アーカイブ - 2020年 9月 30日

株式会社ミュージアムメディア研究所、「ミュージアムの情報発信に関するアンケート調査報告書」を公表

2020年9月30日、株式会社ミュージアムメディア研究所が、「ミュージアムの情報発信に関するアンケート調査報告書」を公表しました。

同社の関連会社である早稲田システム開発が運営するクラウド型収蔵品管理システムのユーザ館に対して実施した、インターネットの活用法などについてのアンケート結果を集計・分析したものです。

同システム導入館はデジタルの活用に積極的であるものの、さらなる活用に向けての障壁が存在すること、新型コロナウイルス感染拡大防止のために講じられた施策が今後のデジタル活用にも応用可能であることが明らかになったとしています。

アンケートでは、画像データの相互運用のための国際的な枠組であるIIIFの認知度が尋ねられていますが、認知度は約23%で「極めて低い」ものの、その存在を知っている層の約6割は「IIIFを利用した画像データ公開を実施したい」と回答していることから、仕組みや効果を知れば、実際に活用に乗り出してみたいと思うようになるものと考えられると評価されています。

東京文化財研究所、近代の文化遺産の保存修復に関する研究会の内容をまとめた報告書『未来につなぐ人類の技』の創刊以来全巻のデジタルブック版を公開

2020年9月30日、東京文化財研究所は、同研究所が1999年から開催している近代の文化遺産の保存修復に関する研究会の内容をまとめた報告書『未来につなぐ人類の技』について、創刊以来の全巻をデジタルブック版として公開したことを発表しました。

同研究所のウェブサイト上で、1999年度発行の第1巻『航空機の保存と修復』から2019年度発行の第19巻『コンクリート造建造物の保存と修復』までの全19巻がオンライン閲覧の可能なデジタルブックとして公開されています。

@NRICPT(Twitter,2020/9/30)
https://twitter.com/NRICPT/status/1311125368875565061

Wiley社、ドイツ研究振興協会が助成するオープンアクセス(OA)プロジェクトDeepGreenへプロジェクトDEALとの契約によりOA出版された文献フルテキストの提供を開始

Wiley社の2020年9月29日付のプレスリリースで、同社とドイツ研究振興協会(DFG)が助成するオープンアクセス(OA)プロジェクトDeepGreenが、同社とプロジェクトDEALが2019年1月に締結したOA出版等に関する契約に基づいて出版された文献をドイツ国内のOAリポジトリに配信可能とする共同契約へ署名したことが発表されています。

DeepGreenは出版社稿の論文フルテキストとそのメタデータを自動的に機関リポジトリや分野リポジトリへ配信することで、OAへの転換の促進を目指すプロジェクトです。DFGの助成により2016年から展開されています。2020年9月29日以降、プロジェクトDEALに参加するドイツ国内の500以上の学術機関は、OAリポジトリへのデータ配信システム“DeepGreen-Router”経由で同社とプロジェクトDEALの契約に基づいて出版された文献のPDFファイルとメタデータを自動的に受信可能となりました。データの配信は半年ごとに行われる予定ですが、初回の配信は2019年中に契約の範囲内でOA出版された全ての文献のデータが含まれています。

ドイツ読書バリアフリーセンター(dzb lesen)、DAISY 2.02規格に対応しWindows 10で利用可能なDAISY図書再生用ソフトウェア“DAISY-Leser 2.1”を公開

2020年9月28日、ドイツ読書バリアフリーセンター(Deutsche Zentrum für barrierefreies Lesen:dzb lesen)は、DAISY 2.02規格に対応しWindows 10で利用可能なDAISY図書再生用ソフトウェア“DAISY-Leser 2.1”を公開したことを発表しました。

“DAISY-Leser 2.1”はマウスやキーボードで操作可能なDAISY図書再生用のソフトウェアです。図書内の特定の位置への移動、ページ番号の入力、任意の位置へのブックマークの設定、音声の速度や音量の調整、脚注の表示・非表示の切り替えといったDAISYの仕様が提供する多くの機能を利用することができます。ソフトウェアはdzb lesenのウェブサイトからインストール用ファイルをダウンロードすることで、無料で利用することができます。

明治大学米沢嘉博記念図書館、同館ウェブサイト上で「インターネットで見る 園山俊二展 ~家族・自然・冒険~」を開催中

明治大学米沢嘉博記念図書館(東京都千代田区)が、2020年9月25日から「インターネットで見る 園山俊二展 ~家族・自然・冒険~」を開催しています。

漫画家・園山俊二氏の原画からスキャンされた100点以上の原稿や、「がんばれゴンベ」「ギャートルズ」など1エピソード分の同氏の代表作、同氏の出身地である島根県松江市に関するコンテンツ、展示のみどころの映像紹介等が同館ウェブサイト上で展示されています。

明治大学に所属する学生・教職員は、2020年9月25日から10月19日、または10月31日から11月20日までの期間に、事前予約制により同館1階の企画展示コーナーで原画を鑑賞することができます。

OCLC Research、次世代のメタデータへの移行に関する報告書を公開

2020年9月29日、OCLC Researchが、次世代のメタデータへの移行に関する報告書“Transitioning to the Next Generation of Metadata”を公開しました。

同報告書は、 メタデータ管理に関する活動を行うフォーカスグループ“OCLC Research Library Partners Metadata Managers Focus Group”による、2015年から2020年にかけての議論や、「次世代のメタデータ(next generation of metadata)」に関する予測をまとめたものです。

レポートでは、以下の内容等について述べられています。

・なぜメタデータに変化が起きているのか。
・メタデータ作成プロセスはどのように変化しているのか。
・メタデータ自体はどのように変化しているのか。
・これらの変化が職員の要件にどのような影響をもたらすのか。また、図書館はどのように備えられるのか。

英国の大手独立系シンクタンクDemos、人工知能(AI)・機械学習等の新技術が研究部門に与える影響についての調査報告書を公開

2020年9月15日、英国の大手独立系シンクタンクDemosは、調査報告書“Research 4.0: Research in the age of automation”を公表したことを発表しました。

同報告書は、人工知能(AI)・機械学習をはじめとする第4次産業革命を特徴づける新技術について、特に学術研究に焦点を当ててこれらの技術が英国の研究部門に現在どのような影響を与えているのか、将来にわたってどのような影響を与え得るのかを理解するための調査プロジェクトに基づいて作成されました。英国の幅広い学術研究分野でこれらの新技術の導入が進んでいることを明らかにした2019年10月公表の中間報告書における議論を踏まえつつ、効果的な活用に必要な技能の研修や、環境の変容・学際的な共同研究の加速など、これらの新技術のさらなる普及のための段階にあることを述べています。

総務省、「地方議会・議員のあり方に関する研究会報告書」を公表:議会の権能強化のための議会図書室の有効活用を求める意見も

2020年9月30日、総務省が、「地方議会・議員のあり方に関する研究会報告書」を公表しました。

「地方議会・議員のあり方に関する研究会」(座長:只野雅人(一橋大学大学院法学研究科教授))により取りまとめられた報告書です。

三議長会(全国都道府県議会議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会)からの議会の権能の強化を求める提言の1つとして、議会の調査研究・政策立案機能を支援する観点から、事務局体制の強化や議会図書室の有効活用を求める意見があったとしています。

議会図書室の有効活用については、公立・大学等の他の図書館との連携や、議員への情報提供機能・レファレンスサービスの強化などが重要であるとするもので、事務局体制の強化にも関連して、議会図書室についても共同設置し、議員への情報提供機能・レファレンスサービスを含めたシンクタンクとしての機能を充実させる方向で検討していくことが考えられるのではないかとの意見があったと紹介されています。

相模原市立図書館、本やわらべ歌等の紹介を行う動画配信「思いついたら動画配信」を開始

2020年9月30日、相模原市立相模大野図書館が、季節に合った本やわらべ歌、工作等の紹介を行う動画配信「思いついたら動画配信」を開始することを発表しました。

配信は、9月から12月にかけて月1回、相模原市立図書館のFacebookや相模原市公式YouTubeチャンネルで行われる予定です。

9月は、「お月見を楽しもう」をテーマとした動画が公開されています。

@sagamiharalib(Twitter, 2020/9/30)
https://twitter.com/sagamiharalib/status/1311117847175655427?s=20

@sagamihara.city.public.library(Facebook)
https://www.facebook.com/sagamihara.city.public.library/

arXiv、コミュニティ・イノベーションのためのフレームワーク“arXivLabs”を公開

プレプリントサーバーarXivが、2020年9月28日のブログ記事で、“arXivLabs”の公開を発表しました。

“arXivLabs”は、arXivの共同開発者が、arXivの新たな機能をウェブサイト上で直接開発・共有できる、コミュニティ・イノベーションのためのフレームワークです。

arXiv上の各プレプリントの情報が記載されているページの下部に、“arXivLabs”に関する説明のタブや、arXivの共同開発者により開発されたツールのタブ“Bibliographic Tools”、“Recommenders”が追加されています。9月30日時点で、“Bibliographic Tools”では、arXivに投稿されたプレプリントやその出版社版の論文の引用、被引用論文の情報を表示する“Bibliographic Explorer”が利用できます。また、“Recommenders”では、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREが開発した、関連するオープンアクセス(OA)論文を検索する“CORE Recommender”を利用できます。

ブログ記事では、共同開発者は最低限かつ匿名化されたarXivの利用者のデータにのみアクセス可能である等、プライバシーに配慮していることについても触れられています。

総務省情報通信政策研究所、「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を公表

2020年9月30日、総務省が、「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を公表しました。

インターネット、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディア、テレビ、ラジオ等の情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度等を継続的に把握し、新聞、雑誌等の情報通信メディア以外のメディアを含め、メディア間の関係や利用実態の変化等を明らかにすることを目的として、総務省情報通信政策研究所が、東京大学大学院情報学環の橋元良明教授等との共同研究により2012年から毎年実施している調査で、今回で8回目です。

図書館情報学の主要誌の論文・記事を検索できるデータベース「BIBLIS PLUS」が公開される

実践女子大学・実践女子短期大学部図書館のウェブサイト上で、図書館情報学の主要誌の論文・記事を検索できるデータベース「BIBLIS PLUS」が公開されています。2015年9月から公開停止となっている日本図書館情報学会の『図書館情報学文献目録』(BIBLIS for Web)を、同学会の許可を経て「BIBLIS PLUS」として再公開するものです。

日外アソシエーツ株式会社の『図書館情報学研究文献要覧』が収録対象としていない1969年以前(明治・大正・昭和戦中戦後)の情報環境の改善を目標として、「BIBLIS for Web」の収録データに加え、主要誌の目次情報、複数の文献索引・目録コレクションに収録されている書誌情報も新たに追加し、検索対象としています。2020年9月末現在のデータ件数は約17万件となっており、今後も『図書館情報学研究文献要覧』の未採録誌を主対象として追加登録を行うとしています。

BIBLIS PLUS(実践女子大学・実践女子短期大学部図書館)
https://opac.jissen.ac.jp/repo/repository/bunken/

英・JiscのWiley社との“Read and Publish”契約 ―9か月が経過して―(記事紹介)

2020年9月25日、英・Jiscは“The UK Wiley read and publish agreement – nine months on”という題目のブログ記事を公開しています。JiscとWiley社は“Read and Publish”契約の発効から9か月経過して、判明した課題等について述べています。

2020年8月31日までに、5,164件の学術論文がオープンアクセスとして出版または採択されています。2019年と比較すると82%増加しています。

契約の課題として、英国の全ての研究成果を自動的にカバーしないことを挙げています。そのため、機関やWiley社と協力して、機関が支出を管理しながらも、研究助成機関の方針を遵守できるようにするための手段を講じています。これらの手段の一つとしてUK Research and Innovation(UKRI)、Charity Open Access Fund(COAF)、およびWellcomeTrustによって助成された研究をオープンアクセスで公開することを挙げており、10月中旬より実行する予定であり、オープンアクセスのための基金の残額を使用するとしています。

Internet Archiveによる学術論文のためのデータベース、Internet Archive Scholar(記事紹介)

2020年9月22日、ウェブ上で公開されている無料の文化・教育リソースを紹介するブログ“Open Culture”が、Internet Archive Scholarについて紹介しています。

オープンアクセスが進展してオンラインで閲覧可能な学術論文が増加する一方、それらの永続的な保存が課題となっています。このような背景から、Internet Archiveは、Internet Archive Scholar(アルファ版)を提供しています。Internet Archive Scholarは2,500万件以上の学術論文等の学術資料をインデックスしており、本文検索が可能となっています。

またブログ記事は、出版社がInternet Archive Scholarのサービスを停止するための法的な理由がないことにも触れており、学術界で望まれている革新に寄与できる可能性があることを指摘しています。神経学者のShaun Khoo氏の「研究者と一般の最善の利益に貢献する唯一の方法は、公共のインフラストラクチャと非営利の出版物を通してのみである」という言葉を引用して、Internet Archive Scholarが貢献できるだろうと述べています。

『カレントアウェアネス』345号掲載

『カレントアウェアネス』345号(2020年9月20日発行)の記事を掲載しました。

CA1980 - データ引用を研究活動の新たな常識に:研究データ利活用協議会(RDUF)リサーチデータサイテーション小委員会の活動 / 能勢正仁,池内有為

PDFファイル

カレントアウェアネス
No.345 2020年9月20日

 

CA1980

 

データ引用を研究活動の新たな常識に:
研究データ利活用協議会(RDUF)リサーチデータサイテーション小委員会の活動

名古屋大学宇宙地球環境研究所:能勢正仁(のせまさひと)
文教大学文学部:池内有為(いけうちうい)

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