アーカイブ - 2020年 4月 22日

韓国・国立世宗図書館、自宅から接続可能な電子書籍サービスを段階的に拡大:新型コロナウイルス感染症の長期化に対応

2020年4月20日、韓国・国立世宗図書館が、新型コロナウイルス感染症の長期化に対応し、自宅から接続可能な電子書籍サービスを段階的に拡大すると発表しています。同館の貸出会員が対象です。

4月1日から8月30日まで、韓国の電子書籍学術論文サービスKRpiaを館外から利用できるようにし、国内電子書籍サービスBookRailを提供します。また5月から12月まで、国内の新刊図書要約情報等を提供するBOOKZIPを通して7,000冊の人文教養書を提供します。

海外の電子書籍については、5月から12月まで、OverDriveを通して、英語の原書が利用可能なほか、子どもの英語教材として活用されている“Highlights ELibrary”を提供する予定です。

今後とも継続的に電子書籍サービスを拡大するとしています。

日本図書館協会(JLA)、「緊急事態宣言のもとでの図書館の対応について」を発表

2020年4月21日、日本図書館協会(JLA)が、「緊急事態宣言のもとでの図書館の対応について」を発表しています。

・2月28日に発表した「新型コロナウィルス感染症による学校休校に係る図書館の対応について」における基本的な考え方が現在の状況にもあてはまること

・「図書館の自由に関する宣言」を引いて図書館が閉じていることを問題視する声に対しては、今般の情勢における最大の配慮事項は人命の尊重で、それをまずは優先すべきであり、その上で、こうした状況のもとでも実行できる方法を探り、図書館の役割を可能な限り果たしていくことが「宣言」の精神に沿うものとなるはずこと

・海外の図書館の動向では様々な努力をしている事例が確認できることから、日本の図書館においても、関係者が互いの智慧を共有し、情報交換を密にすることにより、図書館の機能を十二分に発揮して、その存在意義を高める機会とすること

・JLAとしても、多様な対応事例を調査し、紹介できるようにすること、また、新たな図書館サービスの展開につながるよう、関係機関に働きかけていくこと。各館での新たな取り組みを知らせて欲しいこと。

等が述べられています。

帝京大学メディアライブラリーセンター、学生を対象に貸出希望図書の無料配送サービスを開始:新型コロナウイルスによる臨時休館中の学習支援の一環

2020年4月21日、東京都八王子市の帝京大学メディアライブラリーセンターは、八王子キャンパスの学生(短大生、大学院生含む)を対象に、同館所蔵資料を送料無料で自宅へ配送するサービスを開始したことを発表しました。

帝京大学メディアライブラリーセンターは、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、2020年5月10日まで臨時休館していますが、臨時休館中の学習支援の一環として、同サービスを導入した、としています。

同館のOPACから申し込むことでサービスを利用することができます。同サービスにより貸出可能な点数は、すでに貸出中の資料も含めて、学部生・短大生は10点まで、大学院生等は15点までです。サービスを利用して貸出した図書の返却は、同大学の授業開始後の来館時に行うように案内されています。

なお、同館所蔵資料の自宅配送サービスは、八王子キャンパス所属の教職員も利用可能ですが、送料が自己負担となります。

神戸市立北神図書館、自宅でマスクをつけたまま子どもへ読み聞かせを行う際に利用可能な「おはなしマスク」の作り方と型紙を提供

神戸市立中央図書館のFacebookアカウントによる2020年4月21日付けの投稿で、神戸市立北神図書館の「おはなしマスク」が紹介されています。

同館は自宅でマスクをつけたまま子どもへ絵本の読み聞かせ等を行う際に、無表情に見えがちなマスク姿を変身させる道具として「おはなしマスク」をおすすめしています。「おはなしマスク」のイラストは、外国の王様風・動物風など複数用意されており、読み聞かせを行う絵本の内容に合わせて使い分けることができます。

「おはなしマスク」の作り方と型紙は同館ウェブサイトからダウンロード可能です。ダウンロードした型紙を印刷して切り取り、布マスクのひもに通すことで「おはなしマスク」を作成することができます。

@kobe.municipal.library(Facebook,2020/4/21)
https://www.facebook.com/kobe.municipal.library/posts/1274485842740401

英・Jisc、加盟機関を対象にShibboleth認証システムのヘルスチェック実施を発表

2020年4月20日、英・Jiscは、加盟機関を対象にShibboleth認証システムのヘルスチェックを無料で実施することを発表しました。

英国では新型コロナウイルス感染症の影響により、教育機関が遠隔学習へ大きく依存する状況が継続しています。様々なオンライン資料へのアクセスにおいてシングルサインオン(SSO)認証を提供するShibbolethのシステムは、高等教育機関が都市封鎖(lockdown)中も継続して教育機能を果たすにあたって重要な基盤となっています。

Jiscのヘルスチェックは、機関が利用者認証のために設置するShibboleth Identity Provider(IdP)が完全かつ安全に機能しているかを確認する目的で、専門のTrust and identity consultancy teamによって遠隔により行われます。ヘルスチェックの内容には、サポート期間内のバージョンのShibbolethを利用しているか、オペレーティングシステム(OS)が安全で正しくパッチが適用されているか、IdPが正しい属性情報を発信しているかなどが含まれています。

Jiscはメールで加盟機関からヘルスチェックの申し込みを受付しており先着順で実施する、としています。

OAPEN、OAPEN Libraryの新プラットフォーム運用を開始:DSpace上に構築・ONIXフォーマットのメタデータインポート等の新機能も追加

2020年4月15日、単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENは、OAPEN Libraryの新しいプラットフォームの運用を開始したことを発表しました。

OAPEN LibraryはOAPENが運用する査読付きのOA単行書の検索サービスを兼ねたフルテキストのリポジトリです。OAPEN Libraryは今回のリニューアルで、オープンソースのリポジトリシステムDSpace上に構築された新しいプラットフォームへ移行しています。また、プラットフォームの移行に伴い、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のStrapiを導入して、ウェブサイトのリニューアルも行われています。

新しいOAPEN Libraryでは、ライセンスや出版タイプ別の表示オプション、図書館からのフィードバックによるMARCXML・MARC 21フォーマットのメタデータの改善、OAPEN Library検索システムでの利用を想定したREST APIの追加などが実施されています。また、出版業界のデータ交換で広く利用されるONIXフォーマットのメタデータに対応し、ONIX XMLをOAPEN Libraryへインポートして新規レコードを作成する機能が追加されています。

フィンランド国立図書館、統合検索サービス“Finna”の新しいビジョンを発表

2020年4月14日、フィンランド国立図書館が、フィンランドの公文書館、図書館、博物館等が所蔵する資料のデジタルコンテンツや書誌データを統合的に検索できるサービス、”Finna”の2021年から2025年にかけてのビジョンに関する記事を掲載しました。

この新しいビジョンは、社会全体に参加型でスマートな情報へのアクセスを提供することを目的とし、特に、情報や生涯学習へのアクセスの促進、最高のユーザエクスペリエンスの提供、連携の強化に焦点を当てています。

記事の中では、パーソナライズしたコンテンツ等、より簡単な情報探索やシームレスに統合されたサービスを提供すること、教員との協力体制を強化してコンテンツを用いた教育・学習資料作成のためのツールを提供すること、ビジョンを実現するための”Finna”参加館の協力や利用者からの意見の重要性等、今後の展望について記載されています。

図書館流通センター(TRC)が提供する電子図書館サービスの2020年3月貸出実績が前年対比255%に増加:新型コロナウイルス感染症拡大による公共図書館の休館等の影響

2020年4月20日、図書館流通センター(TRC)は、TRC電子図書館サービスの2020年3月貸出実績が前年対比255%に増加したと発表しました。

発表では、新型コロナウイルス感染症の拡大による公共図書館の休館・業務縮小、小中学校や高校の休校に伴い、来館せずに利用できる電子図書館サービスの利用が増えたとしています。

国内導入実績 No.1のTRC電子図書館サービス今年3月貸出実績が前年対比255%大幅増!(TRC, 2020/4/20)[PDF:2ページ]
https://www.trc.co.jp/information/pdf/TRCrelease_20200420.pdf

saveMLAK、全国の図書館による新型コロナウイルス感染症への対応に関する調査“covid-19-survey”の結果を公表

2020年4月17日、saveMLAKが、日本の公共図書館・公民館図書室等の新型コロナウイルス感染症への対応に関する調査”covid-19-survey”の結果を発表しました。

同調査は、2020年4月9日に株式会社カーリルが発表した調査結果を受けた第2弾の調査として、公共図書館・公民館図書室等1,549館を対象に、2020年4月15日9時から4月16日18時30分にかけて実施されました。

発表では、休館が57%に増加していること、予約資料の貸出や貸出冊数を増やす・貸出期間の延長といった休館期間中の工夫、開館を継続している館の対応、ウェブサイトでの情報発信等について触れられています。

同調査のデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0で公開され、報告書に記載されているURLからダウンロードができます。

また、第3回の調査が2020年4月22日から4月23日に実施されます。

Knowledge Unlatched(KU)、“Open Research Library”に関するアジア太平洋地域の図書館員向けウェビナーを4月28日に開催

2020年4月28日、Knowledge Unlatched(KU)により、オープンアクセス(OA)の学術成果を利用できる“Open Research Library(ORL)”に関する、アジア太平洋地域の図書館員向けのウェビナー“Open Research Library Webinar for Librarians”が開催されます。

同ウェビナーでは、2020年1月に正式公開されたORLについての概要、主要機能のデモンストレーション等が行われます。開始時間は日本時間午後2時からで、45分ほど実施される予定です。

参加には事前にフォームからの申し込みが必要です。