アーカイブ - 2020年 4月 20日

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)、関西大学デジタルアーカイブANNEXで「コロナアーカイブ@関西大学」を開始:新型コロナウイルスの影響を受けている関西大学の構成員の日々の記録と記憶を保存・公開

2020年4月17日、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)が、「関西大学デジタルアーカイブANNEX」を公開し、「コロナアーカイブ@関西大学」を開始したと発表しています。

関西大学デジタルアーカイブANNEXとは、情報技術を活用して人文学知をより広く社会に向けて発信すること、それと同時に、社会のなかの人文学的営みを、特に情報技術の観点から研究または支援する「デジタルパブリックヒューマニティーズ(Digital Public Humanities)」のためのプロジェクトサイトです。

そして、ユーザー参加型のデジタルアーカイブの取り組みとして、「コロナアーカイブ@関西大学」を開始するとしています。コロナ禍のなかで大きな影響を受けている関西大学(併設校を含む)の全ての構成員およびその家族の日々の記録と記憶を収集保存し、現在そして将来の研究に役立てるために、構成員からのデータ提供を受けて保存および公開する取組です。

著作物の教育利用に関する関係者フォーラム、「改正著作権法第35条運用指針(令和2(2020)年度版)」を公表:授業目的公衆送信補償金制度は2020年4月28日に施行

2020年4月16日、教育関係者、有識者、権利者で構成する「著作物の教育利用に関する関係者フォーラム」は、4月28日の改正著作権法施行による「授業目的公衆送信補償金制度」開始に先立って、教育現場での著作物利用に関するガイドラインに当たる「改正著作権法第35条運用指針(令和2(2020)年度版)」を公表しました。

改正著作権法で新設された「授業目的公衆送信補償金制度」は、学校など営利を目的としない教育機関の授業で、一定の範囲の利用につき、著作権者の許諾を得ることなく著作物の公衆送信を可能とする制度です。スタジオ型の同時一方向の遠隔授業や異時で行われる遠隔授業、予習・復習のための著作物等の送信等が対象となります。無許諾で利用できる代わりに、教育機関の設置者が著作権者に補償金を支払うことを必要としていますが、2020年度に限り補償金は「無償」となる予定です。

教育機関では、法施行後に行われるオンラインによる遠隔授業等において、公表された運用指針に沿って著作物を利用する必要があります。運用指針は、「授業」「学校その他の教育機関」などの改正著作権法の用語の定義に関して、「該当する例」「該当しない例」を付すなどして整理が行われています。また、制度の対象外となる「著作権者の利益を不当に害する」事例についても具体的に記載されています。

英国の著作権管理団体Copyright Licensing Agency、新型コロナウイルス拡大危機下にある高等教育機関支援のため「高等教育ライセンス」の条件を一時的に緩和

2020年4月14日、英国の著作権管理団体Copyright Licensing Agency(CLA)は、新型コロナウイルス拡大による困難が続く中、機関が平時の状態に戻るまでは、研究者・図書館・学生が多くの学習資源を利用できるようにする目的で、「高等教育ライセンス(Higher Education Licence)」の主要条件を一時的に緩和することを発表しました。

「高等教育ライセンス」は、高等教育機関の教育・学習目的の利用による著作物の複製を、CLAの管理に基づいて一定の条件の下で許可する制度です。CLAは主な変更点として以下の2点を挙げています。

・機関が印刷体の原本を所有していることを定めた要件を緩和し、機関でオリジナルの資料を所有していなくてもCLAが管理するデジタル資料のリポジトリDigital Content Store (DCS)に保存された必要な資料の抜粋を利用することなどが可能になる

・合意した出版社刊行の書籍については、複写可能となる範囲が、全体の10%または1章分のいずれかのより多い方から、全体の30%または3章分のいずれかのより多い方へ拡大する。

米国の学術図書館におけるラーニングアナリティクスの実践・プライバシー等の課題に関する文献レビュー(文献紹介)

2020年4月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.81, no.3に、米国インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校(IUPUI)のKyle M.L. Jones准教授を筆頭著者とする論文“A Comprehensive Primer to Library Learning Analytics Practices, Initiatives, and Privacy Issues”が掲載されています。

米国の学術図書館では、予算に見合った成果を執行部へ示す必要性と、図書館のどの取り組みやリソースが機関の使命や学生の成長に有益かを把握しようとする意図から、学生のデータを用いたラーニングアナリティクスが近年盛んに取り組まれています。ACRL等でもラーニングアナリティクスに関するイニシアチブが実施され、図書館内でのデータ収集拡大だけでなく、人口統計学的データなど他の大学内のデータと組み合わせることが奨励されています。しかし、こうした奨励は米国図書館協会(ALA)のような専門職としての倫理規定に完全に沿ったものではないことも指摘されています。

岡山県、「平成30年7月豪雨災害記録誌」を作成:PDF版及び関連動画を県のウェブサイトで公開

2020年3月27日、岡山県の危機管理課は、「平成30年7月豪雨災害記録誌」を作成したことを発表しました。

「平成30年7月豪雨災害記録誌」は、2018年7月に発生した平成30年7月豪雨災害を記録と記憶にとどめ、その教訓を風化させることなく次代に伝える目的で取りまとめられた記録誌です。

岡山県のウェブサイト上で、PDF版の記録誌全編、及び記録誌に関連する動画をまとめたポータルサイト「映像で見る平成30年7月豪雨災害」が公開されています。

「平成30年7月豪雨災害記録誌」を作成しました(岡山県,2020/3/27)
https://www.pref.okayama.jp/page/653529.html

映像で見る平成30年7月豪雨災害
http://kikikanri.pref.okayama.jp/saigai2018/

Springer Nature社、スイスの大学と“Read and Publish”契約に合意

2020年4月15日、Springer Nature社は、スイスの大学との間で新しい“Read and Publish”契約に合意し、覚書を取り交わしたことを発表しました。

契約に参加するスイスの大学や研究機関に所属する責任著者は、同社の2,200以上のハイブリッド誌でオープンアクセス(OA)の研究成果を公開するとともに、SpringerLink上のすべての研究成果にアクセスできるようになります。

最終的には、夏に同社とスイスの大学図書館のコンソーシアム(Consortium of Swiss Academic Libraries)との間で契約が締結されます。