アーカイブ - 2020年 10月

10月 23日

オープンアクセス(OA)と著者の権利:米・ハーバード大学OA方針の批判的検討(文献紹介)

2020年10月20日付で、英国逐次刊行物グループ(UKSG)が刊行するInsights誌に、米・ペンシルベニア大学出版局のPatrick H. Alexander氏の論文“Open Access and Author Rights: Questioning Harvard’s Open Access Policy”が掲載されています。

同論文は、多くの大学や研究機関のオープンアクセス(OA)方針のモデルとなっている米・ハーバード大学のOA方針を中心的に取り上げながら、OAと著者の権利を論じた内容です。OA運動に関する中心的な理論家Peter Suber氏の著書“Open Access”や、米・SPARCの発表した「著者の権利」の留保モデル、米国著作権法(合衆国法典第17編)等から、OA運動においても研究者は著者として自身の成果物の著作権を完全に保持すべきであるを確認した上で、同大学及び後続する様々な機関のOA方針が、大学・機関へ著者が著作権に基づく権利を譲渡する内容になっていることを指摘しています。

横浜商科大学図書館、新サービスとして「ブックコンシェルジュサービス」と「卒論・レポート提出前チェックサービス」の提供を開始

2020年10月20日、横浜商科大学図書館は、同館の新しい学内サービスとして「ブックコンシェルジュサービス」と「卒論・レポート提出前チェックサービス」の提供を開始することを発表しました。

「ブックコンシェルジュサービス」は、卒業論文やレポート用、オススメの小説などのリクエストを図書館に申し込みすると、同館の図書館員が個別のリクエストに応じて、約20万冊の蔵書から3冊を選び郵送貸出を行うサービスです。同館の質問フォームまたは電子メールにより、オンラインで申し込みすることができます。

「卒論・レポート提出前チェックサービス」は、提出前の授業課題のレポート、論文等のチェックを図書館員に依頼することができるサービスです。同館はチェックを依頼されたレポート等に対して、誤字脱字や基本的な体裁、参考文献の書き方などに関するアドバイスを返します。サービスの利用には電子メールによる申し込みが必要ですが、利用回数に制限はありません。

いずれのサービスも申込後3日から7日程度で、同館から回答を受けることができます。

愛知県日進市、子ども向け書籍購入を目的としたクラウドファンディングを実施中:市内の保育園・放課後児童クラブ・子ども教室・小中学校図書室・公共図書館の蔵書充実のため

愛知県日進市の発行する『広報にっしん』2020年10月号で、日進市が2020年10月5日から2021年1月3日まで、子ども向け書籍の購入を目的としたクラウドファンディングを実施することが発表されています。

日進市は、ふるさと納税インターネットサイト「ふるさとチョイス」内クラウドファンディングサイト「ガバメントクラウドファンディング」で、プロジェクト「子どもたちのために、保育園、放課後児童クラブ・子ども教室、小中学校図書室、図書館の本を充実させたい!」を実施します。同プロジェクトは、2020年7月にコロナ禍でも活動を続けていた市内の東小学校児童クラブ・子ども教室に対して、子ども達に本を読む楽しさを知ってもらいたいという願いから匿名の書籍寄附が行われたことをきっかけに企画されました。

寄附者は寄附先として、図書館・小中学校、保育園、児童クラブ・子ども教室の計34施設を選択することができます。目標金額は300万円ですが、目標に達しない場合でも寄附の全額が、絵本・児童書・紙芝居・図鑑など各施設で必要な子ども向け書籍の購入へ充当されます。

寄附者全員に書籍購入リストが送付されます。また、市外からの寄附者には返礼品が用意されています。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、20世紀初期の同国のマンガ制作者に関する情報提供を呼びかけ

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が2020年10月1日付のブログ記事で、20世紀初期に同国で制作されたマンガの著者を特定する目的で、同館への情報提供を呼びかけています。

ニュージーランドでは、1920年代から1930年代にかけて地方の新聞紙面等で子ども向けを中心としたマンガの制作・掲載が始まりました。この時期のマンガ制作者は後に著名になった人物が数人確認されるものの、大半については制作者不明となっています。

NLNZはこうした制作者不明のマンガについて、制作者が誰か、制作の動機は何か、制作には何が影響を与えたのかなどを特定するために、代表的な作品を記事上で示しながら、心当たりのある作品についての情報提供を呼びかけています。NLNZへの情報提供は、図書館宛の質問フォーム、またはブログ記事内でのコメントにより行うことができます。

Early comics — who are they?(NLNZ,2020/10/1)
https://natlib.govt.nz/blog/posts/early-comics-who-are-they

【イベント】番組アーカイブの意義と未来への活用2020~"戦後75年"広島、長崎、沖縄からの報告~(11/21・オンライン)

2020年11月21日、公益財団法人放送番組センターと上智大学メディア・ジャーナリズム研究所の主催により、セミナー「番組アーカイブの意義と未来への活用2020~"戦後75年"広島、長崎、沖縄からの報告~」がオンラインで開催されます。

広島県、長崎県、沖縄県で戦争を伝える番組作りに取り組んでいる制作者が招かれ、戦争や平和への思い、映像アーカイブの意義等について講演が行われます。

定員は200人(要事前申込)で、参加費は無料です。

司会者および登壇者は以下の通りです。

●司会者:音好宏氏(上智大学 文学部新聞学科 教授)

●登壇者
・友定真治氏(中国放送 報道制作局 報道制作センター 部次長)
・佐藤有華氏(テレビ長崎 報道制作局 報道部 記者)
・山里孫存氏(沖縄テレビ放送 報道制作局 局次長)
・丹羽美之氏(東京大学 大学院情報学環 准教授)

中国・広州中医薬大学、中国国内初となる「感染症との戦い」に関する資料館を開設

中国・広州中医薬大学による2020年10月21日付けのお知らせで、同大学が中国国内初となる「感染症との戦い」に関する資料館(「抗疫文献館」)を開設したことが紹介されています。

同大学図書館が設立計画の策定を担い、2020年6月から全世界に向けて「感染症との戦い」に関する文献や実物資料の提供を呼び掛けてきました。目下のところ、外国語図書167種・中国語図書798種・古典籍資料134種(いずれも紙の資料)、デジタル化資料9,276種、学位論文34,605種、報道資料16,722件、学術論文4,992種、映像343点、実物資料164点が収集されました。

実物資料の例として、防護服から作られたウェディングドレスが挙げられています。新型コロナウイルス感染症への医療従事のため、同大学第一附属病院の看護師・唐杏杏氏は結婚式を延期しましたが、医療チームが彼女のために防護服からウェディングドレスを作り、オンラインで結婚式を開催しました。

我校举行抗疫文献馆揭牌仪式(広州中医薬大学, 2020/10/21)
https://www.gzucm.edu.cn/info/1172/15248.htm

米国学校図書館員協会(AASL)、2020年の“National School Library of the Year Award”を発表:テキサス州の“Mesquite Independent School District”

2020年10月19日、米国学校図書館員協会(AASL)が、テキサス州・メスキートの“Mesquite Independent School District(メスキート独立学区)”を、2020年の“National School Library of the Year(NSLY)”に選んだことが発表されています。

NSLYは、AASLの学校図書館基準『学習者、学校図書館員、学校図書館のための全国学校図書館基準』の実現事例を示す、単一、もしくは学校区単位の学校図書館を表彰する賞です。

メスキート独立学区は、ダラス郡東部の約60平方マイルの地域をカバーしており、49のキャンパスで生徒約38,000人が学んでいます。各キャンパスでは学校図書館を教育プログラムの重要な構成要素としており、研究・読書に加えて、生徒のコラボレーション、クラブの会合、拡大学習(extended learning)等の活動にもスペースを提供しています。

Library Journal誌、2019年の米国の図書館情報学大学院卒業生の就職・給与状況調査の結果を掲載

2020年10月15日、Library Journal誌が実施している、米国の図書館情報学(LIS)大学院卒業生の就職・給与状況調査について、2020年版(2019年の状況)のデータが公開されています。

米国図書館協会(ALA)から認定を受けた図書館情報学大学院のうち、米国に所在する52の大学院に対し調査の呼び掛けが行われ、36の大学院が調査に協力しました。2019年、これら36の大学院では4,263人に学位を授与しましたが、全体の約26%に当たる1,106人が調査に回答しています。

調査結果のハイライトとして、次の6点が挙げられています。

船橋市中央図書館(千葉県)、船橋市立船橋小学校の「おはなし給食」との連携展示「本からとびだした料理たち」を開催中:本に出てきてほしい料理のイラストも募集

千葉県の船橋市中央図書館が、2020年10月9日から11月11日にかけて、船橋市立船橋小学校の「おはなし給食」との連携展示「本からとびだした料理たち」を開催中です。

10月に、船橋小学校が、本の中に登場する料理が給食に出る「おはなし給食」を実施しており、同展は、同館において、この「おはなし給食」にあわせて本と給食の写真を展示するものです。

また、児童室では、本に出てきてほしい料理のイラストを募集しており、募集したイラストは同展と一緒に展示されます。

松竹大谷図書館、「松竹大谷図書館特別資料閲覧システム」を公開

2020年10月22日、公益財団法人松竹大谷図書館が、「松竹大谷図書館特別資料閲覧システム」を公開しました。

現在、同館が所蔵する「川上音二郎・貞奴一座欧米公演関係資料アルバム」が閲覧できるようになっています。同資料のデジタルアーカイブ化は、同館が2018年に実施したクラウドファンディング・プロジェクト「【第7弾】世界へ翔んだ、川上音二郎・貞奴の軌跡を未来へ。」で募集した支援金をもとに行われました。

システムの開発および公開は、同館と立命館大学アート・リサーチセンター間の協定に基づき、立命館大学アート・リサーチセンターが実施しています。

《松竹大谷図書館特別資料閲覧システム》を公開しました(松竹大谷図書館,2020/10/22)
https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/news/201022.html

10月 22日

株式会社カーリル、蔵書検索システム「こうとけんさく」の運用を開始:埼玉県高等学校図書館研究会との連携の成果

2020年10月22日、株式会社カーリルが、蔵書検索システム「こうとけんさく」の正式運用を開始したことを発表しました。

同システムは、埼玉県内の高等学校や特別支援学校の教職員や学校司書で構成される「埼玉県高等学校図書館研究会」と同社の連携により開発されました。インターネットで同県内の高等学校141校の学校図書館蔵書310万冊以上(発表時点)を横断的に検索できます。

発表の中では、同システムは公開されませんが、サービスの運用で得られた知見や効率的な運用方法等については公開していくとされています。また、同社が提供する横断検索API“Unitrad API”と、「COVID-19 : 学校図書館支援プログラム」でも活用されている簡易的な蔵書検索技術を組み合わせて構築されていること等が紹介されています。

「こうとけんさく」の運用を開始しました(カーリルのブログ, 2020/10/22)
https://blog.calil.jp/2020/10/kouto.html

【イベント】オープンサイエンス時代におけるデータアーカイブの役割とデータ活用:周辺的労働に関する短期パネル調査」を事例に(11/17・オンライン)

2020年11月17日、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターにより、セミナー「オープンサイエンス時代におけるデータアーカイブの役割とデータ活用:「周辺的労働に関する短期パネル調査」を事例に」が、オンラインで開催されます。

講演者は太郎丸博氏(京都大学)と三輪哲氏(東京大学)であり、オープンサイエンス時代にけるデータアーカイブの役割やデータの活用について考えるセミナーです。

受講料は無料(要事前申込)であり、誰でも参加が可能です。

オープンサイエンス時代におけるデータアーカイブの役割とデータ活用:「周辺的労働に関する短期パネル調査」を事例に(東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター)
https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/center/event/

英・Libraries Connected、ロックダウン期間における図書館に関するレポートを公開:コミュニティ支援等に焦点

2020年10月13日、英国のLibraries Connectedが、ロックダウン期間中に図書館が実施したコミュニティ支援等に関する調査の結果をまとめたレポートを公開したことを発表しました。

同調査は、図書館サービス担当者のリーダーを対象に行われ、132件の回答が寄せられました。また、18人に対してビデオインタビューが実施されました。

レポートには、図書館の登録利用者が全体で32%ほど増加したこと、75%以上の館がオンラインイベントを実施したと回答したこと、約25%の図書館職員が新型コロナウイルス感染拡大対策のために再配置されたこと等がまとめられています。

また、発表によると、回答者からは、将来的な資金に対する懸念、デジタルサービスや遠隔サービスの拡充が図書館の物理的空間の可用性を縮小させることへの不安が寄せられました。

フランス国立図書館(BnF)、新たな障害者向けサービスを開始:デジタル化資料のファイルを提供

2020年11月10日から、フランス国立図書館(BnF)の書誌学に関する資料等を提供する部屋“Salle E”で、新たな障害者向けサービスが開始されます。

フランスの知的所有権法典(Code de la propriété intellectuelle)には、認可を受けた機関が非営利目的で、障害者に提供する著作物を複製できるという著作権の例外規定があます。BnFが提供するファイル転送プラットフォーム“Plateforme sécurisée de Transfert des Ouvrages Numériques (PLATON)”では、例外規定のもと複製が行われた資料の書誌データ等がオンラインで提供されています。

ウェブサイトによると、同サービスは、視覚障害者やディスレクシアをはじめとした、読書に困難がある人を対象としています。PLATONで利用したい資料を探し、BnFに来館して証明書の提出等を行って利用者登録し、USBメモリ等を提出すれば、BnFの職員によりデジタル資料のダウンロードが行われます。ダウンロードされた資料は、利用者各自の読書用ツールでの閲覧が可能です。

TVアニメ「天地創造デザイン部」と図書館流通センターとが連携し、図書館での第1話の最速無料上映会を実施

2020年10月20日、TVアニメ「天地創造デザイン部」と図書館流通センターが連携し、全国の一部の図書館で11月1日から最速無料上映会を実施すると発表しています。

同アニメは、2021年1月から、TOKYO MX・MBS・テレビ愛知・AT-X・BSフジで放送される番組です。

アニメ本編の場面カットを使用して「読んで楽しむ」仕掛けとして作成されたコラボポスターも全国の一部の公共図書館と小中学校で順次掲出予定とのことです。

TVアニメ「天地創造デザイン部」キービジュアルついに解禁!! さらに図書館流通センターとのコラボ決定♪コラボポスターも公開!!(天地創造デザイン部,2020/10/20)
https://tendebu.jp/news/detail.php?id=1086731

「天地創造デザイン部」第1話 図書館最速無料上映会決定!
https://tendebu.jp/special/joueikai_01.php

【イベント】第29回京都図書館大会「ウィズコロナ時代の図書館」(11/30・オンライン)

2020年11月30日、ウェブ会議サービスZoomによるオンライン開催の形で、第29回京都図書館大会「ウィズコロナ時代の図書館」が開催されます。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、多くの図書館が臨時休館や感染対策を行った再開館を経験したことを踏まえ、これからの図書館員がどのように情報を収集・提供すればよいか、図書館サービスをどうしていくべきかについて考えることを目的として開催されます。

プログラムは次のとおりです。

・基調講演「ウィズコロナ時代の信頼できる医療情報の見分け方」
北澤京子氏(京都薬科大学客員教授、医療ジャーナリスト)

・事例発表1「ウェブでつながるコミュニティ -動き続ける図書館をめざして-」
朝倉久美氏(県立長野図書館司書)

・事例発表2「どんな時にも図書館サービスを継続するためのデジタル技術」
吉本龍司氏(株式会社カーリル 代表取締役/エンジニア)

・事例発表3「ウィズコロナ時代の図書館が持つべき『しなやかな強さ』とは」
岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg) 代表取締役/プロデューサー)

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

EIFL、Brill社と3年間の契約を新たに締結:途上国に対して割引価格によるジャーナルコレクションへのアクセス及び論文処理費用(APC)の免除・割引を提供

2020年10月20日、途上国において図書館を通じたデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFLは、オランダの学術出版社Brill社と2023年12月31日までの3年間を契約期間とする新たな契約を締結したことを発表しました。

同契約により、EIFLと提携する23か国の図書館は、人文社会科学・法学・生物学分野の300誌以上のタイトルを含むBrill社のジャーナルコレクションを割引価格で利用することが可能になります。

また、EIFLと提携する37か国の研究者は、同社の314誌のハイブリッドジャーナルまたは完全オープンアクセス(OA)ジャーナルで、自身の論文をOA公開する際に論文処理費用(APC)の免除または割引の適用を受けることができます。APCの免除は18か国に適用され、50%から80%のAPCの割引は19か国に適用されます。APCの免除・割引は著者から申請する必要はなく、論文投稿時にOA公開のオプションを選択すると自動的に適用を受けることができます。

株式会社ジー・サーチ、ゲノム医療や医薬品の費用対効果(HTA)分野の文献調査に貢献する人工知能(AI)を活用した論文調査サービス「JDream SR」β版の提供を開始

2020年10月14日、株式会社ジー・サーチは、ゲノム医療や医薬品の費用対効果(HTA)分野の文献調査の大幅な効率化のためのサービスとして、人工知能(AI)を活用した論文調査サービス「JDream SR」β版の提供を開始したことを発表しました。

JDream SRは、日本国内の科学技術文献情報データベースJDreamⅢ、及び米国国立医学図書館(NLM)の運営する生物医学文献データベースPubMedが収録する医学薬学文献情報から、遺伝子変異、薬剤、疾患、アウトカム指標等の関係をAIで解析し、必要な情報を効率的に抽出する新しいサービスです。株式会社富士通研究所開発が開発した自然言語処理及びAI技術を基盤技術とし、富士通研究所・富士通株式会社・京都大学・東京大学医科学研究所による産学官連携プロジェクト「ライフ インテリジェンス コンソーシアム(LINC)」との共同研究で評価・実証された成果を、医学薬学文献のビッグデータ解析に実装してサービス化したことが説明されています。

米・テキサス大学オースティン校、アンドリュー W.メロン財団の助成金を活用して視聴覚資料のデジタル保存・アクセス向上を目的としたプロジェクトを実施

2020年10月7日、米・テキサス大学(UT)は、同大学オースティン校英語学部(Department of English)のクレメント(Tanya Clement)准教授の代表する研究チームが、アンドリュー W.メロン財団による45万ドルの助成金を活用して、視聴覚資料のデジタル保存・アクセス向上を目的としたプロジェクトを実施することを発表しました。

クレメント准教授によるプロジェクト“AudiAnnotate Audiovisual Extensible Workflow(AWE)”は、人文科学分野における重要なデジタル視聴覚コレクションについて、アクセス促進・研究や教育における利用の拡大・理解の増進等を目的として取り組まれます。クレメント准教授はお知らせの中で、視聴覚資料へのアノテーションの付与とオンライン共有がプロジェクトの基本的な取り組みであり、デジタル人文学専門のコンサルタント会社Brumfield Labsや、ソフトウェア開発会社のAVP等と提携し、オープンソースのツールを用いて作成・共有を容易に進めるワークフローの開発を計画していることなどを説明しています。

台湾・文化部、デジタルアーカイブ「国家文化記憶庫」を正式公開

台湾・文化部は、2020年10月17日(台湾文化の日)に、デジタルアーカイブ「国家文化記憶庫」を正式公開しました。

文化部の提案・主導により2017年に開始されたプロジェクト「国家文化記憶庫及数位加値応用計画」(Taiwan Cultural Memory Bank and Digital Value-Added Application Program)の一部として構築が行われたものです。デジタル技術を用いた台湾の文化遺産の保存・広報・利用促進を目的として、文化部は22の県・市政府、117の民間組織、18の中央・省庁間組織、傘下の12の博物館と協力しプロジェクトを推進してきました。

「国家文化記憶庫」は、プロジェクトによりこれまで収集された270万点超のコンテンツを収録・公開しています。コンテンツにはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与されており、再利用可能なコンテンツの絞り込みが可能となっています。

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