ALA(米国図書館協会)

米国図書館協会(ALA)、南西部国境地域から保護を求めて入国した大人から子どもを引き離して収容する政策に対して声明を発表

2018年6月19日、米国図書館協会(ALA)会長のニール(Jim Neal)氏が、米国の南西部国境地域から保護を求めて入国した大人(両親・保護者)から引き離して子どもを収容している政府の政策・行為に対して声明を発表しました。

声明では、同行為は不法な政策で道徳的な根拠はないとし、国内の全ての移民にサービスを提供し、子どもの支援を重要な価値と考えている図書館界は、同行為を無効にする立法と行動を支持するとしています。

そして、ALAでは、ラテン系米国人・スペイン語話者に図書館情報サービスを推進する全国協会(REFORMA)とも連携し、「ゼロトレランス」に反対する行動を支援するリソースを公開するとともに、図書館関係者に対し、連邦議会の議員に同政策を中止することを要求するよう求めているほか、全ての図書館が、ALAが提供するリソースにより、同行為に関する議論を促し、保護を求めて入国した人々の支援を行なうことを推奨しています。

米・ヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)、継続教育による10代向けサービスの改善に関する推奨事項をまとめた報告書を公開

2018年5月31日、米国図書館協会(ALA)のヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、報告書“Transforming Library Services for and with Teens Through Continuing Education”を公開しました。

YALSAが州立図書館機構の長で構成されるCOSLAとともに実施した1年間にわたるプロジェクトの成果です。

同プロジェクトは、青少年相談員・図書館関係者等が、図書館職員による10代向けサービスの改善を支援するために、その課題・条件・推奨事項を検討したもので、改善のための推奨事項として

・深い学びを促進するための継続教育への関与
・より豊かな学習体験を提供するための連携
・職員の学習を優遇する組織文化の創造
・継続教育のための効果的なモデルの受容

をあげています。

また、国家機関、州立図書館、公共・学校図書館職員、助成機関などの特定の関係者向けの推奨事項として、

米国図書館協会(ALA)図書館史ラウンドテーブル (LHRT) 、2018年度の論文賞を発表

2018年5月29日、米国図書館協会(ALA)の図書館史ラウンドテーブル (LHRT) が、2018年度の論文賞(Donald G. Davis Article Award)を発表しました。

選ばれたのは、米・アイオワ大学図書館情報学部の准教授・ピアース(Jennifer Burek Pierce)氏が2016年に発表した論文“The Reign of Children: The Role of Games and Toys in American Public Libraries, 1877-1925”です。

昔のおもちゃ・ゲームに関する詳しい描写を踏まえて、それらが19世紀後半から20世紀初頭の米国の公共図書館出現期の児童サービスの本質にかかわる図書館専門家の議論に如何に影響したのかを鋭く分析していることや、児童研究の学際的分野への貢献に加え、19世紀から20世紀初頭の米国の公共図書館でのおもちゃ・ゲームを使ったサービスが、今日の図書館の実践に与えることができるものについて考察していることが評価されています。

同賞は、偶数年に、米国・カナダの図書館史に関する英語で書かれた論文を対象として選ばれるものです。

ALAの年次総会開催中の6月24日に授賞式が行われます。

米国建築家協会(AIA)・米国図書館協会(ALA)主催の2018年図書館建築賞受賞6館が発表

2018年4月6日、米国建築家協会(AiA)が、米国図書館協会(ALA)と共同で毎年開催している図書館建築賞の2018年の授賞館6館を発表しています。

受賞館は以下の通りで、多くの人々が集まれる図書館空間や、水やエネルギーを節約する持続可能な機能といった近年の傾向が反映されていると説明されています。

・オースティン中央図書館(米・テキサス州)
・イーストハム公共図書館(米・マサチューセッツ州)
・ヘイスティングズ公共図書館の改修/増築(米・ネブラスカ州)
・プリンスジョージズ郡記念図書館ローレス分館(米・メリーランド州)
・サンタモニカ公共図書館ピコ分館(米・カリフォルニア州)
・タルサ市・郡中央図書館(米・オクラホマ州)

AASL・ALSC・YALSAの部会調整委員会、公共・学校図書館の連携促進のためのツールキットを公開(米国)

2018年4月18日、学校・公共図書館連携(SPLC)に関する、米国図書館協会(ALA)の学校図書館員協会(AASL)・児童図書館サービス部会(ALSC)・ヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)の部会調整委員会(Interdivisional Committee)が、公共図書館と学校図書館の連携に関するツールキット“Public Library & School Library Collaboration Toolkit”を公開しました。

3年間の共同作業の成果で、公共・学校図書館間の連携事業の促進と具体化を支援するための情報・研究・事例を集めており、着手(Getting Started)、学校・公共図書館の連携がなぜ必要か(Why School-Public Library Partnerships Matter)、 成功している学校・公共図書館の連携事例(Successful School-Public Library Partnerships)、連携の継続(Continuing the Partnership)、テンプレートと補足情報(Templates & Additional Resources)の 5つの章で構成されます。

米国図書館協会、米国図書館界の概況についての報告書 (2018年版)及び「2017年に最も批判を受けた図書」を公表

2018年4月9日、米国図書館協会(ALA)は全米図書館週間にあわせ、米国図書館界の概況をまとめた報告書“State Of America's Libraries Report”の2018年版を公開しました。報告書は「大学図書館」「学校図書館」「公共図書館」「課題と傾向」「国家的課題と傾向」などの項目ごとにまとめられています。

また、「2017年に最も批判を受けた図書トップ10」(Top Ten Most Challenged Books)もあわせて公開されています。1位は2007年に出版されたJay Asherの小説” Thirteen Reasons Why”でした。同書は2017年にNetflixでウェブドラマシリーズが製作・公開されています。自殺を題材とする小説であり、図書館に対し批判が寄せられた理由も自殺を扱ったものであったため、とのことです。

米国公共図書館協会(PLA)、フランスの企業と連携し、4つの公共図書館に短編小説の無料プリンターを設置

2018年3月22日、米国公共図書館協会(PLA)が、ナイト財団(Knight Foundation)の助成を受け、フランスのShort Edition社と連携し、米国の4つの公共図書館に短編小説の無料プリンターを設置すると発表しました。

選ばれた図書館は、アクロン・サミット郡公共図書館(オハイオ州)、フィラデルフィア公共図書館(ペンシルバニア州)、リッチランド図書館(サウスカロライナ州)、ウィチタ公共図書館(カンザス州)の4館です。

同プリンターは、短編小説を、1分・3分・5分という話の長さにあわせて紙にプリントアウトすることができるようになっており、同事業は、公共図書館を通じた読書の楽しみの推進や多くの作家が自身の作品を共有できるようにすることを目的としています。

公共図書館協会(PLA)・米国図書館協会(ALA)・OCLC、公共図書館や公共図書館の資金調達等に関する有権者の認識等を調査した共同調査報告書を公開

2018年3月21日、米・公共図書館協会(PLA)が、米国図書館協会(ALA)図書館アドヴォカシー部及びOCLCと連携して実施した共同調査の報告書“From Awareness to Funding: Voter Perceptions and Support of Public Libraries in 2018”を公開しました。

OCLCが公共図書館・図書館員・図書館の資金調達に関する有権者の認識・利用状況・態度を調査した2008年の報告書を更新することを目的に行ったもので、比較可能とするため同じ質問と分析が行なわれています。

主な知見として以下の事例を挙げています。

・米国の有権者の多くは公共図書館をコミュニティに必要不可欠なもので、市民の誇りの源と考えている。

・有権者は依然として書籍の無料利用や静かな空間といった伝統的な図書館サービスを高く評価しているが、コミュニティのハブとしての価値への評価を高めている。

・図書館が提供しているサービスと一般的な図書館認識やそれらのサービスのために行われる支援には引き続き断絶がある。

・有権者の多くが図書館への財政支援を支持するが、10年前と比べて明確に支持する人は少なくなっている。

米国図書館協会(ALA)・学校図書館員協会(AASL)、フロリダ州で学校図書館員等教職員の銃携帯を認める内容を含む法律が成立したことを受け共同声明を発表

米・フロリダ州で学校図書館員等教職員の銃携帯を認める内容を含む法律が成立したことを受け、2018年3月8日、米国図書館協会(ALA)と学校図書館員協会(AASL)が共同声明を発表しました。

学校図書館に銃があると、生徒にとって重要である安心感を損なってしまうこと、銃を携帯した学校図書館員を認めることが銃による暴力を防ぐ答えとは思わないことなどを指摘しています。

ALA and AASL release joint statement on Florida Senate Bill 7026(ALA,2018/3/8)
http://www.ala.org/news/press-releases/2018/03/ala-and-aasl-release-joint-statement-florida-senate-bill-7026

米国図書館協会(ALA)、図書館・情報技術部会、図書館コレクション・技術サービス部会、図書館リーダーシップ・経営部会の統合・再編に関する文書を公開し意見を募集

2018年2月23日、米国図書館協会(ALA)の図書館・情報技術部会(LITA)が、LITA、図書館コレクション・技術サービス部会(ALCTS)、図書館リーダーシップ・経営部会(LLAMA)の3部会の連携・再編に関する文書を公開し、意見を募集しています。

LITAをはじめALAの各部会では会員数が減少傾向で、結果として生じる赤字がサービスの維持を困難としているという現状があることから、協働、正式な連携、合併等により、3部会の活動内容の重複を避け、「強み」を強化する事を目的としたものです。

3部会では同文書に関して引き続き議論を行なうとしています。

LITA, ALCTS, and LLAMA document on small division collaboration(LITA,2018/2/23)
http://litablog.org/2018/02/lita-alcts-and-llama-document-on-small-division-collaboration/

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