アーカイブ - 2009年 4月 - car

4月 30日

人文科学のテキスト符号化イニシアチブ(TEI)の符号化・交換ガイドラインを図書館はどう使うべきか?

人文科学のテキストの符号化(encoding)・交換(interchange)のための標準を定めるイニシアチブ“Text Encoding Initiative(TEI)”が2007年11月に定めたテキストのマークアップ方法等のガイドライン“P5”を、図書館、特に大規模デジタル化プロジェクトなどでどのように使えばよいのかを勧告する“TEI Text Encoding in Libraries: Guidelines for Best Encoding Practices”のドラフト版が、TEI図書館・電子図書館連合特別関心グループから発表されています。

DRAFT: TEI Text Encoding in Libraries: Guidelines for Best Encoding Practices
http://www-personal.umich.edu/~kshawkin/teiinlibraries/

TEI: P5 Guidelines
http://www.tei-c.org/Guidelines/P5/

UVa Library Etext Center: Japanese Text Initiative
http://etext.lib.virginia.edu/japanese/index.euc.html

総務省、利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会(第1回会合)を開催

総務省が2009年4月9日、利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会(第1回会合)を開催しました。今回の会合では、利用者視点を踏まえたICTサービスに関する諸問題(インターネット地図情報サービス(Googleストリートビュー等)、違法音楽配信、ライフログ活用サービスなど)、個人情報保護ガイドラインの見直しなどが議題にあがっています。同省ウェブサイトで資料が公開されています。

総務省|利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会 |利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会(第1回会合)
http://www.soumu.go.jp/menu_sosiki/kenkyu/11454_2.html

参考:
ユーザの行動履歴記録「ライフログ」の扱いに関する総務省、経済産業省の検討状況紹介記事
http://current.ndl.go.jp/node/12223

LCのIT戦略についての報告書(米国)

米国議会図書館(LC)のIT戦略について、LCの監察官(Inspector General)が2009年4月29日の下院の議院運営委員会の公聴会で報告を行っています。監察官による報告書がウェブ上に掲載されています。

Library Of Congress Needs IT Strategy (April 29, 2009付けNational Journal Onlineの記事)
http://techdailydose.nationaljournal.com/2009/04/library-of-congress-needs-it-s.php

PEERプロジェクト、リポジトリへの原稿デポジットの手続きと利用ログのハーベスティングに関する報告書ドラフト版を刊行

出版社、図書館、研究コミュニティの協同による、欧州における研究成果の出版・生態系を評価するPEERプロジェクトが2009年3月31日、リポジトリへの原稿デポジットの手続きと利用ログのハーベスティングに関する報告書ドラフト版を刊行しました。これは、各々のワークフローのベストプラクティスを確立することを目的として、複数の出版社との交渉を行った成果だとされています。

D2.1 Draft report on the provision of usage data and manuscript deposit procedures for publishers and repository managers - PEER
http://www.peerproject.eu/fileadmin/media/reports/PEER__D2.1.pdf

英国の歴代“Children's Laureate”5名が選んだ、偉大なる児童書35作品

英国の歴代“Children's Laureate”(Poet Laureate(桂冠詩人)に倣い、優れた児童書作家・挿絵画家に与えられる賞。1999年から隔年で選定)5名が選んだ、偉大なる児童書35作品が発表されています。これは、Children's Laureateの開始から10周年を記念して行われたもので、5名が7作品ずつ選定しています。1838年刊行の『オリバー・ツイスト』など、古典と呼ばれ得る作品が多く選ばれているのが特徴として挙げられています。

Children's laureates choose their classics | theBookseller.com
http://www.thebookseller.com/news/83723-childrens-laureates-choose-their-classics.html

鹿児島県立図書館の「自ら本に手を伸ばす子ども」育成事業

鹿児島県立図書館は、平成19年度から3カ年計画で、「自ら本に手を伸ばす子ども」育成事業を展開しています。

子どもたちの発達段階に応じた「読み聞かせ」等の読書指導技能のスキルアップを図る研修会を開催しています。

「自ら本に手を伸ばす子ども」育成事業について
http://www.pref.kagoshima.jp/kentosho/kodomo/mizukarahon.html

佐賀県立図書館、新型インフルエンザ発生時の臨時休館の可能性を通知

新型インフルエンザの流行を受け、佐賀県立図書館は県の対策の紹介とともに、万が一の際には感染予防及びまん延防止のために臨時休館する可能性があることを通知しています。

佐賀県の新型インフルエンザの対応について - 佐賀県立図書館
http://www.pref.saga.lg.jp/kentosyo/pig.html

このほか、図書館ウェブサイトトップページからの、パスファインダーや資料・情報源リストへの案内(福井県立図書館、青森県立図書館、鳥取県立図書館。ただし後2者は鳥インフルエンザ流行時に作成されたもの。)、県知事による呼びかけの紹介(三重県立図書館)など、関連する情報の提供を行う図書館も出てきています。

パスファインダーNo.25 新型インフルエンザについての情報 - 福井県立図書館
http://www.library.pref.fukui.jp/reference/pathfinder/pathfinder25.pdf
「新型インフルエンザ」 に関するweb資料紹介 - 青森県立図書館
http://www.plib.net.pref.aomori.jp/top/info/2008/infuru.html
新型インフルエンザから身を守る!(資料リスト) - 鳥取県立図書館

SPARCとACRL、SCOAP3に関するQ&Aを作成

高エネルギー物理学分野のコアジャーナルの予約購読にかかっていた費用を転用してオープンアクセス化することを目ざす、研究助成機関・研究図書館によるコンソーシアム“SCOAP3”に関するQ&Aを米国大学・研究図書館協会(ACRL)とSPARCが共同で作成し、公開しています。このモデルの周知や評価に役立てることを目的としており、「ビジネスモデルは?」「このモデルを図書館が支持することの意義は?」「SCOAP3を支持するために自図書館ができることは何か?」といった19の疑問に対する回答がまとめられています。

SPARC and ACRL release new SCOAP3 FAQ - More libraries commit to innovative new proposal with answers to key questions
http://www.arl.org/sparc/media/09-0428.shtml

SCOAP3 – Frequently Asked Questions and Answers
http://www.arl.org/sparc/publications/papers/scoap3_09april.shtml

参考:
E812(No.132)高エネルギー物理学は再び学術情報流通に革新をもたらすか?

福井県立図書館、「「福井県地域共同リポジトリ」への参加について」を発表

福井大学附属図書館が運営する福井県地域共同リポジトリ(CRFukui)に参加した福井県立図書館が、「「福井県地域共同リポジトリ」への参加について」で、その趣旨等を発表しています。

福井県立図書館の貴重資料データベースを世界に向けて発信!
「福井県地域共同リポジトリ」への参加について
http://www.library.pref.fukui.jp/guide/crfukui.html

福井県地域共同リポジトリ(CRFukui)
http://crf.flib.u-fukui.ac.jp/

参考:
公共図書館に機関リポジトリ
http://current.ndl.go.jp/node/4276

電子書籍をオンデマンドで印刷・製本・販売する“Espresso Book Machine”、英国でも話題に

Open Content Alliance(OCA)がデジタル化した電子書籍や、オンデマンド出版の大手Lightning Source社の電子書籍をオンデマンドで印刷・製本・販売する、米国On Demand Books社の機器“Espresso Book Machine(EBM)”が英国に上陸し話題になっているようです。導入したBlackwell社が、プレスリリースのページで各紙・誌の報道を紹介しています。

なお、このEBMを利用したオンデマンド印刷・販売に、米国の大手出版社10数社が試験的に参加する旨、Lightning Source社が4月16日に発表しています。

'ATM for book' launches 24 April
Blackwell Revolutionises Reading with Print-On-Demand Book Machine
http://bookshop.blackwell.co.uk/jsp/editorial/browse/espresso.jsp
(各紙・誌のニュースのほか、動画へのリンクも張られています。)

Googleブック検索和解案への回答期限が9月4日まで延長

Googleブック検索和解案への回答期限が、米国連邦裁判所の決定により、2009年5月5日から9月4日に4か月延長することになったということです。

Extending notice on the Google Book Search settlement
- Google Pulic Policy Blog 2009/4/27付けの記事
(4/28のUpdateとして、裁判所の決定を掲載)
http://googlepublicpolicy.blogspot.com/2009/04/extending-notice-on-google-book-search.html

「インフルエンザ」をGoogleで検索する人の数から、インフルエンザの流行を推測

Google社が開設している社会貢献部門“Google.org”では、Google検索で「インフルエンザ」が検索される回数と、実際のインフルエンザとの流行との間に高い相関関係があることに注目し、米国各州におけるインフルエンザの流行を、従来のシステムよりも2週間早く予測する試み“Google Flu Trends”を行っています。このほど、同プロジェクトの一環として、豚インフルエンザ(swine influenza)の発生源とされるメキシコでの流行を予測する“Experimental Flu Trends for Mexico”が開設されました。

Experimental Flu Trends for Mexico - Google.org
http://www.google.org/flutrends/intl/en_mx/index.html

Explore flu trends across the U.S.
http://www.google.org/flutrends/
Google Flu Trends | How does this work?
http://www.google.org/about/flutrends/how.html
(※従来から開設されていた米国におけるインフルエンザの流行予測サイトとその解説)

4月 28日

豚インフルエンザのためメキシコシティとその近郊の図書館等、閉鎖中

豚インフルエンザ(swine influenza,swine flu)が流行しているメキシコでは、首都メキシコシティとその近郊の図書館、美術館、劇場、映画館などが4月24日から当面、閉鎖されているようです。

Museos, teatros, bibliotecas y cines cierran en México por la gripe porcina - Prodigy / MSN Noticias - Fotogalerías - Noticias
http://noticias.prodigy.msn.com/Fotogalerias/brote_influenza.aspx?cp-documentid=19287637

ホワイトハウスのウェブサイトの評価は「C+」(米国)

National Journal誌(web版)に、オバマ政権となって以降のホワイトハウスのウェブサイトの評価についての記事が掲載されています。ホワイトハウスのサイト“whitehouse.gov” と政府の景気対策に関するサイト“recovery.gov”について、5人の専門家が評価を行っています。ホワイトハウスのサイトについては、前政権時代よりは改善されたものの一方通行なところがあり、コメントの受付などにより、もっとオープンなものにすることを提案する意見が多かったとしています。

White House Gets Low Marks Online(NationalJournal.comのApril 27, 2009付けの記事)
http://www.nationaljournal.com/njonline/no_20090424_3204.php

Google, ブック検索の和解案の「通知期間」を60日間延長へ

2009年4月27日、Googleは、同社の「ブック検索(Book Search)」に関する和解案について、当初2009年5月5日までとされていた作家等への「通知期間」の60日間延長を裁判所に申請したと発表しました。申請が認められれば、和解に参加しない場合のGoogleへの通知の期限も延長されることとなる見通しです。

Extending notice on the Google Book Search settlement
http://googlepublicpolicy.blogspot.com/2009/04/extending-notice-on-google-book-search.html

JLA、知的財産推進計画2008の見直しに対しての意見書を公表

日本図書館協会(JLA)が、「知的財産推進計画2008」の見直しに関する意見募集に対して提出した意見書を公開しています。

「知的財産推進計画2008」の見直しに関する意見
インターネット上のコンテンツに係る利用促進ならびに違法状態解消に必要な法整備
http://www.jla.or.jp/kenkai/20090325.pdf

参考:
知的財産戦略本部、「知的財産推進計画2008」の見直しに関する意見を募集
http://current.ndl.go.jp/node/12147

千代田区、(仮称)日比谷図書館・文化ミュージアムの構想を発表

東京都千代田区は、2009年7月に移管される都立日比谷図書館について、改修工事を行い、2011年に「(仮称)日比谷図書館・文化ミュージアム」としてリニューアルオープンさせる構想を発表しています。

都立日比谷図書館が千代田区に移管されます。-(仮称)日比谷図書館・文化ミュージアム 基本構想へのご意見の募集-
http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00104/d0010436.html

参考:
東京都立日比谷図書館、2009年7月に千代田区に移管
http://current.ndl.go.jp/node/9072

Wikipediaに対する学術コミュニティの評価は?-PLoSとWikimedia財団が意識調査を実施

PLoS(Public Library of Science)とWikimedia財団が協同で、PLoS読者を中心とする学術コミュニティに対し、Wikipediaへの評価などに関する意識調査を行った結果が発表されています。回答者の多くは、オープンアクセスコミュニティにかかわりのある研究者等となっていますが、以下のような結果が出ています。

・58.98%が「かなり」、32.19%が「ある程度」Wikipediaを好意的に評価している。
・28.69%の研究者が「かなり」、59.04%が「ときどき」、仕事の上でWikipediaを利用している。余暇で利用している人の比率はさらに多い。
・91.51%がWikipediaからもっと、オープンアクセス文献にリンクされるべき、と考えている。その逆のリンクをもっと増やすべきとしたのは71.03%。
・67.93%が「大規模に」、24.73%が「限定したやり方で」研究者はもっとWikipediaに貢献すべきと考えている。

Scholarly community gives feedback regarding Wikipedia - Wikimedia blog

Amazon、iPhone向け電子書籍リーダーなどを手がける企業を買収

米国のAmazon.com社は、iPhoneやPC向けの無料電子書籍リーダーを手がけるLexcycle社を買収したということです。Lexcycle社の公式ブログで発表されています。

Lexcycle has been acquired by Amazon.com!
- Lexcycle社のブログ 2009/4/27付けの記事
http://www.lexcycle.com/lexcycle_acquired_by_amazon

Amazon、iPhone向け電子ブックリーダーのLexcycleを買収
- ITmedia News 2009/4/28付けの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/28/news027.html

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