電子情報保存

北米の研究図書館センター(CRL)、2018年にCLOCKSSに行った監査の結果を公開

2018年11月7日、北米の研究図書館センター(Center for Research Libraries: CRL)が、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSに対して2018年に行った監査結果のレポートを公開しました。

主に「信頼できるデジタルリポジトリのための監査及び認証(Trustworthy Repositories Audit & Certification:TRAC)」のチェックリストに基づいて行われたもので、2013年9月から2014年5月まで行われた前回監査に続き、今回の監査においてもCLOCKSSは電子ジャーナルについての信頼できるリポジトリ(trustworthy digital repository)であると認証されたと発表しています。

前回監査では、プロジェクトが終了した場合の後継計画が策定されていないことが課題の一つとなっていましたが、CLOCKSSは2018年11月に後継計画の策定を発表しています。今回の監査では前回の監査よりも高い評価が与えられていますが、CRLはこの点を高評価につながった重要な要素として挙げています。

CLOCKSS、プロジェクトが終了した場合のコンテンツ長期保存継続計画を発表

2018年11月5日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、仮に将来同プロジェクトが終了した場合でも、コンテンツの長期保存が継続できるよう、4大学がコンテンツ保存の役割を担っていくことを発表しました。

2018年11月時点で、CLOCKSSには日本を含む世界の300以上の図書館、260以上の出版社が参加しており、米・スタンフォード大学が開発したLOCKSSの技術を用いて、参加出版社のコンテンツを収集し12の大学図書館・学術機関(アーカイブ・ノード)で分散保存する取組みを行っています。

同プロジェクトが終了した場合、12のアーカイブ・ノードのうち、米・スタンフォード大学、英・エディンバラ大学、独・フンボルト大学、カナダ・アルバータ大学の図書館が、CLOCKSSが担っていたコンテンツ保存の役割を引き継ぐとしています。

国立国会図書館(NDL)のインターネット資料収集保存事業(WARP)が英語版のインターフェースを公開

2018年11月2日、国立国会図書館(NDL)のインターネット資料収集保存事業(WARP)が英語版のインターフェースを公開しました。

同サービスのウェブページの上部右側にある「言語(Language)」のプルダウンで“English”を選択すると、英語版インターフェースに切り替わります。検索画面に加えて、「ヘルプ」や「よくあるご質問」等のページの英語版が公開されています。

List of News(WARP,2018/11/2)
http://warp.ndl.go.jp/contents/news/index_en.html
※「2 Nov 2018」に、「An English interface of the WARP is now available. Please select "English" from the pull-down menu on the upper-right hand corner of the screen.」とあります。

図書館情報資源振興財団、“National Digital Stewardship Residency”プログラムに関する調査報告書を公開:2016-2018年に実施された3プログラムが対象

2018年10月25日、米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)が報告書“Supplementary Assessment of the National Digital Stewardship Residencies, 2016–2018”を公開しました。

CLIRは、デジタル資料の管理に携わる研究員や図書館員の専門性を高めるために修士号取得者を対象に行われているNational Digital Stewardship Residency (NDSR)プログラムの評価結果をまとめた報告書 “Keepers of Our Digital Future: An Assessment of the National Digital Stewardship Residencies, 2013-2016”を2016年12月に公開しましたが、今回の報告書はこれに続くものです。

オランダ視聴覚研究所、GIFアニメの収集・保存プロジェクトを開始

2018年10月26日、オランダ視聴覚研究所(Netherlands Institute for Sound & Vision)が、GIFアニメの収集・保存プロジェクトの開始を発表しました。

GIFアニメはデジタル文化と不可分であるにも関わらず、これまで文化遺産として認識されず、アーカイブされてこなかったことから実施するものです。

同研究所では、策定した収集ガイドラインに基づきウェブ上で収集したオランダ関連のGIFアニメをGIFアニメの検索サイトGIPHY上の公式チャンネルで公開しています。

また、Instagramを通じて、10月26日から10月28日にかけて、収集ガイドラインに関する意見を募集していました。

JOIN THE CREATION OF A GIF COLLECTION(Netherlands Institute for Sound & Vision,2018/10/26)
https://beeldengeluid.nl/en/knowledge/blog/join-creation-gif-collection

米・Ithaka S+R、専門家へのインタビューをもとにデジタル保存の現状と課題をまとめた報告書を公開

2018年10月29日、米・Ithaka S+Rが、報告書“The State of Digital Preservation in 2018: A Snapshot of Challenges and Gaps”を公表しました。

21の専門家・指導者に、デジタル保存の現状についての考えをインタビューした結果をまとめたもので、今後の研究戦略の進展に寄与する研究や政策課題を把握することも目的としています。

デジタル時代においてどのような規模での保存が必要かを想定した場合、将来の利用者や彼らの情報探索や利用行動をどのように想定するかというのが未解決の問題であることや、図書館界が印刷媒体の共同保存戦略を検証しているように、ボーンデジタル資料の保存の課題に関しても、同様の方法で取組むことが急務であるとしています。

渋沢栄一記念財団情報資源センター、イギリス国立公文書館「デジタル戦略 : 2017年3月」の日本語訳と解題を公開

2018年10月24日、公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターが、イギリス国立公文書館が発表した「デジタル戦略 : 2017年3月」(Digital Strategy : March 2017)の日本語訳と解題を作成し、同財団のホームページで公開しています。

イギリス国立公文書館「デジタル戦略 : 2017年3月」(日本語訳、解題)掲載(公益財団法人渋沢栄一記念財団, 2018/10/24)
https://www.shibusawa.or.jp/center/news/info/post2018_10_24_74259.html

イギリス国立公文書館「デジタル戦略 : 2017年3月」
https://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bunken/doc016_tna01.html

国家デジタル管理連盟(NDSA)による2018年の「デジタル管理イノベーション賞」の受賞者が発表

2018年10月17日、米国の国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance:NDSA)が授賞する2018年の「デジタル管理イノベーション賞」について、その受賞者が発表されました。

個人賞、機関賞など5つの賞が発表されており、個人賞はボーン・デジタルのニュースの保存に取り組むJournalism Digital News Archive (JDNA)の設立者であるGeorge Edward McCain氏、機関賞は米国・テキサス州の学術図書館等のコンソーシアムであるTexas Digital Libraryが受賞しています。

Announcing the 2018 NDSA Award Winners(NDSA, 2018/10/17)
https://ndsa.org/2018/10/17/announcing-the-2018-ndsa-award-winners.html

全米州CIO協会(NASCIO)及び米・州公文書館館長会議(CoSA)、州政府による電子記録保存のための11の戦略をまとめた報告書を公開

2018年10月17日、全米州CIO協会(NASCIO)及び米・州公文書館館長会議(CoSA)が、電子記録の保存戦略をまとめた“State Archiving in the Digital Era: A Playbook for the Preservation of Electronic Records”を公表しました。

州政府では、近年、電子記録の作成が増えているものの、多くの州では、そのような記録をデジタルアーカイブするための準備が整っていないことから作成されたものです。

州政府が電子記録の保存に向けて取り組みにあたって考慮すべき11の戦略が纏められています。

E2063 - Open Preservation Foundationの概要と活動

電子情報保存に関するコミュニティとして,英国に拠点を置く非営利法人組織Open Preservation Foundation(OPF)が昨今その存在感を増している。以下では,この組織の概要とともに,2018年7月にOPFが公表した今後の戦略計画“STRATEGY 2018-2021”について紹介する。

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