障害者サービス

アムステルダム大学図書館、視覚障害やディスレクシアの利用者のために教科書をPDF化するサービスを開始

2012年6月22日に、オランダのアムステルダム大学図書館が、視覚障害やディスレクシアの利用者のために、教科書をPDF化してUSBメモリに保存するという新たなサービスを開始しました。大学図書館のインフォメーションデスクに教科書を持っていくと、1週間ほどでPDFファイルにして返却してくれるもので、利用者は自分のPC等を使ってその音声読み上げを聞くことができるとのことです。

Textbook into PDF (University of Amsterdam 2012/6/22付けの記事)
http://bc.uba.uva.nl/news/news.cfm/99DE7A39-0592-4927-B052BC7D9C9AF4B0

【イベント】公開学習会「DAISY4とEPUB3が実現する電子書籍のアクセシビリティー 誰もが使える電子書籍を日本に」(7/17・埼玉)

2012年7月17日に、埼玉県の川口市メディアセブンで、日本図書館協会(JLA)障害者サービス委員会による公開学習会「DAISY4とEPUB3が実現する電子書籍のアクセシビリティー 誰もが使える電子書籍を日本に」が開催されます。講師はDAISYコンソーシアム前代表の河村宏氏です。申込締切は7月13日までとのことです。

◆募集のお知らせ:公開学習会「DAISY4とEPUB3が実現する電子書籍のアクセシビリティー」(日本図書館協会企画調査部からのお知らせ 2012/7/3付け記事)
http://jlakc.seesaa.net/article/278720994.html

参考:
CA1717 - DAISYの新しい展開:DAISYオンライン配信プロトコル / 水野翔彦
http://current.ndl.go.jp/ca1717

CA1611 - 障害者サービスの潮流−DAISY & 統合デジタル図書館ワークショップ報告− / 原田圭子
http://current.ndl.go.jp/ca1611

CA703 - IFLA『聴覚障害者へのサービスの指針』 / 河村宏
http://current.ndl.go.jp/ca703

E1029 - 「デイジーの活用による情報アクセスの保障と促進」<報告>

2012年3月で廃止された大分県点字図書館が民営化して6月に再オープン

2012年3月末で老朽化のために廃止された大分県点字図書館が、新設された大分県盲人福祉センター内に設置される民営の図書館として6月1日から再オープンすると報じられています。旧図書館は1956年に開館し、2006年から大分県盲人協会が指定管理者となって運営していました。新図書館の運営は引き続き同協会が行います。2010年4月時点での国の調査によると、都道府県による公立公営の点字図書館は奈良県と山口県のみで、公立民営や完全な民営化で運営されているところが多いと紹介されています。

民営で来月“再出発” 県点字図書館(大分合同新聞 2012/5/9付け記事)
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133654233977.html

英国の王立盲人擁護協会(RNIB)がAxiell社と視覚障害者向けオンラインカタログを開発へ

英国の王立盲人擁護協会(RNIB)が、図書館・博物館・文書館向けのシステムベンダであるAxiell社と協力して、同協会の図書館で使用する視覚障害者向けの新しいオンラインカタログを開発することが発表されました。このカタログを通じて利用者は同館の図書や音声資料を借りたり購入することが可能で、また、お勧めの本を推薦する機能も実装される予定とあります。

RNIB chooses Axiell to enable a better book choosing experience for blind and partially sighted people(Library Technology Guide 2012/4/30付けプレスリリース)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=16777

Royal National Institute of Blind People
http://www.rnib.org.uk/

Axiell
http://www.axiell.co.uk/

参考:
王立盲人擁護協会(RNIB)による英国公共図書館の電子書籍サービス調査レポート
http://current.ndl.go.jp/node/19069

日本障害者リハビリテーション協会、シンポジウム「届けたい、読める教科書、DAISY教科書を!」報告書を公開

2012年2月5日に東京都で開催されたシンポジウム「届けたい、読める教科書、DAISY教科書を!」の報告書がまとめられ、日本障害者リハビリテーション協会の情報サイト「障害保健福祉研究情報システム(DINF)」で公開されました。マルチメディアDAISY教科書やEPUB等に関する講演、事例報告、パネルディスカッション等の資料が掲載されています。

シンポジウム「届けたい、読める教科書、DAISY教科書を!」報告書(トップページ「新着・更新情報」欄に2012/4/25付けで掲載とあります。)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/120205daisy_symp/index.html

CA1765 - 動向レビュー:欧州の図書館におけるディスレクシアの人々を対象にしたサービス / 野村美佐子

 日本では認知度が低いが、知的にも視覚や聴覚にも問題がないのに、文章を読んで理解することが困難な「ディスレクシア」と呼ばれる人々がいる。日本語では、「識字障害」や「読字障害」、「難読症」、「失読症」などとも訳され、教育の世界では学習障害の一つとされる。ディスレクシアの発現率は、世界の人口の8%から10%と推定されている(1)。彼らは、読みの情報処理の障害を持っているのではないかと言われているが、そのような困難をもたらす要因は極めて多様であり、何が原因であるかを特定するのは難しい。従って多くの場合、治療方法はなく、支援や機器の活用を含めた困難の改善のためのスキルを獲得しなければならない。怠けていると思われるなど周囲からの理解が得られず、学校や仕事場で困難を感じていると思われるが、適切な診断が行われ、個々のニーズに合った適切な指導と支援があれば、自尊心を失うこともなく、学校やその後の就労においてその人の能力を最大限引き出すことができる(2)と考えられる。...

神戸市立点字図書館が「視覚障害者のための福祉機器リサイクルマーケット」を開催

2012年3月9日、神戸市立点字図書館が「視覚障害者のための福祉機器リサイクルマーケット」を開催するそうです。市民が持ち寄った拡大読書器やデイジー図書再生機器等を譲ったり交換したりする場を設けるもので、同館に「症状が進んで使えなくなった機器がある」等と相談する声があったことがきっかけとのことです。

視覚障害者用機器フリマ:神戸・点字図書館で来月9日 出品者募る、情報交換も(毎日jp 2012/2/22付けニュース)
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120222ddlk28100480000c.html

神戸市立点字図書館
http://www.normanet.ne.jp/~kobeten/

東芝、音声読み上げに対応した電子書籍リーダー“BookPlace”を発売

2012年2月10日、東芝が電子書籍リーダー“BookPlace DB50”を発売開始したそうです。同リーダーには音声合成機能“TOSHIBA Speech Synthesis”を用いたコンテンツの音声読み上げ機能を備えており、読み上げに対応した電子書籍を音声で再生することができるようです。

東芝、電子書籍専用端末「BookPlace DB50」リリースの理由(ITmedia 2012/1/26付け記事)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1201/26/news101.html

東芝、電子書籍リーダー「BookPlace DB50」発表会(PCWatch 2012/1/26付け記事)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120126_507531.html?ref=garank

BookPlace
http://dynabook.com/pc/bookplace/

参考:
E894 - “Kindle2”が引き起こした,電子書籍と音声読み上げ機能の問題
http://current.ndl.go.jp/e894

Kindle2による、テキストデータの音声読み上げの品質は?

リニューアル開館する山口県立図書館に「マルチメディアデイジー室」が新設

2012年3月1日にリニューアル開館する山口県立図書館に、マルチメディアデイジー(DAISY)図書の専用施設「マルチメディアデイジー室」が新設されるとのことです。閲覧・貸出のほか、マルチメディアデイジー図書を活用した研修も行うことができるとのことです。マルチメディアデイジー図書とは、本文の文字・画像が音声に同期して表示される電子図書で、障害等により読書に困難がある人にも利用できるよう作成されているもので、同図書館では、現時点では120タイトルが用意されているようです。また、リニューアル記念イベントの一つとして、マルチメディアデイジー図書体験等も開催されるようです。

県立図書館リニューアル開館についてのお知らせ(山口県 2012/2/10付けの発表)
http://www.pref.yamaguchi.jp/press/201202/020978.html

岡山県立図書館の録音図書サービスが対象者拡大で利用が増加(記事紹介)

2012年2月3日付けのMSN産経ニュースで岡山県立図書館の録音図書サービスが取り上げられています。活字による読書が難しい視覚障害者等のために作られた録音図書の利用対象を、2011年9月から高齢者や病気等で読書が困難な利用者へも広げたところ利用が急増しており、2011年度の貸出冊数は2010年度の3倍になる見込みとのことです。9月に再生機器25台を購入したそうですが、予約待ちの状態が続いたため12月に10台を追加購入したとされています。同館では2万冊以上の録音図書が利用できるそうです。なお、このような利用者範囲の拡大は、2009年に成立し2010年1月1日から施行された著作権法の改正(第37条第3項)によって可能となったものです。

「耳で聴く図書」利用者急増 県立図書館 岡山(MSN産経ニュース 2012/2/3付けニュース)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120203/oky12020302110001-n1.htm

障害のある方へのサービス(岡山県立図書館)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/service/sougou/shogai/index.htm

録音資料リスト(岡山県立図書館)

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