アーカイブ - 2019年 8月 21日

「語り部」が記憶する部族の系譜や伝承を記録し保存する取組(アフリカ):系図記録を収集・保存する米国の非営利団体FamilySearchによる事業(文献紹介)

2019年8月にギリシャのアテネで開催される第85回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、系図記録を収集・保存する米国の非営利団体FamilySearchのブッシュ(Cherie Bush)氏・リンチ(Russell S. Lynch)氏による“Oral Genealogy in Africa: Preserving Critical Knowledge”と題する文献が公開されています。

アフリカの部族では、指名された「語り部」が、6世代から30世代前に及ぶ先祖の名前や部族の伝承を記憶し口承する伝統がありますが、「語り部」の高齢化、若者の離村、自然災害、戦争等により消失の恐れがあることから、FamilySearchでは、2004年から、人々が自身のルーツをたどり、また、研究者が検索できるようすることを目的に、アフリカにおいて、オーラル・ヒストリーの手法で系譜情報を記録化するプロジェクトを開始しました。

同プロジェクトでは、部族・村・氏族の長と交渉・調整し、150を超すアフリカの協力団体と連携して「語り部」を訪問し、記憶している系譜や伝承を記録化しています。

米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門、大学図書館のマーケティング活動に関して調査したホワイトペーパーの第2弾を公開

2019年8月20日、学術書の書評誌Choiceを発行する米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門が、大学図書館のマーケティング活動に関して調査したホワイトペーパーの第2弾“Implementing Marketing Plans in the Academic Library: Rules, Roles & Definition”を公開しました。

図書館のマーケティングの実用的な定義を示すとともに、マーケティングが図書館運営の成功と強力な財政支援のために不可欠である理由を検討しており、図書館のサービス・資源・教育を長期的に促進する効果的で持続可能なマーケティングを構築するために、多様な図書館が採用することが可能な具体的で実効可能な手段が記述されています。

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文化庁・宮内庁・読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の公式ウェブサイト「紡ぐ TSUMUGU:Japan Art & Culture」が公開:日本文化の世界を写真や動画も使って分かりやすく紹介

2019年8月20日、文化庁・宮内庁・読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の公式ウェブサイト「紡ぐ TSUMUGU:Japan Art & Culture」が公開されました。

日本文化の世界を写真や動画も使って分かりやすく伝えることを目的としており、文化庁、宮内庁および国立博物館や国立劇場の協力の下、専門家の監修を得ながら、読売新聞社が制作・運営を担当しています。

絵画・仏像・彫刻・書等をデジタル画像で紹介する「TSUMUGU Gallery」、美術館等で展示中の作品または上演中の歌舞伎などの伝統芸能の公演に関する情報からピックアップしたものを紹介する「今、観たい」、同プロジェクトが支援する文化財の修理の様子を継続的に紹介する「修理」、国内外の専門家や著名人らが日本の伝統文化を紹介する「美」「芸」「知る」「催し」「特集」といったコンテンツで構成されています。

また、多言語対応も予定しており、第1弾として英語版も今回公開されています。

注目を集める台湾・桃園市立図書館の新館建設(記事紹介)

台湾の聯合新聞網による2019年8月20日付けの記事で、台湾の桃園市中心部で建設が進められている桃園市立図書館の新しい総本館が、完成予想図で示された外観の美しさからインターネット上で注目を集めていることが紹介されています。

同館は2021年完成予定で、「生命の樹」をコンセプトとしてデザインされています。8階建ての図書館棟、5階建ての映画館棟からなり、各棟の2階部分は屋外通路により相互に繋がる設計となっています。

現在の計画では、図書館棟の1階には講演ホール、自習室、セルフ返却スペース、ショップ、カフェ等が、2階には雑誌・新聞閲覧スペース、高齢者用閲覧スペース、特殊サービス用スペース等が、3階には親子用閲覧スペース、大型絵本のスペース、親子学習教室等が設けられる予定とあります。

一方、映画館棟の1階にはレストラン等、2階から5階には8か所の映画ホールが設けられる予定で、映画館棟の外壁はプロジェクターによる映像投影ができるスペースとなっており、野外シアターとして使用されます。

生物多様性遺産図書館(BHL)が公開する雑誌論文の一部がUnpaywallで探索可能に

2019年8月16日、生物多様性に関する文献をデジタル化して提供している「生物多様性遺産図書館」(Biodiversity Heritage Library:BHL)は、収録雑誌論文の一部が、文献のオープンアクセス版を探索・提供するウェブブラウザの拡張機能であるUnpaywallのデータベースに収録され、探索可能になったことを発表しました。2019年8月12日週時点で、4万3,000記事が探索可能となっています。

これまで収録されていなかった理由として、UnpaywallがPDFへのリンクを探索し、記事が実際に利用可能であることを確認する仕組みとなっている一方で、BHLでは収録記事のランディングページがPDFにリンクしていないことを挙げています。BHLは記事単位ではなく雑誌単位でアップロード・公開しており、各記事のランディングページはPDFではなくジャーナル内の記事開始ページにリンクしています。今回、Unpaywall側との交渉により回避策が見いだされ、探索可能となりました。

なお、4万3,000記事はBHLにおいて無料利用できる分の一部に過ぎないとし、より多くをUnpaywallで探索可能とするためには、記事レベルのメタデータの追加や、記事に既存のDOIがあれば記事レベルのメタデータに含めることが次のタスクになると述べています。

東京文化財研究所、東京国立博物館が所蔵する国宝の平安仏画の高精細画像をオンラインで公開

2019年8月20日、東京文化財研究所が、東京国立博物館が所蔵する国宝の平安仏画(普賢菩薩像、虚空蔵菩薩像、千手観音像、孔雀明王像)の高精細画像をウェブサイトで公開したと発表しています。

東京国立博物館・東京文化財研究所の共同研究成果の一環です。

@NRICPT(Twitter, 2019/8/20)
https://twitter.com/NRICPT/status/1163761938523779075

東京国立博物館所蔵 国宝 平安仏画(東京文化財研究所)
http://tnm-tobunken.tobunken.go.jp/

教育学分野のプレプリントサービス“EdArXiv”が公開

2019年8月19日、非営利団体Center for Open Science(COS)は、教育学分野のプレプリントサービス“EdArXiv”の公開を発表しました。開発及び運営はCOSと共同して教育学分野の研究者らが行っています。

“EdArXiv”は、COSの提供するオープンソースプレプリントサービスOSF Preprintsを利用しており、同サービスを利用する27番目のプレプリントサービスとなります。

Center for Open Science and EdArXiv Launch Branded Preprint Service for Educational Research(COS,2019/8/19)
https://cos.io/about/news/center-open-science-and-edarxiv-launch-branded-preprint-service-educational-research/

PubMedの収録文献数が3,000万件を突破

2019年8月15日、米国国立医学図書館(NLM)は、生物医学文献の無料データベースPubMedについて、2019年8月8日に収録文献数が3,000万件に到達したことを発表しました。

PubMed Milestone - 30 Millionth Journal Citation Added. NLM Tech Bull. 2019 Jul-Aug;(429):b8.
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ja19/brief/ja19_pubmed_30_million.html

参考:
米国国立医学図書館(NLM)、2019年の米国医学図書館協会(MLA)年次大会での発表資料を公表
Posted 2019年5月29日
http://current.ndl.go.jp/node/38254