定員:先着16人)と「実況パワフルプロ野球2018」(定員:先着10人)の個人戦が行われます。

対象は小学生から高校生です。

大会は自由に観戦可能で(試合ごとに入替の場合あり)、eスポーツ体験ブースも設けられます(子ども優先)。

【牛久市初】eスポーツ大会開催!(牛久市)
http://www.city.ushiku.lg.jp/news.php?category=3&code=3489

岐阜県図書館、「第2次岐阜県図書館の運営方針」を策定

2019年4月12日、岐阜県図書館が、「第2次岐阜県図書館の運営方針」を策定し、公表しました。

同館では2014年4月に「岐阜県図書館の運営方針」(2014年度から2018年度)を策定しましたが、図書館を取り巻く状況の変化等を踏まえて、2019年度からの5年間を対象とするものとして策定したものです。

岐阜県図書館 お知らせ
https://www.library.pref.gifu.lg.jp/index.html
※4月12日欄に「「第2次岐阜県図書館の運営方針」を策定」とあります。

岐阜県図書館の運営方針・岐阜県図書館アクションプラン(岐阜県図書館)
https://www.library.pref.gifu.lg.jp/gaiyo/top.html#unei

4月 12日

DataCite、登録されているDOIのメタデータ改訂履歴についてAPI経由での提供を発表

2019年4月10日、研究データにデジタルオブジェクト識別子(DOI)を提供する非営利組織“DataCite”は、DataCite Blog上で、2019年3月10日以降、登録されたDOIについて、メタデータ改訂履歴(provenance)がAPI経由で利用可能であることを発表しています。

DOIのメタデータの改訂履歴には、特定のDOIに対して、いつ、誰が、どのような変更を加えたかが記録されており、改訂履歴を追跡することによって、不注意によるデータ改変の復元等が容易になります。

DataCiteは今後も機能強化を行って、DOI管理のためのオンラインインターフェイス“DOI Fabrica”でも同様の情報が入手可能になる予定である、としています。

なお、この取組は欧州における永続的識別子のための技術的・社会的基盤の発展を目指すFREYA projectの一部として行われました。

ケンブリッジ大学出版局(CUP)とカリフォルニア大学、オープンアクセス出版契約に合意

2019年4月10日、ケンブリッジ大学出版局(CUP)と米・カリフォルニア大学は、2019年から2021年までの3年間の実験的なオープンアクセス(OA)出版契約に合意したことを発表しました。

この契約により、カリフォルニア大学の構成員は、CUPの学術誌400タイトル以上へのアクセスが保証される一方で、CUPのジャーナルにOAで成果を出版することができるようになります。これはカリフォルニア大学が大規模出版社と初めて締結したOA出版契約であり、CUPにとっても米国でOA出版契約を締結した初めての事例となります。

この契約に関して、カリフォルニア大学のカリフォルニアデジタル図書館(UC’s California Digital Library)Associate Executive DirectorのIvy Anderson氏は、「このような革新的なOAに関する合意は、世界中のあらゆる人に向けて、カリフォルニア大学の研究者が自身の成果を利用可能にすることを容易にし、大学の使命を直接的に支援するものである」とコメントしています。

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