電子図書館

米国デジタル公共図書館(DPLA)、ゲティ財団と連携

2014年9月18日、ゲティ財団と米国デジタル公共図書館(DPLA)が連携を発表しました。ゲティ研究所が所有する美術史に関する約100,000件のデジタル化資料が、DPLAから検索できるようになったとのことです。今後、同研究所は所有資料のデジタル化作業を更に進め、それに伴いDPLAへの提供資料数も増加させるとのことです。

100,000 Digitized Art History Materials from the Getty Research Institute Now Available in the Digital Public Library of America (Getty Trust iris, 2014/9/18)
http://blogs.getty.edu/iris/100000-digitized-art-history-materials-from-the-getty-research-institute-availble-in-dpla/

Nearly 100,00 items from the Getty Research Institute now available in DPLA(DPLA,2014/9/18)

米国デジタル公共図書館(DPLA)、米国政府印刷局(GPO)、Medical Heritage Libraryと連携

米国デジタル公共図書館(DPLA)が他機関との連携を活発に行い、検索できるコンテンツを増やしています。

2014年9月16日に、DPLAは米国政府印刷局(GPO)の政府刊行物の目録検索サイト(Catalog of U.S. Government Publications:CGP)と連携し、DPLAから連邦政府の予算や法律、規則、議会の公聴会、レポートや文書などの連邦政府の情報15万件が検索できるようになったとのことです。

同じく9月16日に、Internet ArchiveのMedical Heritage Library(医学遺産図書館)と連携し、22の大学、専門、公共図書館の特別コレクションからデジタル化した、医学史、公衆衛生、生物医科学、大衆薬などに関する貴重書、雑誌、録音資料、映像資料、エフェメラなど約6万件の資料がDPLAからも検索できるようになったとのことです。

また、9月5日には、イリノイ州立公共図書館がDPLAのService Hubとなるための準備を進めていると発表しています。

GPO PARTNERS WITH DIGITAL PUBLIC LIBRARY OF AMERICA TO INCREASE ACCESS TO GOVERNMENT INFORMATION(GPO, 2014/9/16)

アルゼンチン国立図書館、新電子図書館"Trapalanda"を公開

2014年8月13日、アルゼンチン国立図書館の電子図書館"Trapalanda"が公開されました。デジタル化された図書や雑誌、逐次刊行物、写本、地図やオーディオアーカイブ等、およそ6000点が提供されており、2014年末には1万点にまで拡大される予定とのことです。

なお、Trapalandaとは、16世紀以降のスペインによる植民地化の過程の中で登場した、アルゼンチンあるいはチリにあるとされた空想上の都市を意味するものです。アルゼンチン国立図書館は、同館にとってこの名称が「全所蔵資料へのデジタルアクセスを開くユートピアの名」だと説明しています。

Trapalanda
http://trapalanda.bn.gov.ar/jspui/handle/123456789/1

Parodi y Gonzalez lanzaron la Biblioteca Digital Trapalanda (Somos Cultura, 2014/8/14)
http://www.cultura.gob.ar/noticias/parodi-y-gonzalez-lanzaron-la-biblioteca-digital-trapalanda/

九州大学附属図書館、「旧松浦家蔵草双紙」「背振山堺図」をデジタル化公開

2014年3月13日、九州大学附属図書館が、同学の文系合同図書室が所蔵する「旧松浦家蔵草双紙」180点488冊と、中央図書館所蔵の『背振山堺図』を九大コレクションで公開しました。

「旧松浦家蔵草双紙」は、全点の書誌情報をデータベース化するとともに、すべての短編合巻と、長編合巻の一部を、PDFファイルによる全頁画像として公開しているとのことです。「背振山堺図」は、同学の統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻の大学院生による演習でデジタル化されたとのことです。

「旧松浦家蔵草双紙」「背振山堺図」をデジタル化しました(九州大学附属図書館, 2014/3/13投稿、3/17更新)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/1328

九大コレクション(九州大学附属図書館)
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/

“電子図書館を検証する”(文献紹介)

電子図書館のこれまでの発展の経緯、将来的なインパクト等をまとめた書籍“Exploring Digital Libraries: Foundations, Practice, Prospects”が刊行されています。著者はカレン・カルホーン(Karen Calhoun)氏です。

サンプルとして、目次、用語集、第1章部分(“Emergence and definitions of digital libraries”)までのPDFが公開されています。

目次は以下のとおりです。

1. Emergence and definitions of digital libraries
2. Outcomes of digital libraries’ first decade
3. Key themes and challenges in digital libraries
4. Digital Library Collections: Repositories
5. Hybrid Libraries
6. Social Roles of Digital Libraries
7. Digital Libraries and their Communities
8. The Prospects of Open Access Repositories

図書館向け電子書籍の利用分析 大学出版局によるタイトルはよく利用される傾向

2014年ALA冬季大会の中で行われた図書館向けの電子書籍サービス、ebraryとEbook Library(EBL)の利用分析に関する発表が、STM Publishing News等のサイトで取り上げられています。

この発表はデンバー大学図書館のMichael Levine-Clark氏が2014年1月24日にProQuest社の主催会場で行ったものです。ProQuestはebraryとEBLの双方を運営しており、分析に用いたデータもProQuestから、匿名化した上でLevine-Clark氏に提供されたとのことです。SlideShareに公開されている発表資料によれば、分析対象はebraryについては2010年~2013年9月まで、EBLについては2011年~2013年9月の利用データで、分析に含まれるタイトル数はebraryが435,417タイトル、EBLが217,457タイトルでした。

同時利用数無制限の電子書籍サービス(オランダ)

2014年1月22日から、オランダの公共図書館で同時利用数無制限の電子書籍サービスが開始されています。

このサービスは図書館向けのデジタルサービス開発を手掛けるために、オランダ教育・文化・科学省が公共図書館と連携して運営しているBibliotheek.nlによって提供されるものです。公共図書館に利用登録し、利用者カードを持っていれば、Bibliotheek.nlのサイトでWebアカウントを作成し、電子書籍を利用できるようになります。コンピュータ等の画面上で電子書籍を閲覧できるほか、タブレット端末等にダウンロードすることもできます。

現在提供されている電子書籍は5,000タイトルですが、これはオランダで利用できる電子書籍の4分の1にあたるとのことです。これらのタイトルは無料で利用でき、同時利用数の制限もないため他の利用者がダウンロードしたタイトルであっても利用することができます。2014年4月には、有料でより多くのコンテンツを利用できるサービスも開始する予定であるとのことです。

E-BOOKS(Bibliothek.nl)
https://www.bibliotheek.nl/ebooks

Libraries launch e-book lending(Bibliothek.nl、2014/1/21付け)

シカゴ公共図書館の新しいウェブサイトは「まるでAmazon」 ベータ版公開中

2013年1月にBiblioCommons社と提携し、ウェブサイトをリニューアルするとしていた米国シカゴ公共図書館が、11月から新ウェブサイトのベータ版を公開していました。新サイトではトップページのデザインが一新されているほか、利用者が図書のレビューを書いたり、ブックリストを作成したりコンテンツを友人と共有できる機能等が実装されています。2013年11月20日付けのAmerican Libraries誌オンライン版記事では、まるでAmazon.comのようであると評されています。

American Libraries誌の記事によれば、シカゴ公共図書館のウェブサイトで作成した図書のレビュー等は、同図書館だけではなくBiblioCommonsのプラットフォームを利用している他の図書館利用者との間でも共有できるようになるとのことです。シカゴ公共図書館理事のBrian Bannon氏は、Amazonの強みの一つはコンスタントにレビューを書くなどして同社のプロダクトに貢献する人々のグローバルなネットワークを持っていることであるとした上で、BiblioCommonsによって利用者はAmazonを利用するのと同様の利益を得ることができると述べています。

シカゴ公共図書館の新ウェブサイトは2014年の早期に正式公開予定とのことです。

ルーマニアでVodafone社が高校生を対象に電子書籍を無料提供

2013年11月20日のTelecompaperの報道によると、ルーマニアのVodafone社が、国内の200の高校の生徒30,000人を対象に、電子書籍を提供すると発表したようです。提供される電子書籍はBookLand社の100タイトルで、スマートフォンやタブレット端末から無料で利用できるとのことです。これは、“Biblioteca digitala (電子図書館)”プロジェクトによるもので、同プロジェクトには、BookLand社、McCann Erickson Romania社が協力しているとのことです。

Vodafone's digital library available to 30,000 students(Telecompaper, 2013/11/21付けの記事)
http://www.telecompaper.com/news/vodafones-digital-library-available-to-30000-students--981118

Treizeci de mii de elevi de liceu din toata tara au acum acces gratuit la cartile din Biblioteca Digitala Vodafone

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