アーカイブ - 2009年 - car

12月 18日

ウェブサイトと連動した人類学の単行書(米国)

米国のフォーダム大学出版会がこのほど出版した人類学の単行書“Dangerous Citizens: The Greek Left and the Terror of the State”が、ウェブと連動してテーマの理解を深める取組を行っています。ウェブサイトには、単行書に掲載しきれなかった画像、テキスト、年表といったデータが公開されており、これらを見ることによって、読者は本の内容をより深く理解できるようになります。今後、双方向型の地図もウェブサイトに掲載されるということです。

Columbia Univ. Launches Interactive Anthropology Monograph
- AAA blog 2009/12/17付けの記事
http://blog.aaanet.org/2009/12/17/columbia-univ-launches-interactive-anthropology-monograph/

米ソニー、The Wall Street Journal紙などを電子書籍端末で提供へ

米ソニー社は、米国の大手メディア会社ニューズ・コーポレーションと提携し、New York Post紙や傘下のダウ・ジョーンズ・アンド・カンパニーのThe Wall Street Journal紙などのデジタル版を電子書籍端末“Reader”で提供すると発表しています。

ソニー、WSJなど米新聞を電子書籍端末で有料配信(The Wall Street Journal日本版 2009/12/18付けの記事)
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_14041

オーストラリア国立図書館の新聞デジタル化事業、100万ページを突破

オーストラリア国立図書館(NLA)が取り組んでいる新聞デジタル化事業が、100万ページデジタル化の節目を迎えました。含まれる記事数は1,000万に上るということです。

One Million Newspaper Pages Now Online(December eNEWS)
http://email.synergymail.com.au/t/ViewEmailArchive/r/9A3F41E2663C0299/C67FD2F38AC4859C/

参考:
オーストラリア国立図書館、主要新聞のデジタル化へ
http://current.ndl.go.jp/node/5464

OCLC、「研究評価プロセスにおける研究図書館の役割」に関する報告書を刊行

OCLCが、研究評価プロセスにおける研究図書館の役割を分析し、研究図書館の新たな役割の検討に役立てることを目的とした報告書“A Comparative Review of Research Assessment Regimes in Five Countries and the Role of Libraries in the Research Assessment Process”を刊行しました。この報告書では、英国、アイルランド、オランダ、デンマーク、オーストラリアの5か国の高等教育機関における研究図書館の比較研究を行っています。2010年の1月にはこの報告書の概要に、レコメンデーションを追加したものが発表されるということです。

New Report, "A Comparative Review of Research Assessment Regimes in Five Countries and the Role of Libraries in the Research Assessment Process"
(プレスリリース)
http://www.oclc.org/research/news/2009-12-17.htm

コロンビア大学図書館、HathiTrustへの参加を発表

米国コロンビア大学図書館が、共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”への参加を発表しています。GoogleやMicrosoft、Internet Archiveとの提携でデジタル化したパブリックドメインの資料を提供するようです。同館の参加により、参加館の合計は26館となっています。

Columbia University Libraries Joins HathiTrust(コロンビア大学図書館のニュースリリース)
http://www.columbia.edu/cu/lweb/news/libraries/2009/20091216.hathi.html

HathiTrust
http://www.hathitrust.org/

12月 17日

デンバー公共図書館、貸出禁止となる罰金滞納額を引き下げ

米国コロラド州デンバー公共図書館では、2010年1月から利用者に対して貸出禁止措置を講じる罰金滞納額を10ドルから5ドルに引き下げるとThe Denver Post紙が報じています。罰金の未払い額は合計で480万ドルに達していると伝えられていますが、今回の規則変更の目的は資料の延滞を減らし他の利用者に利用する機会を与えることだとのことです。なお、支払われた罰金は図書館ではなく、市の公庫に入れられるようです。

Denver Public Library lowers limit on unpaid fines before it stops lending materials(The Denver Post 2009/12/15付けの記事)
http://www.denverpost.com/news/ci_13998615

Fine and Fee Schedule(デンバー公共図書館の罰金に関する規則)
http://denverlibrary.org/card/fines.html

米国の公共図書館でのゲームソフト貸出の現状

School Library Journalに、米国コロラド州の公共図書館でのゲームソフトの貸出の現状についての記事が掲載されています。ソフトは「Wii」「Xbox 360」「PlayStation 2」の3機種向けのものが多いこと、盗難よりも磨耗やキズなどによる問題の方が大きいこと、大きな図書館は業者から購入しているのに対し、小さな図書館では中古品を買ったり寄贈を受けたりしていること、などが紹介されています。

A Look at Public Library Video Game Collections(2009/12/16付けSchool Library Journalの記事)
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6711444.html

参考:
2009年の全米「図書館でゲームをする日」が終了
http://current.ndl.go.jp/node/15332

米国の児童・生徒が実際に読んだ本のランキング

学校における学習支援など行っている米国のRenaissance Learningが、米国の児童・生徒(1年生-12年生)がどんな本を読んでいるかを学年別などのランキング形式にまとめたレポートの2010年版(2008-2009年の調査)を公表しています。調査は“Accelerated Reader” (AR)というシステムを使い集計されたものとのことです。ARは、コンピュータ上のクイズで読後理解などをチェックし、正解するとポイントがたまるというもので、全米の6万校以上で採用され、今回の調査では460万人の児童・生徒が調査対象となっているとのことです。これにより、「よく売れた本」や「大人が薦める本」などではなく、「実際に読まれている本」が分かるとのことです。

What Books Are Students in Grades 1–12 Reading?(Renaissance Learning)
http://www.renlearn.com/whatkidsarereading/

What Kids Are Reading(報告書)
http://doc.renlearn.com/KMNet/R004101202GH426A.pdf

セントジョンズ大学の東方キリスト教写本の目録作成プロジェクトに34万ドル

米国セントジョンズ大学は、同大学のヒル博物館・写本図書館が行っている中東およびエチオピアの東方キリスト教に関するデジタル化写本15,000件の目録作成プロジェクトに対して、アンドリュー・メロン財団から343,000ドルを授与されたと発表しています。

Andrew W. Mellon Foundation awards $343,000 grant to HMML(セントジョンズ大学)
http://www.csbsju.edu/news/2009/12/sju/mellon.htm

カーネギー図書館、4分館の閉館を1年間延期

米国ピッツバーグ市カーネギー図書館の評議会が、市内にある4つの分館の閉館を1年間延期することを決定したようです。150万ドルの不足が発生していますが、市などからの助成のほか、定年退職に伴う人員削減や罰金の値上げなどにより補填するとのことです。

Carnegie Library of Pittsburgh Backs Off Branch Closing Plan(Library Journal 2009/12/15付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6711759.html

4 library branches in city win reprieve(Pittsburgh Post-Gazette 2009/12/15付けの記事)
http://www.post-gazette.com/pg/09349/1021039-53.stm

スペインにおける機関リポジトリ整備の現状は?

“Information Research 14(4)”に、スペインの機関リポジトリの現状調査研究報告が掲載されています。スペインの状況に関する詳細な調査研究はこの論稿が初めてだということです。

Melero, Remedios. The situation of open access institutional repositories in Spain: 2009 report. Information Research. 2009, 14(4).
http://informationr.net/ir/14-4/paper415.html

BLのビジネス・知財センター、起業などに役立つウェブリソースを集めるWikiを開始

英国図書館(BL)のビジネス・知財センター(BIPC:Business&IP Center)が2009年11月末から、これから起業したり、ビジネスを拡大しようという人たちに役立つウェブリソースを集めるWiki“Business Essentials on the Web (beta service)”をスタートさせました。このWikiコミュニティには、ガイドラインを遵守する限り、誰でも参加することができ、リストを編集したり、新しいリストを追加したりすることができます。

Business Essentials on the Web (beta service)
http://bl-business-essentials.wikispaces.com/

BIPCのニュースリリース
http://www.bl.uk/bipc/news/wiki.html

British Library’s Business and IP Centre Offering Web Resource Wiki (Beta)
- Resource Shlelf 2009/12/16付けの記事

沼津市のイトーヨーカドー子ども図書館、市が継承して再開へ

2009年9月に閉館となった静岡県沼津市のイトーヨーカドー子ども図書館が、市の子育て支援施設に移設して再開されることになったそうです。2010年1月をめどに、沼津駅近くの子育て支援施設内に「子ども図書室」として開設されるとのことです。司書については配置を見送り、センター職員とボランティアで対応するとのことです。

閉館の子ども図書館、沼津市が継承へ 支援施設に(2009/12/17付け静岡新聞の記事)
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20091217000000000011.htm

参考:
E997 - イトーヨーカドー子ども図書館,各地で再開へ向けた動き
http://current.ndl.go.jp/e997

ロチェスター大学、オープンソースの機関リポジトリ用システム“IR Plus”のver.1.0を公開

米国ロチェスター大学はオープンソースの機関リポジトリ用ソフトウェアの開発“IR Plus”に取り組んできましたが、このほどその生産バージョンとなる、ver.1.0が公開されました。「リポジトリ統計」「履歴書や業績を掲載する研究者ページ」「オンラインの研究空間」「エンバーゴの設定」といった特徴があります。

University of Rochester Releases IR+ Institutional Repository System
https://mx2.arl.org/Lists/SPARC-OAForum/Message/5304.html

IR Plus
http://code.google.com/p/irplus/

12月 16日

【イベント】日本ペンクラブ・追手門学院共催セミナー「デジタル環境下における文学と図書館」(2010年1月・大阪)

2010年1月24日に、日本ペンクラブと学校法人追手門学院の共催によるセミナー「デジタル環境下における文学と図書館」が、大阪市の追手門学院大阪城スクエアで開催されます。日本ペンクラブ理事の吉岡忍氏、国立国会図書館関西館長の中井万知子氏の講演と、両氏を交えた4名による討論「デジタル環境下における文学と図書館」が実施されるとのことです。

日本ペンクラブ・追手門学院共催セミナー「デジタル環境下における文学と図書館」(日本ペンクラブからのご案内)
http://www.japanpen.or.jp/news/guide/post_202.html

デジタル環境下における文学と図書館 (追手門学院大阪城スクエア 講座・講演会)
http://www.otemon-osakajo.jp/usr/index.php?c=course_view&pk=1259308027

QRコードを使った携帯電話向け図書館サービス(米国)

米国カリフォルニア州コントラコスタ郡の図書館で、QRコード(2次元バーコード)を使った携帯電話向けサービスが開始されるとのことです。図書館資料やポスター等に付けられたQRコードを利用者が携帯電話で読み取ると、図書館のウェブサイトにつながり、(1)書評なども含む資料の詳細情報、(2)図書館の利用案内ページ、(3)自分のアカウント管理、ができるようになるとのことです。イノベーションに対する6万ドルの助成金を得て実施されるとのことです。

Library Wins Innovation Grant to Develop “Snap & Go” Mobile Technology
http://ccclib.org/press_releases/snap.html

J-GLOBAL、収録範囲拡大などのバージョンアップ

科学技術振興機構(JST)の運営する「J-GLOBAL」(科学技術総合リンクセンター)が、2009年12月15日よりバージョンアップされ、「試行版(β版1.1)」として公開されています。文献・特許コンテンツが1993年まで遡及登載されるとともに、画面表示の改善、特許情報における引用情報表示の改善等が実施されたとのことです。

J-GLOBALをβ1.1へバージョンアップします - 2009.12.9-
http://jglobal.jst.go.jp/footer.php?page=announce%2f091215.php&osi=091215

J-GLOBAL- トップ
http://jglobal.jst.go.jp/?d=0

日本図書館協会、著作権法施行令改正や事業仕分け等に関する意見を公表

日本図書館協会のウェブサイトに、著作権法施行令等の改正についての意見、読書支援関連の事業仕分けについての意見、「図書館の設置及び運営上望ましい基準」策定についての意見が掲載されています。著作権法施行令等に関しては、専門図書館協議会もその意見を公表しています。

●日本図書館協会
「著作権法施行令の一部を改正する政令案」への意見
http://www.jla.or.jp/kenkai/20091211a.html

「著作権法施行規則の一部を改正する省令案」への意見
http://www.jla.or.jp/kenkai/20091211b.html

「図書館の設置及び運営上望ましい基準」策定についての意見
http://www.jla.or.jp/kenkai/20091211c.html

IFLA、「立法府図書館(legislative library)のためのガイドライン」第2版を刊行

国際図書館連名(IFLA)が、『立法府図書館(legislative library)のためのガイドライン』の第2版を刊行しました。第1版は1993年に出版されましたが、その間のITの進展などを踏まえ、大幅に内容を見直したということです。

NEW IFLA Publication: Guidelines for Legislative Libraries
http://www.ifla.org/en/news/new-ifla-publication-guidelines-for-legislative-libraries

JISC、リポジトリ整備とその関連事業を支援する3年のプログラムを総括する報告書を発表

英国情報システム合同委員会(JISC)が、デジタルリポジトリの整備とその関連事業を支援するために、幅広いイニシアティブに対して資金援助を行うというプログラム“Repositories and Preservation Programme”の取組を総括する報告書を公表しました。このプログラムは2006年4月から2009年3月までの3年間に渡り、1,400万ポンド(約20億円)をかけ、実施されてきたものです。

Dalton, Pete and Conyers, Angela (2009) JISC Repositories and Preservation Programme: Final Evaluation report. Project Report. UNSPECIFIED.
http://ie-repository.jisc.ac.uk/435/

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