E636 - 図書館の日常の写真,続々と!

カレントアウェアネス-E

No.105 2007.04.25

 

 E636

図書館の日常の写真,続々と!

 

 “ライブラリーマン”を名乗る男が,こんなことを言い出した。

 「1年間,毎日1日1枚の写真をウェブにアップするのは,かなりシンドイことかもしれない。けれども,365日で365枚の写真をアップするのであれば,できるかもしれない。もしそれをあなたの図書館がやったら,それはとても魅力的なコンテンツになるのではないか?図書館の活動を地元のみんなに紹介することもできるし,1年分の写真が集まればもしかしたら地元の新聞社もニュースとして紹介してくれるかもしれない。すばらしいアドヴォカシーだよね!」

 ライブラリーマンは,その名も“Libraryman”というウェブサイトを運営している人物であり,ポーター(Michael Porter)という実在の図書館員である。彼は,Yahoo!系列の画像共有サイト“flickr”に,“ 365 Library Days Project”というコーナーを作り,プロジェクトへの参加を呼びかけた。すると,多くの図書館員が反応し,じわじわと,世界の図書館の写真が集まりはじめた。

 ビルの谷間にそびえ立つガラス張りの公共図書館,本の読み聞かせをする図書館員とそれを聞く子どもたち,閲覧室で本に埋もれる利用者,本を積んで一心不乱に勉強する学生,フォーラムで熱弁をふるう図書館員,図書館友の会の勧誘パンフレットの展示コーナー。こういった写真は,どこかで目にしたことがあるだろう。けれども,世界中の図書館を見てきた人でも,図書館の閲覧室でハープを奏でる女性,図書館の庭と思しき場所で行われているイベントで犬にマイクを向ける図書館員, “Second Life”というオンライン上の仮想都市コミュニティサイトに作られた図書館などは,あまりお目にかかったことはないかもしれない。もちろん,奇をてらった写真ばかりではない。建物概観の写真,書棚の写真,児童室の写真,職員用の喫茶コーナーの写真,図書館員の集合写真など,ごく普通のものも数多く登録されている。被写体は様々だが,どの写真も図書館の現在を映し出している。

 “flickr”には,1日1枚,自分の写真を投稿するという“365 Days”プロジェクトがあり,なかなかの人気を誇っている。また,米国の図書館の中には,ソーシャルネットワークサイトの1つとして,その活用に熱心なところも多い(CA1624参照)。そのような中,ライブラリーマンの音頭ではじまったこの企画。1年後にどこまで成長するだろう。2007年4月8日のスタートからまだ17日。日本の図書館はまだ登録していないようだが,米国,英国,カナダなどの図書館から,4月24日時点で既に662枚の写真が登録されている。“flickr”のスライドショーで,覗いてみてはいかがだろうか。

Ref:
http://www.flickr.com/groups/365libs/
http://www.flickr.com/groups/365libs/pool/show/
http://www.libraryman.com/blog/2007/04/08/365-library-days-project-the-beginning/
CA1624