アーカイブ - 2020年 1月 24日

米国計算機学会(ACM)、米国内の4大学とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約」を締結

2020年1月23日、米国計算機学会(ACM)は、カリフォルニア大学・カーネギーメロン大学・マサチューセッツ工科大学(MIT)・アイオワ州立大学の4大学とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約(transformative agreement)」を締結したことを発表しました。

各大学との契約は2020年1月1日から3年間が契約期間となり、ACMにとって初めて締結した「転換契約」となります。契約期間中これら4大学の構成員は、ACMの発行する学術雑誌・会議録等を提供するプラットフォーム“ACM Digital Library”の全てのコンテンツへ無制限にアクセス可能になります。また、責任著者がこれら4大学の所属である論文がACM発行の学術雑誌・会議録等へ掲載される際には、追加費用を支払うことなくOAで公開することができます。

プレスリリースでは、この新しいOA出版モデルへの「転換契約」は4大学の協調により進められたものである、としています。

「DCMIメタデータ語彙」で定められたメタデータ記述のプロパティとクラスに関するISO規格(ISO 15836-2:2019)が発行

2020年1月16日、DCMI(ダブリンコアメタデータイニシアチブ)は、「DCMIメタデータ語彙(DCMI Metadata Terms)」で定められたメタデータ記述のプロパティとクラスに関するISO規格(ISO 15836-2:2019)が発行されたことを発表しました。

1990年代後半に設計されたオリジナルの15項目で構成される「ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合(DCMES)」は2003年に初めてISO規格(ISO 15836)となり、更新されたISO 15836 Part 1(ISO 15836-1:2017)が現在も利用可能になっています。ISO 15836 Part 2として設計された今回の規格は、ダブリンコアに基づく記述の精度と表現力を向上できるように、オリジナルの15項目を拡張した40のプロパティと20のクラスで構成されています。また、各語彙をLinked Open Data(LOD)形式で参照できるようにプロパティとクラスがURIで識別可能になっています。

高等教育出版社Cengage社、2020年8月から大学教科書・教材の購読制サービス“Cengage Unlimited”内でデジタル教科書等に絞った購読が可能なオプションサービスを開始

2020年1月14日、米国に本社を置く高等教育出版社Cengage社は、2020年8月から同社の大学教科書・教材の購読制サービス“Cengage Unlimited”内で、デジタル教科書等に絞った購読が可能なオプションサービス“Cengage Unlimited eTextbooks”を開始することを発表しました。

“Cengage Unlimited eTextbooks”は1セメスター当たり69.99ドルの定額料金で、1万4,000タイトル以上のデジタル教科書・学習ツール等へのアクセスや、印刷体の教科書を希望する場合は1冊当たり7.99ドル・送料無料で4冊まで注文することが可能になります。また、オンライン宿題のアクセスコードや学習用教材等を利用できる完全な“Cengage Unlimited”へアップグレードも可能です。

“Cengage Unlimited”はCengage社が教科書出版業界として初めて導入した購読制サービスで、2018年8月の開始以来急速に普及し200万以上の登録を得ています。

米国政府印刷局(GPO)、1935年から1994年までの「米国政府便覧(Government Manual)」をデジタル化し公開

2020年1月15日、米国政府印刷局(GPO)は、1935年から1994年までの「米国政府便覧(Government Manual)」をデジタル化し、連邦政府の情報が利用できるデータベースgovinfoで公開したと発表しています。

1995年以降最新版までは既に公開されています。

GPO Digitizes Historical Editions of U.S. Government Manual(GPO)
https://www.gpo.gov/who-we-are/news-media/news-and-press-releases/gpo-digitizes-historical-editions-of-US-government-manual

英国国立公文書館(TNA)、新たなデジタル戦略“Plugged In, Powered Up”を公表:デジタル保存に関するオンライン研修も提供予定

2020年1月21日、英国国立公文書館(TNA)は、デジタルに関する組織力向上のための新戦略“Plugged In, Powered Up”を公表しました。

2019年初めに、アーカイブに関する専門家300人超を対象としてTNAと・Jiscが共同実施した大規模調査の結果を踏まえて策定されたものであり、2022年までに提供される予定のプログラム、研修、リソースに関する計画を示しています。電子アーカイブ事業に関する3つの主領域である、「アクセス」、「デジタル保存」、アーカイブと様々な人々とを結びつける「エンゲージメント」に焦点を当てた内容となっています。

戦略には、英・電子情報保存連合(DPC)との連携プロジェクトである“Novice to Ninja”(初心者からニンジャへ)も含まれています。同プロジェクトでは、デジタル保存に関する無料のオンライン研修を2020年後半に提供する予定としています。

英・電子情報保存連合(DPC)、オーストラリアのメルボルン大学に新たなオフィスを開設:南半球のデジタル保存コミュニティに対する支援を強化

2020年1月22日、英・電子情報保存連合(DPC)は、オーストラリアのメルボルン大学に新たなオフィスを開設したことを発表しました。2020年3月にメルボルンで開催される研究データ同盟第15回総会において正式な立ち上げが行われる予定です。

今回の開設はDPCとメルボルン大学による戦略的パートナーシップの成果であり、南半球のデジタル保存コミュニティに対する支援強化が図られます。

DPC opens new office in Melbourne, Australia(DPC, 2020/1/22)
https://www.dpconline.org/news/dpc-opens-office-in-melbourne

参考:
デジタル遺産を守る:英・電子情報保存連合(DPC)の取り組み(記事紹介)
Posted 2019年8月19日
https://current.ndl.go.jp/node/38809

カナダ国立図書館・文書館(LAC)とオタワ公共図書館(OPL)の共同施設の設計案が公表

2020年1月23日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)とオタワ公共図書館(OPL)は、両館による共同施設の設計案を公表しました。

各館固有のスペースと共有のスペースがある同施設のデザインは、オタワの豊かな歴史と美しい自然を結びつけたものとなっており、その形状はオタワ川を連想させ、石と木材による外観は隣接する斜面と周囲の緑地を反映したものと説明されています。

ホール、子供向けディスカバリーセンター、系譜学センター、閲覧室、アナログと最新のデジタル技術を兼ね備えたクリエイティブセンター、50を超す会議室、楽器貸出サービスと結び付けた録音室と音楽室、カフェといった施設を備えた同施設は、1億9,290万ドルの費用を掛けて、2024年後半にオープンする予定です。

2019年2月から、対面及びオンラインを通じて市民から意見を募る“Inspire555 Series”を実施し、今回の設計案に反映させているほか、そのニーズや関心事項を把握するための先住民族との面談も、2020年を通じて予定しているとしています。

名取市図書館(宮城県)、カフェコーナーでモーニングセット等を食べながら映画鑑賞をする「モーニングムービー」を開始

宮城県の名取市図書館が、2020年2月8日から、カフェコーナーでコーヒーを飲んだり、朝食を食べながら映画鑑賞をする「モーニングムービー」を開始すると発表しています。

開始時間は午前8時30分で、2月はドキュメンタリー映画を上映しますが、今後も、親子で楽しめる映画や趣味の映画など、色々なテーマの作品を上映する予定としています。

【図書館】モーニングムービーを始めます!!(名取市, 2020/1/23)
https://www.city.natori.miyagi.jp/news/node_65169

参考:
新・名取市図書館(宮城県)がオープン
Posted 2018年12月19日
https://current.ndl.go.jp/node/37261

九州大学附属図書館、シンポジウム・ワークショップ「大学における研究データサービス」及びセミナー「研究インパクト指標」の発表資料を公開

2020年1月21日、九州大学附属図書館は、2019年12月5、6、9日に同館及び大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻共同開催企画として実施した次のイベントについて、ウェブサイト上に開催報告を掲載しています。

・シンポジウム・ワークショップ「大学における研究データサービス」(12/5、6開催)
・セミナー「研究インパクト指標」(12/9開催)

開催報告では、イベントの概要を報告するとともに、発表資料を九州大学学術情報リポジトリ(QIR)上で公開していることを紹介しています。

ニュース(九州大学附属図書館)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news
※2020年1月21日付けのニュースに「【開催報告】研究データおよび研究インパクト指標に関する国際イベント」とあります。

岐阜市立図書館、オリジナルマグカップの販売を開始

2020年1月23日、岐阜市立図書館が、オリジナルマグカップの販売を開始すると発表しました。

「図書館ブランディング事業」の第2弾で、絵本作家の高畠純氏がデザインを手掛けています。

ペンギン・イヌ・キリンの3種類のデザインがあり、各種類限定100個で販売されます。

販売開始は1月27日で、価格は1,500円(税込)です。

オリジナルマグカップの販売を開始します!(岐阜市立図書館, 2020/1/23)
https://g-mediacosmos.jp/lib/information/2020/01/post-749.html

関連:
みんなとつながるバッグができました!(岐阜市立図書館, 2019/3/1)
https://g-mediacosmos.jp/lib/information/2019/03/post-633.html

経済産業研究所(RIETI)、セミナー「地方創生に役立つ「ビジネス支援図書館」の新たな展開」の配布資料と動画を公開

独立行政法人経済産業研究所(RIETI)は、2020年1月15日に開催したセミナー「地方創生に役立つ「ビジネス支援図書館」の新たな展開」について、当日の配布資料と動画を公開しています。

同セミナーでは、東京都立中央図書館でビジネス支援に取り組む余野桃子氏から、ビジネス情報サービスへの司書としての思いや具体的な活用事例と成果についての発表、ビジネス支援図書館推進協議会会長の竹内利明氏から、地方創生に役立つ全国の公共図書館の取組についての発表が行われました。

地方創生に役立つ「ビジネス支援図書館」の新たな展開(配付資料・動画配信)(RIETI)
https://www.rieti.go.jp/jp/events/20011501/handout.html

新型肺炎の感染拡大防止のため中国国家図書館等が臨時休館

中国国家図書館は、2020年1月23日付けのお知らせで、新型コロナウイルスが原因とみられている肺炎の感染拡大を防止し、利用者及び利用者サービスに従事する職員の安全を保つため、同館及び中国国家典籍博物館を1月24日から臨時休館することを発表しました。今後の開館については状況を見て改めて通知するとしています。

24時間対応の資料返却サービスを含む来館利用者向けサービスのほか、実施予定であった各種イベントや展示も中止となっています。なお、「国家数字図書館」等のオンラインサービスは通常どおり利用できます。

上海図書館や広州図書館等も、1月24日から臨時休館とする旨のお知らせをウェブサイト上に掲載しています。また、中国国家博物館や北京の故宮博物院も1月25日からの臨時休館を発表しており、図書館以外の文化施設でも休館の動きが広がっています。

一方、新型肺炎の発生地とみられている武漢市でも、武漢市文化・観光局が1月22日付けでお知らせを発表しており、1月23日から2月8日まで市内の公共図書館、博物館等を臨時休館措置とすることが決定しています。