電子情報保存

一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会(JAGSA)、ゲームシナリオアーカイブを開始

2019年9月20日、一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会(JAGSA)は、2019年9月19日にゲームシナリオアーカイブを開始したことを発表しました。

ゲーム器機の代替わりやサービスの終了等により、ゲームのプレイ環境とともにゲームのシナリオを知る機会も失われてしまうことから、JAGSAでは、ゲームのシナリオを文化資産として保存、管理し公開していく道筋をつけていきたいとしています。

開始時点では、株式会社バンダイナムコエンターテインメントの協力により、同社のスマートフォン用ゲームアプリであり、2019年1月にサービス終了した『レイヤード ストーリーズ ゼロ』の全シナリオをPDF形式で公開しています。なお、利用には規約への同意が必要となっています。

国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)、「Amebaブログ」の一部を収集・公開

2019年10月1日、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)は、「今月の特集(2019年10月) - ブログ -」のウェブページを公開し、「Amebaブログ」の一部を収集・公開したことを発表しました。

「Amebaブログ」のサービスを提供している株式会社サイバーエージェントの協力を得て実施されたものであり、特集ページ内に収集対象となったタイトルのリストが掲載されています。収集の許諾が得られたタイトルについては、今後も定期的に収集・保存するとしています。

新着情報一覧(WARP)
http://warp.da.ndl.go.jp/contents/news/index.html
※2019年10月1日の新着情報に「2019年10月の特集「ブログ」を掲載しました」とあります。

オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)、同国のビデオゲームの保存のための収集に着手すると発表

オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)が、2019年9月27日から2020年3月9日まで開催されるGame Masters展の開会式において、同国のビデオゲームの保存のための収集に着手すると発表しました。

最初に保存するビデオゲームとして、1982年から2019年までの間の、カセットテープ・モバイル端末・VRヘッドセットといった様々なタイプのゲーム8点が選ばれています。

@NFSAonline(Twitter,2019/9/26)
https://twitter.com/NFSAonline/status/1177080488705613824

Center for Open Science(COS)、Internet Archive(IA)と共同で科学研究プロセスに関連するオープンデータのアーカイブプロジェクトを実施

2019年9月18日、非営利団体Center for Open Science(COS)は、Internet Archive(IA)と共同で科学研究プロセスに関連するオープンデータのアーカイブプロジェクトを実施することを発表しました。

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)による2019年の“National Leadership Grants for Libraries Program”による助成を受けたプロジェクトであり、COSとIAは、科学研究プロセスに関するオープンデータが永続的なアクセス、再配布、再利用のために確実にアーカイブされるよう協力するとしています。

同プロジェクトでは、オープンな研究データ、図書館での長期的な管理業務、分散型データ共有・保存ネットワークという3つの分野に焦点を当てることにより、オープンサイエンスとデータキュレーションのさらなる支援のため、よりよいデータ共有基盤の試作・実装が行われます。

2019年9月24日にはIAも同プロジェクト実施に関するより詳しい発表を行っており、その中では以下の点も紹介されています。

英・電子情報保存連合(DPC)、組織のデジタル保存における成熟度の測定ツール“DPC Rapid Assessment Model”を公開

2019年9月19日、英・電子情報保存連合(DPC)は、2019年9月16日から20日にかけてオランダ・アムステルダムで開催されている電子情報保存に関する国際会議“iPRES2019”において、組織のデジタル保存における成熟度の測定ツール“DPC Rapid Assessment Model”を公開したことを発表しました。

デジタル保存の各要素に関する11のセクションからなり、各セクションについて自機関の状況に応じ5段階で評価を行う仕組みとなっています。デジタル保存に携わる組織であれば、種類や規模、保存するコンテンツの種類を問わずに使用できるように、また、短時間で容易に実施できるように設計されています。DPCでは、このツールを使用して毎年進捗を確認し、目標の達成状況を評価することを推奨しています。

ツールはDPCと英国の原子力廃止措置機関(NDA)との共同開発であり、Adrian Brown氏の2013年の著書“Practical Digital Preservation:A how-to guide for organizations of any size”で提示されたデジタル保存成熟度モデルをベースとして改良を加えています。ツールは無料で利用可能ですが、DPCのメンバーに限り、DPCの他機関との結果比較機能が提供されるとあります。

テキストファイルのファイルフォーマット識別に関する英国国立公文書館(TNA)の研究プロジェクト(記事紹介)

英・電子情報保存連合(DPC)の2019年9月2日、13日付けのブログ記事において、テキストファイルのファイルフォーマット識別に関する英国国立公文書館(TNA)の研究プロジェクト“Text File Format Identification”が紹介されています。筆者はTNAの研究員であるSanthilata Kuppili Venkata氏です。

プログラムのソースコード、データ記述ファイル(XML等)、構成ファイル等を含め、デジタル保存の対象となりうるテキストファイルの種類は多岐に及びますが、ファイルの拡張子に誤りや欠落があった場合、ファイルの利用に困難が生じるという問題があります。

この研究プロジェクトでは、拡張子ではなくテキストファイル内部の記述内容に見られる特徴に基づいて、機械的にファイルフォーマットを識別できるようにすることを目指しています。記事中では、識別プログラムのプロトタイプとして、.py、.java、.txt、.csv、.tsvの5種類のファイルフォーマットに限定したデータコーパスを準備し、機械学習アルゴリズム等を活用することにより5種類の識別を高精度で行えるようにしたことが報告されています。

米国国立公文書館(NARA)、電子的な記録管理への移行に備え“Digital Preservation Framework”を公開しパブリックコメントを募集

2019年9月16日、米国国立公文書館(NARA)が“Digital Preservation Framework”をGitHubで公開し、11月1日までパブリックコメントを求めています。

2022年12月31日における電子的な記録管理への移行に備え、デジタルファイルにおけるリスクの特定やその対応の優先順位をまとめ、多様なファイルフォーマットを保存するための計画を作成したものです。

寄せられた意見を受けて更新された後、正式版が公開されます。

今後もリスクの変化、新しい技術やフォーマットの登場に合わせて継続的に更新するとしています。

National Archives Releases Digital Preservation Framework for Public Comment(NARA,2019/9/16)
https://www.archives.gov/press/press-releases/2019/nr19-77

英・電子情報保存連合(DPC)、2019/2020年度の新しい活動計画を示した“DPC Prospectus 2019 – 2020”を公開

2019年9月6日、英・電子情報保存連合(DPC)、2019/2020年度の新しい活動計画を示した“DPC Prospectus 2019 – 2020”の公開を発表しました。

公開された“DPC Prospectus 2019 – 2020”では、入門レベルの研修のオンライン化・「Eメール保存研修」や「ウェブアーカイビング」等の中級レベル研修新設といった研修制度の見直し、各組織がデジタル保存機能を迅速に自己評価するためのツール“DPC Rapid Assessment Model”の公開、2019年11月7日の“World Digital Preservation Day”でのイベント開催、保存の危機に晒されているデジタルコンテンツをリスト化した“BitList of Digitally Endangered Species”の新版発行など、DPCの2019/2020年度の活動計画が示されています。

“DPC Prospectus 2019 – 2020”は英語版だけでなく、アラビア語版・フランス語版・ドイツ語版・スペイン語版も公開されています。

CLOCKSS、新たに13の図書館と10の出版者の参加を発表

2019年9月11日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、新たに13の図書館と10の出版者がCLOCKSSに参加したことを発表しました。

今回CLOCKSSが参加を発表した13館には、弘前大学(青森県弘前市)や北見工業大学(北海道北見市)など日本の機関10機関の図書館が含まれています。

また、米国精神医学会出版部(American Psychiatric Association Publishing)をはじめとした10の出版者の参加も併せて発表されています。

CLOCKSS announces the support of additional libraries and publishers(CLOCKSS,2019/9/11)
https://clockss.org/2019/09/clockss-announces-the-support-of-additional-libraries-and-publishers/

オープンアクセス出版社PeerJ、PeerJ Preprintsへ投稿されたプレプリント原稿の受理を2019年9月末で停止

2019年9月3日、オープンアクセス(OA)出版社PeerJは、プレプリント公開サービス“PeerJ Preprints”へ投稿されたプレプリント原稿の受理を2019年9月30日で停止することを発表しました。

“PeerJ Preprints”は2013年4月のサービス開始以来、5,000件以上のプレプリントを公開するなど、成功した先駆的なサービスとなっていました。しかし、現在は生物学分野のプレプリントサービスが多数立ち上げられ“PeerJ Preprints”以外の選択肢が十分に存在する状況となったため、今後はPeerJにとっての主たる目的である査読済OA学術雑誌の提供に集中する、としています。

PeerJは今後のスケジュールを以下のように示しています。
・PeerJ Preprintsで公開されるオリジナルのプレプリント原稿の受理は2019年9月末まで
・PeerJ Preprintsで公開されるフォローアップを経た改訂版プレプリント原稿の受理は2019年末まで
・2020年1月1日以降、PeerJ Preprintsで新規のプレプリント原稿は公開されない

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