アーカイブ - 2016年 3月 - book

3月 30日

小特集 東日本大震災から5年(CA1865-CA1868)

2016年3月、東日本大震災の発生から5年を迎えました。これまでに行われた被災地の図書館の活動や取組を今後に生かすために、今号では小特集を企画しました。被災地における図書館の事業継続への取組や移動図書館の活動、震災の記録を残す取組、また、被災図書館への支援活動を紹介します。...

CA1871 - 研究文献レビュー:都道府県立図書館論 / 田村俊作

本稿では、都道府県立図書館に関する論考を概観する。公立図書館については、市区町村立の図書館が、市民にとってのあり方が問われてきたのに対し、都道府県立図書館をめぐる議論では、市区町村立図書館との関係の中でその存在がいかに正当化されるのかが問われてきている。長年に渡って予算が削減され、ほとんどが非常に厳しい運営を強いられている点も、近年の論の背景となっている。...

CA1870 - 動向レビュー:ACRL高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」 ―白熱する議論に向けて― / 小田光宏

2015年2月に、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、2000年に制定した「高等教育のための情報リテラシー能力基準(Information Literacy Competency Standards for Higher Education)」(1)(以下、「能力基準」と記す)の改訂版に相当するものとして、「高等教育のための情報リテラシーの枠組み(Framework for Information Literacy for Higher Education)」(2)(以下、「枠組み」と記す)を策定した。本稿は、この「枠組み」の概要を紹介するとともに、特徴となる性格を指摘し、今後の議論の素材とするものである。...

CA1869 - ジャンル・形式用語の動向 ―米国議会図書館の取組みをはじめとして― / 柴田洋子

ジャンル・形式用語は、「ホラー映画」や「探偵小説」「詩」といった、その資料が「何であるか」(what a work is)を表す統制語彙である。その資料の「主題は何か」(what a work is about)を表す件名標目とは異なる用語である。よって,ジャンル・形式用語と件名標目は,同一の資料に付与することもできる。たとえば、観覧車をテーマにした詩集(書籍)であれば、「詩集」というジャンル・形式用語と「観覧車」という主題を表す件名標目が付与されうる。...

CA1868 - 東日本大震災で被害を受けた公共図書館等への支援の動向 / 西村彩枝子

東日本大震災から5年が経とうとしている。この間、被災地の図書館に対して外国からのものも含め、多くの支援が行われたが、今回の震災は被災範囲が広く、被害も甚大で多様であったことから、被災した図書館に対して行われた支援の全貌をつかむことは非常に困難である。本稿では、公共図書館に対してどのような支援が行われたかについてでき得る範囲で概観する。...

CA1867 - 宮城県内の自治体による震災アーカイブの概況 / 眞籠 聖

東日本大震災から5年が経過し、被災した自治体による震災の記録を残す動きが多く見られる。自治体ごとに街の被災状況とその対応を記録誌にまとめ冊子体で発行するという従前の例が多いが、近年、インターネットを通して記録を直接参照できるようにしたデジタルアーカイブが普及したことに伴い、震災の記録をインターネットで公開する「震災デジタルアーカイブ」(以下「震災アーカイブ」という。)を構築する例も見られる。...

CA1866 - 東日本大震災の被災地における移動図書館の役割 / 鎌倉幸子

津波により図書館が壊滅的な被害を受けた岩手県沿岸部で、2011年7月から、筆者が所属していた公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は移動図書館の活動を開始した。町中で復興に向けての大規模な工事が行われ、また仮設住宅が点在する被災地では、小回りの利く移動図書館が本を手にする機会を途切れさせない役割を担えると感じている。また、生活が一変してしまった土地での移動図書館車の巡回は、きめ細やかに利用者が直面している課題を聞き、選書をし、情報を届けることにより利用者の安心につなげることもできる。...

CA1865 - 震災時の図書館における事業継続への取組 ―仙台市図書館の経験から― / 村上佳子

東日本大震災から5年が経ち、仙台市の復興事業もひとつの区切りを迎えている。

 筆者は、震災発生時、地区館である太白図書館に勤務していたが、2012年4月、若林区中央市民センターに異動となり、その後3年間、震災の被害が最も大きかった沿岸部の行政区で、区役所と公民館の職員という立場から、震災復興に向けたまちづくりと社会教育の業務に携わることになった。...

3月 17日

E1777 - 「カレントアウェアネス・ポータル」とは

 国立国会図書館(NDL)のウェブサイト「カレントアウェアネス・ポータル」(CAポータル)は,図書館及び図書館情報学に関する最新情報を提供するウェブサイトです。2006年に運用を開始しました。サイト名は,図書館その他の情報機関が利用者に対して最新情報を定期的に提供するサービス「カレントアウェアネスサービス」に由来しています。

E1778 - 「カレントアウェアネス-R」とは:2015年の記事から

 ブログ記事「カレントアウェアネス-R」(CA-R)は,2006年開設の「カレントアウェアネス・ポータル」(CAポータル)と共に誕生したメディアです。国内外の図書館や関連領域のニュースを簡潔にまとめて届けるブログ形式のニュース速報であり,年末年始を除いて平日は毎日更新しています(2015年には2,342件発信)。本稿では,2015年に発信した記事を振り返りつつ,CA-Rの特徴,業務上の位置づけ,課題について紹介したいと思います。

E1779 - 『カレントアウェアネス-E』とは:2013~2015年の記事から

 本稿では,メールマガジン『カレントアウェアネス-E』(CA-E)の2013年から2015年までの期間に刊行した記事を振り返ります。

E1780 - 『カレントアウェアネス』とは:2011~2015年の記事から

 『カレントアウェアネス』(CA)は,図書館及び図書館情報学における国内外の近年の動向及びトピックスを解説・レビューする情報誌です。1979年8月に国立国会図書館(NDL)職員向けの執務資料として創刊され,1989年6月刊行の118号から日本図書館協会による刊行物としての頒布が始まりました。現在CAは,冊子版刊行と同時にオンライン版をCAポータルに掲載していますが,CAポータルで公開しているのはこの118号以降の記事です。CAの経緯は,創刊300号・30周年記念特別号(2009年6月刊行)にまとめられています。続く301号(2009年9月刊行)では,118号から300号までの記事についての分析を行っています(CA1695参照)。本稿では,2011年から2015年に掲載した130本の記事について簡単に振り返ります。

E1782 - 「カレントアウェアネス-R」からみた2015年のOAの動向

 2015年に発信したブログ記事「カレントアウェアネス-R」(CA-R)において,とりあげた分野としては,デジタルアーカイブ(デジタル化),学術情報流通,オープンアクセス(OA)が多かったようです。そのなかから,本稿では,「カレントアウェアネス・ポータル」(CAポータル)でも着目している,OAの観点から2015年の記事を振り返ってみたいと思います。

E1781 - 図書館及び図書館情報学に関する調査研究とは

 国立国会図書館(NDL)では,図書館及び図書館情報学に関する調査研究(以下調査研究)を調査研究機関等に外部委託して実施しています。その成果を広く図書館界で共有するために,主に報告書を刊行して,都道府県立図書館・政令指定都市立図書館や各国の国立図書館を中心に,国内外の関係機関に提供しています。また,図書館総合展やNDL館内で成果の報告会も実施しており,その普及に努めています。成果の多くは,「カレントアウェアネス・ポータル」(CAポータル)にも,PDFファイルやEPUBファイル,あるいはテキストデータの形式で掲載しています。

3月 3日

E1776 - 東南アジア資料の共有に関する国際ワークショップ<報告>

 2016年2月19日,京都大学東南アジア研究所の主催で国際ワークショップ「東南アジア地域研究情報資源の共有をめざして―いま,ライブラリアンから伝えたいこと―」が開催された。同研究所の設立50周年を記念して開催されたもので,東南アジア地域研究情報,すなわち東南アジアで出版される図書や逐次刊行物等の共有にかかる課題を洗い出し,その解決に向けた方向性を探る,というのが開催の趣旨である。

E1775 - 「HathiTrustとデジタルアーカイブの未来」<報告>

 2016年1月25日,東京大学の伊藤国際学術研究センターで,国際シンポジウム「HathiTrustとデジタルアーカイブの未来」が開催された。HathiTrustは,米国を中心に100以上の大学図書館が参加するリポジトリである。Google によるスキャンデータを含む1,380万冊以上のデジタル化資料を集積し,そのうち540万件ほどはパブリックドメインという,世界でも有数の大規模図書館連合リポジトリとして日本でも関係者筋では注目を集める存在である。2012年12月には,国立国会図書館(NDL)でもHathiTrustに関するシンポジウムが開催されている。

E1774 - 研究成果の計量的指標に関するガイド<文献紹介>

Roemer, Robin Chin.; Borchardt, Rachel. Meaningful metrics: a 21st century librarian’s guide to bibliometrics, altmetrics, and research impact. Association of College and Research Libraries, 2015, 241p, ISBN 978-0-8389-8755-1.

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