アーカイブ - 2020年 2月 25日

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中国科学院(CAS)、「新型コロナウイルス感染症」に関する最新の研究成果をワンストップで発見するためのプラットフォームとしてDigital Science社のDimensionsを推奨

Digital Science社が2020年2月21日付のブログ記事において、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」に関する最新の研究成果を、出版社を問わずにワンストップで発見するためのプラットフォームとして、中国科学院(Chinese Academy of Sciences:CAS)が同社のディスカバリープラットフォームDimensionsを推奨していることを紹介しています。

ハンガリーのコンソーシアムEISZ、Taylor & Francis社との”read & publish”契約を打ち切る 契約を終了した場合のコンテンツへのアクセス権の扱いで対立

2020年2月14日、ハンガリーのコンソーシアムEISZ(Electronic Information Service National Programme)は、Taylor & Francis社との間で結んでいた”read & publish”契約を更新しないことを発表しました。

EISZとTaylor & Francis社は2018年に”read & publish”契約を締結しており、その中には電子ジャーナルへのアクセス権、論文のOA出版権に加え、契約期間中のコンテンツに対しては、契約を打ち切った場合でもアクセスできる権利(archival rights)も含まれていました。

しかし2020年のTaylor & Francis社の提案には、デフォルトではこのarchival rightsが含まれておらず、希望する場合には追加料金を求める内容になっていたとのことです。EISZは条件の見直しを求めましたが、再提出された提案でも改善が認められなかったため、コンソーシアム参加機関等との協議の結果、契約打ち切りを決定したとされています。

独・De Gruyter社と米ミシガン州立大学図書館が”read & publish”契約締結

2020年2月18日、独・De Gruyter社と米国のミシガン州立大学(MSU)図書館は、両者が”read & publish”契約を締結したことを発表しました。

契約期間は2020年から2022年の3年間で、MSUの研究者はDe Gruyter社の雑誌に発表する論文が基本的にオープンアクセス(OA)となるほか、De Gruyter社の全ての電子ジャーナルへのアクセス権も得ます。

De Gruyter社の発表によれば、同社が北米の研究機関と同種の契約を結ぶのはこれが3例目とのことです。また、国際的にはこれまでに9つの国家規模でのOA契約を結んでいるとしています。

米国化学会(ACS)がルイジアナ州立大学との間で”read & publish”契約締結 ACSと北米の機関との間での同種の契約は初

2020年2月24日、米国化学会(ACS)がルイジアナ州立大学(LSU)との間で”read & publish”を締結したことを発表しました。LSUの研究者らはACSのすべての雑誌へのアクセス権を得るほか、自身が責任著者である論文について、CC-BYライセンスの下でオープンアクセス(OA)として投稿・公開できるようになります。

ACSの発表によれば、同学会が北米の機関と同種の契約を締結するのは初めてとのことです。

日本出版販売株式会社・株式会社トーハン、2020年中に雑誌返品業務について物流拠点を統合

2020年2月21日、日本出版販売株式会社(日販)と株式会社トーハンは、雑誌返品業務について物流拠点を統合することの基本的な合意に達したことを発表しました。

これは2018年11月に両社が締結した物流協業の検討を開始する旨の基本合意書に基づく両社間の物流協業の第1弾として実施されるものです。2020年中に物流拠点統合に伴う雑誌返品処理業務の業務提携開始を目指すこと、提携後の雑誌返品処理業務は埼玉県蓮田市の出版共同流通株式会社蓮田センターで実施しトーハン東京ロジスティックスセンターの雑誌返品業務を順次移管すること、できるだけ早期に共同運営体制へ移行することの3点が合意されています。

両社は書籍返品業務・書籍新刊送品業務・雑誌送品業務の協業については、協業実行委員会および各担当委員会で引き続き検討する、としています。

物流協業に関するお知らせ(日販,2020/2/21)
https://www.nippan.co.jp/news/20200221/

英・Jiscと米・ロックフェラー大学出版、2年間の“Read and Publish”契約を締結

2020年2月18日、米・ロックフェラー大学出版(Rockefeller University Press:RUP)は、英・Jiscと“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。

契約期間は2020年3月から2022年2月までの2年間で、RUPの発行するハイブリッドジャーナル“Journal of Cell Biology”、“Journal of Experimental Medicine”、“Journal of General Physiology”の3誌が対象となります。契約にオプトインした英国の高等教育研究機関は、公開直後から全てのコンテンツへ無制限にアクセス可能になります。また、契約参加機関に所属する著者は、自身の研究成果をRUPのジャーナルで無制限にCC BYライセンスで即時オープンアクセス(OA)化できると同時に、米国国立医学図書館(NLM)の運営するPubMed Central(PMC)へ直接登録することができます。

プレスリリースによると、米国に拠点を置く大学出版社とJiscとのOA出版モデルへの「転換契約(transitional agreement)」締結は、今回のRUPの事例が初めてとなります。

Internet Archive(IA)と国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)、「新型コロナウイルス感染症」の拡大に関するウェブ上の公開情報源のアーカイブ化を実施中

Internet Archive(IA)は2020年2月13日付のブログ記事において、IAのウェブアーカイブコレクション構築サービス“Archive-It”と国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)のコンテンツ開発ワーキンググループが協調して、「新型コロナウイルス感染症」の拡大に関するウェブ上の公開情報源のアーカイブ化を実施していることを発表しました。

感染症拡大の緊急性を鑑みて、推薦されたウェブコンテンツのアーカイブ化は、即座に開始され、感染拡大の経過や封じ込めの状況による必要に応じて継続されます。アーカイブ化は全ての国の全ての言語によるコンテンツが対象となり、特に次のトピックに関するコンテンツは優先度が高い、としています。

米・ウエスタンイリノイ大学文書館、エイブラハム・リンカーン元大統領に関する同館の蔵書コレクションをオンラインで公開

2020年2月11日、米国のウエスタンイリノイ大学文書館は、エイブラハム・リンカーン元大統領に関する同館の蔵書コレクションがオンライン上で利用可能になったことを発表しました。

デジタル化された以下の6種類のリンカーン元大統領に関する同館貴重書が、イリノイ州の高等教育機関の図書館コンソーシアム“Consortium of Academic and Research Libraries of Illinois (CARLI)”によるメンバー館のデジタルコンテンツリポジトリ“CARLI Digital Collections”上で利用可能です。

・Life and Public Services of Abraham Lincoln
・Political Debates Between Lincoln and Douglas
・Menard-Salem Lincoln Souvenir Album
・Lincoln in Caricature 1903
・Lincoln in Caricature 1945
・Abraham Lincoln as Attorney for the Illinois Central Railway Company

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、連邦政府からの図書館サービスへの2020年度の助成金の59州図書館行政機関への割当表を公開

2020年2月20日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)は、総額1億6,680万3,000ドルとなる2020年度の連邦政府からの図書館サービスへの助成金の、59の州図書館行政機関(SLAA)への割当表を公開しました。今回初めて、助成金の対象に、米国と自由連合盟約を締結しているミクロネシア連邦・マーシャル諸島共和国・パラオ共和国を含めたとしています。

助成金は、図書館サービス・技術法で示されている目的と優先事項に対応する様々な革新的で基盤となるプロジェクトを支援するもので、各SLAAには基本額と、人口に基づいた追加額が交付されます。また、財政的なマッチング要件を通じて地域の関与が保証されています。

一般社団法人北海道ブックシェアリング、2020年度から「北海道学校図書館づくりサポート事業」を実施:北海道学校図書館づくりサポートセンターも開設

2020年2月21日、北海道や東日本大震災被災地において読書環境整備の支援を進めている一般社団法人北海道ブックシェアリングが、2020年度から「北海道学校図書館づくりサポート事業」に取り組むと発表しています。

全小中学校の学校図書館を調査・分析し、質的向上や平準化、先駆事例の情報共有などを促す「学校図書館調査事業」、無書店自治体などの小規模自治体を訪問し学校図書館にお薦めの見本図書を展示し、先生や児童、PTAや図書ボランティアに実際に触れてもらう「見本図書巡回展示事業」、学校図書館におすすめの図書の常設展示や、図書館づくりに必要な情報の提供、学校図書館に関わる人の情報共有や交流ができる施設を運営する「学校図書館づくりサポートセンター運営事業」を行なうとしています。

3月には、江別市にある古書店ブックバードを「北海道学校図書館づくりサポートセンター」に改装するとしています。利用は完全予約制で、利用可能なのは、小・中学校の教員および学校図書館の担当者、幼児・児童施設の図書担当者で、公共図書館の司書、生涯学習施設の図書コーナー担当者など、学校図書館に直接かかわっていない人も、一度ご相談くださいとしています。開設予定日は4月15日です。

京都大学図書館機構、「中井家絵図・書類 禁裏之部」1,067点を「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」で公開

2020年2月21日、京都大学図書館機構は、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」にて、「中井家絵図・書類 禁裏之部」1,067点をデジタル化・公開したと発表しています。

「禁裏之部」は「中井家絵図・書類」のうち1,067点からなり、『禁裏全圖』をはじめ、紫宸殿、清涼殿、仙洞御所といった京都御所内各宮殿の建築図面、各部設計図、飾彫刻や各種器具の絵図、修造簿等が含まれます。

2019年度「京都大学附属図書館所蔵『中井家絵図・書類 禁裏之部』インターネット公開による京都の宝の世界発信」事業(総長裁量経費)により、劣化が進んだ資料を修復して全点を電子化・公開したものです。大型絵図は非接触型高精細スキャナーにより撮影し、一つの画像に接合したとのことです。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 「中井家絵図・書類 禁裏之部」1,067点を新しくデジタル化・公開しました(京都大学図書館機構, 2020/2/21)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1384385

新型コロナウィルス感染症の危機警報が「深刻」になったことに伴い、文化体育観光部所管の国立図書館・博物館・美術館や国会図書館が休館に(韓国)

2020年2月24日、韓国・文化体育観光部は、2月23日に新型コロナウィルス感染症の危機警報が「深刻」になったことに伴い、同部所管の国立博物館・美術館・図書館等を2月24日から順次休館すると発表しました。

2月24日から休館となったのは、国立地方博物館9館(扶余・公州・晋州・清州・金海・済州・春川・羅州・益山)と国立現代美術館2館(果川・清州)、国立中央図書館2館(本館・子ども青少年図書館)です。

2月25日から休館となるのは国立中央博物館、国立地方博物館3館(慶州・光州・全州)、国立美術博物館、大韓民国歴史博物館、国立ハングル博物館、国立現代美術館(ソウル)です。

国立現代美術館徳寿宮は2月10日から、国立大邱博物館は2月21日から、国立世宗図書館は22日から既に休館しています。

同部では、今後の沈静化の状況に従って再開館について知らせるとしています。

韓国国立中央図書館(NLK)では、所管する国立障害者図書館も含めて休館するとしており、閲覧室の利用は制限するものの、オンラインデータベース28種類の利用は可能で、また、協力型オンライン知識情報サービス「司書に聞いてください」や閲覧室別の電話相談、郵送複写サービスなども継続するとしています。