アーカイブ - 2020年 4月 2日

丸善雄松堂株式会社、「都道府県統計書データベース」を期間限定で無償公開:新型コロナウイルス感染症の影響で図書館が利用できない場合の研究支援が目的

2020年4月2日、丸善雄松堂株式会社は、「都道府県統計書データベース」を期間限定で無償公開することを発表しました。公開期間は同日から2020年5月6日までとなっていますが、状況により予告なく早期終了あるいは延長する場合があるとしています。

「都道府県統計書データベース」は、同社が運営する人文社会系史資料のオンライン配信プラットフォームJ-DAC上で公開されています。同データベース上の説明によれば、明治初年から昭和47年までの都道府県統計書約8,000冊を収録しています。

今回の無償公開の目的として、新型コロナウイルス感染症の影響により、休館等で図書館が利用できない場合の研究支援を挙げています。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴うJ-DAC 「都道府県統計書データベース」 無償公開のご案内(J-DAC, 2020/4/2)[PDF:1ページ]
https://j-dac.jp/hris/PSO_Kokai.pdf

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、ニューヨークの生徒に対しオンラインの宿題支援サービスを無料で提供

2020年3月24日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、ニューヨークの生徒に対しオンラインの宿題支援サービスを無料で提供することを発表しました。

オンラインの個別指導サービスを手掛けるBrainfuseとの提携により実施されるものであり、利用者カード番号を入力しログインすることで、Brainfuseの提供する宿題支援サービスが英語・スペイン語で利用できるようになります。

NYPLは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため臨時休館していますが、その間に遠隔学習ツールの導入・強化等を行っており、今回の提供開始もその一環です。

琉球大学附属図書館、琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ(試験版)を公開

2020年4月1日、琉球大学附属図書館は、琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ(試験版)の公開を発表しました。デジタル画像相互運用のための国際規格IIIFにも対応しています。

現行版の「琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ」とは別に、新たに構築されたものです。2020年4月1日現在、198点の資料を公開しており、今後は現行版からのコンテンツ移行、未公開資料の公開などコンテンツの拡充を行うとしています。

現行版は移行完了後に終了予定とあり、閉鎖予定日は2020年7月31日となっています。

琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブを試験公開しました。(琉球大学附属図書館, 2020/4/1)
http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=25866

米国計算機学会(ACM)、同学会刊行物の電子版を収録する“ACM Digital Library”を期間限定でオープンアクセスに

2020年3月30日、米国計算機学会(ACM)は、同学会刊行物の電子版を収録する“ACM Digital Library”を、2020年6月30日までオープンアクセスとすることを発表しました。

お知らせでは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりリモートワーク、オンライン教育への移行が進んでいることに触れつつ、今回のオープンアクセス化が危機の状況下における研究・発見・学習の支援となることを信じている、と述べています。

Open Access to ACM Digital Library During Coronavirus Pandemic(ACM, 2020/3/30)
https://www.acm.org/articles/bulletins/2020/march/dl-access-during-covid-19

ACM Digital Library
https://dl.acm.org/

arXiv、“COVID-19 quick search”を公開:arXivにホストされた新型コロナウイルス関連の研究成果を一覧表示

プレプリントサーバーarXivは、2020年3月30日付けのブログ記事において、“COVID-19 quick search”の公開を発表しています。

“COVID-19 quick search”は、arXivにホストされたコロナウイルス及び新型コロナウイルス感染症に関する全ての研究成果を一覧表示するためのクエリであり、研究成果は日付の新しい順から表示されるようになっています。

プレプリントサーバーmedRxiv及びbioRxivにホストされたコロナウイルス及び新型コロナウイルス感染症に関するプレプリントへの外部リンクも、arXivのウェブサイト上に新たに掲載したとあります。また、記事中には以下の注意事項も示されています。

・他のプレプリントサーバーと同様、arXivは詳細な査読を促進しておらず、ホストする論文の内容を特に推奨するものではない。arXiv上の研究成果は予備的なものと見なされるべきで、臨床診療や健康関連の行動の指針として使用すべきではない。同様に、確立された情報としてニュースメディアで報道されるべきではない。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、プレプリント「Unpaywallを利用した日本におけるオープンアクセス状況の調査」を公開

2020年3月30日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、プレプリント「Unpaywallを利用した日本におけるオープンアクセス状況の調査」の公開を発表しました。

JPCOARオープンアクセスリポジトリ戦略 2019~2021年度に基づいて行われた調査成果の一つであり、著者はJPCOARコンテンツ流通促進作業部会の西岡千文助教(京都大学)と、JPCOAR運営委員の佐藤翔准教授(同志社大学)です。

プレプリントは京都大学学術情報リポジトリKURENAIに登録されています。抄録によれば、日本と世界のオープンアクセス状況を調査したものであり、日本の調査では Unpaywall とScopus に収録されている日本の著者による雑誌論文約200 万件を、世界の調査ではUnpaywall に収録されている雑誌論文約8,000 万件を対象としています。

Unpaywallを利用して日本のOA状況を明らかにしました(JPCOAR, 2020/3/30)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=49#_href_454

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)タスクフォースによるオープンアクセス担当者養成等に関する海外文献3件を日本語化

2020年3月31日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、同協会の人材育成作業部会がオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)タスクフォースによるオープンアクセス担当者養成等に関する海外文献3件を日本語化したことを発表しました。

JPCOARは、文献日本語化の目的として、機関リポジトリ新任担当者研修のリニューアル、情勢に即した新種のセミナー等の企画検討の参考資料とすることを挙げ、今後の研修・セミナー企画につなげていく、としています。日本語化された海外文献は、COARがかつて取り組んでいたeリサーチと学術コミュニケーションに関わる図書館員の能力に関するタスクフォース“Librarians’ Competencies for E-Research and Scholarly Communication”によって作成された3件の文献です。

スコットランド国立図書館(NLS)、英国陸地測量部が作成した1908年から1918年のスコットランドの地図をオンライン公開

2020年3月27日、スコットランド国立図書館(NLS)は、英国陸地測量部(Ordnance Survey)が作成した1908年から1918年のスコットランドの地図が同館ウェブサイト上で利用可能になっていることを発表しました。

当初軍事的な目的で英国陸地測量部によって作成された、1インチが実長2マイルを表すハーフインチ地図は、自転車や自動車運転時に有用であることから一般の人々にも普及した地図となりました。土地の起伏を色分けしたしたものと線による陰影(ケバ)で表現したものの2種類の形式で作成されています。

NLSは所蔵する英国陸地測量部の1908年から1918年のスコットランドの地図のデジタル化を全て完了しており、同館ウェブサイト上で公開しています。

Scotland 1908-1918 OS maps go online(NLS,2020/3/27)
https://www.nls.uk/news/archive/2020/03/os-maps-1908-1918

米国国立医学図書館(NLM)、Ex Librisの図書館サービスプラットフォーム“Alma”とディスカバリーサービス“Primo VE”を採用

2020年3月27日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館の情報基盤刷新の一環として、1998年から運用している統合図書館システム(ILS)“Voyager”をProQuest社傘下Ex Librisの図書館サービスプラットフォーム(LSP)“Alma”へリプレースすることを発表しました。また、検索システムについてディスカバリーサービス“Primo VE”へのリプレースも合わせて発表されています。

NLMは2020年3月以降、12か月から15か月をかけてシステム移行を進める予定です。NLMは情報基盤の刷新・システム統合・ワークフローの合理化は、同館の「戦略計画2017-2027」に沿ったものである、としています。

県立長野図書館、信州・知のポータル「信州ナレッジスクエア」を開設

2020年4月1日、県立長野図書館が、信州・知のポータル「信州ナレッジスクエア」を開設しました。

「信州サーチ」「信州デジタルコモンズ」「想・IMAZINE・信州」「eReading 信州学」「信州ブックサーチ」といった5つのデジタルサービスから構成されており、「信州」という切り口から多様な情報源にたどり着くことができるようになっているほか、ジャパンサーチ(試験版)とも連携しており、「信州のデジタル情報のつなぎ役(アグリゲーター)」としても位置付けられています。

信州を知る、信州から知る 信州・知のポータル「信州ナレッジスクエア」を開設します(長野県, 2020/3/31)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/bunsho/happyou/020331press.html

Scopusのデータに基づくTwitter上の言及の論文への引用状況の実証分析(文献紹介)

プレプリントサーバarXivに2020年3月25日付で、文献“Which Papers Cited Which Tweets? An Empirical Analysis Based on Scopus Data”が公開されています。

この文献は2020年9月にデンマーク・オーフスで開催予定の科学技術イノベーション指標に関する国際会議STI2020の会議録として投稿されたものです。著者は独・マックスプランク研究所のRobin Haunschild氏らです。

Haunschild氏らは、Twitter上の言及の学術的な影響関係を調査するために、論文の中で引用されたツイートに関する調査を行いました。調査にはElsevier社の抄録・引用文献データベースScopusが利用され、2007年から2019年に出版されたScopus収録論文のうち、Twitter上の言及を引用文献に挙げている2,910件の論文が分析対象になっています。

韓国・文化体育観光部、新型コロナウイルス感染拡大防止のための社会的距離の確保や自宅での生活を支援するキャンペーンを開始:電子書籍・オーディオブックの最大2点までの無料提供及び総計5,000冊の紙の本のプレゼント

2020年4月1日、韓国・文化体育観光部が、韓国出版文化産業振興院と連携し、4月の1か月間、「本と一緒に賢く距離を置く」キャンペーンを実施すると発表しています。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための社会的距離の確保や自宅での生活が日常化した現状を支援することが目的で、以下の2種類の事業を実施します。

1点目は、教保文庫の電子図書館に搭載された4万7,000件の電子書籍とオーディオブックの中から最大2点まで全国民が無料で利用できるものです。提供された80万点分がなくなるまで実施されます。

2点目は、韓国出版文化産業振興院が選定した7分野84点の中から本を選び、応援メッセージと選んだ本を送りたい人の住所を添えて申請すると、同住所宛にメッセージを添えて無料で本をプレゼントできるものです。期間は4月1日から10日までで、毎日先着順で50人、総計5,000冊分が用意されています。

F1000Prime、新型コロナウイルス感染症に関する重要論文の推薦情報を無料公開に

F1000Prime の2020年2月28日付けブログ記事で、新型コロナウイルス感染症に関する重要論文の推薦情報について、無料でアクセス可能としたことが紹介されています。

F1000primeはFaculty of 1000が提供する、生物学・医学分野の研究者から優れた論文の推薦を求め、その情報を取りまとめたサービスです。

COVID-19: Capturing the research that matters most(F1000Prime Blog, 2020/2/28)
https://blog.f1000.com/2020/02/28/covid-19-capturing-the-research-that-matters-most/

The COVID-19 articles you need to read(F1000Prime)
https://f1000.com/prime/covid-19/

台湾国家図書館、学位論文の著者に同館データベース上での全文公開許諾を呼び掛け:感染拡大防止期間における知識共有促進のため

2020年3月26日、台湾国家図書館は、同館の修士・博士論文データベース「台湾博碩士論文知識加値系統」に収録されている学位論文の著者に対し、全文公開許諾の呼び掛けを発表しました。

「台湾博碩士論文知識加値系統」では、利用登録を行なえば51万点を超える学位論文の全文を無料で閲覧できるものの、まだ31万点余りの論文が公開の許諾を得られておらず、閲覧には国家図書館に直接来館する必要があるとしています。新型コロナウイルスの感染が拡大している状況において、遠方からの来館による感染リスクを避けつつ知識共有の促進を図るため、今回の呼び掛けが行われました。

許諾の手続きは、ダウンロード・印刷した許諾書に自筆で記入し、オンラインフォームに記入済みの許諾書画像を添付して提出するという流れになっており、簡易に行えるものであることも記載されています。

國家圖書館呼籲民眾授權學位論文全文公開,防疫期間共同促進知識便捷共享(台湾国家図書館, 2020/3/26)
https://www.ncl.edu.tw/information_237_10809.html

電子情報保存に関する国際会議(iPRES)の第17回開催が2021年10月に延期

2020年3月27日、第17回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2020)のウェブサイトにおいて、開催の延期が発表されました。

中国・北京において、2020年9月21日から24日にかけて開催予定でしたが、世界中で新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している状況を受け、延期の決定が行われました。

英・電子情報保存連合(DPC)のウェブサイトにも、2020年3月31日付けでiPRES開催延期のお知らせが掲載されています。お知らせでは、延期により2021年10月19日から22日に中国・北京での開催となること、米国イリノイ州アーバナ・シャンペーンでのiPRES開催は2021年から2023年に変更されること、当初のiPRES2020開催期間にオンライン活動の実施を計画していること等が示されています。

iPRES2020
http://ipres2020.cn/dct/page/1
※トップページに開催延期のお知らせが掲載されています。

神戸市、「(仮称)こどものための図書館」の基本方針案に対する市民意見を募集中

神戸市は、2020年4月1日から2020年5月10日までの期間、「(仮称)こどものための図書館」の基本方針(案)に対する市民意見を募集しています。

「(仮称)こどものための図書館」は、2019年11月に建築家の安藤忠雄氏から寄付申出の提案があったものであり、神戸市は、有識者からのヒアリングや安藤事務所との協議を進めていました。

(仮称)こどものための図書館(神戸市)
https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/shise/kekaku/design/kodomotosho/index.html
※ページ内に意見募集のお知らせを掲載しています。

「(仮称)こどものための図書館」の基本方針(案)[PDF:1,821KB]
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/32894/kihonhoushin.pdf

国際日本文化研究センター、「吉田初三郎式鳥瞰図」データベースを公開:IIIFを採用

2020年3月31日、国際日本文化研究センターは、「吉田初三郎式鳥瞰図」データベースの公開を発表しました。吉田初三郎氏(1884~1955)と同時代の絵師たちによる鳥瞰図のデータベースです。

同センターが収集した日本各地の鳥瞰図資料591件を掲載しており、今後も追加する予定としています。また、同データベースはデジタル画像相互運用のための国際規格IIIFに準拠しています。

「吉田初三郎式鳥瞰図」データベースを公開しました(国際日本文化研究センター, 2020/3/31)
http://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/sheet/2020/03/31/s004/

吉田初三郎式鳥瞰図データベース
https://iiif.nichibun.ac.jp/YSD/

オーストラリア図書館協会(ALIA)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休館等により収入が減少している図書館職員を支援するための救援基金を設立

2020年4月1日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休館やサービス削減等により収入が減少している図書館職員を対象とした救援基金の設立を発表しました。

ALIAでは1万豪ドルを拠出する予定としており、家賃・保険・食料品といった必需品の用途のために、会員1人あたり最高500豪ドルまで請求できるとしています。ALIAの個人会員となって最低12か月以上の図書館職員が対象ですが、特に影響を受けている臨時職員を支援することが意図されています。

より多くの会員を支援するために、ALIAでは、同基金への寄付も呼び掛けています。

@ALIANational(Twitter, 2020/4/1)
https://twitter.com/ALIANational/status/1245231149720276992

韓国科学技術情報院(KISTI)、国家オープンアクセスプラットフォームKOARを公開:研究者のOAコンテンツの利用・出版・公開等を支援

2020年3月25日、韓国科学技術情報院(KISTI)が、国内の研究者が、オープンアクセス(OA)の研究成果を、自由に利用し、出版・公開し、モニタリングすることを支援するプラットフォームKOAR(Korea Open Access platform for Researchers)の公開を発表しました。

OA2020やPlan Sといった世界的な流れに賛同し、国内研究者の学術情報への自由なアクセス・活用、普及を支援することを目的に構築されたもので、全世界の2,100万点のOA論文の検索と利用が可能なポータル機能、研究者や学会などからセルフアーカイブできるリポジトリ機能、ハゲタカジャーナル等の質の良くない学術誌を確認できる「健全学術活動支援システム(R&D AID)」等といった機能が提供されています。

また、OA論文を識別できるインターネットブラウザの拡張機能や、オンラインでの共同執筆を支援するためのプラグイン機能を、2020年度の上半期中に公開する計画であるとしています。

奥州市(岩手県)・国立歴史民俗博物館・合同会社AMANE、地域資料継承支援に関する覚書を締結

2020年3月30日、奥州市(岩手県)・国立歴史民俗博物館・合同会社AMANEが、2月28日に、地域資料継承支援に関する覚書を締結したことが発表されています。

近年の大規模災害や世代交代による意識変化により、全国的に資料の滅失・散逸が急速に進んでいることから、産学官の三者が連携し、公有・民有を問わず地域での資料保全の基盤構築を図ることを目的とした覚書で、1年ごとに更新するとしています。

今後、連携・協力して以下の取組を実施するとしています。

1. 奥州市所蔵資料を、国立歴史民俗博物館の総合資料学情報基盤システムデータベース「khirin」(キリン)に各機関連携の下で順次掲載

2. 公有・民有問わず奥州市内の資料及び市内に関係する資料に関して、継続的に地域で保存する体制を構築するための調査・研究を開始

国立歴史民俗博物館 研究に関するお知らせ
https://www.rekihaku.ac.jp/
※2020.3.30欄に「産学連携で地域資料に取り組む―岩手県奥州市・合同会社AMANEと地域資料継承支援に関する覚書を締結―」とあります。

ページ