アーカイブ - 2009年 11月 - car

11月 16日

NDL、2008年度の年報をウェブで公開

国立国会図書館はこのほど、2008(平成20)年度の年報のウェブ上での公開を開始しました。

国立国会図書館年報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/annual/index.html

知財戦略推進事務局、ネット上の著作権侵害コンテンツ対策に関する調査を実施中(日本)

内閣官房の知的財産戦略推進事務局は、2009年11月13日から12月11日にかけて、インターネット上の著作権侵害コンテンツ対策に関する調査を実施します。現在、映画、音楽、ゲーム、アニメ、マンガなど、日本の成長戦略の柱となるコンテンツ産業が、インターネットの発達に伴う著作権侵害により、悪影響を受けているという状況にあります。広く意見を募集し、こうした問題への対応を検討するに当たっての参考とすることが、調査の目的です。調査では、(1) 侵害コンテンツの迅速な削除を容易にする方策について、(2) 権利侵害者の特定を容易にするための方策について、(3) アクセスコントロールの不正な回避を防止するための方策について、などを含め、7つの論点について、意見が募集されています。

インターネット上の著作権侵害コンテンツ対策
に関する調査へのご協力のお願い
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pc/091211/091211tyousa.html

Googleブックス訴訟の修正和解案、日本の作品は対象外に

米国司法省の意見書などを受けて修正が協議されていたGoogleブックスをめぐる訴訟の新たな和解案が、2009年11月13日に、著作者団体やGoogle社らの訴訟当事者からニューヨーク連邦地方裁判所に提出されました。主な修正点は以下の点です。

・対象となる書籍の範囲が縮小され、米国の作品以外で対象となるのは、米国著作権局に登録された作品か、カナダ、英国、オーストラリアの3か国で出版された作品に限定される。これにより、日本の作品のほとんどは対象外となる。

・権利者が名乗り出ない書籍(unclaimed books)からの収益等は受託人が管理し、権利者探しの費用に充当されるか、慈善事業に分配される。版権レジストリの運営費用や他の権利者への支払いに用いられることはない。

・将来に追加できる事業モデルは、プリントオンデマンド、ダウンロード、一般消費者の購読、の3つに限定する。

・他の小売業者にも、一般消費者への販売を認める。

・版権レジストリとの関係でGoogle社には他社と同等以上の条件が適用されるという「最恵待遇」条項を削除する。

・権利者の希望に応じて、クリエイティブコモンズなどのライセンスも認める。

・公共図書館に置かれる閲覧端末の台数を、複数台に増加させることができる。

11月 13日

豊中市立図書館、市民が持つ地域の写真を収集

大阪府にある豊中市立図書館が、市民が持つ地域の情報を記録した写真や資料を収集し、「みんなでつくる地域の百科事典」として公開する事業を始めています。2009年11月1日から1か月間、戦前から1980年代までの地域の写真が募集されており、集められた写真は2010年2月頃に同館のウェブサイト上で公開される予定とのことです。

-わがまちの記憶を記録に-情報や画像を収集・公開する事業を始めます(豊中市立図書館のニュースリリース)
http://www.lib.toyonaka.osaka.jp/information/news.html

-わがまちの記憶を記録に-地域の写真を募集します(豊中市立図書館のニュースリリース)
http://www.lib.toyonaka.osaka.jp/information/news_2.html

ケンブリッジ大学図書館、学生独自の図書コレクションを募集

ケンブリッジ大学図書館では、学生を対象に図書コレクションの賞“Rose Book-Collecting Prize”のエントリーを募集しています。2006年に始められた同賞は今回で4回目を迎えるとのことで、図書のコレクションリストとそれを説明する短いエッセイからなる、知性的で独創的なコレクションが評価の対象となります。大賞に選ばれた学生には500ポンドが贈られ、10年間同館の提携館の無料会員になることができるとのことです。前回大賞に選ばれたのは、機械時代の芸術や構成主義、社会主義などのモダニズム関連のコレクション「出版されたモダニズム(Modernism in print)」を構築した科学史・科学哲学を研究する博士課程の学生です。

Rose Book-Collecting Prize 2009-2010(ケンブリッジ大学図書館のニュースリリース)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news148

Rose Book-Collecting Prize winner 2008-2009(ケンブリッジ大学図書館のニュースリリース)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news103

JEPA、電子書籍の共通フォーマット“ePub”に関する研究会を発足

日本電子出版協会(JEPA)は、2009年11月12日付けのプレスリリースで、電子書籍の共通フォーマット“ePub”の調査研究や普及を目的とした「ePub研究会」を発足すると発表しています。ePubでの縦書き、ルビ、禁則などの日本語処理も推進するとのことです。

日本電子出版協会 ePub研究会をスタート(JEPAのプレスリリース)
http://bizpal.jp/jepa.pr/00005

JEPA、電子書籍規格「ePub」日本語化を推進する研究会を発足(CNET Japan 2009/11/12付けの記事)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20403501,00.htm

米国のデジタルリポジトリ“HathiTrust”によるデジタル図書館

カリフォルニア大学など米国の25大学による共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”が、2009年11月中旬から450万冊の資料を検索・閲覧できる「仮想図書館」を稼動させる予定であると報じられています。当面は著作権が切れた資料が中心で、1年半後には1000万冊程度に拡大する予定とのことです。HathiTrustのサイトには、試行版が掲載されています。

米、世界最大の仮想図書館稼働へ 蔵書数は当初450万冊(2009/11/12付け47NEWSの記事)
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111201000125.html

グーグルから図書館主導に 「仮想図書館」稼働(2009/11/12付けMSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091112/bks0911121012001-n1.htm

「図書館の定義は変わっていく」 書籍電子化の進展で(2009/11/12付けMSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091112/bks0911121015002-n1.htm

米国:HathiTrust、大規模全文検索エンジンを本格稼働へ(2009/10/29付けSTI Updatesの記事)

11月 12日

図書館界のGoogle観は、なぜ、どのように変化してきたのか?(米国)

主に米国の図書館界が、Googleに対し、当初は同じ目標を共有するものと見なしていたが、次第に微妙な亀裂を感じ始め、ついには「同床異夢」であったと認識するようになっていく変化を、「情報」(information)観の相違に着目して分析した論稿が、First Monday誌14巻9号に掲載されています。

Vivienne Waller. The relationship between public libraries and Google: Too much information. First Monday. 2009, 14(9).
http://firstmonday.org/htbin/cgiwrap/bin/ojs/index.php/fm/article/view/2477

文部科学省、平成20年度社会教育調査中間報告を公表

文部科学省が、平成20年度社会教育調査中間報告を公表しています。全国の公共図書館の数は2008年10月時点で3,165館と過去最高となっているほか、2007年度1年間に貸出された資料の総数も過去最高の6億3,187万冊、利用登録者1人あたりの平均貸出冊数は18.6冊で前回2004年度の調査よりも増加しています。

社会教育調査-平成20年度(中間報告)結果の概要
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa02/shakai/kekka/k_detail/1286560.htm

社会教育調査 > 平成20年度(中間報告) > 統計表 > 図書館調査(政府統計の総合窓口)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001023732

OLEプロジェクトの最終報告書が公開

OLE Projectのウェブサイト上に、米国の大学図書館やカナダ国立図書館・文書館(NLA)、オーストラリア国立図書館(LAC)等が参加した、将来の図書館システムについて検討するプロジェクト“Open Library Environment(OLE)”の最終報告書が公表されています。また、インディアナ大学やフロリダコンソーシアムといった米国の大学図書館が、次世代の技術環境を明示する新たなプロジェクト“Kuali-OLE Project”への参加を表明しています。

Final Report on OLE Project
http://oleproject.org/final-report-on-ole-project/

Library of the Year 2009が発表される(日本)

第11回図書館総合展において、NPO法人知的資源イニシアティブが先進的な活動を行っている機関に授与しているLibrary of the Yearの2009年の受賞館が発表されました。審査の結果、最優秀賞は大阪市立中央図書館に贈られました。知識創造型図書館としての活動が評価を受けての受賞となりました。
(選考会場からの速報です。)

Library of the Year 良い図書館を良いと言う
http://www.iri-net.org/loy/

大阪市立中央図書館
http://www.oml.city.osaka.jp/info/10chuo/index.html

参考:
「Library of the year 2009」大賞候補の3機関が発表される
http://current.ndl.go.jp/node/14897

NASA、博物館・図書館の展示用にスペースシャトル関連品を無料提供

米国国立航空宇宙局(NASA)は2010年、長年に渡って実施してきたスペースシャトル事業を終了しますが、人々に宇宙探索の神秘について知ってもらうべく、不要になるスペースシャトルの関連部品や、ヘルメット、グローブ、ブーツといった宇宙飛行士用の装備などを、希望する博物館・図書館に無料(ただし送料・梱包料等は発生)で提供するということになりました。米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、博物館・図書館向けに応募方法等を説明しています。

NASA Invites Museums and Libraries to Apply for Free Space Shuttle Artifacts
http://www.imls.gov/news/2009/110609b.shtm

Welcome to NASA Space Shuttle Program - Historic Artifacts Prescreening
http://gsaxcess.gov/NASAWel.htm

雑誌のデジタル配信実証実験、参加雑誌100誌が決定

2009年11月11日に行われた「雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアム」の総会で、2010年1月に開始予定の雑誌のデジタル配信実証実験に参加する雑誌が決定したと発表されています。想定されていた30誌の3倍以上となる100誌が参加するとのことで、モニターの募集に対しても定員1,500人のところに3,600人以上からの応募があるようです。

電子雑誌実証実験に定員の倍を超す応募,参加雑誌も100誌に拡大(ITpro 2009/11/11付けの記事)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091111/340407/

雑誌デジタル配信 モニター大募集(日本雑誌協会)
https://jmpa.modd.com/

文部科学省「子どもの読書応援プロジェクト」等も「事業仕分け」の対象に

各省庁が平成22年度予算の概算要求に挙げた事業について、その必要性を洗い出す「事業仕分け」を、内閣府に設置された行政刷新会議ワーキンググループが行っているところですが、図書館・情報に関係する事業として、文部科学省の「子どもの読書応援プロジェクト」「子どもゆめ基金」「学校ICT活用推進事業」などが、その対象に含まれています。行政刷新会議ワーキンググループのウェブサイトで、これらの事業概要とその必要性に係る論点を説明した資料が公開されています。

「子どもの読書応援プロジェクト」「子どもゆめ基金」の施策・事業シート(概要説明書)を含む「午前の部(8)」
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov11-am-shiryo/08.pdf
同、論点等説明シート(予算担当部局用)を含む「午前の部(9)」
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov11-am-shiryo/09.pdf

「学校ICT活用推進事業」の施策・事業シート(概要説明書)を含む「午後の部(13)」
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov11-pm-shiryo/13.pdf
同、上記の続きと、論点等説明シート(予算担当部局用)を含む「午後の部(14)」

11月 11日

書架を取り去り、すべてデジタルに移行した学校図書館が注目を集める(米国)

米国マサチューセッツ州の私立寮制高校、Cushing Academyが、図書館から書架を取り去り、すべて電子書籍やデータベースに移行させるリニューアルを行い、注目を集めています。かつて同館には2万冊の蔵書がありましたが、リニューアルに伴い数多くの電子書籍を、PCや、68台の貸し出し用Kindleで提供するようになったとのことです。かつて貸出カウンターがあったところにはカフェができ、書架があったところには居心地の良い椅子やテレビが置かれました。生徒の受けとめ方はさまざまなようで、このニュースを紹介したラジオ局のインタビューに対し、米国図書館協会(ALA)のCamila Alire会長は「図書館がデジタル化の波に乗ることは重要だが、紙の書籍のページをめくることで学ぶ生徒もいるはずで、Cushing Academyはやり過ぎなのでは?」と疑問を呈しています。

Digital School Library Leaves Book Stacks Behind : NPR
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=120097876

November 10, 2009付けLISNewsの記事

2008年の米国の公共図書館におけるインターネットサービス状況の分析-経済危機の影響はいかに?

全米の公共図書館における、コンピュータやインターネットへのアクセス状況を調査した報告書“Libraries Connect Communities”の2008-2009年版をもとに、過去の調査と比較して、2008年の状況を分析した論稿が、First Monday誌14巻11号に掲載されています。

・図書館の開館時間が平均して減っており、特に貧困地区や郊外の図書館は大きく減っている。
・端末台数はおおむね2002年と同じだが、利用要求は増え続けている。
・利用者の要求に見合う台数のワークステーションがあると答えた図書館はわずか18.9%。
・利用者の要求に見合うインターネット接続スピードが常に出ていると答えた図書館は39.9%。ただし郊外の図書館は28.6%、貧困地区の図書館は25.1%とさらに悪い数値が出ている。
・94.1%の図書館が1人当たりの端末利用時間を定めており、その多くが1時間未満である。

といったデータをもとに、求職等のため図書館の端末を利用しに訪れる利用者が記録的な数になっているにも関わらず、十分なサービスが提供できていないことなどを指摘しています。

セントジョンズ郡図書館、延滞の罰金を使って食品を収集

米国フロリダ州セントジョンズ郡図書館では、2009年11月16日から約1か月間、延滞の罰金で食品を収集する企画“Food for Fines”を行うと発表しています。利用者が持参する腐敗しないよう密閉された缶詰などの食品1品と、図書館が得た罰金のうちの1ドルとを交換して収集するようです。集められた食品はセントジョンズ郡のフードバンクに送られ、必要な人々に供与される予定です。初めての試みとなった2008年には8,000品が集まったとのことです。

FOOD FOR FINES - November 16 - December 18
http://www.sjcpls.org/content/food-fines-november-16-december-18

イラン国立図書館とジンバブエ国立公文書館が提携

イラン国立図書館とジンバブエ国立公文書館が文化的連携を強化することで合意したと報じられています。両館が署名した覚書には、図書や雑誌、その他の情報資源を交換し、コレクションの拡大と資料の保存を図って業績を共有する旨が記されているとのことです。

National libraries of Iran and Zimbabwe sign MOU(Tehran Times 2009/11/8付けの記事)
http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=207467

“Kindle for PC”ベータ版がリリース

米国のAmazon.com社が2009年11月、同社が提供する電子書籍をパソコン上で読むための無料ソフト“Kindle for PC”のベータ版をリリースしました。現在はWindows PC用ですが、今後、Macintosh用もリリースされるとのことです。

Kindle for PC
http://www.amazon.com/gp/feature.html/ref=kcp_pc_mkt_lnd?docId=1000426311

Amazon、「Kindle for PC」提供開始 - ITmedia エンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0911/11/news022.html

コロラド州オーロラ市、4つの図書館の閉館が住民投票で決定

米国コロラド州オーロラ市では、2009年11月3日に行われた住民投票により、図書館への資金供給のための増税案が反対多数で否決され、市内4つの図書館が2010年に閉館になるとのことです。

Voters reject library funding plan(Aurora Sentinel 2009/11/4付けの記事)
http://www.aurorasentinel.com/articles/2009/11/04/news/doc4af11c4ba8928454029897.txt

Voters Decided To Close 4 Libraries(DenverChannel.com 2009/11/4付けの記事)
http://www.thedenverchannel.com/news/21520262/detail.html

Aurora Public Library General Improvement District Ballot Issue 4A Election Results(The Denver Post)

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