アーカイブ - 2020年 5月 15日

大阪大学、「大阪大学オープンアクセス方針」を策定

2020年5月14日、大阪大学附属図書館は、4月17日に「大阪大学オープンアクセス方針」が策定されたことを発表しました。

大阪大学では、2012年度に複数の研究科で研究成果の公開ポリシーが策定されましたが、同大学の研究成果をより積極的に社会に発信し、学術研究の発展及び社会的貢献に寄与することを目的に、大学全体の意思表明として「大阪大学オープンアクセス方針」が策定されました。学術雑誌に掲載された同大学の教職員の研究成果を、機関リポジトリ又は著者が選択するその他の方法によって可能な限り公開することなどが定められています。

大阪大学オープンアクセス方針を策定しました(大阪大学附属図書館,2020/5/14)
https://www.library.osaka-u.ac.jp/news/20200514_common/

北米の研究図書館における男女の給与格差の経時的変化(文献紹介)

2020年5月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.81, no.4に、米・パデュー大学のハワード(Heather A. Howard)准教授を筆頭著者とする論文“The Gender Wage Gap in Research Libraries”が掲載されています。

米国における男女間の給与格差は過去数十年で縮小したとはいえ依然として健在であり、米国国勢調査局の近年の調査でも女性の給与は平均して男性の8割程度であることが報告されています。男女間の給与格差の傾向は、伝統的に女性が多くを占める研究図書館にもあてはまります。論文では、米国・カナダの研究図書館における男女間の給与格差はどの程度か、時間の経過により給与格差の問題の改善が見られたか、などについての調査結果を報告したものです。

調査には北米研究図書館協会(ARL)が発行する給与調査レポートが使用され、1976-1977年度から2018-2019年度までのデータに基づく分析が行われました。分析はレポートの内容に基づき、役職・権限に応じて、館長レベル・副館長レベル・分館長レベル・部門長レベル・その他の実務者レベルの5段階の階層別に行われています。

城西大学水田記念図書館、図書館の中を冒険し利用方法を学ぶRPG“TOSHOKAN QUEST”を公開

2020年5月11日、城西大学水田記念図書館が、同図書館内を冒険して利用方法を学ぶRPG“TOSHOKAN QUEST”の公開を発表しました。

同図書館の坂戸キャンパス本館をもとに作成された舞台の中を、配置されている物を調べたり、キャラクターに話しかけたりしながら歩くことで、同図書館で提供されているサービスや資料、利用方法、設備等について知ることができます。また、レポートの書き方についても触れられています。

同RPGを利用できるブラウザはFirefox、Google Chrome、Safariです。

過去のお知らせ(城西大学水田記念図書館)
http://libopac.josai.ac.jp/top/whatsold2.htm
※2020年5月11日付で「TOSHOKAN QUESTができました。」というお知らせが掲載されています。

フランス・文化省、オンラインで提供されている文化資源を統合的に検索できるウェブサイト“#culturecheznous”を公開中

2020年5月11日、フランス・文化省が、オンラインで利用可能な文化資源を統合的に検索できる同省のウェブサイト“#culturecheznous”(#自宅で文化)を紹介する記事を掲載しました。

同ウェブサイトは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて公開されたものです。考古学、博物館、記録映像、演劇、文化遺産、ダンス、古文書をはじめとした文化資源について、500近くの文化機関等がオンラインで提供しているコンテンツを検索し、コンテンツ提供機関のページにアクセスすることができます。

Nouveau site dédié #culturecheznous(Ministère de la Culture, 2020/5/14)
https://www.culture.gouv.fr/Nouveau-site-dedie-culturecheznous

COVID-19の治療に効果が期待される薬に関する論文のオープンアクセス状況(文献紹介)

欧州研究図書館協会(LIBER)の季刊誌“LIBER QUARTERLY”の第30巻第1号(2020)に、COVID-19感染拡大下における論文のオープンアクセスについて調査を行った事例研究が掲載されています。

この論文では、大手出版社から公開されているCOVID-19の治療に効果がある可能性がある薬に関する論文のオープンアクセス状況について調査を実施しています。調査は2020年4月12日から17日にかけて実施されており、ScienceDirect等のプラットフォームで公開されている論文が対象となっています。これらのプラットフォームで、COVID-19の治療の効果が期待される薬を検索語句として入力し、検索結果として得られた論文のオープンアクセス状況を調査しています。結果として、プラットフォームや検索語句によってばらつきがあるものの、オープンアクセスではない論文が多く存在することを示しています。

新型コロナウイルス感染拡大の中、多くの大手出版社がCOVID-19等のキーワードを含んだ論文をオープンアクセスにしてきました。しかし、研究の遂行や方針の策定には、それ以外の論文へのアクセスも提供する必要があることを指摘しています。

感染症拡大下でのプレプリントサーバによるスクリーニング(記事紹介)

2020年5月7日付けのNature誌オンライン版記事で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下でのプレプリントサーバによるスクリーニング作業についての記事が掲載されています。

感染拡大によって研究の迅速な共有・公開が一層求められている中、プレプリントの公開が広まっており、生物学のプレプリントサーバであるbioRxivと医学のプレプリントサーバであるmedRxivには、計3,000件近くのコロナウイルスに関する原稿が投稿されています。プレプリントサーバは迅速な研究成果の共有・公開を可能にする一方、原稿の質の確認を行うことが難しいという課題があります。科学的根拠に乏しい研究成果を共有することは、場合によっては害をもたらす可能性もあります。

米国議会図書館(LC)、児童・生徒を対象とした音楽教育のオンライン授業で利用可能な情報源のガイドを公表

2020年5月13日、米国議会図書館(LC)が、K-12の児童・生徒を対象とした音楽教育のオンライン授業で利用可能な情報源のガイド“K-12 Music Education Resources at the Library of Congress”を公表しました。

新型コロナウイルス感染症の拡大にともなって、音楽や舞台芸術に関するオンライン授業を行う教員を支援するために作成されました。作成に当たっては、同分野の教員と図書館員が協力し、オンライン授業を補完するLCの基本的な情報がまとめられています。

同ガイドには、LCが教育での活用のために公開している一次資料(primary resource)や、音楽部門・アメリカ民俗センター(AFC)・国立視聴覚資料保存センター(NAVCC)が提供している専門的な情報、LCのウェブサイトから利用可能なデジタル資料、ポッドキャスト、オンラインコンサート、オンライン講義、オンライン展示が含まれ、オンライン授業のプランに組込むことが可能です。

同ガイドは今後も情報を更新する予定であり、LCの舞台芸術閲覧室(Performing Arts Reading Room)のウェブページで公開されており、教室での授業が再開された後でも効果的に活用できることも意図されています。

『地域の拠点形成を意図した図書館の施設と機能』(図書館調査研究リポートNo.18)を公開しました。

国立国会図書館(NDL)は、令和元年度に実施した図書館及び図書館情報学に関する調査研究の成果として、「図書館調査研究リポート」No.18『地域の拠点形成を意図した図書館の施設と機能』を刊行しました。カレントアウェアネス・ポータルからPDF版、EPUB版をご覧いただけます。

この調査研究では、図書館施設についての文献調査と、国内の公立図書館5館を対象とした事例調査を実施しました。事例調査では、施設面の特徴や、その施設が地域の拠点形成の面でどのように機能しているかを分析しています。どうぞご活用ください。

地域の拠点形成を意図した図書館の施設と機能(図書館調査研究リポートNo.18)
https://current.ndl.go.jp/report/no18

No.18 地域の拠点形成を意図した図書館の施設と機能

 本調査研究では、「地域の拠点形成を意図した図書館の施設と機能」をテーマとして取り上げました。

 近年、まちづくりや地域コミュニティの形成・再生等を目的の一つとして、図書館が新設・更新されることが多く、これらの図書館は、多くの人を集める魅力的な存在として注目されています。本調査研究では、それぞれに特色を有する公立図書館5 館を取り上げ、その施設が地域の拠点として実際にどのように機能しているかを調査分析しました。

 具体的には、気仙沼図書館(宮城県)、大和市立図書館(神奈川県)、田原市中央図書館(愛知県)、瀬戸内市民図書館(岡山県)、伊万里市民図書館(佐賀県)を対象館とした事例調査と、図書館施設についての文献調査を実施しました。事例調査では、実地調査や関係者へのインタビュー等により、施設面の特徴や、その施設が地域の拠点形成の面でどのように機能しているかを分析しました。文献調査では、建築分野における図書館研究の動向、図書館建築に関する先行研究、近年新築又は改築を行った国内公共図書館の情報等を整理しました。

 この調査研究の報告書が、今後図書館の新設・更新を予定している地方公共団体や図書館等における検討に資するとともに、図書館が展開する多様なサービスを支える「器」である図書館施設への知見を深める一助となることを願っています。

国際図書館連盟(IFLA)、新型コロナウイルス感染拡大により資料へのアクセスが制限されている状況下で電子的に配信可能な資料の申込ができる“Resource Sharing during COVID-19 (RSCVD)”を開始:ボランティアの図書館による事業

国際図書館連盟(IFLA)のドキュメントデリバリー・資源共有(Document Delivery and Resource Sharing)分科会が、2020年4月21日、“Resource Sharing during COVID-19 (RSCVD)”の開始を発表しています。

新型コロナウイルス感染拡大により資料へのアクセスが制限されている状況下で、非営利機関の大学・研究・公共・学校・専門図書館の図書館員が、他の図書館に対して電子的に配信可能な資料の申込ができる試行サービスです。

申込を受けると、ボランティアで参加している図書館が、利用可能な電子的な資料を探し、ライセンスの範囲内で、OCLCの電子ファイル受け渡しサイトArticle Exchange を用いて資料の提供を行います。PDFファイルへのリンクとアクセスのためのパスワードが送られ、30日間サーバー上にあるファイルに対して、3回のダウンロードが可能です。

同サービスは、2020年8月31日まで行われる予定で、通常の情報提供サービスを再開できているか、必要とする人に情報を提供できているか、継続的に参加するボランティアがいるか、の3つの基準に基づいて見直しが行われる予定です。

医学中央雑誌刊行会、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報の特設ページを開設

2020年5月14日、特定非営利活動法人医学中央雑誌刊行会が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報の特設ページ「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連文献」を開設しました。

同会では、既に、新型コロナウイルス関連するガイドライン情報をピックアップしてリスト化し、オープンアクセスで提供していましたが、特設ページにおいては、ガイドラインに加え、「医中誌Web」から抽出した論文情報、ならびに日本医書出版協会が提供する会員社各社が無料公開している情報もあわせて公開されました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報 特設ページ開設のお知らせ(医学中央雑誌刊行会, 2020/5/14)
https://www.jamas.or.jp/news/news132.html

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連文献
https://www.jamas.or.jp/special/covid19/

日本博物館協会、「博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を公表

2020年5月14日、日本博物館協会が、「博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を公表しています。文化庁からの情報提供や助言を踏まえて策定されたものです。

また、館種組織による独自ガイドラインとして、日本動物園水族館協会も、「動物園・水族館における新型コロナウイルス感染対策ガイドライン(暫定版)」(5月6日付)を公表しています。

日本博物館協会 News
https://www.j-muse.or.jp/
※2020/5/14欄に「【お知らせ】博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」とあります。

博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン [PDF:9ページ]
https://www.j-muse.or.jp/02program/pdf/coronaguide0000.pdf