アーカイブ - 2020年 3月 4日 - car

台湾国家図書館、公共図書館の利用状況等に関する報告書(2019年)を発表

2020年3月1日、台湾国家図書館は、2019年の公共図書館の利用状況等に関する報告書『108年臺灣閲讀風貌及全民閲讀力年度報告』を発表しました。

公共図書館の来館者数は延べ1億1,481万人(前年比24.82%増)で、そのうち本を借りた人数は延べ2,295万人(前年比5.90%増)、貸出冊数は8,130万冊(前年比4.35%増)となっており、いずれの数値も前年から上昇しています。

2019年の貸出統計に基づいた人気図書のランキング(総合及びジャンル別)も掲載されており、総合ランキング第1位の『射鵰英雄傳』をはじめ、上位10作品中6作品を香港の作家・金庸の武侠小説が占めています。日本関係書籍では『被討厭的勇氣』(岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』の中国語版)が第8位となっています。

また、本報告書には、2019年に同館が台湾全域の公共図書館を対象として行った「閲讀力」(読書力)の調査結果もまとめられており、地域別又は学校種別の一人当たり平均蔵書数・貸出冊数・来館回数や、貸出カードの所持率などが紹介されています。

中国の博物館・図書館が「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料を収集中:行政資料や医療従事者の日記など

2020年2月24日付けの新京報網の記事で、山西博物院、広東省博物館、上海市歴史博物館など中国の複数の博物館が、「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料の提供を広く一般に呼び掛けていることが紹介されています。

そのうち、山西博物院による募集のお知らせを例にとると、まず同館には人類の前進のために今回の出来事を記録する責任があることを述べ、具体的な募集対象として、行政資料をはじめ、医療従事者の防護服、日記、家族とのやり取り、山西省地区から湖北省地区及び武漢市への支援に関する物品・資料、地域での防疫管理における業務ノートなど、多様な例を挙げています。

同様の取組は図書館でも行われており、例えば湖南省の湖南図書館では、「新型コロナウイルスとの闘い」に関連する図書、雑誌、新聞等の出版物や、ノートや手紙、写真等を募集しています。

全国多家博物馆公开征集抗“疫”见证物(新京報網, 2020/2/24)
http://www.bjnews.com.cn/culture/2020/02/24/694256.html

英・Jisc、SHERPA RoMEO・Sherpa Fact新バージョンのテスト版を公開

2020年3月3日、英・Jiscのオープンアクセス(OA)チームは、JiscのサービスSHERPA RoMEO・Sherpa Factについて、それぞれ新バージョンのテスト版を公開したことを発表しました。

SHERPA RoMEOは、世界中の出版社のOAポリシーを集約・分析し、ジャーナルごとにOAによるセルフアーカイブの許諾条件・権利条件の概要を提供するオンライン情報源です。新バージョンの“v2. SHERPA RoMEO”は基礎データモデルの完全な更新が行われるとともにレイアウトの改善が行われています。原稿のバージョンごとに個別のセクションを設けるレイアウトに変更されたため、各ジャーナルのOAポリシーを原稿のバージョン別に理解しやすくなった、としています。また、ユーザーからのフィードバックを受けてウェブサイトの色使いの改善が行われた他、用語の変更、有料でOA化する条件についての情報の追加、出版社が著者に代わってPubMed Central(PMC)のようなリポジトリへ自動保存するかどうかに関する情報の追加なども行われています。

英・JiscとWiley社、4年間の“Read and Publish”契約を締結

2020年3月2日、英・JiscとWiley社は、4年間の“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。

契約は2020年3月から発効しJiscに加盟する全ての機関、及び所属する研究者が対象となります。同契約により英国の大学に所属する研究者は、全てのWiley社の学術誌へ追加費用を支払うことなくオープンアクセス(OA)で研究成果を公表することが可能になります。また、全てのWiley社の学術誌へアクセス可能になります。

プレスリリースでは、同契約により英国の研究者がWiley社の学術誌でOAの論文を公表する割合は、1年目に27%から85%へ上昇し2022年には100%に達し得る、としています。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)とオーストリア学術図書館コンソーシアム(KEMÖ)、3年間の“Read & Publish”契約を締結

2020年3月2日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)とオーストリア学術図書館コンソーシアム(Kooperation E-Medien Österreich:KEMÖ)は、2020年1月から2022年12月までの3年間を契約期間とする“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

契約期間中、オーストリアの9大学・1研究所に所属する研究者は、公的資金で助成を受けた自身の論文について、論文処理費用(APC)を支払うことなくCUPの刊行するハイブリッドジャーナル、及び完全オープンアクセス(OA)ジャーナルでOAにより出版することができます。また、CUPの刊行するジャーナルへのアクセスが可能になります。契約の対象となるジャーナルの範囲は機関によって異なっています。

Open Access Vereinbarung mit Cambridge University Press(KEMÖ,2020/3/2)
https://www.konsortien.at/meldungen-Details.asp?meldungenid=931

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のデューイ十進分類法(DDC)による分類方針は保留中(記事紹介)

デューイ十進分類法(DDC)編集チームによるブログ“025.431: The Dewey blog”の2020年3月2日付の投稿において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のDDCによる分類について、現在の検討状況を報告した記事を公開しています。

記事ではCOVID-19の分類に関する推奨がまだ定まっていないことを報告しています。その背景として、2000年代初頭に流行した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」のケースでは、米国国立医学図書館(NLM)が医学件名標目表(MeSH)上で、SARSを「呼吸器感染症(Respiratory Tract Infections)」を上位語とする標目に定めたことに倣って、呼吸器系疾患に対応した616.2へ分類するようにしていましたが、今回のCOVID-19の場合には事情が異なっていることを説明しています。

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)、論文公表実態調査(2019年度)の結果を公開

2020年2月28日、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)は、2019年度にSPARC Japan運営委員会と共同で実施した論文公表実態調査の調査結果を公開したことを発表しました。

調査は、Web of Science(WoS)から抽出した、日本の機関に所属する著者が2012年から2017年に発表した論文のデータと、各出版社の価格表やDOAJ(Directory of Open Access Journals)のデータを参照して作成したAPC価格リスト等を用いて、日本の研究機関に所属する研究者の公表論文数・オープンアクセス(OA)率・論文処理費用(APC)支払推定額等を調査したものです。

公表された報告書では調査結果として、公表論文数・OA論文数・APC支払推定額の出版社別・雑誌別・著者所属機関別の集計結果などが示されています。なお、2019年度調査ではゴールドOAの種類を細分化したため、APCが支払われないブロンズOA論文をAPC支払推定額から除外し、よし実際に近い推計が可能になった、としています。

宮城県図書館、一般展示「1.17と3.11 変化とこれからを考える」を実施

宮城県図書館が、2020年3月1日から5月31日まで、3階一般フロアで、一般展示「1.17と3.11 変化とこれからを考える」を実施しています。東日本大震災及び阪神・淡路大震災がもたらした社会の変化等に関する同館所蔵資料が展示されています。

一般展示「1.17と3.11 変化とこれからを考える」(宮城県図書館)
https://www.library.pref.miyagi.jp/latest/events/exhibition/1525-oshiras...

参考:
宮城県図書館、東日本大震災文庫ミニ展示「震災と地域コミュニティ」を実施
Posted 2020年1月8日
https://current.ndl.go.jp/node/39901

「これも学習マンガだ!」実行委員会、「マンガの図書館利用に関するアンケート」の調査結果を公表

2020年2月28日、新しい世界の発見や学びにつながるマンガを選出・発表し、作品を国内外の読者に届ける事業「これも学習マンガだ!」の実行委員会は、岐阜県下の高等学校及び特別支援学校の司書を対象として実施した「マンガの図書館利用に関するアンケート」の調査結果を発表しました。

同アンケートは、「これも学習マンガだ!」事務局長・山内康裕氏が、岐阜県高等学校教育研究会図書館部会研究大会(2019年11月開催)で講演を行った際、その参加者事前課題として実施されたものです。回答者は64名でした。

調査概要では、調査対象として以下の内容が示されています。

・高校図書館ではマンガをどれくらい扱っているか
・高校図書館ではどんなマンガを扱っているか
・高校図書館ではどんなマンガが読まれているか
・マンガと図書館利用者数の関係について
・マンガと一般書利用の関係について
・マンガを教育に活かす可能性について
・高校図書館におけるマンガの有用性と課題

バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する研究データ・リソース」のページを公開

2020年3月3日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)は、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する研究データ・リソース」のページを公開しました。

新型コロナウイルスに関連して現在公開されている、研究データや研究リソースを紹介するページであり、以下の4章からなります。

・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の研究データ一覧
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するWebリソース一覧
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬 候補に関する情報
・コロナウイルス関連の研究情報を広く調べる

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する研究データ・リソース(NBDC, 2020/3/3)
https://biosciencedbc.jp/blog/20200303-01.html

国立国会図書館、東京本館と国際子ども図書館の臨時休館を発表:新型コロナウイルス感染拡大防止のため

2020年3月4日、国立国会図書館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため東京本館と国際子ども図書館を臨時休館することを発表しました。なお、関西館は当面の間開館します。

臨時休館の期間は、2020年3月5日から3月16日までです。休館中も以下のサービスは利用可能です。

・来館せずに利用できるサービス(遠隔複写サービス、レファレンス・資料案内、図書館間貸出し(図書館のみ))
・国立国会図書館ホームページ上で提供するデータベース・コンテンツ
・関西館の来館サービス

【重要】新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休館のお知らせ(東京本館・国際子ども図書館)(国立国会図書館, 2020/3/4)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/200304_01.html