アーカイブ - 2019年 9月 4日

カナダ国立図書館・文書館長に前オタワ大学図書館長のLeslie Weir氏が就任:両館統合後初の女性館長

2019年8月30日、 カナダ国立図書館・文書館(LAC)の館長にLeslie Weir氏が就任しました。2004年に図書館と文書館が統合して発足したLAC初の女性館長とのことです。

LACによる紹介によると、同氏は2003年から2018年まで、カナダ・オタワ大学図書館長を務めたほか、カナダ国立図書館やカナダ統計局図書館での勤務歴があります。

また、カナダ・オンタリオ州の大学図書館のコンソーシアムが運営するリポジトリ“Scholars Portal”を開設した一人でもあり、2007年から2009年まではカナダ研究図書館協会(CARL)の会長も務めました。Canadianaの会長としても、LACと協力してHeritageプロジェクトを監督し、約6,000万件の文化遺産の画像をデジタル化し公開しています。

@LibraryArchives(Twitter,2019/8/30)
https://twitter.com/LibraryArchives/status/1167426763418415104

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、2020年1月から加盟機関に対してCrossrefに登録した引用データのI4OCの要件に従ったオープン化義務を導入

2019年9月3日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、2020年1月から加盟機関に対してCrossrefに登録した引用データのI4OCの要件に従ったオープン化義務を導入予定であることを発表しました。

これは同日付で投稿された、引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OCの取り組みを紹介するブログ記事“OASPA and the Initiative for Open Citations”の中で表明されたものです。同記事ではオープンアクセス(OA)と並んで、出版社がコンテンツの発見可能性を高めるためメタデータをCrossrefに登録しオープン化する動きが進展していること、2017年に設立されたI4OCの取り組みによりCrossrefに登録された引用データのオープン化率が約1%から56%以上へと大幅に伸長したことなどが紹介されています。

こうした潮流を受けて、引用データの100%のオープン化を目指す動きを奨励するため、2020年1月以降、引用データをCrossrefに登録する加盟機関に対して、同時にI4OCの要件に従ってそのデータをオープン化することを要求する予定であることが示されています。各機関がこれを満たすために必要なことはCrossrefに対してメールでオープン化する旨を伝えることのみである、としています。

韓国・文化体育観光部、韓国国立中央図書館長に新羅大学校文献情報学科の徐惠蘭教授を任命:開放型職位として初の公募

2019年9月2日、韓国・文化体育観光部は、韓国国立中央図書館(NLK)の館長に、新羅大学校文献情報学科の徐惠蘭(서혜란)教授を任命したと発表しています。任期は2019年8月31日から2022年8月30日までの3年間です。

同氏は、現在第6期大統領所属図書館情報政策委員会委員を務め、韓国図書館協会副会長・新羅大学校総合情報センター所長・図書館長といった経歴があり、その他、大統領所属情報公開委員会や国務総理所属国家記録管理員会の委員も務めています。

국립중앙도서관 관장에 서혜란 교수 임명(国立中央図書館館長に徐惠蘭教授任命)(韓国・文化体育観光部,2019/9/2)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=17439

研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)を実践する:図書館員の視点から(記事紹介)

研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)の2019年8月21日付のブログ記事において、米・アイオワ州立大学図書館の図書館員であるCurtis Brundy氏によるエッセイ“Implementing DORA – A Librarian’s Perspective”が公開されています。

同氏は大学図書館でオープンアクセス(OA)・オープンデータの推進と図書館コレクション予算の管理を担当しています。投稿誌をベースにした研究評価の在り方は研究者の活動に強く影響を与えており、高品質の研究が掲載されているとみなされた「正しい」雑誌の購読価格の高騰、キャリア形成においてインセンティブの弱い研究データのオープン化やオープン教育資源(OER)の製作と採用の阻害等の形で、図書館へ悪影響を及ぼしていることから、研究評価の改善を目指す試みは自身の担当業務の改善・発展を目指す試みと強く結びついたものであることに言及しています。

同氏はエッセイの中で研究評価の改善に向けて図書館員の関与や行動が介在し得る機会として以下の3点を挙げています。

神戸町立図書館(岐阜県)で開催される「GODO図書館マルシェ」にあわせ、養老鉄道が記念ヘッドマークを掲出

2019年9月7日に岐阜県の神戸町立図書館で開催される「GODO図書館マルシェ」にあわせ、養老鉄道が9月4日から7日にかけて記念ヘッドマークを掲出すると発表しています。神戸町立図書館は、養老鉄道北神戸駅の前に所在しています。

神戸町の公式マスコットキャラクター「ばら菜」をデザインした記念ヘッドマークをD06編成(C#506-606)に掲出するもので、同マルシェに養老鉄道で来場した先着100人に、乗車券と引き換えで、記念グッズがプレゼントされます。

「GODO図書館マルシェ」は、住民と町の職員が協働で町づくりを進める「神チャレンジプロジェクト」の一環で、同館を会場に「マルシェ」や、神戸町立中学校美術部の生徒と作成した同町に古くから伝わる「夜叉ヶ池伝説」の紙芝居の読み聞かせ、謎解きゲーム、ブックリサイクルなどが行われます。

福島大学、附属図書館1階での福島大学震災・復興展示コーナー「東日本大震災 福島大学の記憶」開設を発表

福島大学が、同大学附属図書館1階に福島大学震災・復興展示コーナー「東日本大震災 福島大学の記憶」を開設することを発表しています。

今回の展示は、発災直後の混乱期から同年5月に新入生を迎え入れるまでに関するものです。同大学の被災状況を紹介する写真や、国立大学では初となる大学施設を避難所として開放した様子を再現したコーナーも設置されるとあります。

2019年9月11日に、同館でオープニングセレモニーとしてテープカット等が行われるほか、女優の紺野美沙子氏による記念朗読会、同日夜にイルミネーション「希望のヒカリ」点灯式も行われます。

創立70周年記念事業 「東日本大震災 福島大学の記憶」オープニングセレモニー(福島大学)
https://www.fukushima-u.ac.jp/70th/memorial.html

フィンランド学会連盟(TSV)とDOAJ 、同国で発行されたオープンアクセス(OA)の査読誌のDOAJへの採録を促進するパイロットプロジェクトを開始

2019年9月2日、フィンランド学会連盟(Federation of Finnish Learned Societies :TSV)とDOAJ (Directory of Open Access Journals) は共同で、フィンランドで発行されたオープンアクセス(OA)の査読誌のDOAJへの採録を促進するパイロットプロジェクトの実施を発表しました。期間は2019年5月から2020年の5月までです。

DOAJが2019年5月16日に公開したPlan Sに関する公開書簡において、人文・社会科学を代表するグループに対し、目的にかない、DOAJに採録すべきジャーナルの特定に協力するよう求めたことに対し、TSVの出版フォーラムが160誌を特定し、さらなるジャーナルの特定・採録のための連携を提案したことにより開始されるものです。

今回のプロジェクトの背景として、近年の調査で、北欧で刊行されたOA誌のうちDOAJに採録されているのものは42%であったが、国によって違いがあり、ノルウェーは68%であるのに対し、フィンランドは23%であることがあげられています。

オーストリア学術図書館コンソーシアム(KEMÖ)、Springer Nature社との“Read & Publish”契約を更新

2019年9月3日、オーストリア学術図書館コンソーシアム(Kooperation E-Medien Österreich : KEMÖ)は、Springer Nature社と契約中のSpringer系のジャーナルに関する“Read & Publish”契約を更新したことを発表しました。

更新後の現在の契約は2019年1月から2021年12月の3年間を契約期間とし、オーストリア国内の34の研究機関(大学・応用科学大学等)、及びオーストリア科学財団(FWF Der Wissenschaftsfonds)が参加しています。この契約によりオーストリアの研究者等は追加料金の支払いなしに1,900以上のSpringer系のジャーナルへ研究成果をオープンアクセス(OA)で出版することが可能になります。また、コンソーシアムの構成員はSpringer、Palgrave Macmillan、Adisのジャーナル2,000誌以上にアクセスすることも可能です。

「『太政官日誌』フルテキストデータベース(日誌フル)」が公開

2019年9月1日、「『太政官日誌』フルテキストデータベース(日誌フル)」が公開されました。

平成27年度 (2015年度)科研費・ 基盤研究(B)採択「官版日誌類に関する史料学の構築および戊辰戦争期の情報と地域に関する学際的研究」(研究代表:藤實久美子・ノートルダム清心女子大学教授)が、共同研究の一環として、『太政官日誌』慶応4年・明治元年記178号分のフルテキストを検索してその結果を情報解析できるように作成したものです。

『太政官日誌』フルテキストデータベース・プロジェクト(官版日誌類に関する史料学の構築および戊辰戦争期の情報と地域に関する学際的研究)
https://sites.google.com/view/kanpannisshi/nisshifull
※「2019年9月1日から全面公開となりました」とあります。

『太政官日誌』フルテキストデータベース(日誌フル)
https://nisshifull.boshinjls.net/

国立国会図書館(NDL)、同館作成・提供データのURIに関する概説ページを公開

2019年9月2日、国立国会図書館(NDL)は、同館のウェブサイト上に、NDLが作成・提供するデータのURIの概説ページとして、「国立国会図書館データのURI」を公開したことを発表しました。

公開された「国立国会図書館データのURI」では、NDLが作成・提供するデータのうち、広くウェブ上で他のデータから参照される識別子としてHTTP URIで提供され、固定のドメイン名・パスを使用しているデータについて以下の内容が概説されています。

・識別子の説明
・対象の削除や変更時の措置
・ドメイン・パス
・HTTP URIの例
・識別子の付与数
・HTTP URIの参照先
・識別子が用いられているNDL提供のサービス

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2019年9.月2日付けの新着情報に「国立国会図書館が作成・提供するデータのURI(Uniform Resource Identifier:統一資源識別子)について概説するページを公開しました」とあります。