アーカイブ - 2020年 4月 13日

チェコ共和国、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中、同国の大学生・教員を対象に、著作権保護期間中の著作物を含む国立図書館及び公立大学のデジタルコレクションへの一時的なアクセスを許可

2020年3月23日、チェコ国立図書館は、3月16日の同館館長と著作権管理団体DILIAとの合意により、3月17日から、新型コロナウイルスによる同国の緊急事態宣言中、大学生及び教員を対象に、著作権保護期間中の著作物を含む同館及び公立大学のデジタルコレクションへの一時的なアクセスが許可されたと発表しています。

これにより、5,900万ぺージにわたる、20万6,000タイトルを超す単行書と定期刊行物が、電子図書館Krameriusを通じて利用可能となります。著作権保護期間中のものは閲覧のみでダウンロードやプリントアウトはできません。

Books to University Students Online(National Library of the Czech Republic, 2020/3/23)
https://www.en.nkp.cz/aktuality/novinky-titulni-strana/books-to-university-students-online

日本図書館協会(JLA)、新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、「オンライン授業における三ツール(『日本十進分類法(NDC)新訂10版』『日本目録規則(NCR)1987年版改訂3版』『基本件名標目表(BSH)第4版』)の活用について」を発表

2020年4月13日、日本図書館協会(JLA)が、オンライン授業における三ツール(『日本十進分類法(NDC)新訂10版』『日本目録規則(NCR)1987年版改訂3版』『基本件名標目表(BSH)第4版』)の活用についてを発表しました。

発表では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、オンライン形態(リアルタイム・オンデマンドの双方を含む)の授業へ切り替える大学が増えつつあることから、JLAでは、図書館情報学教育の質が保てるよう、特例的な措置を、次の二つに分けて、検討してきたとしています。

(1) 三ツールの部分的な利用
(2) PDFファイルによる,三ツールのオンライン配信

今回は(1)に関しての発表で、2020年度に限り、著作権に関する特例的な措置(利用の許諾)を講じるとして、図書館情報学の科目において『日本十進分類法(NDC)新訂10版』『日本目録規則(NCR)1987年版改訂3版』『基本件名標目表(BSH)第4版』の特定のページの内容を、オンライン形態の授業において、下記のような活用が行われる場合、後記の事項に留意することを前提に、申請することなく活用することを許諾するとしています(ただし、活用するページが大量に及ぶ場合は要相談)。

全日本博物館学会、文化庁に「博物館に関する新型コロナウイルス対策及び今後の施策について(要望)」を提出

2020年4月12日、全日本博物館学会が、文化庁に「博物館に関する新型コロナウイルス対策及び今後の施策について(要望)」(4月6日付)を提出したと発表しています。

新型コロナウイルス感染症の影響による休館や来館者数の減少に対する具体的な支援、デジタル配信によるガイドツアー等鑑賞機会の提供や家庭内でも活用できる教育プログラム等の提供といった取組への支援、「文化で稼ぐ」のではなく「文化をつなぐ」ための博物館法改正を目指すこと等が要望されています。

在宅勤務を実施する米・ドレクセル大学図書館スタッフのフォトエッセイ(記事紹介)

2020年4月7日付で、米国ペンシルベニア州のドレクセル大学図書館が、同館スタッフの在宅勤務の様子を紹介したフォトエッセイ“Libraries Staff Convert their Homes into their own “Remote Libraries”を公開しています。

ドレクセル大学図書館のスタッフは、新型コロナウイルス拡大の影響により、世界の数百万人の人々と同様に、自宅の中という全く新しい環境で業務を進めることになりました。公開されたフォトエッセイでは、同館のスタッフが自宅を「遠隔図書館(remote libraries)」とし、キャンパス外からこれまで通りの図書館サービスを維持している様子の一例が、写真付きで紹介されています。

飼い猫を傍らに置きながら、ライブチャットセッション等により利用者の質問に答えるスタッフや、自宅の窓を開け放って仕事ができるが隣人の音楽やルームメイトの電話といった騒音に悩まされるスタッフ、飼い犬2匹を新しいアシスタントに迎えカードテーブルで仕事に勤しむスタッフの様子などが1枚の写真とともに紹介されています。

豊橋市中央図書館(愛知県)、図書館資料展「内山金子とその時代展」を開催

2020年4月4日から5月10日まで、愛知県の豊橋市中央図書館2階展示コーナーで図書館資料展「内山金子とその時代展」が開催されます。

同展示で取り上げられる内山金子氏は、豊橋で生まれ育ち、昭和の作曲家・古閑裕而氏の夫人となった人物です。2020年3月30日にスタートした豊橋を舞台となるNHK連続テレビ小説「エール」のヒロインのモデルにもなっています。 

展示は、今まで地元であまり知られていなかった内山金子氏の生涯・生きた時代の豊橋を紹介するという内容です。

京都女子大学図書館学研究会KWUICLS、Twitter上で勝負を決めないビブリオバトル「#バーチャル図書基地」を実施中

2020年4月11日から、京都女子大学の学生サークル「京都女子大学図書館学研究会KWUICLS」がTwitter上で「#バーチャル図書基地」を実施しています。

KWUICLSは、勝負を決めないビブリオバトルとして、あるテーマに沿った本を部員それぞれ持ち寄って紹介しあう「図書基地」をメイン活動のひとつとして実施しています。「#バーチャル図書基地」はこの活動をTwitter上で、全ての本好きの人々が参加可能な形で実施するものです。

4月11日の最初の投稿では、KWUICLSの部員によって、新入生におすすめしたい本をテーマとして、ポプラ社のポプラポケット文庫として刊行されたカナダの作家・モンゴメリーによる『赤毛のアン』シリーズが動画で紹介されました。

「#バーチャル図書基地」へは部員が投稿した動画つきツイートにリプライすることで参加することができます。

@kwuicls(Twitter,2020/4/7)
https://twitter.com/kwuicls/status/1247482779282968576

米国議会図書館(LC)と独立系出版社Sourcebooks社の共同による犯罪小説の希少本・絶版本復刊シリーズ“Library of Congress Crime Classics”の第1弾が印刷版・点字版で同時刊行

2020年4月7日、米国議会図書館(LC)は、新たに立ち上げられた“Library of Congress Crime Classics”シリーズの第1弾として、グリーン(Anna Katharine Green)の作による“That Affair Next Door”の印刷版と点字版が同時刊行されることを発表しました。

“Library of Congress Crime Classics”は2019年9月に、LCと独立系出版社Sourcebooks社のミステリー小説に関するブランドであるPoisoned Pen Pressの共同で立ち上げることが発表されたシリーズです。1860年代から1960年代に出版され、LCの所蔵する希少本・絶版本となった犯罪小説の古典について、復刊に取り組んでいます。第1弾の“That Affair Next Door”刊行にあたっては、LCの障害者サービス部門「視覚障害者及びプリントディスアビリティのある人々のための全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Print Disabled:NLS)」が密接に協力し、印刷版と点字版が同時刊行された、としています。