アーカイブ - 2016年 4月 - book

4月 28日

E1794 - レンガ棟の新しいサービス~国際子ども図書館リニューアル~

 国立国会図書館国際子ども図書館では,2015年6月末の新館「アーチ棟」竣工後(E1731参照),帝国図書館(1906年建設)時代からの建物である「レンガ棟」の改修を行っている。改修は,アーチ棟に移転した資料室・事務室跡地等の建物内部と,屋根・外壁等の建物外部(2016年6月末頃に終了予定)において行うものである。このうち,建物内部の改修は,それぞれの改修箇所のサービス休止を伴ったが,改修とこれに付随する諸準備(資料移転など)が終了したところから,順次サービスを開始している。2016年2月には,レンガ棟2階に「調べものの部屋」と「児童書ギャラリー」を開室した。また2016年3月にはレンガ棟1階の「子どものへや」と「世界を知るへや」を再開し,3月下旬には同棟3階の「本のミュージアム」と「ホール」で展示を再開した。3月末時点では,建物内部の改修はほぼ終了している。

E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア

E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア

◯はじめに

2015年8月17日にオーストラリア連邦議会を通過した「民法・司法関係法改正法2014」(Civil Law and Justice Legislation Amendment Bill 2014)によって,オーストラリア国立図書館(NLA)への納本対象資料をオンライン資料にも拡大するように改正された著作権法が,2016年2月17日施行された。これまで,NLAでは,無償のオンライン資料を出版者との契約により収集してきたが,改正著作権法の施行に伴い,有償・無償を問わずオンライン資料は全て納本制度に基づき収集できることとなった。2012年に司法省からオンライン資料のオンデマンド収集を主旨とする納本制度の拡大について提言が出されたが,これはその提言の延長にあるものであろう。

E1792 - 研究データ管理のための資金源の長所と短所:米国の事例

E1792 - 研究データ管理のための資金源の長所と短所:米国の事例

 研究データの管理(Research Data Management,以下RDM)は,近年,研究にとって必須なものと認識され,米国のいくつかの研究図書館は,研究者や大学からの要望を受け,これを新しい役割として積極的に担うようになってきている。一方で,この事業のために追加の予算や人員が認められることは稀である。

E1791 - 欧州におけるCRISと機関リポジトリの連携の現状

 研究者総覧や業績データベースなど名称は様々だが,大学・研究機関等では所属研究者のプロフィールや業績をウェブサイトで公開するのが当然になってきている。このように「研究情報」を収集・分析・発信するシステムのことを一般に最新研究情報システム(Current Research Information System:CRIS)と呼ぶ。

E1790 - オランダ大学協会と大手学術出版社とのOAに関する合意

○はじめに
 オランダの14の研究大学で構成されたオランダ大学協会(VSNU)が,複数の学術出版社とオープンアクセス(OA)に関する合意を締結している。オランダでは2013年11月15日に教育・文化・科学省副大臣のデッカー(Sander Dekker)氏が,オランダ国内の学術論文について2019年までに60%,2024年までに100%をOA化するという目標を示した。これを受け,VSNUでは,ビッグディール契約(CA1586参照)の更新の際に,各出版社のジャーナルに投稿・掲載されるオランダ国内学術論文のOA移行に関する合意を盛り込むことを条件として交渉していた。

E1789 - LODチャレンジ2015における「参加型オープンデータ」の推進

 「オープンデータ」と聞くと,「国や地方公共団体等が公開する公共データ」を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。そして,その公共データを使って民間がサービスを作り,地域の課題解決につなげる,というのが多く語られる文脈である(E1709,CA1825参照)。

4月 14日

E1788 - 第12回レファレンス協同データベース事業フォーラム<報告>

 2016年2月18日,第12回レファレンス協同データベース事業(レファ協)フォーラムが国立国会図書館(NDL)関西館で開催された。本フォーラムは,レファ協に関心を持つ人々を対象として,専門家の講演,参加館の実践報告等を通じて事業への認識を深め,あわせて関係者相互の情報交換,交流の場とすることを目的として2004年度から毎年度開催されている。2015年度は事業の本格化から10周年を迎え,「レファ協の10年:これまでとこれから」をテーマに,活動を総括し,今後の展望を語り合う場となった。

 

E1787 - GL17,GreyForum4.1:多様化する灰色文献への取組<報告>

 2015年11月30日から12月2日にかけて,オランダのアムステルダムにおいて,灰色文献の国際会議である第17回灰色文献国際会議(Seventeenth International Conference on Grey Literature:GL17)及びGreyForum4.1が開催された。

E1786 - 「これからのデジタル・アーカイブ」シンポジウム<報告>

 2016年2月9日,東京大学本郷キャンパスにおいて「DNP学術電子コンテンツ研究寄附講座開設記念シンポジウム『これからのデジタル・アーカイブ』」と題するシンポジウムが開催され,大学,学術出版社,システムベンダーなどからデジタル・アーカイブに関わりのある約220名が集う場となった。

E1785 - 著作権者不明等の場合の裁定制度の一部要件緩和について

 他人の著作物を利用する場合,原則,権利者に許諾を得る必要がある。しかし,権利者が誰かそもそも分からない場合や,権利者を特定できてもその連絡先が分からないという場合がある。そのような場合であっても著作物の適法利用を可能とする。それが,著作権者不明等の場合の裁定制度(著作権法第67条)である。本稿では,この裁定制度の概要について説明するとともに,2016年2月に行った同制度における権利者捜索の要件の緩和について紹介する。

E1784 - 近畿病院図書室協議会共同リポジトリ「KINTORE」の構築

 近畿病院図書室協議会(以下病図協)は,2016年1月28日,会員機関の職員の研究成果を無償公開する共同リポジトリ「KINTORE」(キントレ)を公開した。

E1783 - 鯖江市図書館の取組:図書検索アプリ「さばとマップ」など

◯はじめに
鯖江市(福井県)は,人口約7万人弱の小さなまちである。人口が首都圏に一極集中化し,地方の人口が流出傾向にある昨今において,当市では,「オープンデータによるITのまちづくり」を政策の大きな柱として掲げ,「若者が住み続けたくなるまちづくり」を目指している。鯖江市図書館(以下当館)でも市の政策に基づいた事業をいくつか行っており,今回はその中から,株式会社カーリルと共同開発した「さばとマップ」について紹介したい。