障害者サービス

北米研究図書館協会(ARL)、大学図書館における障害のある利用者向けサービスについての調査結果を発表

北米研究図書館協会(ARL)が、大学図書館における、障害のある利用者向けサービスについての調査結果を、報告書“SPEC Kit”の321号として発表しています。目次と要約部分は無料で読むことができます。

Services for Users with Disabilities, SPEC Kit 321, Published by ARL(2010/12/20付けARLのプレスリリース)
http://www.arl.org/news/pr/spec321-december10.shtml

Services for Users with Disabilities(目次と要約部分のみ)
http://www.arl.org/bm~doc/spec-321-web.pdf

ユネスコ、ICTを通じた障害者の社会的包摂に関するレポートを公開

2010年10月7日、ユネスコは、ICTを通じた障害者の社会的包摂に関するレポート“Consultative Meeting on Mainstreaming Information and Communication Technologies(ICTs) for Persons with Disabilities to Access Information and Knowledge”を公開しました。このレポートは、ユネスコが“Global Initiative for Inclusive Information and Communication Technologies”と共同で行った専門家会議の成果をまとめたもので、その会議では、障害を持った人々がICTを通じて知識や情報へアクセスし、社会的包摂を実現するために、ユネスコがその参加国に対して行うべき支援について論じられたとのことです。

Consultative Meeting on Mainstreaming Information and Communication Technologies(ICTs) for Persons with Disabilities to Access Information and Knowledge

CA1717 - DAISYの新しい展開:DAISYオンライン配信プロトコル / 水野翔彦

2010年4月2日、DAISY(デイジー)規格を管理する団体であるDAISYコンソーシアムはDAISYオンライン配信プロトコル(以下、「プロトコル」)の仕様書を勧告案として公表した。これは、インターネットを用いて図書館などのサーバーから利用者のパソコンや専用端末までコンテンツを届けるための通信規格をまとめたものである。...

E1057 - アクセシブルな電子書籍プラットフォームに向けて

2010年4月,英国情報システム合同委員会(JISC)の一部門であるJISC TechDisとJISC Collections,及び英国の出版社団体Publishers Licensing Societyは連名で,“Towards Accessible e-Book Platforms”(『利用しやすい電子書籍プラットフォームに向けて』)という実践ガイド集を刊行した。文字の拡大,テキストの音声読み上げといった操作が可能な電子書籍は,印刷された文字を読むのが難しい障害(ディスレクシア,視覚障害,肢体不自由等)を持つ人々に,新しい可能性をもたらす。こうした特徴を持つ電子書籍を,誰にとっても使いやすい形で提供できるプラットフォームとはどのようなものなのだろうか。このような問題意識の下,上述の3機関が資金提供を行い,出版社が実際に提供している電子書籍プラットフォームを障害のある人に試してもらうという実験が行われた。この実践ガイド集は,実験で得られた障害のある人の意見を参考にして,今後の開発に役立つポイントをコンパクトにまとめたものである。...

DAISYコンソーシアム、オープンソースのマルチメディアDAISY作成ツール“Tobi 1.0”をリリース

DAISYコンソーシアムは、オープンソースのマルチメディアDAISY作成ツール“Tobi version 1.0”をリリースしました。Tobi version 1.0の最大の特徴は、テキストとナレーションの音声録音を同期させられる点にあり、フルテキスト、フルオーディオのデジタル録音図書をDAISY3フォーマットで作ることができます。

Tobi Version 1.0 - the DAISY Consortium's Open Source Multimedia Production Tool, Has Been Released(DAISYコンソーシアムのニュースリリース)
http://www.daisy.org/news-detail/755

Tobi: a software tool to author DAISY multimedia
http://www.daisy.org/tobi

誰もにとって使いやすい電子書籍プラットフォームに向けてのガイダンス集(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)等の資金提供の下、人々が電子書籍をうまく使いこなすための支援方法を研究するプロジェクトが実施されています。このほど、このプロジェクトの研究成果から、将来の開発に向けた実践ガイダンス集“Towards Accessible e-Book Platform”がまとめられ、公開されています。現状のどのような機能に改善の余地があり、どういった機能があれば、障害がある人なども含め、あらゆる人にとって使いやすい電子書籍プラットフォームが実現するのか、実践的な提案がなされています。

Looking forward to a good read(JISCのニュースリリース)
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2010/05/ebooks.aspx

Towards Accessible e-Book Platform
http://www.techdis.ac.uk/resources/files/e-books%20leaflet%20final.pdf

Towards Accessible e-Book Platforms(プロジェクトのウェブページ)
http://www.techdis.ac.uk/getebookplatforms

参考:

Internet Archive、読みに困難がある人向けの電子書籍100万冊強の提供を開始

Internet Archiveは、視覚障害、ディスレクシアなど、読みに困難がある人向けの電子書籍100万冊以上を提供する新たなサービスを開始しました。これらはDAISY形式で提供されており、Internet Archiveが運営する“Open Library”を通じて利用可能です。著作権切れのものは自由にダウンロードでき、著作権保護期間中のものも、米国議会図書館(LC)の視覚障害者及び身体障害者のための全国図書館サービス(NLS)に登録すればアクセスできるようになります。

Over 1 Million Digital Books Now Available Free to the Print-Disabled
(Internet Archiveの5月5日付けのプレスリリース)
http://www.archive.org/iathreads/post-view.php?id=305502

E1036 - “DAISY Translator”日本語版の提供がスタート

2010年4月6日,DAISYコンソーシアム,財団法人日本障害者リハビリテーション協会及びMicrosoft社は,電子書籍のバリアフリー化へ向けた取り組みを協力して行うと発表し,その会見の様子が複数のメディアで報じられた。バリアを軽減するには文書が適切なフォーマットで電子化されることが必要であるとし,同日から,Microsoft社の文書作成ソフトWordを「DAISY」(CA1486参照)形式の文書を作成できるように機能拡張するためのアドインソフト“DAISY Translator”の日本語版の無償提供が開始された。...

米国議会図書館の障害者向けデジタル録音資料のダウンロードが100万件を突破

米国議会図書館(LC)の視覚障害者及び身体障害者のための全国図書館サービス(LC/NLS)は、2009年4月に開始されたデジタル録音資料のダウンロードサービスBRAD(Braille and Audio Reading Download)でのダウンロード数が100万件を突破したと発表しています。収録タイトル数は1万8千以上で、1万5千人以上が利用者として登録しているとのことです。

Digital Talking-Book Internet Service Delivers One Millionth Download(2010/3/25付けLCのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2010/10-061.html

Digital Talking-Book Internet Service from NLS Delivers One Millionth Download(2010/3/25付けResourceshelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/03/25/digital-talking-book-internet-service-from-library-of-congress-delivers-one-millionth-download/

参考:

改正著作権法の下での図書館の視覚障害者サービスのガイドラインが公表

国公私立大学図書館協力委員会、全国学校図書館協議会、全国公共図書館協議会、専門図書館協議会、日本図書館協会の6団体は、2010年1月から施行された改正著作権法の下での視覚障害者サービスについてのガイドラインを2010年2月18日付けで公開しています。著作権法第37条第3項に規定される権利制限に基づき視覚障害者等に対してサービスを実施しようとする図書館が、著作物の複製、譲渡、自動公衆送信を行う場合に、その取り扱いの指針を示すことを目的とするものです。

図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン(日本図書館協会のサイトに掲載のもの)
http://www.jla.or.jp/20100218.html

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