アーカイブ - 2019年 9月

9月 19日

米国議会図書館(LC)、2019年の“Library of Congress Literacy Awards”受賞団体を発表

2019年8月29日、米国議会図書館(LC)が、2019年の“Library of Congress Literacy Awards”の各賞の受賞団体を発表していました。

同賞は、模範的で、革新的で、反復可能な、米国内外でのリテラシーや読書の振興・促進に関する取組を表彰するもので、2013年に開始されました。

2019年の受賞団体は以下の3つです。

・David M. Rubenstein賞(15万ドル): ProLiteracy Worldwide(ニューヨーク州シラキュース)
社会的弱者への成人に必要な幅広いリテラシー能力と基礎教育サービスの提供

・American賞(5万ドル): American Action Fund for Blind Children and Adults(メリーランド州ボルチモア)
視覚障害者への点字リテラシーの関する取組

・International賞(5万ドル: ConTextos(イリノイ州シカゴ)
エルサルバドルの学校、刑務所、コミュニティへのリテラシー能力を身につけるためのプログラムの提供や図書館の建設

その他、ベストプラクティスとして選ばれた15団体も表彰されています。

八尾市立志紀図書館(大阪府)、マスコットキャラクター「しきにゃん」のLINEスタンプの販売開始

2019年9月18日、大阪府の八尾市立志紀図書館が、マスコットキャラクター「しきにゃん」のLINEスタンプの販売を開始しました。

志紀図書館マスコットキャラクター「しきにゃん」LINEスタンプ販売開始(八尾市,2019/9/18)
https://www.city.yao.osaka.jp/0000048076.html

八尾市立志紀図書館しきにゃん(LINEストア)
https://store.line.me/stickershop/product/9009864

参考:
平塚市図書館(神奈川県)、図書館設置70周年記念キャラクター「ぶくまる」のLINEスタンプの販売開始:売上金の35%が図書購入費に
Posted 2018年8月22日
http://current.ndl.go.jp/node/36519

岩泉町歴史民俗資料館(岩手県)、写真展「台風10号の記録・岩泉の底力」を開催:岩泉町立図書館でも「台風10号豪雨災害と復興の足跡」展を開催中

岩手県の岩泉町歴史民俗資料館が、2019年9月21日から2020年3月28日までの毎週土曜(10月20日・11月3日は臨時開館、平日の見学は要問合せ)、写真展「台風10号の記録・岩泉の底力」を開催します。

2016年に台風10号の被害を受けた同町の町民39人から聞き取った災害当時の各地区の状況や対応、助け合いや活かされた存在、及び、災害に関する言い伝えなどを、写真約60点とともに紹介するものです。

被災した町民から寄贈された民俗資料数点も展示されます。

岩泉町立図書館でも、8月28日から9月20日まで、防災への日頃の備えと、復興の道への足跡を展示する「台風10号豪雨災害と復興の足跡」展を開催しています。

@sansonken(Facebook,2019/9/13)
https://www.facebook.com/sansonken/posts/1150822491793751

国土地理院、ウェブ地図「地理院地図」に伊勢湾台風に関する「自然災害伝承碑」を掲載

2019年9月18日、国土地理院は、今年、伊勢湾台風から60年を迎えることから、9月20日に、ウェブ地図「地理院地図」へ伊勢湾台風に関する「自然災害伝承碑」を掲載すると発表しました。

伊勢湾台風関連の自然災害伝承碑については、既に6月に公開している三重県木曽岬町の1基に加え、新たに28基(愛知県名古屋市10基、刈谷市1基、弥富市5基、飛島村1基、三重県桑名市11基)が掲載されます。

同日には、上記伊勢湾台風関連の自然災害伝承碑も含め新たに9市町村38基が掲載され、これにより、42都道府県103市区町村の316基が「地理院地図」に掲載されることになります。

60年前の伊勢湾台風の記憶を後世に ~伊勢湾台風に関する「自然災害伝承碑」を伝えます~(国土地理院,2019/9/18)
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri190918_00003.html

地理院地図
https://maps.gsi.go.jp/

9月 18日

Library of the Year 2019の優秀賞とライブラリアンシップ賞の受賞機関が発表

2019年9月18日、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)によるLibrary of the Year 2019(LoY2019)の優秀賞とライブラリアンシップ賞の受賞機関が発表されました。

各賞の受賞機関は以下の通りです。

・ライブラリアンシップ賞
埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員会
ビジネス支援図書館推進協議会とその実践者

・LoY2019優秀賞
札幌市図書・情報館
恩納村文化情報センター(沖縄県)
県立長野図書館
京都府立久美浜高等学校図書館

各機関の対象事業名と授賞理由は9月下旬ごろにIRIのウェブサイトで発表される予定です。また、大賞およびオーディエンス賞は、11月13日に第21回図書館総合展内で開催予定のLibrary of the Year2019最終選考会において決定されます。

LoY2019 二次選考結果発表!(IRI, 2019/9/18)
https://www.iri-net.org/loy/loy2019second/

台湾・新竹市図書館の新館建設計画:日本・台湾の合同チームによる設計(記事紹介)

台湾の聯合新聞網による2019年9月11日付けの記事で、台湾・新竹市が進めている市立図書館の新しい総本館の建設計画が紹介されています。

日本の平田晃久建築設計事務所と、台湾の郭旭原聯合建築師事務所の合同チームによる設計であり、新竹市の林智堅市長は任期内(現任期は2022年12月まで)の完成を目指すとしています。

設計コンセプトは「知識の峡谷」とあり、広い通路の両側に書架の壁が設けられること、天窓から自然光を取り入れる仕組みとなっていること、良好な通風環境を保つ工夫がなされていることが特徴として取り上げられています。

台日團隊打造竹市新總圖 「知識峽谷」引入風與光影(聯合新聞網, 2019/9/11)
https://udn.com/news/story/7324/4041783
※同館の完成予想図が掲載されています。

オーストラリア・ビクトリア州政府、“Libraries After Dark”プロジェクトの参加館を拡充

2019年9月17日、オーストラリア・ビクトリア州首相(Premier of Victoria)のウェブサイトで、ビクトリア州政府による“Libraries After Dark”プロジェクトの参加館が6館追加され、合計10館に拡充されることが発表されています。

“Libraries After Dark”は、図書館による夜間の活動実施に対して助成を行うことで、賭博場の代わりとなる娯楽や社会活動の場を地域コミュニティに提供する取組です。賭博による害を受けやすい地域の人々への支援等を行っているビクトリア州の法定機関“Victorian Responsible Gambling Foundation”からの資金提供により、2017年にパイロットプロジェクトとして開始されました。

Victorian Responsible Gambling FoundationのCEOであるShane Lucas氏は、同プロジェクトは様々な活動を通じ、地域の賭博場で得られるコミュニティ感覚に魅了されがちな個人の間につながりを生み出すとコメントしています。

スウェーデン王立図書館(NLS)、オープンアクセス(OA)に関する教育用動画をウェブサイト上で公開

2019年9月16日、スウェーデン王立図書館(NLS)は、オープンアクセス(OA)に関する教育用動画をウェブサイト上で公開したことを発表しました。

公開された動画は研究者や大学院生、大学図書館員等へ学術出版システムにおけるOAの基礎的な知識を提供するものです。動画はNLSの職員や国内の研究者・大学図書館員等へのインタビュー、オープンサイエンスの展開等近年の動向も含めたOA運動の背景にある学術出版システムの歴史、スウェーデンのOAに対する取り組みと現況等の内容で構成され、合計再生時間は約40分程度です。

動画はNLSのウェブサイトへメールアドレス等を登録すれば視聴可能です。またスウェーデン語音声の流れる部分には英語字幕を表示させることができます。

Times Higher Education(THE)社、世界大学ランキング2020を公開

2019年9月11日、Times Higher Education社(THE)が、世界大学ランキング2020を公開しました。

1位は4年連続で英・オックスフォード大学、2位は前年5位の米・カリフォルニア工科大学です。3位から5位は前年から1つずつ順位を落とし、英・ケンブリッジ大学、米・スタンフォード大学、米・マサチューセッツ工科大学(MIT)と続いています。

THE社の記事では、上位200位以内に入った英国の28大学のうち18大学が前年より順位を落としているなど、英国の大学の順位が全体として下降傾向にあり、2016年以降の5年間の傾向で見ても同様であることが挙げられています。一方、ドイツ・中国・オーストラリアの大学が5年間で上位200位以内に入る大学数を増加させていることが指摘されています。

米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINKが購入した電子書籍パッケージの利用率に関する調査(文献紹介)

2019年9月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.80, no.6に、米・オハイオ州のボーリング・グリーン州立大学 (Bowling Green State University:BGSU)図書館で電子リソースを担当する大学図書館員であるAmy Fry氏による論文“Ebook Rate of Use in OhioLINK: A Ten-Year Study of Local and Consortial Use of Publisher Packages in Ohio”が掲載されています。

同論文は、90以上の機関が加盟する米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINKがコンソーシアム購入したSpringer、Wiley、及びOxfordの電子書籍パッケージについて、COUNTERの利用統計等に基づき、刊行年が2007年から2017年までの(Wileyのみ2012年から2017年まで)タイトルの利用率を調査し、その結果を分析したものです。

東京大学総合図書館、同館所蔵貴重図書コレクション・亀井文庫『ピラネージ版画集』の画像データベースをリニューアル公開:国際規格IIIFに準拠

2019年9月17日、東京大学総合図書館は、同館が所蔵する貴重図書コレクションである亀井文庫の『ピラネージ版画集(Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d'altri)』について、画像データベースをリニューアル公開したことを発表しました。

『ピラネージ版画集』は、18世紀イタリアの著名な建築家であり版画家であるジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージが制作した銅版画940点と、息子のフランチェスコ・ピラネージが制作した版画269点、その他の作家による作品231点が収録された版画集です。1999年から2003年度にかけて、特別推進研究(COE)「象形文化の継承と創成に関する研究」により画像データベースが構築・公開されましたが、システム運用上の問題から公開が停止されていました。

東京大学総合図書館は、データベース再公開の要望等に応えて、「東京大学デジタルアーカイブズ構築事業」の一環として画像データベースをリニューアル公開した、としています。

リニューアル公開された画像データは効果的・効率的な共有を行うことができる国際規格IIIFに準拠しています。また、データベース上で公開された画像データは、利用目的を問わず、特段の手続きなく自由に利用することが可能です。

米国国立公文書館(NARA)、2019年6月以降にオンライン目録に登録されたJPG・PDF形式の記録の全文検索が可能に:OCRでテキストデータを抽出

2019年9月9日、米国国立公文書館(NARA)は、2019年6月以降にオンライン目録に登録されたJPG・PDF形式の記録の全文検索が可能になったと発表しています。

これまで同館のオンライン目録は、同館のアーキビストによって入力された情報、もしくは、同館の市民アーキビストにより入力されたタグや文字起こしされたテキストのみ検索することができましたが、OCRを用いてテキストデータを抽出することで、上記資料の全文検索が可能となったものです。

現在、2019年6月以前に登録された記録にOCR処理を実行するための調査を行なっています。

一方で、OCRの技術は完全ではないとし、人間によるテキスト化のほうが正確であることが分かっていることから、引き続き市民アーキビストの協力も求めています。

米国議会図書館(LC)、注釈付合衆国憲法のウェブサイト“Constitution Annotated”を公開

2019年9月16日、米国議会図書館(LC)は、17日に憲法記念日を迎えるのにあわせ、ウェブサイト“Constitution Annotated Analysys and interpretation of the U.S. Constitution”を公開しました。

LCの議会調査局(CRS)では、議会からの指示を受け、議員と国民に重要な情報を提供することを目的に注釈付憲法を編集し、10年ごとに刊行していますが(累積版は2年ごと)、今回オンラインで公開したことにより、迅速に関連情報を提供できるようになるとしています。

New Website Makes the U.S. Constitution Searchable with Supreme Court Interpretations Throughout History (LC,2019/9/16)
https://www.loc.gov/item/prn-19-090

【イベント】公開フォーラム「世界の博物館2019」(10/26・吹田)

2019年10月26日、大阪府吹田市の国立民族学博物館において、公開フォーラム「世界の博物館2019」が開催されます。

同館では、独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託を受け、世界各地の博物館専門家を対象とした課題別研修「博物館とコミュニティ開発」を実施しています。

同フォーラムは、2019年度の同研修の参加者の出身国・地域である、アルメニア・ブータン・エジプト・フィジー・インドネシア・パレスチナ・スーダン・ザンビアの博物館事情に触れ、あわせて博物館の可能性を考えることを目的に開催されるものです。

参加無料で要事前申込(定員70名[先着順])です。

公開フォーラム「世界の博物館2019」(国立民族学博物館)
http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/news/rm/museology191026

台風15号の影響により臨時休館中の八街市立図書館(千葉県)、給水・充電場所の八街二区コミュニティセンターに図書館の本を配置

台風15号の影響により2019年9月23日まで臨時休館中である千葉県の八街市立図書館が、給水・充電場所として開所されている八街二区コミュニティセンターに図書館の本を配置しました。

こどもの本、暮らしの本、時代小説、読み物など80冊が用意されています。

@yachimata_lib(Twitter,2019/9/14・2019/9/17)
https://twitter.com/yachimata_lib/status/1172786319086407680
https://twitter.com/yachimata_lib/status/1173854824707706880

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学図書館の貴重資料コレクション“The Chung Collection”がカナダ・ユネスコ国内委員会選定のカナダ版「世界の記憶」へ登録される

2019年9月11日、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)図書館は、同館所蔵の貴重資料コレクション“The Chung Collection”がその歴史的価値を認識され、カナダ・ユネスコ国内委員会の選定するカナダ版「世界の記憶」へ登録されたことを発表しました。

“The Chung Collection”は、Wallace B.Chung氏・Madeline H.Chung氏が1999年にUBCへ寄贈したコレクションです。カナダ・ブリティッシュコロンビア州の初期の歴史と探検、カナダ太平洋鉄道(Canadian Pacific Railway:CPR)、中国系の人々の北米大陸への移民・定住の経験に関する、2万5,000点以上の文書・書籍・地図・ポスター・写真・食器等で構成されています。

9月 17日

【イベント】「デジタル時代におけるシチズン・サイエンス-市民社会と協働した人文・社会科学研究の可能性-」(9/26・東京)

2019年9月26日、東京ドイツ文化センターにおいて、NIRA 総合研究開発機構、ドイツ日本研究所(DIJ)、ドイツ 科学・イノベーション フォーラム(DWIH)東京主催のイベント「デジタル時代におけるシチズン・サイエンス-市民社会と協働した人文・社会科学研究の可能性-」が開催されます。

開催案内によれば、同イベントでは人文・社会科学分野における市民科学の実例は少なく、積極的に活用されているとは言えない現状を背景とし、人文・社会科学分野における市民科学の可能性と課題に焦点を当て、その意義や影響、政策的な示唆について、内外の第一線の専門家を招聘し、議論を行うとのことです。「人文・社会科学研究と市民社会の接点をどのように形成していくのか、市民科学が市民社会と人文・社会科学研究にもたらすメリットや、新たな課題、影響はどのようなものか、また、責任ある協働研究は、どのような方法で進められるべきか。これらの点について率直に議論を交わします」とされています。

参加費は無料ですが、2019年9月19日までに電子メールによる申し込みが必要です。

Enago、AIを用いた原稿評価・編集サービス”AuthorONE”を立ち上げ

論文校正・校閲サービス等を手掛けるEnagoが、AIを用いて投稿原稿を評価し、編集も自動で行う出版者向けサービス”AuthoreONE”の提供を開始すると発表しました。

同サービスはAPIを用いて編集システムに組み込む等、出版者自身のWebページや現在使用しているシステムに組み込むことが可能とのことです。原稿評価サービスについては当面、無料で提供するとされています。

Enago Launches AuthorONE - An AI-powered Manuscript Assessment And Automated Copy-editing Solution For Publishers(Enago、2019/9/11付け)
https://www.enago.com/news/enago-launches-authorone

2019年9月16日から20日はPeer Review Week 2019 今年のテーマは”Quality in Peer Review”

2019年9月16日から20日にかけ、ピアレビューに対する評価を高め、祝福するイベント”Peer Review Week 2019”が開催されています。

2019年で5度目となる同イベントの今年のテーマは”Quality in Peer Review”です。ソーシャルメディア上で関連する投稿をする際に推奨されているハッシュタグは”#PeerRevWk19”および”#QualityinPeerReview”とされています。

Peer Review Week 2019
https://peerreviewweek.wordpress.com/peer-review-2019/

参考
2017年のPeer Review Weekは9月11日から17日:今年のテーマは“Transparency in Review”
Posted 2017年5月10日
http://current.ndl.go.jp/node/33971

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