アーカイブ - 2019年 8月 2日

米・Ithaka S+R、学術図書館と連携したデータの利活用に関する2件の研究プロジェクト計画を発表

米・Ithaka S+Rは、2019年7月29日付けのブログ記事において、学術図書館と提携したデータの利活用に関する2件の研究プロジェクトを計画しており、プロジェクトに加わる学術図書館を募集していることを発表しました。

1件目は、学部レベルの社会科学におけるデータを用いた教育に関するプロジェクト“Teaching with data”です。社会科学分野の学部レベルの講師に対してインタビューを実施し、適切なデータセットを見つけ、学生によるデータの操作、理解、視覚化を援助するツールを特定することへのニーズを調査するものです。

2件目は、ビッグデータ研究支援に関するプロジェクト“Supporting big data research”です。学術図書館との連携により、ビッグデータとデータサイエンスの方法論の利用に関する研究支援のニーズを調査するものです。

Ithaka S+Rは、ワークショップ等でプロジェクト参加館へ研究手法を指導した後、各組織へ調査の所見に関するレポートを提出させ、集めたデータの総合的な分析に基づく報告書を公表する予定です。

出版社向けのデータポリシー実装のための実践的な助言(記事紹介)

2019年7月26日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、出版社向けにデータポリシー実装のための実践的な助言を紹介したブログ記事“Implementing a data policy: a how-to guide for publishers”を公開しました。

同記事はデータリポジトリDryadのBoard of DirectorsであるFiona Murphy氏らにより執筆されています。近年、オープンデータやデータの“FAIRness”に関して、様々な国際的なイニシアチブや出版社がポリシー、プロトコル等を展開していることを背景に、こうしたリソースから得られた出版社向けの実践的な助言を行うという内容です。

記事では以下の6点がデータポリシー実装に当たって実践的な方法として挙げられています。

フェイクニュースに対する各国の取り組みを扱った米国議会図書館(LC)の2件の調査レポート(記事紹介)

2019年7月29日、米国議会図書館(LC)は、フェイクニュースに対する各国の取り組みを扱った同館の調査レポートを紹介したブログ記事“Law Library Reports Address Foreign Initiatives to Counter “Fake News””を公開しました。

サイバー空間上のフェイクニュース拡散への対抗手段は、表現の自由等の民主主義の基本原則や政府の行動の透明性・監視に関わる規則への困難を突きつける可能性があるという背景の下、LCはマスメディア・ソーシャルメディアを利用したフェイクニュース拡散への対処のために各国が採用した法的アプローチの調査レポートを2019年に2本公開しています。

図書館をテーマにした創作系、委託同人誌即売会「としょけっと2019」のサークル参加募集が開始される

2019年7月31日、図書館をテーマにした創作系、委託同人誌即売会「としょけっと」は、第21回図書館総合展内で「としょけっと2019」を開催することを発表し、サークル参加の募集を開始しています。

「としょけっと」は有志の図書館員・関係者で構成される「としょけっと実行委員会」主催の下、図書館総合展で開催される図書館・美術に関する創作、評論、情報系同人誌の委託中心即売会です。過去に2回開催されています。

3回目となる「としょけっと2019」は、2019年11月12日から14日に、パシフィコ横浜(横浜市)で行われる第21回図書館総合展内で開催されます。現在、「としょけっと」のウェブサイトでは、参加希望のサークル向けに、実行委員会へ販売・展示等を委託する「委託参加」とサークル参加者が販売等を直接管理する「直接参加」の募集が行われています。

「としょけっと2019」の一般参加費は無料(図書館総合展へ入場の際には用紙への記名が必要)です。サークル参加費については、「委託参加」は1種につき1,000円(1サークル2種まで・送料別)、「直接参加」は2,000円(1日参加の場合)が必要です。

オランダの科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”、公開されているオープンアクセス(OA)の学術出版物が70万点に

2019年8月1日、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)は、運営する科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”で公開されているオープンアクセス(OA)の学術出版物が70万点となったと発表しています。

内訳は、論文28万7,000点、報告書14万点、学位論文8万2,000点以上、会議論文2万9,000点、本の一部が2万1,000点等となっています。出版物は、オランダの大学及びオランダ科学研究機構(NWO)、オランダ王立芸術科学アカデミー (KNAW)、オランダ文化遺産局(RCE)といった研究機関37機関からのものです。

その他、OAでないものの125万点以上の学術出版物の要旨に加え、15のデータアーカイブ由来の23万点のデータセット、7万点の研究概要、6万1,000人の研究者・3,000の研究機関の概要も調べることができます。

生駒市図書館南分館(奈良県)の「本活部@Lib×ライブ」、「本活部体験入部(新キャラ募集。)デー」を開催

2019年8月25日、奈良県の生駒市図書館南分館で活動する「本活部@Lib×ライブ」が、「本活部体験入部(新キャラ募集。)デー」を開催します。

「本活部@Lib×ライブ」は、「本」をテーマに交流する、同市在住・在学の10代・20代によるコミュニティで、単なる読書会ではなく、本×○○のコラボにより、本だけでは得られない知識や技術を得たり、参加者同士が情報交換したりするイベントを実施しています。

今回は番外編の「体験入部デー」として実施されるもので、本活部と本について語る「トークブース」、図書館版人狼ゲーム、みんなで作る「リレー小説」などが行なわれる予定です。

本活部@Lib×ライブ#3.5(ナンバー3.5) 「本活部体験入部(新キャラ募集。)デー」(生駒市,2019/8/1)
https://www.city.ikoma.lg.jp/0000018462.html

米国図書館協会(ALA)、移民向けの公共図書館サービスの改善を提言するホワイトペーパーを公開

2019年7月30日、米国図書館協会(ALA)が、 移民が「成功」するために必要なサービスを米国の公共図書館がどのように提供できるかを検討したホワイトペーパー“Library Programs and New Americans: A White Paper” を公開しました。

シンクタンクの協力を得て、ALAの公的プログラム部(Public Programs Office)及び公共図書館員と関連組織によるチームで実施した“New Americans Library Project”による半年間の調査の成果で、移民向けサービスの調査、サービスの格差の把握を行い、公共図書館員向けの9つの推奨事項が提言されています。

推奨事項は以下の通りです。

1.コミュニティのニーズの評価
2.地域団体との連携の促進
3.職員とボランティアの専門能力開発促進
4.意思決定と実施において移民を含める
5.特定のコミュニティが共感する用語を使う
6.多言語資源の開発
7.移民と現住民との繋がりを促す
8.より多くの世代間プログラムを作成する
9.持続可能なサービスの開発

米国学校図書館員協会(AASL)、包摂的な学習者・市民を育成するための学校図書館員向けのガイドを公開

2019年7月30日、米国学校図書館員協会(AASL)が、包摂的な学習者や市民を育成するための学校図書館員向けのガイド“Developing Inclusive Learners and Citizens”を公開しました。

同ガイドは、AASLの学校図書館基準における6つの共通認識のうちの1つ「包摂(Include)」に基づくものです。

学校図書館員と学習者が、バランスのとれた視点、グローバルな学習、共感、寛容性、公平性を追求するために利用可能なシナリオ・活動・リソース(学習者にとっての包摂的な指導と環境の重要性に関するインフォグラフィック、思考(Think)・創造(Create)・共有(Share)・成長(Grow)という4つの学習領域(domains)を反映させた学習者・学校図書館員・学校図書館のためのシナリオ)が含まれています。

林原美術館(岡山県)、オンライン公開中の「坤輿万国全図屏風」高精細画像に日本語訳を追加

2019年7月26日、林原美術館(岡山県)は、オンライン公開中の同館所蔵「坤輿万国全図屏風」(こんよばんこくぜんずびょうぶ)の高精細画像に日本語訳を追加したことを発表しています。

同館の「名品紹介」ページによれば、坤輿万国全図屏風とは、岡山藩主池田家に伝来した美術品であり、イタリア人宣教師のマテオ・リッチが1602年に中国で刊行した世界地図が江戸時代初期に日本に持ち込まれ、六曲一隻の屏風に仕立てられ彩色されたものです。

今回の発表では、「坤輿万国全図池田家本調査研究プロジェクト(KBZプロジェクト)」を新たに立ち上げ、機関、研究者の協力を得て公開で調査研究を進めることも紹介されています。

「坤輿万国全図」(林原美術館所蔵)の超高精細画像(日本語訳付き)をWebにて公開しております!!(林原美術館, 2019/7/26)
http://www.hayashibara-museumofart.jp/data/531/info_tpl/

英国図書館(BL)、2018/19年度の年報を公開

英国政府のポータルサイト“GOV.UK”において、2019年7月18日付けで英国図書館(BL)の2018/19年度の年報が公開されています。

コレクション管理、研究支援、ビジネス支援、文化への関与、学習の振興、国際連携の各分野における進展や主要な指標の数値、財政状況の報告等が掲載されています。

Roly Keating館長らによるイントロダクションでは、2018年10月から2019年2月にかけて同館で開催されていた展示“Anglo-Saxon Kingdoms: Art, Word, War”が好評をもって迎えられ、会期中10万人を超える来場者があったことを特筆しています。

中国・北京の故宮博物院が所蔵品のデジタルアーカイブを公開:約5万点の高精細画像を収録

新華網の2019年7月17日付けの記事で、中国・北京の故宮博物院が新たに所蔵品のデジタルアーカイブ“数字文物庫”を公開したことが紹介されています。

記事によると、“数字文物庫”では所蔵品186万点余りの基本情報を収録しているほか、所蔵品約5万点の高精細画像を公開しており、今後も追加する予定とあります。

故宫推出“数字文物库” 公开5万件文物高清影像(新華網, 2019/7/17)
http://www.xinhuanet.com/legal/2019-07/17/c_1124765610.htm

Palace Museum unveils digital products for cultural promotion(新華網, 2019/7/17)
http://www.xinhuanet.com/english/2019-07/17/c_138235021.htm