アーカイブ - 2020年 8月

8月 31日

カナダ・マギル大学図書館、図書館オリエンテーションのゲーム“Raising Spirits: A Timely Diversion”を公開

2020年8月27日、カナダのマギル大学図書館が、図書館オリエンテーションのゲーム“Raising Spirits: A Timely Diversion”を公開したことを発表しました。

発表によると、同ゲームは競争ではなく楽しむことを目的としたものであり、PCを使用することが推奨されています。また、ゲームをプレイする際には、同大学のキャンパスが北米の先住民・モホーク族の伝統的な居住地域に位置していることを意識して欲しいということ等が述べられています。

ゲームを開始するためには、同館の紹介動画を視聴し、動画に隠されたパスワードを探す必要があります。

Springer Nature社、同社と国家レベルで締結された転換契約のオープンアクセス出版への影響を発表

2020年8月25日、Springer Nature社が、同社と国家レベルで締結された転換契約による、オープンアクセス(OA)出版への影響について発表しました。

発表では、2019年時点で同社と有効な転換契約を締結している8か国において、同社のコンテンツの70%から90%がゴールドOAで出版される等、国家レベルの完全OAへの転換につながっていることが、同社の最新のデータから明らかになったということが述べられています。

Springer Nature’s Transformative Agreements enable country level transition to open access(Springer Nature, 2020/8/25)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/springer-nature-transformative-agreements/18311262

北米研究図書館協会(ARL)、米・ネットワーク情報連合(CNI)、米・EDUCAUSE、研究図書館と最先端技術の将来に関するレポートを公開

2020年8月21日、北米研究図書館協会(ARL)、米・ネットワーク情報連合(CNI)、米・EDUCAUSEが、研究図書館と最先端技術の将来に関するレポート“Future Themes and Forecasts for Research Libraries and Emerging Technologies”を公開したことを発表しました。

同レポートは、2020年の春に高等教育の学習、情報、研究部門の専門家等を対象として、最先端技術に関する図書館との将来のパートナーシップを明確にすることに焦点を当てた、2つのワークショップについてまとめたものです。

レポートの中では、最先端技術に関する組織の枠を超えた共同的取組がより重要となること、高等教育機関の将来を形作るために研究図書館の関与が期待されていること等が述べられています。

株式会社サンメディア、Ex Librisのディスカバリーサービス“Summon”の日本語による動画マニュアルを公開

2020年8月28日、株式会社サンメディアは、同社が代理店として取り扱うProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Librisのディスカバリーサービス“Summon”について、動画マニュアルを作成したことを発表しました。

動画マニュアルでは、Summonの概要・基本検索・検索結果の絞り込み・フルテキストへのリンク・検索結果の利用・詳細検索・雑誌内検索の7つのテーマについて、日本語による紹介が行われています。

動画マニュアルは同社のウェブサイト上で公開されており、Summonの契約の有無にかかわらず視聴することができます。

《Summon》利用者向け動画マニュアルのご案内(サンメディアのオンラインサポート,2020/8/28)
https://www.sunmedia.co.jp/e-port/online-support/news/2020/08/summon.html

Sparc Europe、欧州の高等教育機関の図書館におけるオープンエデュケーション(OE)の推進を目的とした2年半の新プログラムの立ち上げ計画を発表

2020年8月27日、欧州の高等教育機関の図書館におけるオープンエデュケーション(OE)の推進を目的とした2年半の新プログラムの立ち上げを計画していることを発表しました。

SPARC Europeは計画中の同プログラムについて、ユネスコのオープン教育資源(OER)促進を目的とした勧告の実現に貢献するものであり、プログラムの実施を通して欧州の高等教育図書館のOEに関するニーズ・進捗状況の把握、各国間の知識共有、OER・OEポリシー等の普及につながるものである、としています。

同プログラムでは、オランダ・デルフトで開催されたOEに関する国際会議“OE Global Conference”の成果として構築された欧州の図書館員のネットワーク“European Network of Open Education Librarians(ENOEL)”を実践的なコミュニティへと発展させること、OEやOERの方針・実践について個々のメンバーの知見の活用・共有等を行う専属の「コミュニティマネージャー」をENOEL内に設置することなどが計画されています。

なお、同プログラムには米国のWilliam and Flora Hewlett財団が助成を行っています。

ユサコ株式会社、信頼できるジャーナル・ハゲタカジャーナルに関するCabells社提供のデータベース商品について総代理店契約を締結

ユサコ株式会社は2020年8月26日付の「ユサコニュース第319号」の中で、学術出版におけるジャーナルの評価・分析ツール等を提供する米国のCabells社の2件のデータベース商品について、総代理店契約を締結したことを発表しました。

ユサコ株式会社が総代理店契約を締結した商品はCabells社の“Cabells Journalytics”と“Cabells Predatory Reports”です。“Cabells Journalytics”は、信頼できるジャーナルの情報を提供するデータベースで、専門家の選定による18分野1万1,000誌の書誌情報、質評価メトリクス、エディターのコンタクト情報、投稿情報、オープンアクセス、採択率、募集中の論文情報などが収録されています。“Cabells Predatory Reports”は、ハゲタカジャーナル情報を検索できるデータベースで、専門家の選定による疑わしい雑誌のタイトル、ISSN、発行国、分野、ウェブサイトや、各タイトルの問題点などが収録されています。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う不確実な情勢下で例年以上の企業買収を進める英・Relxグループ(記事紹介)

英米を中心とした経済ニュース等を扱うウェブサイト“Business Fast”で、2020年8月21日付の英国Financial Times紙による英・Relxグループの2020年の企業買収を解説した記事が紹介されています。

Relxグループは、ロンドン証券取引所(LSE)に上場する時価総額上位100銘柄“FTSE 100”を構成する企業グループで、オランダのElsevier社や米国のLexisNexis社等を傘下に持ち、国際的に出版・イベント事業等を展開しています。記事では、同日に発表されたElsevier社のSciBite社買収がRelxグループにとって2020年8度目の企業買収となり、これによって2020年の第3四半期までに企業買収へ約8億ポンドを費やしたことが報じられています。この金額は2019年1年間にRelxグループが企業買収に費やした費用の約2倍に相当します。

千葉県浦安市、市立小・中学校図書館で借りた図書を市立図書館と同じ読書通帳に記帳できるシステム連携を開始

2020年8月28日、千葉県浦安市は、市立小・中学校図書館で借りた図書を市立図書館と同じ読書通帳に記帳できるシステム連携を開始したことを発表しました。連携は2020年8月1日から開始されています。

異なる図書管理システムを市のネットワークで結ぶシステムの完全連携は国内初としており、学校図書館での貸出記録も市立図書館内の読書通帳機で記帳できることによって、図書館利用の促進が期待できると述べています。

国内初 公共図書館と学校図書館システムの連携開始(令和2年8月28日)(浦安市, 2020/8/28)
http://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/koho/press/1030261.html

参考:
CA1841 - 読書通帳の静かなブーム / 和知 剛
カレントアウェアネス No.323 2015年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1841

「としょけっと2020」はオンラインで開催:同人誌・作品のリンク集を作成して公開

2020年8月30日、図書館をテーマにした創作系、委託同人誌即売会「としょけっと」は、「としょけっと2020」をオンライン開催とし、同人誌・作品のリンク集を作成して公開することを発表しました。

「としょけっと」は図書館総合展の一企画として2017年から開催されてきましたが、2020年は図書館総合展がオンライン開催になったことに伴い、「としょけっと」もオンライン開催となりました。リンク集の公開は2020年11月の1か月間を予定しており、リンク掲載の募集もすでに開始されています。

としょけっと2020開催について(としょけっと, 2020/8/30)
http://tosyoket.com/

Q&A/お問い合わせ(としょけっと)
http://tosyoket.com/faq
※「としょけっと」の概要や「としょけっと2020」に関するQ&Aが掲載されています。

台湾・中央研究院、中国・魏晋南北朝時代の小説等に記された病気に関する記述のデータベースを公開

台湾・中央研究院デジタル文化センターによる2020年8月24日付けのお知らせで、中央研究院中国文哲研究所の「滴水空明」研究室が2020年7月に公開したデータベース「疾病感覚地図」が紹介されています。

「疾病感覚地図」は、中国・魏晋南北朝時代の小説集35作品と歴代の高僧伝4作品に記された病気に関する記述を検索・表示できるデータベースです。記述に含まれる病人の本籍等に基づいて地図上に記述のマッピングを行った「疾病地図」や、記述を時系列に沿って整理した「疾病事件」、キーワードやカテゴリーから記述を検索できる「資料庫検索系統」等のコーナーが含まれています。

また、記述の内容にあわせたタグ付けによる整理も試みられており、例えば魏晋南北朝時代の小説集に記された記述には「心身」「情感」「生死」「命運」「徴兆」といったタグが用意されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、オーストラリアの図書館員らを対象とした給与・雇用状況等に関する大規模調査の結果を公表

2020年8月26日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、オーストラリアの図書館員らを対象とした給与・雇用状況等に関する大規模調査の結果を公表しました。

近年、ALIAでは給与の目安としてニュー・サウス・ウェールズ州の公務員給与に関する規定である“Crown Employees Award”を参照してきたものの、これらの給与レベルが職場の現実を反映していない可能性を懸念しており、そのため図書館セクターで働く人々を対象とした調査を行うこととした、と調査の目的を述べています。

調査は2019年12月12日から2020年3月6日にかけてオンラインアンケートツールSurveyMonkeyを用いて実施され、1,794の有効回答を得ました。調査結果から判明した点の一つとして、高等教育資格(tertiary qualifications)がより高い年間給与額に繋がっていることを挙げ、例えば、二重資格(dual qualifications)を持つ司書教諭の給与が最も高い部類に属することを紹介しています。

調査結果をまとめた報告書“ALIA LIS pay and employment snapshot 2020”のほかに、館種ごとの調査結果を一目で(at a glance)分かるよう簡潔にまとめた資料も公開しています。

沖縄県立図書館、新型コロナウイルス感染拡大防止のための同県の緊急事態宣言再延長に伴い、臨時休館期間を延長:警戒レベル引き下げにより予約本受取サービスを開始

2020年8月28日、沖縄県立図書館が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同県の緊急事態宣言が9月5日まで再延長されことに伴い、臨時休館期間を延長すると発表しました。

一方、警戒レベルは引き下げられたことから、9月3日から予約本受取サービスを開始するとしています。

予約本受取サービス開始のおしらせ(9/3~)(沖縄県立図書館)
https://www.library.pref.okinawa.jp/important/93.html

関連:
沖縄県緊急事態宣言の延長について (沖縄県,8月28日)
https://www.pref.okinawa.jp/20200828.html

英・ケンブリッジ大学出版局、人種・人種差別・権力の間の複雑な関係を扱った論文等のオンラインコレクション“Race and Power”を無料公開

2020年8月26日、英・ケンブリッジ大学出版局は、オンラインコレクション“Race and Power”の立ち上げを発表しました。人種・人種差別・権力の間の複雑な関係を扱った論文や書籍の章を収録しており、無料で公開されます。

ジョージ・フロイド氏の殺害事件とそれに続く“Black Lives Matter”運動を受けて期間限定で公開された、抗議・警察・人種に焦点を当てたコレクションを発展させたものです。「植民地主義の遺産」「政治と社会運動」「奴隷制度」「健康と医療」「経済、労働と不平等」「文化表象」「過去の清算」といった多様な主題を扱っており、年4回の更新が行われます。

全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、新型コロナウイルス感染症への対応・対策についての機関会員へのアンケート結果をウェブサイトに掲載

2020年8月27日、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)は、調査・研究委員会が実施した、新型コロナウイルス感染症への対応・対策についての機関会員へのアンケート結果をウェブサイトに掲載しました。

全史料協 新着情報
http://jsai.jp/
※「2020. 8.27 調査研究委員会のページを更新しました。(新型コロナウイルス感染症への対応・対策について機関会員へのアンケート結果の掲載)」とあります。

全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、機関会員における新型コロナウィルスへの対応・対策についてのアンケート集計及び報告 [PDF:14ページ]
http://jsai.jp/iinkai/chousa/covid19_results.pdf

韓国・華城市立図書館、新型コロナウイルス感染拡大下の住民の思いを収集・保存する「市民感情アーカイブプロジェクト」を実施

2020年8月28日、韓国・京畿道の華城市立図書館が、新型コロナウイルス感染拡大下の住民の思いを収集・保存する「市民感情アーカイブプロジェクト」の実施を発表しています。同プロジェクトでは、2つの事業が行われています。

1つ目は、現在の困難な状況を住民が一丸となって克服しようという趣旨のもと、絵や短い文章の形式で収集した住民の思いを活用して、タイル壁画を作成する「タイル壁画アート」です。協成大学校の学生とともに、同館の泰安図書館で製作される予定です。

2つ目は、新型コロナウイルス感染拡大下の感情や思考を表す単語を収集し、住民とともにその意味を定義し辞典を編纂する「単語辞典編纂」です。収集した資料は水原大学校の学生で構成される編纂委員会によって辞典として編纂されます。

韓国国立中央図書館(NLK)、新型コロナウイルス感染拡大防止のための再休館に伴い、館外から一時的に利用可能なオンラインDBの提供期間を2020年末まで延長

2020年8月28日、韓国国立中央図書館(NLK)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための再休館に伴い、8月31日まで館外から一時的に利用可能としていたオンラインDB11種の提供期間を12月31日まで延長すると発表しました。

対象となるのは、東亜日報、朝鮮日報、KOREASCHOLAR、DBpia、e-articleの国内5種類と、MarketLine Advantage、Nature、SAGE、Springer、Taylor & Francis、Wileyの国外6種類のDBです。

館外利用可能な38種類のDBは期限なしで提供されます。

국내외 웹DB 11종 관외 서비스 제공 기간 연장(~12. 31.)(国内外ウェブDB11種館外サービス提供延長(~12.31.))(NLK,2020/8/28)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50601000000.do?schM=view&id=37033&schBcid=normal0202

8月 28日

【イベント】「子供の読書活動推進事業」フォーラム「図書館の新たな可能性」(9/26・東京)

2020年9月26日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)において、公益財団法人文字・活字文化推進機構の主管、独立行政法人国立青少年教育振興機構の主催により、フォーラム「図書館の新たな可能性」が開催されます。

同フォーラムは、2020年度「子供の読書活動推進事業」の一環として開催されます。発表の中では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じた上で開催すること、状況に応じて中止や変更の可能性があることについて触れられています。定員は講演が150名(先着順)、分科会が25名(申込後、抽選)であり、参加費は無料です。

プログラムは以下の通りです。

・第一部
講演「読むこと書くこと生きること」浅田次郎氏(作家)

・第二部
講演「これからの図書館」片山善博氏(早稲田大学公共経営大学院教授・元総務大臣)

・第三部 分科会
1「図書館とボードゲーム」井上奈智(国立国会図書館)
2「図書館とビブリオバトル」益井博史氏(ビブリオバトル普及委員会理事)
3「本を届ける新しい方法」幅允孝氏(有限会社バッハ代表・ブックディレクター)

なお、同事業では2020年度に合計4回のフォーラムが開催される予定です。

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「arXiv に着目したプレプリントの分析」を公表

2020年8月25日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、[DISCUSSION PAPER No.187]として、報告書「arXiv に着目したプレプリントの分析」を公開したことを発表しました。

同報告書は、プレプリントサーバーであるarXivを対象に、原著論文との関係やプレプリントの引用等の観点から、arXivの特徴、分野別の特性を分析した結果をまとめたものです。

報告書の中では、分野ごとにプレプリント公開から原著論文になるまでの期間に差があること、プレプリント利用スタイルが分野によって大きく異なること等が述べられています。

arXiv に着目したプレプリントの分析[DISCUSSION PAPER No.187]の公表について(NISTEP, 2020/8/25)
https://www.nistep.go.jp/archives/45423

arXivに着目したプレプリントの分析(NISTEP)
https://doi.org/10.15108/dp187

日本学術会議、提言「博物館法改正へ向けての更なる提言~2017年提言を踏まえて~」を公表

2020年8月27日、日本学術会議は、提言「博物館法改正へ向けての更なる提言~2017年提言を踏まえて~」を公表しました。

この提言は2017年の提言「21世紀の博物館・美術館のあるべき姿―博物館法の改正へ向けて」を背景に作成されました。2017年の提言発出後の法改正や中央省庁の組織改編により、文化財保護法と博物館法の一元化に向けた議論の素地が生まれた一方、公立博物館の地方独立行政法人化の加速が見込まれることから、博物館法改正による多様化が進む博物館の現状との乖離を解消、及び、学芸員資格制度や公立博物館における人事・予算・運営の窮迫の改善の必要等を指摘しています。

新たに発出された提言では、「登録博物館制度から認証博物館制度への転換」、「学芸員資格制度の改革及び研究者としての学芸員の社会的認知の向上」、「博物館の運営改善と機能強化」の3点を来るべき博物館法改正とその後の展望として示し、文化審議会博物館部会等での検討を期待する提言として以下の5点を挙げています。

EBSCO社、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの実装サービス・ホスティング等を提供する“EBSCO FOLIO Services”を開始

2020年8月26日、EBSCO社は、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの実装を検討するあらゆる規模の図書館が、FOLIOの実装サービス・ホスティング等を提供する同社の“EBSCO FOLIO Services”を利用可能になったことを発表しました。

EBSCO社はイニシアチブ開始以来FOLIOに関わっており、図書館は“EBSCO FOLIO Services”によって同社の専門チームが担当する実装支援やホスティング等を活用することができます。また、電子リソース管理システム“EBSCO Knowledge Base”やディスカバリーサービス“EBSCO Discovery Service(EDS)”など、FOLIOと同社の製品との統合サービスも提供しています。

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