アーカイブ - 2020年 4月 15日

韓国・国立障害者図書館、新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、聴覚障害者のための読書プログラムをオンラインで実施:手話映像資料を10回分提供

2020年4月13日、韓国国立中央図書館(NLK)が、所管する国立障害者図書館が、2020年4月14日から6月23日まで、障害者図書館のウェブサイトを通じて、聴覚障害者のための読書プログラムを行なうと発表しています。

同館では、2013年から聴覚障害者の識字力向上と読書活性化を目的に、手話読書プログラムを行なっていますが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、集合しての講座ではなく、オンラインで行なうことなりました。

同館が、手話映像資料を10回分提供しており、同館会員であればだれでも無料で利用することができます。

同館では、新型コロナウイルス感染症により情報へのアクセスが困難となった聴覚障碍者が知識情報から疎外されないように準備したとしています。

名取市図書館(宮城県)、赤ちゃん向けお話会「ピヨピヨおはなしタイム」のYouTubeによる動画配信を実施

2020年4月15日の午前10時から12時に、宮城県の名取市図書館が、新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止している赤ちゃん向けお話会「ピヨピヨおはなしタイム」について、YouTubeを利用した動画配信を実施しました。

同館職員による手遊びや絵本の読み聞かせなどの15分間の動画がYouTube経由で配信されました。なお、同館は絵本の著者から許諾を取得してこの動画配信を実施しています。

「ピヨピヨおはなしタイム」動画配信【お知らせ】(名取市図書館)
https://lib.city.natori.miyagi.jp/web/event/1675

「ピヨピヨおはなしタイム」動画配信中【現在は終了しています】(名取市図書館)
https://lib.city.natori.miyagi.jp/web/event/1682

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)、新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者を対象とするオープン化された教科書シリーズの第1弾として“Krisenmanagement”を公開

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)は、2020年4月9日付のブログ記事において、新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者を対象としたオープン教育資源(OER)の教科書シリーズ第1弾として、“Krisenmanagement(危機管理)”の公開を発表しました。

TIBでは、同館のオープンサイエンスラボが新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者支援を目的として、迅速な図書製作(book sprints)・OER開発に取り組んでいます。この取り組みの一環として、8冊の公衆衛生サービスに関する教科書シリーズの製作が進められており、公開された“Krisenmanagement”は、このシリーズの最初のタイトルとなります。

“Krisenmanagement”はオープンアクセス(OA)となっており、GitHub上にも様々なフォーマットで公開されています。また、ドイツのeラーニングプロバイダー“oncampus”のウェブサイト上で、同書のコンテンツを基にしたMOOCが提供されています。このため、公衆衛生分野を新たに学ぶ医学生はすぐにこの教材を活用可能になっています。

文部科学省、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(案)」に関するパブリックコメントを実施中

文部科学省が、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(案)」へのパブリックコメントを、2020年4月14日から5月13日まで実施しています。

「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(案)」は、2019年6月に成立した「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」に基づき、関係省庁等と関係者が構成する「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に係る関係者協議会」によってとりまとめられたものです。

視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(案)」に関するパブリック・コメント(意見公募手続)の実施について(文部科学省,2020/4/14)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00190.html

プレプリントがもたらす利益と危険:米・スタンフォード大の研究者らの見解(記事紹介)

米・スタンフォード大学による2020年4月6日付けの記事で、査読を経ていない研究成果であるプレプリントがもたらす利益と危険について、同大の研究者らによる見解が紹介されています。

生物医学の分野を例にとり、従来の査読を経た出版という学術モデルが直面している変化について述べています。迅速な解決を必要とする新型コロナウイルス感染症の流行に伴いプレプリントでの研究成果公表が増えているとし、その利点として、オープンアクセスかつ素早い公開が可能であること、学術誌には掲載されない可能性のある失敗や否定的成果の共有につながること等を挙げ、研究の加速・改善をもたらすものとしています。

一方で、同大教授で生物工学等を専門とするRuss Altman氏は、プレプリントは査読を経ていないため、内容に誤りが含まれうることに注意を払う必要があるとコメントしています。記事ではプレプリントが質の低い研究を拡散してしまう恐れにも言及しており、同大助教のStanley Qi氏による、「ひとかけらの誤った情報、誤解を与える情報が10の優れた論文に害をもたらすこともある」というコメントを紹介しています。

国立台湾大学図書館、感染症をテーマとした所蔵資料展示を開催:展示資料リストも公開

国立台湾大学図書館は、2020年4月14日から5月31日まで、感染症をテーマとした所蔵資料展示「病毒危機 ─ 瘟疫、人性與末日:傳染病主題館藏展」を本館内で開催しています。

同展示は、感染症の歴史に関する資料や、感染症に関する文学・映画等を紹介する内容となっています。展示資料65点のリストもExcel形式で公開されており、展示紹介ページの左上に設けられた「書單下載」(ブックリストのダウンロード)のリンクからダウンロード可能です。

病毒危機 ─ 瘟疫、人性與末日:傳染病主題館藏展(国立台湾大学図書館)
http://www.lib.ntu.edu.tw/node/3712
※展示紹介ページです。

参考:
国立台湾大学図書館、新館移転20年を記念した特集冊子を刊行
Posted 2018年11月16日
https://current.ndl.go.jp/node/37045

Crossref、収録する公開データを一括ダウンロードできるファイルを提供

2020年4月9日、Crossrefは、収録する公開データを一括ダウンロードできるファイルの提供を発表しました。ファイルはJSON形式、容量は65GBであり、研究データ共有のためのプラットフォーム“Academic Torrents”から無料で入手可能とあります。

2020年3月31日までにCrossrefに登録されたメタデータ約1億1,250万件から、各メタデータの公開項目を収録したものです。一部のメタデータでは、参照文献(References)の項目が限定公開又は非公開となっており、それらの項目はファイルに含まれていません。

Crossrefはこれまでも公開APIを通じてメタデータの提供を行っていましたが、新型コロナウイルス感染症に関連する可能性のあるデータの収集のためにAPIが多く利用されていることから、研究コミュニティがデータ収集に要する時間を節約できるようファイルが提供されました。

Springer Nature社、Nature誌を含む同社の非オープンアクセス学術誌の多くをPlan Sに準拠させる意向を表明

2020年4月8日、Springer Nature社は、Nature誌を含む同社の非オープンアクセスかつ英文の学術誌について、大部分をPlan Sにおける“Transformative Journals”(転換雑誌)とする意向を表明しています。

Plan Sによる転換雑誌の要件修正を受けたものですが、価格の透明性に関する要件の詳細がまだ明らかではないため、その要件が受け入れ可能である場合、という但し書きが付されています。

これらの学術誌がPlan Sに準拠することは、Plan Sに参加する助成機関の支援を受けた研究者にとって、引き続きこれらの学術誌への研究成果の投稿が可能になることを意味するとあります。

【イベント】「こっそりごっそりとしょかんをかえよう」-公共空間としての図書館をデザインする-(4/25・オンライン)

2020年4月25日、県立長野図書館により「こっそりごっそりとしょかんをかえよう」-公共空間としての図書館をデザインする-が開催されます。

同館の「これからの図書館の空間」について考える取り組みに関わってきた4人を話者に迎え、これからの図書館の「空間」、公共空間としての図書館をデザインするということについて、参加者と考え、対話を行うイベントです。

同イベントは、新型コロナウイルス感染防止のためweb上で開催され、県立長野図書館facebookページ「信州発・これからの図書館フォーラム」にて、後日イベントの動画が配信される予定です。

当日リアルタイムで参加する場合、事前申込が必要です。

【web開催】「こっそりごっそりとしょかんをかえよう」-公共空間としての図書館をデザインする-(県立長野図書館, 2020/4/10)
https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/now/news/futurelibnagano_200425.html

文化庁、令和2年度のメディア芸術アーカイブ推進支援事業の募集要項を発表

メディア芸術に関する情報を掲載する文化庁のウェブサイト「メディア芸術カレントコンテンツ」の2020年4月9日付け記事に、「令和2年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の補助対象となる団体の募集に関するお知らせが掲載されています。

文化庁が実施する同事業は、国内の優れたメディア芸術作品や、散逸・劣化の危険性が高いメディア芸術作品の保存・活用・公開等を支援することで、日本のメディア芸術の振興に資することを目的としています。対象となる「メディア芸術」は、デジタル技術を用いて作られたアート、アニメーション・特撮、マンガ、ゲームが該当します。

募集案内では、事業の提案例としてメディア芸術関連資料のデジタルアーカイブ化の取り組みを挙げています。また、事業で整備された目録情報などのメタデータ等は、メディア芸術データベースへの登録が予定されています。

令和2年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業について(メディア芸術カレントコンテンツ, 2020/4/9)
https://mediag.bunka.go.jp/article/article-16170/