アーカイブ - 2020年 4月 17日

国際図書館連盟(IFLA)、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うインフォデミックを受け、インフォグラフィック「フェイクニュースの見極め方」を改訂

2020年4月16日、国際図書館連盟(IFLA)は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い発生している情報の氾濫「インフォデミック(infodemic)」を受けて、インフォグラフィック「フェイクニュースの見極め方」を改訂し、COVID-19版として公開しました。

今回の改訂は、信頼できる情報源を確認する必要性の高まりや、SNSを通じてニュースが拡散されている現在の状況を踏まえて行われています。

How To Spot Fake News at a Time of COVID-19(IFLA, 2020/4/16)
https://www.ifla.org/node/93016

How to Spot Fake News – COVID-19 Edition(IFLA)
https://www.ifla.org/node/93015/

米・ハーバード大学図書館、ワイドナー図書館の360度バーチャルツアーのベータ版を公開

米・ハーバード大学による2020年4月15日付けの記事において、同大学のワイドナー図書館の360度バーチャルツアーのベータ版公開が紹介されています。同大学図書館が制作会社と提携して作成したものです。

同ツアーはワイドナー図書館内の写真から作成された3Dモデルを使ったもので、新型コロナウイルス感染拡大により閉館となっている同館の中を、随所にある歴史的解説を読みながら、パソコンやタブレット端末、スマートフォンで自由に見て回ることができます。スマートフォンを使用している場合、VR表示に変更することも可能です。

利用にあたってハーバード大学のID(Harvard ID)は不要であり、物理的な入館が困難な人に対し、同館内の空間体験と歴史に関する情報を提供する目的で作成されました。

現在公開されているものはベータ版であり、フィードバックを寄せるフォームが用意されています。

米国国立医学図書館(NLM)、2020年5月18日以降PubMedのリニューアル版“New PubMed”が基本システムとして稼働することを発表

2020年4月16日、米国国立医学図書館(NLM)は、PubMedのリニューアル版“New PubMed”が2020年5月18日以降、現行のPubMed(Legacy PubMed)に置き換わり基本システムとして稼働することを発表しました。

利用者向けにはLegacy PubMedのトップページへ新たに黄色いバナーを設置して、既存のPubMedがNew PubMedへ置き換わることを通知しています。

NLMはウェブサイト内にLegacy PubMedからNew PubMedへの移行に関するFAQを用意しています。FAQでは、Legacy PubMed同様にNew PubMedにも今後随時機能追加が実施されること、5月18日以降もLegacy PubMedにはしばらくアクセス可能で文献データの更新も行われるがいずれ閉鎖されること、Legacy PubMedからMy NCBIアカウントに保存した検索式や文献データはNew PubMedでも利用可能なこと、などが案内されています。

尼崎市立地域研究史料館(兵庫県)、「阪神・淡路大震災関係資料」を公開

2020年4月15日、兵庫県の尼崎市立地域研究史料館は、同館所蔵資料のうち、少点数文書群を中心に、「阪神・淡路大震災関係資料」を公開したことを発表しました。

「阪神・淡路大震災関係資料」は、阪神・淡路大震災に関わって同館が震災後に収集したもの、あるいは寄贈を受けたもので、尼崎市域の近現代を語る特徴的な史料群です。震災復興に向けての取り組みがわかる資料・避難所となった公民館で回覧されたチラシやお知らせを綴じた資料・振替輸送の通知や全線開通を記念したプリペイドカードなどを含む電鉄会社の資料などが含まれています。

尼崎市立地域研究史料館は現在休館中のため実際の史料の閲覧は再開まで制限されていますが、同館ウェブサイトの「文書群一覧 尼崎市(その他)」で、「阪神・淡路大震災関係資料」の概要と目録を確認することができます。

阪神・淡路大震災関係資料を公開しました!(尼崎市立地域研究史料館,2020/4/15)
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/blog/blog.cgi?n=2513

大学図書館問題研究会、第28回大図研オープンカレッジ「オンラインミーティング開催講座」の講演資料等を公開

2020年4月14日、大学図書館問題研究会(大図研)は、4月5日にオンライン会議ツールZOOMを利用して実施した第28回大図研オープンカレッジ「オンラインミーティング開催講座」の開催を報告しました。

第28回大図研オープンカレッジは、新型コロナウイルスの影響により、大学のイベントの中止、図書館の休館、サービス制限などが相次ぎ、感染防止のため、社会全体がソーシャルディスタンシング政策に向かう中、場としてのオンラインミーティング技術に注目が集まっていることを背景に、オンラインセミナーとして開催されました。学会、研究会のようなイベントから日常の会議などに対してどのように向き合っていくかなどをテーマに、大向一輝氏(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)と吉本龍司氏(株式会社カーリル代表取締役)による講演が行われています。

大学図書館問題研究会学術基盤整備研究グループのウェブサイト上で、大向氏・吉本氏の講演資料のほか、参加者からチャットで寄せられた参考資料など、オンラインセミナー当日に扱われた資料が公開されています。

英国図書館(BL)、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の主導する国家プログラム“Towards a National Collection”内の3件の基礎プロジェクトへ参加

2020年4月8日、英国図書館(BL)は、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の主導する国家プログラム“Towards a National Collection”へ参加することを発表しました。

“Towards a National Collection”は、UK Research and Innovation(UKRI)の助成の下、AHRCが主導し、約1,900万ポンドの予算規模で実施される5年間の国家プログラムです。博物館・公文書館・図書館・美術館といった様々な文化遺産機関が垣根を越えて、英国の文化遺産を世界に向けて発信し、オンライン上に統一された「国家コレクション」を構築するための第一歩となるプログラムです。同プログラムではUKRIが独立研究機関に認定した様々な文化遺産機関のコンソーシアムが英国内の大学・機関等と連携し、デジタル技術の活用によって、新たな研究機会の創出、これまで語られていなかった文化の発掘、過去と現在の新たなつながりの構築等を目指す、としています。

韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)、新しい情報サービス環境構築を目的としたビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結

2020年4月14日、韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、ビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結したと発表しています。

今回の協約締結を通して、両機関のデジタル情報の相互共有と共同利用体制整備で協力し、AI活性化のために蓄積された情報インフラ及び情報化技術とビックデータを活用することで、研究開発の革新と支援のための新しい情報サービス環境を構築するとしています。

KISTIの発表によると、KISTIでは、機械学習データの構築、学習データの前処理、データ処理のためのキュレーション技術の開発、データの品質高度化推進、を担当するとし、国内外の論文約1億件・研究報告書約26万件・科学技術研究者136万人といった科学技術コンテンツを人工知能が活用できるデータキュレーションを構築します。また、科学技術情報と研究データを基盤としたAIの将来にニーズに対応できるよう各分野の研究機関と継続的に協力関係を構築する計画であるとしています。

あわせて、両機関では、新型コロナウイルス感染症により経済的に困難な状況に陥っている出版業界と書店での消費の振興を目的とした“Book Bucket Challenge”の実施も提案されています。

スコットランド図書館・情報協議会(SLIC)、公共図書館で行われている健康・福祉に関する活動を調査した報告書を公開

2020年4月7日、スコットランド図書館・情報協議会(SLIC)が、住民の健康管理を支援するという重要な役割の実践としてスコットランドの公共図書館で行われている健康・福祉に関する活動を調査した報告書“Health on the Shelf  Health and Wellbeing in Public Libraries in Scotland”を公開しました。

文献調査や関係者へのインタビューに加え、信頼できる場としての図書館の重要性や、住民の意見、図書館医療による経済的利益についても調査しており、ベストプラクティスを示し、将来への提言を行っています。

SLICのCEOは、同研究は、スコットランドの公共図書館での健康・福祉のセルフマネジメントのための活動と、その活動の違いが地域にもたらす影響を概観しており、また、このサービスを除去することがもたらす有害な影響を示しているとしています。

佐賀県立図書館データベース、県重要文化財「龍造寺家文書」の画像をパブリックドメインとして公開

2020年4月17日、佐賀県立図書館は、佐賀県立図書館データベースにおいて、県重要文化財「龍造寺家文書」の画像をパブリックドメインとして公開したと発表しています。

「龍造寺家文書」は、肥前の戦国大名龍造寺氏に係る277点の文書群で、村田姓を名乗り、幕末まで家老として佐賀藩に仕えた龍造寺高房の弟安良の子孫に伝来したもので、南北朝・室町・戦国時代にいたる中世文書が大部分を占め、国内現存最古とされる観応2年(1351)書写の刀剣書(銘尽)も含まれています。

277点の文書のうち273点が17巻の巻子に仕立てられ、その他に掛幅装の文書が1点、未表装の文書が3点ありますが、今回公開した画像は、成巻された画像は巻子ごと、それ以外は1点ごとに1レコード(1ファイル)となっています。

佐賀県重要文化財「龍造寺家文書」の画像をパブリックドメインとして公開しました。(佐賀県立図書館データベース, 2020/4/17)
https://www.sagalibdb.jp/news/

宇部市(山口県)、「UBE読書のまちづくりビジョン」を策定

2020年4月16日、山口県の宇部市が「UBE読書のまちづくりビジョン」の策定を発表しました。

2021年の宇部市制施行100周年、宇部市立図書館開館30周年に向けて、全市的に読書のまちづくりを進めるため、図書館を中心に、市民、学校、地域、事業者、関係団体などから幅広く意見を聞くとともに、意見交換をするための「UBE読書のまちづくりネットワーク会議」を結成し、ワークショップ形式で意見を取りまとめ、2020年3月に策定したものです。

基本コンセプトは、「人づくり」「まちづくり」「ネットワークづくり」「図書館の全面リニューアル」の4つを柱としており、「本を通じて「ひと」と「まち」が繋がり、ともに成長する読書のまち宇部」を目指すとしています。

そのうち図書館全面リニューアルに関するコンセプトとしては以下の5点を挙げています。

1 ICT、AIを活用したハイブリッド図書館
2「サードプレイス」として市民の誰もが気軽に利用・交流できる図書館
3 カフェやスイーツも楽しめる「憩い」の場としての図書館
4 情報発信・情報交流の場としての図書館
5 赤レンガ、彫刻等、宇部の歴史・文化を伝承し、永く愛される図書館

福岡市美術館、臨時休館期間中「オンライン大作戦!」を実施中:YouTubeでの動画配信やFacebookで所蔵品紹介

福岡市美術館が、2020年5月7日までの臨時休館期間中限定で、「オンライン大作戦!」を実施中です。

毎週木曜日にYouTubeで動画配信するほか、毎週土曜日には「おもしろキャプション」による所蔵品紹介が行っています。

現在以下のものが公開されています。

・YouTube動画配信(毎週木曜日)
4月9日配信「イチからわかる!陶磁器講座(福岡市美術館)」
https://www.youtube.com/watch?v=s8W68QCT8ts

4月16日(木)「イチからわかる!仏教美術講座」
https://www.youtube.com/watch?v=yDhRgHFn6yI