アーカイブ - 2016年 6月 - book

6月 30日

E1814 - アーカイブサミット2016<報告>

 2016年6月3日,千代田区立日比谷図書文化館で「アーカイブサミット2016」が文化資源戦略会議により開催された。本稿では,そのなかの昼と夜にそれぞれ開催されたシンポジウムについて報告する。

E1816 - Access to Researchの2年(英国)<文献紹介>

 英国研究情報ネットワーク(RIN)の「研究成果へのアクセス拡大に関するワーキンググループ」が2012年6月に公表した「Finchレポート」では,学術出版社が,公共図書館の利用者に,学術文献への無償でのアクセスを提供するよう求めている。それを受け,英国の出版社団体であるPublishers Licensing Society(PLS)が中心となって,公共図書館にオンラインの学術文献150万件を無償で提供する2年間のパイロットプロジェクト“Access to Research”(A2R)を開始したのは2014年1月のことであった(E1534参照)。

E1815 - ソーシャルメディア・データの保存

 2016年2月,英国の電子情報保存連合(DPC)が,TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアのデータ保存に関するレポート“Preserving Social Media”を公開した。このレポートは,ソーシャルメディアのデータ保存について,その戦略,課題,事例などを解説している。

E1813 - 鹿角市立図書館のオリジナルLINEスタンプ発売について

◯はじめに
 秋田県鹿角(かづの)市は県内最北に位置する人口約3万3,000人の小さな市である。市内には花輪図書館と立山文庫継承十和田図書館の2館があり,そのうち,花輪図書館が,複合施設「鹿角市文化の杜交流館コモッセ」内に移転し,2015年4月16日,リニューアルオープンした。同時に両館の運営主体が鹿角市から指定管理者の株式会社リブネットへ移行したことで,民間事業者による独自サービスや話題性のある様々な企画の提供を行ってきた。

E1812 - ドローンによる学校間での図書配送の実運用テスト

 秋田県仙北市は,角館の武家屋敷や田沢湖など,多くの名所に恵まれ,年間約600万人が訪れる県内屈指の観光拠点である。『解体新書』の図版を描いたことで有名な小田野直武や新潮社を創業した佐藤義亮,また近年は直木賞作家の千葉治平氏や西木正明氏を輩出するなど,重厚な文化と歴史にも恵まれており,2015年8月,温泉資源と医療の連携や国際交流の推進,国有林の民間利用,ドローンの活用などで,地方創生特区・近未来技術実証特区の指定自治体となった。

6月 29日

CA1878 - 研究文献レビュー:日本の公立図書館における経営形態 / 小泉公乃、德安由希、矢野光華、山田瀬奈、小室祐樹

先行する研究文献レビュー(CA1589、CA1714参照)における公立図書館経営の議論は、主として指定管理者制度についての議論が中心となっていた。確かに、現在の公立図書館経営に関する議論の中心は指定管理者制度だが、その多くは制度を導入するか否かの二元論に終始し、議論の発展性が限られてしまっている。そこで本稿では、その目的を公立図書館の経営形態に関する2010年以降に発表された研究文献をレビューし、従来の管理運営形態や組織形態の議論よりも幅広くまとめることとする。...

CA1877 - 動向レビュー:カタール、サウジアラビア、ウズベキスタンの図書館事情 / 山本直樹

筆者は2015年3月に児童書出版事情の調査及びリヤド国際ブックフェア(1)参加のため、出版情報の入手が困難な地域である中東のカタールとサウジアラビア、及び中央アジアのウズベキスタンの3か国を訪問した。ここでは、それぞれの国で訪れた図書館の概要について紹介する(2)。...

CA1876 - 動向レビュー:公立図書館における住民との協働による地域資料サービスの構築 / 相宗大督

1950年制定の図書館法第3条第1項において、郷土資料、地方行政資料の収集が謳われている。しかし、同法成立以降、公立図書館が近代化を進めていくなかで貸出しを軸にした資料提供サービスが主流となり、この分野において「郷土資料」「地方行政資料」という用語の定義自体、はっきりしていたとは言い難い。...

CA1875 - 研究データ共有の国際動向と図書館の役割:RDA第7回総会報告 / 村山泰啓

2016年3月1日から3日までの3日間、RDA(Research Data Alliance: 研究データ同盟)の第7回総会(7th Plenary Meeting)が、一橋講堂(東京都千代田区)において行われた。またこの前日、2月29日には科学技術振興機構(JST)主催のデータシェアリングシンポジウムが同じ場所で開催された(1)。...

CA1874 - 大学図書館における電子書籍PDA実験報告~千葉大学・お茶の水女子大学・横浜国立大学の三大学連携による取組み~ / 山本和雄、杉田茂樹、大山努、森いづみ

本稿は、千葉大学(以下、千葉大)・お茶の水女子大学(以下、お茶大)・横浜国立大学(以下、横国大)の附属図書館が、丸善株式会社(以下、丸善)と共同で行った和書の電子書籍におけるPDA実験(以下、PDA実験)について記す。PDA(Patron-Driven Acquisitions)とは、図書館における選書の一形態であり、図書館側だけで資料を選ぶのではなく、利用者の希望あるいは実際に利用したものを購入する(または購入の検討を行う)ものである(E1310参照)。...

CA1873 - 権利者不明著作物の活用促進について / 星川明江

他人の著作物を利用する場合、原則としてその著作物の権利者に許諾を得る必要がある。しかし、権利者が誰かそもそも分からない場合や、権利者が特定できたとしてもその連絡先が分からないという場合には、権利者と連絡を取ることができず、許諾を得ることはできない。このような著作物は「権利者不明著作物」と呼ばれている。...

CA1872 - 国際図書館資料識別子(ILII) / 宮澤 彰

現在,国際標準化機構第46専門委員会(ISO/TC46)の,識別と記述分科会(SC9)で,ISO 20247 国際図書館資料識別子(International Library Item Identifier: ILII)の標準化が進んでいる。現段階は2016年7月16日締め切りのCD(Committee Draft: 委員会原案)投票(1)にかけられているところである。...

6月 16日

E1811 - 羽入佐和子国立国会図書館新館長インタビュー

 国立国会図書館(NDL)の大滝則忠館長が2016年3月31日付けで退任し,翌4月1日付けで羽入佐和子が第16代の館長に就任した。これまでの経歴やNDLへの印象,これからのNDLや図書館のあり方について羽入新館長にインタビューを行った。

E1810 - インドのオープンアクセス(OA)リポジトリ<文献紹介>

Prerna Singh. Open access repositories in India: Characteristics andfuture potential. IFLA Journal. 2016, 42(1), p. 16-24.

 インドにおけるオープンアクセス(OA)リポジトリについて調査した本文献は,まず,インドにおけるOAの歴史を解説する。その上で,OAリポジトリに関する各種データをもとにインドのOAリポジトリについて分析し,その特徴を明らかにしている。

E1809 - クラウド目録:1つの目録にすべてを集約<文献紹介>

 図書館目録は,ウェブにおける存在感が薄い。当文献は,米国の公共図書館は全体で約1億7,000万人の登録利用者を抱え,全米で読まれている本の約半数を所蔵しているにもかかわらず,検索エンジンで本のタイトルを検索すると,オンライン書店やソーシャル読書サービスのGoodreadsの方が,圧倒的上位に表示されるという現状を指摘する。サービスへのアクセス数を比較すると,Goodreadsは,1か月に2,140万人がアクセスし,米国におけるアクセス数ランキングが67位であるのに対して,WorldCatは,2015年4月のアクセス数がわずか49万人でランキングは3,748位とのことである。

E1808 - がん相談支援センターと図書館との連携ワークショップ<報告>

 2016年1月25日,福岡県立図書館で,九州・沖縄地区図書館&がん相談支援センター連携ワークショップ「いつでも,どこでも,だれでもが,がんの情報を得られる地域づくりをめざして」が開催された。

E1807 - 白百合女子大学「図書館ピアサポーターLiLiA」5年間の軌跡

 「図書館ピアサポーターLiLiA」は,2010年9月,当時の白百合女子大学図書館(以下当館)館長であった酒井三喜教授によって発案され, 2011年4月から本格的な活動を開始した。2015年度末で丸5年を迎えたことを機に,この活動をふりかえり,今後の活動のあり方を探りたい。

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