貸出

帝京大学メディアライブラリーセンター、学生を対象に貸出希望図書の無料配送サービスを開始:新型コロナウイルスによる臨時休館中の学習支援の一環

2020年4月21日、東京都八王子市の帝京大学メディアライブラリーセンターは、八王子キャンパスの学生(短大生、大学院生含む)を対象に、同館所蔵資料を送料無料で自宅へ配送するサービスを開始したことを発表しました。

帝京大学メディアライブラリーセンターは、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、2020年5月10日まで臨時休館していますが、臨時休館中の学習支援の一環として、同サービスを導入した、としています。

同館のOPACから申し込むことでサービスを利用することができます。同サービスにより貸出可能な点数は、すでに貸出中の資料も含めて、学部生・短大生は10点まで、大学院生等は15点までです。サービスを利用して貸出した図書の返却は、同大学の授業開始後の来館時に行うように案内されています。

なお、同館所蔵資料の自宅配送サービスは、八王子キャンパス所属の教職員も利用可能ですが、送料が自己負担となります。

韓国・大統領所属図書館情報政策委員会、新型コロナウイルス感染症に関する世界各国の図書館政策及び国内の公共図書館の運営状況(第2報)を発表

2020年4月17日、韓国・大統領所属図書館情報政策委員会が、同委員会がとりまとめた新型コロナウイルス感染症に関する各国の図書館にかかわる政策(4月16日付)、及び、文化体育観光部図書館政策企画団がとりまとめた、韓国国内の公共図書館の臨時休館や代替サービスの現状(4月9日付)について発表しました。

3月31日発表分に続く第2報です。

国内公共図書館の運営状況ですが、2月11日から現在までの間で臨時休館している館は1,141館中1,109館(97.2%)となっています。

また、4月9日午前9時現在、休館のため代替サービスを行っている館は877館(76.9%)で、行っているサービスとしては、

・貸出サービス:894館(78.4%)
スマート図書館(274館)、ドライブスルー(83館)、配達(185館)、予約貸出(206館)、地域書店希望図書貸出(146館)

・デジタル図書館:702館(61%)
電子書籍、オンラインコンテンツ、オーディオブック、録音図書の提供

・その他:402館(35%)
貸出期間の延長、電子展示会、オンライン講座等

があげられています。

出版社による図書館向け電子書籍提供状況と図書館のコレクション構築に関する調査報告書(オーストラリア)

2020年4月1日付の国際図書館連盟(IFLA)著作権等法的問題委員会(CLM)のお知らせで、オーストラリア・メルボルン大学ロースクールのギブリン(Rebecca Giblin)准教授らが新たに公開した調査報告書“Driven By Demand: Public Library Perspectives on the Elending Market”が紹介されています。

ギブリン准教授らによる調査は、同准教授らが主導する電子書籍貸出に関する調査研究プロジェクト“eLending Project”の一環として行われました。出版社による図書館向け電子書籍ライセンスの提供状況が各図書館の電子書籍選書の意思決定にどのような影響を与えているか、各図書館は電子書籍タイトルの不足とコミュニティの多様なニーズとのバランスをどのようにとっているかの調査を目的として、オーストラリア全土の図書館を対象としたアンケート調査が行われ、アンケート結果に基づいて調査報告書が作成されました。

中札内村図書館(北海道)、ボードゲームの貸出を開始

2020年3月27日、北海道の中札内村図書館が、ボードゲームの貸出を開始しました。

同館では、3月8日にボードゲーム会の開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため延期となったことから、貸出をすることにしたとしています。

原則、1家族につき1点までで、期間は1週間です。

@nakasatsunailib(Twitter, 2020/3/27)
https://twitter.com/nakasatsunailib/status/1243781007376961536

図書館 行事案内(中札内村)
http://www.vill.nakasatsunai.hokkaido.jp/kyouiku/tosyokan/tosyokan_05.html

小山市(栃木県)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための小・中・義務教育学校の臨時休業をうけ、小学校・義務教育学校前期課程の図書室等を開放

2020年3月18日、栃木県の小山市が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための小・中・義務教育学校の3月2日から24日までの臨時休業をうけ、小学校・義務教育学校前期課程の図書室等を開放していると発表しています。

3月16日は、小学校17校で図書室を開放し、502人の児童の利用があった事が報告されています。

報道によると、図書室の利用は貸出・返却のみで、部屋の換気を実施し、手洗いの徹底を求めているとのことです。

小山市 新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対応状況について(小山市, 2020/3/18)
https://www.city.oyama.tochigi.jp/site/korona/223770.html

休校中でも本好き集合 小学校の図書室開放 小山(下野新聞, 2020/3/18)
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/290519

大手出版社Macmillan社、2019年11月から実施中の図書館向け電子書籍提供モデル変更を撤回

2020年3月17日付の米国図書館協会(ALA)のお知らせで、大手出版社Macmillan社が2019年11月1日から実施していた図書館向け電子書籍提供モデル変更を撤回し、2019年10月以前の提供モデルへ復帰することが発表されています。

米国の出版情報誌“Publishers Weekly”も同日付でMacmillan社のこの決定を報じています。“Publishers Weekly”の記事では、この決定に関する同社CEOのJohn Sargent氏による図書館員等に宛てた書簡が紹介されています。書簡の中で、Sargent氏は、2020年3月20日から図書館向け電子書籍提供モデルを10月以前のモデルに戻すこと、現在の困難な時期に図書館のコレクション拡張を支援するためいくつかのタイトルの電子書籍の提供価格を一時的に引き下げること、を示しています。

同記事では、新型コロナウイルス感染症の大流行が同社の決定に大きな役割を果たしたとしつつ、この決定がMacmillan社の収集した関連するデータに基づく結論に沿うものなのか、Macmillan社の執行部がこの方針を見直す予定があるのか、将来的に図書館の電子書籍へ別の大きな条件改訂を検討しているのか、などのことは現時点では不明である、としています。

新型コロナウイルス感染症で臨時休館中、ドライブスルー方式で予約本を貸し出す韓国の公共図書館

2020年3月12日付の韓国・中央日報が、新型コロナウイルス感染症で臨時休館中、ドライブスルー方式で予約本を貸し出す公共図書館の事例を紹介しています。

済州特別自治道の漢拏図書館では、3月6日から毎週水曜日と土曜日、同館ウェブサイトで予約した本を1人5冊まで、予約本が貸出可能か確認した後、同館入り口の臨時テントにおいて、ドライブスルー方式で受け取ることができます。報道によると、済州特別自治道内の他の13館は、別途設置したブースや建物の入り口といった指定の場所で曜日を限定して貸出しを行うとのことです。

また釜山広域市南区の南区図書館でも、3月9日から毎日、同館ウェブサイトで予約した本を1人5冊まで、指定された貸出時間に訪問することで、同館の入り口でドライブスルー方式で受け取ることができます。来館時にはマスクが必須となっています。報道によると、臨時休館により中止していた障害者および妊産婦を対象とした本の宅配サービスも再開するとのことです。

大分県立図書館、新型コロナウィルス感染拡大防止に伴う臨時休館期間に限り「宅配貸出サービス」(宅配図書館)を実施

2020年3月6日、大分県立図書館は、3月7日の午前9時から新型コロナウィルス感染拡大防止に伴う臨時休館期間に限り、「宅配貸出サービス」(宅配図書館)を開始することを発表しました。

大分県立図書館の「資料利用券」を持つ利用者がサービス対象で、通常貸出可能な図書を1人10冊まで貸出することができます。同館ウェブサイトからダウンロードした貸出申込書を郵送・FAXで送付、またはウェブサイト上の申込フォームから貸出を申し込むことができます。7日午前9時の受付開始後、準備の整った資料から順次発送されます。

貸出期間は原則として、宅配に要する期間を含め15日以内です。送料は利用者負担となります。資料を返却するためには、臨時休館の終了まで、同館のブックポストへの投函、または郵送・宅配便等で同館宛に返送する必要があります。

根室市図書館(北海道)、臨時休校中の子どもを対象とした宅配サービスを実施中

北海道の根室市図書館が、臨時休校中の児童・生徒や乳幼児を対象とした宅配サービスを実施中です。

対象は0歳から18歳までの子どもがいる家庭で、期間は3月5日から3月15日までです。申込は電話・FAXで受け付けており、貸出冊数は1人10冊までです。年齢や希望に合わせたセットも用意されています。

午前中受付分は当日14時以降、午後受付分は翌日の宅配です(一部地域は翌日の宅配)。本は図書館で消毒して届けられ、貸出中の本がある場合は回収も行なわれます。報道によると、図書館のバスなど5台を使って自宅まで本を届けるとのことです。

宅配サービスについて(こども向け)(根室市図書館)
https://www.lib-nemuro.jp/osirase.html

子どもたちに読書の時間を 根室市図書館、休校で児童らに宅配(毎日新聞, 2020/3/5)
https://mainichi.jp/articles/20200305/k00/00m/040/021000c

台湾国家図書館、公共図書館の利用状況等に関する報告書(2019年)を発表

2020年3月1日、台湾国家図書館は、2019年の公共図書館の利用状況等に関する報告書『108年臺灣閲讀風貌及全民閲讀力年度報告』を発表しました。

公共図書館の来館者数は延べ1億1,481万人(前年比24.82%増)で、そのうち本を借りた人数は延べ2,295万人(前年比5.90%増)、貸出冊数は8,130万冊(前年比4.35%増)となっており、いずれの数値も前年から上昇しています。

2019年の貸出統計に基づいた人気図書のランキング(総合及びジャンル別)も掲載されており、総合ランキング第1位の『射鵰英雄傳』をはじめ、上位10作品中6作品を香港の作家・金庸の武侠小説が占めています。日本関係書籍では『被討厭的勇氣』(岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』の中国語版)が第8位となっています。

また、本報告書には、2019年に同館が台湾全域の公共図書館を対象として行った「閲讀力」(読書力)の調査結果もまとめられており、地域別又は学校種別の一人当たり平均蔵書数・貸出冊数・来館回数や、貸出カードの所持率などが紹介されています。

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