アーカイブ - 2020年 3月 23日 - car

カナダ保存研究所、文化財のカビ予防・除去に関するガイドラインの改訂版を公開

2020年3月13日、カナダ保存研究所(Canadian Conservation Institute;CCI)は、文化財のカビ予防・除去に関するガイドライン“Mould Prevention and Collection Recovery: Guidelines for Heritage Collections”の公開を発表しました。

同ガイドラインの初版は2004年の刊行であり、今回公開された版は改訂版となります。カビについての一般情報のほか、図書館・アーカイブ・ミュージアムの所蔵品におけるカビ成長防止、所蔵品からのカビ除去、カビによる健康被害防止のための個人用保護具等に関する情報がまとめられています。

@cci.conservation(facebook, 2020/3/13)
https://www.facebook.com/cci.conservation/posts/3920490831324601

京都大学貴重資料デジタルアーカイブでアジア関係の絵葉書コレクション1,848点が公開

2020年3月19日、京都大学図書館機構は、アジア関係の絵葉書コレクションの画像を京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開したことを発表しました。

京都大学東南アジア地域研究研究所政治経済共生研究部門(貴志俊彦教授)が中心となり、2004年以降収集が行われてきたアジア関係の絵葉書のうち、同大学附属図書館に寄贈された1,848点の画像が、コレクション「絵葉書からみるアジア」として公開されています。

収集された絵葉書は、「日本」「中国」「中国(蒙古)」「中国(満洲)」「香港」「台湾」「朝鮮半島」「東南アジア」「ソ連/ロシア」「樺太/サハリン」「太平洋」といった広範な地域に及んでいるとあります。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 附属図書館へ寄贈された「絵葉書からみるアジア」1848点を公開しました(京都大学図書館機構, 2020/3/19)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1384846

トルコ最大の図書館「大統領府国民図書館」が開館

TRT(トルコ・ラジオ・テレビ協会)日本語版のウェブサイトに、2020年2月25日付けで記事「【インフォグラフィック】 大統領府国民図書館はどんなところ?!」が公開されています。

大統領府国民図書館はトルコの首都アンカラに建設され、2020年2月20日に正式に開館しました。インフォグラフィックでは、開館日・開館時間や室内面積、所蔵資料数といった同館に関する主な数字をまとめています。

トルコ・アナドル通信社の2020年2月19日付け記事では、同館が障害者サービスに力を入れていること、物理的な容量と所蔵書籍数の双方においてトルコ最大であること等が紹介されています。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、新型コロナウイルスによる個人や職場への影響とその対応についての「ストーリー」投稿を図書館員らに呼び掛け

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)は、2020年3月16日付けのニュースにおいて、図書館、文化遺産、情報分野の専門職らに対し、新型コロナウイルスによる個人や職場への影響とその対応についての「ストーリー」投稿を呼び掛けています。

「ストーリー」収集により各分野で行われている対応をめぐる議論を深めたいとし、個人及び機関がそれぞれの経験を整理・共有するためのプラットフォーム構築も目指しているとあります。

Share Your COVID-19 Story With CLIR(CLIR, 2020/3/16)
https://www.clir.org/2020/03/share-your-covid-19-story-with-clir/

Propose a COVID-19 story
https://forms.gle/vzcSsmypLyp2ei4L8
※「ストーリー」投稿のためにCLIRが用意した入力フォームです。

『公益財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター実績集 : 2003年11月~2015年3月』(オンライン版)が公開:渋沢栄一および実業史に関するレファレンス・ツールとしての活用も可能

2020年3月13日、公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターは、『公益財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター実績集 : 2003年11月~2015年3月』(オンライン版)の公開を発表しました。

財団史『渋沢栄一記念財団の挑戦』の第2章「実業史研究情報センターの歩み」の記述を裏付けるデータ集として編纂・刊行されたものです。同センターが発信した渋沢栄一および実業史に関する情報資源の一覧となっており、レファレンス・ツールとしても活用できることが紹介されています。

『実業史研究情報センター実績集』(オンライン版)公開(公益財団法人渋沢栄一記念財団, 2020/3/13)
https://www.shibusawa.or.jp/center/news/info/post2020_03_13_74650.html

Artstor、米・クリーブランド美術館が所蔵する作品の画像2万9,000点近くを“Open Artstor: The Cleveland Museum of Art”で公開

2020年3月19日、教育・研究目的で美術品のデジタルライブラリを構築しているArtstorは、米・クリーブランド美術館(The Cleveland Museum of Art)が所蔵する資料のデジタルコレクション“Open Artstor: The Cleveland Museum of Art”の公開を発表しました。

デジタルコレクションには、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもと所蔵品の画像2万9,000点近くが収録されており、日本の美術品約1,800点の画像も含まれます。

New: Open Artstor: The Cleveland Museum of Art(Artstor, 2020/3/19)
https://www.artstor.org/2020/03/19/new-open-artstor-the-cleveland-museum-of-art/

英国内の複数の図書館・高等教育関係組織が連名により新型コロナウイルス拡大危機の中での教育研究活動維持のため出版社等へ求める行動を示した共同声明を発表

2020年3月20日、英・Jiscは、新型コロナウイルス拡大危機の中で、機関が教育研究活動を維持できるように、デジタルコンテンツやソフトウェアを提供する全てのプロバイダーへ求める行動を示した、英国内の複数の図書館・高等教育関係組織との連名による共同声明を、英国出版協会(The Publishers Association)と学会・専門協会出版協会(ALPSP)へ提出したことを発表しました。

共同声明は、Association of Colleges(AoC)、英国図書館(BL)、Jisc、Southern Universities Purchasing Consortium(SUPC)、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、英国大学協会(UUK)の連名で発されました。この声明は、出版社・アグリゲータ・ベンダー等に対して、新型コロナウイルス拡大危機の中、教育機関を支援するための行動を求めたもので、国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)が発表済の声明とも密接に連携していることに言及しながら、出版社等が実施可能な行動のリストとして次の内容を挙げています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリネットワークの基本的実践・課題等の特定を目的にリポジトリアグリゲーターを対象としたアンケートを実施中

2020年3月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、リポジトリアグリゲーターを対象とした英語・スペイン語によるアンケートを実施していることを発表しました。

COARはアンケート実施の背景として、リポジトリや他の情報源からメタデータやフルテキストを収集し、オープンアクセス(OA)コンテンツの追跡、研究成果の発見環境、標準化された利用統計といった多くのサービスを提供する国・地域レベルのリポジトリアグリゲーターのネットワークが増加していること、これらのアグリゲーターがしばしば優れた実践の採用・ポリシーの定義・共有ビジョンの策定支援等を通してリポジトリコミュニティのまとめ役としても機能していることを挙げています。

COARはスペインの科学・技術振興団体Fundación Española para la Ciencia y la Tecnología(FECYT)とともに、国・地域レベルのリポジトリアグリゲーターによる情報交換と問題解決の共有を支援するためのワーキンググループを立ち上げています。実施中のアンケートの目的は、リポジトリネットワークの基本的な実践や、ワーキンググループによって対処できる課題を特定することである、としています。

米・ITHAKA、新型コロナウイルス感染症拡大への対応方針を発表:JSTORの提供コンテンツ拡大・Ithaka S+Rウェブサイトにおける機関の対応状況に関する情報提供など

2020年3月18日、JSTOR等を運営する米国の非営利団体ITHAKAは、ウェブサイト上で新型コロナウイルス感染症拡大への対応方針を発表しました。

ITHAKAは「現代の決定的な健康危機」となった新型コロナウイルスの大流行に直面し、一丸となって多くの人々の健康を守るためには、教育・研究を含む重要な生命活動が維持されなければならないことを指摘しています。そのための取り組みとして、大学等が休校を余儀なくされる中で、学生や教員が重要な学術資料に可能な限り容易にアクセスできる方法を開発していること、高等教育機関が現在実施している措置の意味を明確化し、将来に役立ちうる重要なエビデンスや教訓の文書化を行っていることを表明しています。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う学術機関支援強化として高等教育向け教科書700タイトルの無料公開等を実施

2020年3月17日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う学術機関の支援を強化することを発表しました。

支援強化の一環として、CUPの刊行する高等教育向けの教科書700タイトルが、過去の購入の有無にかかわらず、学術プラットフォームCambridge Core上でHTML形式により無料で利用可能になっています。これらのタイトルは2020年5月末まで無料で利用可能です。また、Cambridge Coreのプラットフォームを利用中の機関向けに、CUPの刊行するレファレンス資料コレクションへの無料アクセスのリクエストが2020年5月末まで受付されています。

今回のCUPの支援強化は、すでに実施済のコロナウイルス関連研究の無料提供実施に続く支援として行われることが表明されています。

国際図書館連盟(IFLA)、「グリーンライブラリー賞2020」の受賞館を発表:タイ・ランシット大学図書館

2020年3月19日、国際図書館連盟(IFLA)の環境・持続可能性と図書館(ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリー賞2020」の受賞館に、タイのランシット大学図書館を選んだと発表しています。

アルゼンチン・オーストリア・ベルギー・ベラルーシ・ブラジル・ブルガリア・中国・コスタリカ・クロアチア・エジプト・エクアドル・フランス・キューバ・ハンガリー・インド・ケニヤ・リトアニア・ネパール・ノルウェー・パキスタン・フィリピン・ポルトガル・ロシア・セネガル・スロバキア・スリランカ・スイス・南アフリカ・タイ・ウクライナ・アラブ首長国連邦・英国・米国からの50の申請の中から選ばれました。

同館の、私立大学の図書館でありながら、地域の人も利用可能で、学校や刑務所にもサービスを提供しているなど、地域の教育という観点で持続可能な環境教育の主導的役割を高める活動を実施していること、持続可能な開発目標を経営のフレームワークとして掲げ、エネルギー・紙・水の使用量を監視し目標の達成率を精査していることなどが評価されたとしています。

その他、上位入賞5館も以下の通り発表されています。

韓国・ソウル特別市、司書等の権益保護・地位向上に関する条例案を立法予告:意見を募集中

2020年3月19日、韓国・ソウル特別市が、司書等の権益保護・地位向上に関する条例案を立法予告しました。4月8日まで意見を募集しています。

図書館における熟練したサービス人材の確保・専門的サービスの開発に関する問題を解消し、司書等の権益を保護し、雇用の質を改善することにより、同市の図書館サービスの質を向上させるために必要な事項を定めることが条例制定の目的です。

対象は、同市が設置・運営する図書館で従事する司書等で、司書等の権益確保のための市長の責務として「非合理的な賃金格差の改善努力」「暴言・暴行、セクハラ、感情労働、いじめなどからの保護努力」「司書の適正配置基準の順守・制度準備等の努力」を規定しています。

また、司書等の権益保護のための定期的な総合計画の策定・実態調査の実施に関する事項や、司書等の地位向上のための実施課題として「図書館業務を考慮した配置基準の策定・労働環境等の改善」「専門知識取得のための教育訓練の実施」「精神的な健康保護のための支援・措置」に関する項目も定められています。

京都大学図書館機構、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて附属図書館所蔵「中院文庫」「近衛文庫」289タイトルを公開

2020年3月19日、京都大学図書館機構が、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて、京都大学附属図書館所蔵の「中院文庫」「近衛文庫」289タイトルを公開したと発表しています。

同館が参加している、国文学研究資料館による「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)の事業の一環として公開されたものです。

「中院文庫」は故中院通規伯爵の旧蔵書で、大正12(1923)年に中院家との姻戚関係がある元住友本社社長住友吉左衛門氏が通規氏より一括購入して同大学に寄贈したものです。勅撰和歌集や「源氏物語」「伊勢物語」等の自筆の訓注、評釈のほか、自筆の日記、朝儀典礼に関する書留、覚書等の記録等の有職故実の原典が多く含まれます。

「近衛文庫」は旧五摂家の筆頭である近衛家の旧蔵本で、数回にわたり京都大学附属図書館へ寄託されましたが、昭和13(1938)年に財団法人陽明文庫が設立されたのを機に永久寄託が解除され漸次陽明文庫に納入された際に、寄託資料のうち219部3,150冊が昭和19(1944)年に同館へ寄贈されたものです。漢籍が主で、「宇津保物語」「落窪物語」「大鏡」等の古写本、「医学入門」「古今医鑑」等の慶長元和年間の和刻古活字版も含みます。

国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定等についての答申:松平家忠日記(駒澤大学図書館)が重要文化財に指定へ

2019年3月19日、文化審議会が、4件の美術工芸品を国宝に、37件の美術工芸品を重要文化財に指定すること、及び、1件の美術工芸品を登録有形文化財に登録することについて、文部科学大臣に答申したと、文化庁が発表しています。

重要文化財への指定が答申されたものには、駒澤大学図書館所蔵の「松平家忠日記」が含まれます。同資料は、徳川家康の一族である松平家忠の日記であり、家康に関する一次史料として、また、政治、経済、社会、文化面に関する幅広い記録として貴重で、また、安土桃山時代以前の数少ない武家自筆による日記の一つであると解説されています。

全文画像は駒澤大学図書館の電子貴重書庫で公開されています。

文化審議会答申 ~国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定及び登録有形文化財(美術工芸品)の登録について~(文化庁, 2020/3/19)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/92093401.html

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2020年3月21日の午後1時から4月3日まで休館すると発表しています。

オンラインサービス、レファレンスサービス“Ask a Librarian”、学校へのILLサービス等は継続されます。

COVID-19 coronavirus update The Library is temporarily closed to the public from 1pm Saturday 21 March to Saturday 4 April(NLNZ, 2020/3/20)
https://natlib.govt.nz/about-us/covid-19-coronavirus-update

オーストラリア国立図書館(NLA)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、サービス内容を縮小して開館

オーストラリア国立図書館(NLA)が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2020年3月23日から、サービス内容を縮小して開館すると発表しています。

閉館時間を午後5時に早めるほか、閲覧室及び特別資料閲覧室のデスクトップ端末を削減します。デスクトップ端末の利用は資料利用者が優先されます。利用者にはノートパソコンやタブレット端末の持参や、電子マネー(EFTPOS・payWave)での支払いが推奨されています。

その他、3階のアジア資料室は閉鎖され、当該資料は1階の特別資料室での利用となるほか、4階のラウンジや自動販売機も利用できません。

オンラインでのデジタルサービスや、レファレンスサービス“Ask A Librarian”は継続されます。