アーカイブ - 2020年 1月 14日

OA価格の透明性に関する情報公開フレームワークの提案

2020年1月14日、ウェルカム財団とUK Research and Innovation(UKRI)の助成を受けてInformation Power社が実施した、オープンアクセス(OA)価格の透明性に関する調査の最終報告が公開されました。この報告の中ではOAに関する価格の透明性について、出版者が公開するべき情報のフレームワーク案も提案されています。

Information Power社は研究助成機関・図書館・コンソーシアム等を主な顧客とするコンサルティング会社です。今回の調査はPlan Sの実践に向けて、cOAlition Sを代表してウェルカム財団とUKRIが同社に委託したものでした。報告では図書館員や研究者・出版者・助成機関を対象とする質問紙調査や、その結果を踏まえてのワークショップ等の結果に基づき構築された、価格の透明性に関するフレームワークが提案されています。

このフレームワークは雑誌を単位とし、(1) ISSNや論文DOI、対象分野等の基礎的情報、(2) 年間公開論文数、採択率、投稿から最初の査読結果が出るまでの期間の中央値、年間の総ダウンロード数等の雑誌についてのより詳細な情報、(3) 価格設定に占める各業務の割合(合計が100%以下になるように算出)の3つのセクションから構築されます。

OCLC、ウェブ上の学術資料の発見可能性を高めることを目的とした“Entity Management Infrastructure”構築のための助成金を獲得:他機関の典拠ファイルや語彙へのリンクを集約

2020年1月9日、OCLCは、アンドリュー W.メロン財団から、“Entity Management Infrastructure”を開発するための助成金を獲得したと発表しています。開発費用の半額にあたり、残りはOCLCが支出します。助成期間は2021年12月までの2年間です。

“Entity Management Infrastructure”は、図書館及び学術コミュニティにおけるLinked Data管理の取組を支援するためのプロジェクトで、ウェブ上の学術資料の繋がりを促進し、発見しやすくする事を目的としています。

永続的で一元的な基盤として、信頼でき、容易にアクセス可能な著作と個人名の実体の記述を公開するもので、他機関の語彙や典拠ファイルへのリンクを集約させます。

この他、図書館員が記述を編集するための手段を提供するほか、Linked Dataによるメタデータのワークフローを実装する図書館を支援するためのAPIの提供も予定されています。

英国国立公文書館(TNA)、英国政府ソーシャルメディアアーカイブの検索機能を公開

2020年1月13日、英国国立公文書館(TNA)は、英国政府ソーシャルメディアアーカイブ(UK Government Social Media Archive)に検索機能を実装したと発表しました。

同アーカイブは2014年から、英国政府の公式TwitterとYouTube公式チャンネルの情報を対象に開始されたもので、2018年には政府機関ウェブアーカイブのポータルサイトで公開が開始されていました。現在はFlickrの画像もアーカイブ対象となっており、2020年1月13日時点で877,000件以上のTweet、119,600件以上のFlickr画像、39,900本以上のYouTubeの動画がアーカイブされています。

今回実装された検索機能ではこれらの投稿をキーワード検索できるほか、投稿した機関や投稿の時期、プラットフォーム等により検索結果の絞り込みもできます。

【イベント】デジタルアーカイブ学会第4回研究大会(4/25-26・東京)

2020年4月25日から26日にかけて、学術総合センター一橋講堂(東京都千代田区)において、デジタルアーカイブ学会第4回研究大会が開催されます。

一般発表(ライトニングトーク・ポスター発表)のほか、4月26日には漫画家の赤松健氏による基調講演が行われます。また、4月25日には以下の9つのテーマについてワークショップも開催されるとのことです。

1. 自然史、理工系デジタルアーカイブの現状と課題
2. 8mm動的映像のもつ資料価値を採掘する: その現状と展望
3. 「公共文書」の発見
4. デジタルアーカイブにおける肖像・顔写真と個人情報保護法制
5. 災害デジタルアーカイブ・災害記録を未来に活かす
6. アートシーンのデータ流通とコンテンツ活用
7. 「デジタルアーカイブ」再考
8. デジタルデータの保存・管理に関するシンポジウム
9. 地域コンテンツのアーカイブプロジェクト

一般発表の募集は2020年1月20日まで行われています。

【イベント】大図研関東地域グループ合同例会「講演会:水害への備えおよび対処方法について」(2/9・東京)

2020年2月9日、港区立神明いきいきプラザ(東京都港区)において、大学図書館問題研究会(大図研)の関東3地域(埼玉・千葉・東京)のグループ合同例会「講演会:水害への備えおよび対処方法について」が開催されます。

イベント案内によれば、史料管理学を専門とし、史資料保存・管理や修復についての研究のみならず、数多くの実践的活動を行っている国文学研究資料館の青木睦准教授を招き、災害後の対応やレスキューについての実務的な対応,いかに被害を軽減するよう備えるかの日常の管理のあり方についての講演を行うとのことです。

参加費は大図研会員は無料、非会員は300円です。事前申し込みが必要で、締切りは2020年1月31日、定員(60名)に達し次第受付を終了するとされています。

イベント案内(大学図書館問題研究会東京地域グループ)
https://www.daitoken.com/tokyo/event.html

フィンランド研究コミュニティの共同体“Avoin tiede”、2020年から2025年までのオープンサイエンス・オープンリサーチに関する共通の方向性を提示した宣言を公開

2020年1月9日、オープンサイエンスの推進に関するフィンランド研究コミュニティの共同体“Avoin tiede(Open Science)”が、2020年から2025年までのオープンサイエンス・オープンリサーチに関する共通の方向性を提示した宣言として、“Avoimen tieteen ja tutkimuksen julistus 2020-2025(Declaration for Open Science and Research 2020-2025)”の公開を発表しました。

【イベント】国立大学図書館協会中国四国地区協会・JPCOARワークショップ「『OA + x = OS 』~とにかくオープンアクセス・オープンサイエンス~」(2/13・岡山)

2020年2月13日、岡山大学附属図書館中央図書館3階セミナー室において、国立大学図書館協会中国四国地区協会の主催・オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)の共催により、ワークショップ「『OA + x = OS 』~とにかくオープンアクセス・オープンサイエンス~」が開催されます。

オープンサイエンスの動きが活発化し、大学図書館にもその対応が求められていることを背景に、オープンサイエンスの最新動向の把握と機関リポジトリによるグリーンオープンアクセス(OA)の取り組み事例の共有を通して、学術情報のオープン化に大学図書館がどのように貢献できるのかを考える、という趣旨の下で開催されます。参加費は無料ですが、定員は80人で事前の申し込みが必要です。当日の主なプログラムは次のとおりです。

・開会挨拶・趣旨説明
 李禎之氏(岡山大学附属図書館副館長)

〇第1部 とにかくオープンサイエンス
・基調講演「オープンサイエンスの潮流と図書館機能の重要性」 
 林和弘氏(科学技術・学術政策研究所)

・講演「図書館員のためのオープンサイエンス」
 杉田茂樹氏(上越教育大学)

・質疑応答

韓国・ソウル特別市教育庁、電子書籍等の閲覧や各種講座を受講できる電子図書館サービスのオンライン登録・認証での利用を可能にすると発表:図書館等での利用者登録が不要に

2019年12月24日、韓国・ソウル特別市教育庁が、同庁が運営する電子図書館サービスを、オンライン登録・認証のみで利用可能としたと発表していました。

これまで同サービスを利用するには、同庁が運営する図書館もしくは生涯学習館を訪れて会員登録する必要がありましたが、今後は、利用者の同意のもと、行政情報部の行政情報共同利用システムを利用して利用申請資格を確認します。

ソウル市教育庁の電子図書館では、1万6,000冊の電子書籍・オーディオブックのほか、国内外の電子ジャーナルの利用や各種講座の受講が可能です。

서울시교육청 전자도서관 비대면 자격확인 서비스구축(ソウル市教育庁電子図書館非対面資格確認サービス構築)(ソウル特別市教育庁, 2019/12/24)
http://enews.sen.go.kr/news/view.do?bbsSn=166372&step1=3&step2=1

日向市立平岩小中学校(宮崎県)で行われている図書室の夜間開室(記事紹介)

2020年1月9日付の地元紙に、宮崎県の日向市立平岩小中学校で行われている、図書室の夜間開室を紹介する記事が掲載されています。

読書活動の推進を目的に、平岩小中学校運営協議会を中心に運営されているもので、2019年11月から月2回実施で開始し、2020年1月からは毎週水曜日の18時から20時30分まで開室しているとのことです。

日向の平岩小中学校で図書室を夜間開放 週1回、読書推進を目的に(日向経済新聞, 2020/1/9)
https://hyuga.keizai.biz/headline/792/

参考:
E2072 - 小学校でナイト図書室開催:夏休みに思いきり読書をしよう!
カレントアウェアネス-E No.357 2018.11.08
https://current.ndl.go.jp/e2072

いわき市立いわき総合図書館(福島県)、令和元年度後期常設展「三猿文庫開設100年記念 郷土雑誌の逸品たち」を開催中

福島県のいわき市立いわき総合図書館が、2020年1月6日から5月31日まで、令和元年度後期常設展「三猿文庫開設100年記念 郷土雑誌の逸品たち」を開催中です。

三猿文庫は、2002年にいわき市に寄贈され2007年度から同館の所管となった、諸橋元三郎氏によって1920年に開設された文庫です。

同文庫には、いわき地域の出版物や全国の近代雑誌創刊号、宮武外骨や山村暮鳥の著作物等が含まれています。

今回の展示は、同文庫の資料群の中から郷土に関係する雑誌を展示し、その出版等に関わった人々の活動にも触れながら、今年で創設100年目にあたる三猿文庫の逸品を紹介するものです。

令和元年度後期常設展「三猿文庫開設100年記念 郷土雑誌の逸品たち」を開催します(いわき市図書館, 2019/1/6)
https://library.city.iwaki.fukushima.jp/viewer/info.html?id=4664