アーカイブ - 2020年 6月 2日

オープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)、学術情報流通における書誌多様性に関するペーパーの日本語訳を公開

2020年5月29日、国立情報学研究所(NII)のオープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)は、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が公開したペーパー“Fostering Bibliodiversity in Scholarly Communications: A Call for Action”の日本語訳「学術情報流通における『書誌多様性』の形成に向けて —行動の呼びかけ—」を掲載しました。

日本語訳は、NIIの機関リポジトリからダウンロード可能であり、クリエイティブコモンズライセンスのCC BYで利用できます。

学術情報流通における「書誌多様性」の形成に向けて —行動の呼びかけ—(国立情報学研究所機関リポジトリ(仮称))
https://doi.org/10.20736/00001276
※2020年5月29日付で発行されています。

国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDLA)に件名「新型コロナウイルス感染症」が追加

2020年6月1日、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDLA)で件名「新型コロナウイルス感染症」が追加されました。

同義語は、「コロナウイルス急性呼吸器疾患 (2019-nCoV)」、「SARSコロナウイルス-2感染症」、「COVID-19 (Disease)」です。上位語は「ウイルス感染症」、「呼吸器感染症」であり、関連語には「コロナウイルス」、「重症急性呼吸器症候群」があります。注記によると、2019年に初の感染者が報告された、SARS-CoV-2により引き起こされるコロナウイルス感染症に使用されます。

新型コロナウイルス感染症(Web NDLA, 2020/6/1)
https://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/001347199

高森町立図書館(長野県)、町民向け電子図書館サービス「高森ほんともWeb-Library」の提供を開始

2020年6月2日から長野県の高森町立図書館が、町民向け電子図書館サービス「高森ほんともWeb-Library」の提供を開始しています。

「高森ほんともWeb-Library」はスマートフォン、タブレット、パソコンから利用可能な電子書籍の貸出を提供するサービスです。株式会社メディア・ドゥ/オーバードライブ・ジャパンの提供するシステムを利用しています。インターネット環境があれば自宅や外出先でも利用することができます。貸出冊数は1人・3冊までで貸出期間は2週間です。

「高森ほんともWeb-Library」はオープン時点で250冊の電子書籍を提供し今後も提供タイトルは徐々に増加予定です。また、デジタル化した同町の町史などの地域資料の提供も計画されています。

高森町は「高森ほんともWeb-Library」を小学校の英語教材、読書・情報活用推進、外国語学習サポート等にも活用する予定です。

富士吉田市立図書館(山梨県)、同市の繊維産業地域おこし協力隊との連携企画「ハタオリマチ“ふじよしだ”を感じよう!」を実施中

2020年5月29日、山梨県の富士吉田市立図書館は、同市の繊維産業地域おこし協力隊との連携企画として、「ハタオリマチ“ふじよしだ”を感じよう!」を実施していることを発表しました。

富士吉田市は1000年以上続く富士吉田・西桂(山梨ハタオリ産地)を次世代につないでいくためのプロジェクト「ハタオリマチのハタ印」に取り組んでいます。同企画はこのプロジェクトの一環として、市民にとって身近な場所である図書館で「郡内織物」に見たり触れたりできる場を作り、親しみを感じてもらうという趣旨の下で実施されます。同館内では、書棚への郡内織物のファブリックパネルの設置、閲覧コーナーの椅子の生地の郡内織物への張り替えなどが行われています。

同企画は新型コロナウイルス感染症の影響で図書館が休館していたため、予定よりも延期されて実施されています。富士吉田市立図書館は2020年5月26日から開館していますが、来館予約制による「条件付き開館」となっています。

米・プリンストン大学図書館(PUL)、ソーシャルディスタンシング維持等のため図書館職員・利用者が順守すべき規定を示した“Social Protocols”を公開

2020年5月27日、米国のプリンストン大学図書館(PUL)は、ソーシャルディスタンシング維持等のため図書館職員・利用者が順守すべき規定を示した“Social Protocols”を公開したことを発表しました。

公開された“Social Protocols”では、以下の5項目の規定が図表とともに示されています。

・6フィート以上の対人距離をとってソーシャルディスタンシングを維持すること
・マスク等のフェイスカバーを着用すること
・石鹸と水で最低20秒以上手を洗うか、アルコール消毒液で手を消毒すること。洗浄・消毒していない場合やモノの表面に触れた後に、手で目・鼻・口を触らないこと
・共用スペースや共同使用する道具には、他の人が使用する前に消毒スプレーの噴霧や拭き掃除を行うこと
・(※職員のみ)共同作業スペースでは手袋を着用し必要に応じて資料を取り扱うこと

PULは2020年3月20日以降、新型コロナウイルス感染症の影響により来館サービスを停止しました。同館内のタスクフォースが段階的な来館サービスの再開計画を検討しており、2020年6月8日から同大学の教員・大学院生等にのみ一部サービスを再開します。

Project MUSE、新型コロナウイルス感染症流行による図書館への影響を考慮して2021年契約で提供する電子ジャーナルコレクションの価格値上げを凍結

2020年5月27日、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEは、新型コロナウイルス感染症流行が現在も図書館運営・財政に影響を及ぼしていることを考慮して、2021年契約で同サービスが提供する全ての電子ジャーナルコレクションについて、価格値上げを凍結することを発表しました。現在同サービスで電子ジャーナルコレクションを購読中の図書館が契約更新を行う場合も、年間購読料の上昇は発生しません。

なお、Project MUSEは今回の価格値上げ凍結等の理由により、電子ジャーナルコレクションへ新規タイトルの追加を実施できないこと、必要に応じて提供コンテンツの縮小が行われることも合わせて発表しています。2021年契約で提供されるコレクション内容の変更については、2020年夏後半に発表される予定です。また2021年には、同サービスのプラットフォームがホスティングにより提供する、コレクション外のタイトルが新たに追加される見込みです。

米・Educopia Institute、デジタル環境下における学術情報基盤の現況のレビューとして“A Bibliographic Scan of Digital Scholarly Communication Infrastructure”を公表

2020年5月18日、米国の博物館・図書館・文書館およびその他の文化資源保存機関の連携促進を目的とする非営利組織Educopia Instituteは、デジタル環境下における学術情報基盤の現況レビュー“A Bibliographic Scan of Digital Scholarly Communication Infrastructure”の公表を発表しました。

公表されたレビューは米・イリノイ大学図書館のルイス(David W. Lewis)氏によって作成されました。レビューは3つのセクションで構成され、デジタル環境下の学術情報流通システムに関わる様々な機能・分野(リポジトリ・研究データ等)別の学術文献紹介、各機能や分野の主要プロジェクト・組織等の一覧表、レビュー内で触れられた組織・プログラム・プロジェクト等の概要説明などを取り扱っています。

同レビューは、2018年から2020年までAndrew W. Mellon財団の支援により、米国のデジタル環境下における学術情報基盤の現状調査等を目的に実施中のプロジェクト“Mapping the Scholarly Communication Infrastructure”の成果の一部として制作されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウン中に図書館の利用に関して不自由に感じたことについての全国調査の結果を発表

2020年5月28日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、、同会の公共図書館部門であるAustralian Public Library Alliance (APLA)が共同で実施した、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウン中、図書館の利用に関して不自由に感じたことについての全国調査の最初の500件の回答に基づく結果を発表しています。

87パーセントが紙媒体の図書を借りることができないこと(電子書籍の貸出は可能)、44パーセントが図書館員からの専門的で親切な支援をうけられないこと、40パーセントが他の人と一緒にいられないこと、36パーセントが成人向けのイベントや活動に参加できないこと、20パーセントが他の家族と一緒に読み聞かせに参加できないこと(多くの図書館ではオンラインでの読み聞かせが行われたにもかかわらず)、16パーセントが図書館で勉強できないこと、13パーセントがインターネットを使えないことを回答しています。

奈良市立図書館及び八王子市立図書館(東京都)、オーディオブック配信サービスを開始:通勤・通学時の読書機会の拡大や読書バリアフリー法への対応

奈良市立図書館及び東京都の八王子市立図書館が、オーディオブック配信サービスを開始しています。

京セラコミュニケーションシステム株式会社の公共図書館システム「ELCIELO」と株式会社オトバンクの「audiobook.jp」を連携させて実現したサービスで、奈良市立図書館では2020年5月1日から、八王子市立図書館では2020年6月1日からサービスを開始しています。

京セラコミュニケーションシステム株式会社や奈良市立図書館のプレスリリースによると、両市では、視覚障がい者向けサービスや通勤・通学時の読書機会の拡大、読書バリアフリー法への対応として同サービスを導入したとのことです。

徳山駅前賑わい交流施設(周南市立徳山駅前図書館(山口県))を含む徳山駅周辺整備事業が令和元年度全建賞【都市部門】を受賞

2020年5月28日、一般社団法人全日本建設技術協会が、令和元年度全建賞の受賞の決定を発表しました。

【都市部門】には、周南市(山口県)による「徳山駅周辺整備事業(徳山駅前賑わい交流施設・徳山駅北口駅前広場)」が選ばれています。

令和元年度 全建賞(全日本建設技術協会)
https://www.zenken.com/hypusyou/zenkensyou/r01/r01_zk_midasi.htm#itiran
※「令和元年度全建賞につきまして、5月28日授賞が決定しましたのでお知らせします」とあります。

徳山駅前図書館・北口広場 全建賞 (47NEWS(山口新聞),2020/6/2)
https://www.47news.jp/localnews/4871091.html

国文学研究資料館、アーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会)の地方開催継続を目的としたクラウドファンディングを開始

国文学研究資料館が、アーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会)の地方開催継続を目的としたクラウドファンディングを開始しています。

同館が、歴史記録の保存を担う人材(アーキビスト)の育成を目的に行っている「アーカイブズ・カレッジ」のうち、地方で開催する1週間の短期コースが、予算削減により2020年度から中止せざるを得なくなったことから、その継続のため実施されるものです。

目標金額を達成した場合、それをもとに、2021年から2年間、「アーカイブズ・カレッジ」を秋(10月・11月)に1週間開催するとともに(2021年:松江市、2022年:富岡町(福島県))、地方の危機という現実問題に取り組むために、これまでの蓄積を基にしながら、より現実即応型の人材育成とそのような人材による全国ネットワーク化を目指すとしています。そのうえで、3年目以降のさらなる事業展開を図っていくと説明されています。

また、人材育成に止まらず、開催地での市民向け講演会を開催し、一般社会にもアーカイブズの重要性を伝えていくとのことです。

目標金額は300万円で、期限は2020年8月7日の午後11時です。