ALA(米国図書館協会)

米国図書館協会のCOSWL、介護者である図書館員のための情報源リスト“Caregiver's Toolkit”を更新

2020年11月2日、米国図書館協会(ALA)の女性図書館員の地位に関する活動を行う委員会である“Committee on the Status of Woman in Librarianship (COSWL)”が、“Caregiver's Toolkit”を更新しました。

介護者である図書館員のための情報源リストで、一般情報源、介護者団体、介護者支援、政府機関、図書館資源、研究/統計、記事等に情報源は分類されています。

図書館員として働いているどこかの時点で、自身が介護者となったり、介護者が同僚となったり、介護者を管理することになることから作成されたもので、コロナ禍において、在宅勤務を行ないながら介護者として介護を試みる現状において、介護者の役割の課題を理解することは、大部分の図書館員にとって重要となるだろうと指摘しています。

米国図書館協会(ALA)、人種と性のステレオタイプに関する大統領令に対して批判声明を発表

2020年10月29日、米国図書館協会(ALA)は、9月22日付で発令された人種と性のステレオタイプに関する大統領令“Executive Order on Combating Race and Sex Stereotyping”に対する声明を発表しました。

この大統領令は、連邦政府の職員・政府からの契約を請け負った事業者・助成金の受領者に対して、批判的人種理論や白人優位主義に関する議論・検討を禁止し、ダイバーシティに関する教育・研修を中止することを求めています。ALAは発表した声明の中で、この大統領令がダイバーシティに関する教育・研修は人種差別や性差別を再生産するという悪意に満ちた誤りの主張に基づいているとして、否定する立場を明らかにしています。

ALAは、図書館・図書館員が、黒人・先住民・有色人種の人々を抑圧・排除し、女性への機会平等を否定するシステムに加担してきたことを認識し、平等な権利と機会を保障する国家の義務を果たすためには、痛ましく残酷な歴史に学ぶことが不可欠であると主張しています。また、助成金交付の中止を恐れてプログラムの中止を決めた機関が確認され、ホットラインを設置して違反の報告が奨励されていることについて、「マッカーシズム」による検閲を想起させるものとして懸念しています。

オンライン会議で活発な議論を促すためのヒント(記事紹介)

米国図書館協会(ALA)公的プログラム部(Public Programs Office)のブログ“Programming Librarian”に、2020年9月29日付の記事として、”Tips for Facilitating a Virtual Group Conversation”が掲載されています。

同記事は、直近の半年間に多くの図書館員が関わることになったオンライン会議プログラムについて、活発な議論を進める効果的なファシリテーションのためのヒントを紹介するものです。記事では、以下のようなヒントが紹介されています。

・会議用プラットフォームへは早めにアクセスできるようにしておく:
ホストは開始時刻の15分前には参加しておく。設定等のサポートが必要な参加者には、開始時刻よりも早めにアクセスするように伝えておくとよい。設定のサポートには他の参加者の助力を得ることができればなおよい。設定へのサポートの終了後、参加者全員を歓迎し、事務的・技術的指示を連絡する。オンライン会議に不慣れな参加者がいる場合には、アイスブレイクとして音声のミュート機能の切り替えの練習を行うとよい。

米国11大学の図書館アカウントによるInstagramへの投稿内容の分析(文献紹介)

2020年9月21日付で、米国図書館協会(ALA)内の部会“Core: Leadership, Infrastructure, Futures”が刊行するオープンアクセスの査読誌“Information Technology and Libraries”誌に、米・アイダホ大学の3人の図書館員による共著論文“Likes, Comments, Views: Information Technology and Libraries”が掲載されています。

著者らは、大学図書館によるInstagramの投稿で頻出するテーマは何か、Instagramに投稿されるテーマは「いいね」の数やコメントの有無に影響を与えるか、の2つのリサーチクエスチョンに基づく研究を実施しました。2018年11月から12月を対象期間として、アイダホ大学と学生構成・研究費・研究分野等が類似した米国内の11大学の図書館のInstagramアカウントについて、合計377件の投稿を調査しその内容分析を試みています。

ビジネス支援図書館推進協議会、「米国図書館協会(ALA)2019年次大会「ジャパンセッション」報告書」の全文をオンライン公開

2020年10月6日、ビジネス支援図書館推進協議会は、同協議会のウェブサイト上で「米国図書館協会(ALA)2019年次大会「ジャパンセッション」報告書」の全文をオンライン公開したことを発表しました。

同報告書は、2019年に同協議会が米国図書館協会(ALA)ワシントン大会で行ったジャパンセッションの発表およびそれに付随して行われた米国図書館視察の報告書です。同協議会は公開された報告書について、ALA年次大会における発表等の事業を推進するために実施したクラウドファンディング協力者への返礼品として編集・出版したものだが、好評な反応を得たことや、同事業の記録を残しその成果を周知する意図から、ウェブサイト上で公開することを決定した、としています。

米国図書館協会(ALA)、暴風雨の被害を受けたマリオン公共図書館が仮設図書館でサービスを実施するための資金を提供:ノートパソコン・タブレット・プリンター・Wi-Fiを購入

2020年10月5日、米国図書館協会(ALA)は、8月10日に発生した暴風雨デレチョの被害を受けた、イリノイ州・マリオン公共図書館に対し、Library Disaster Relief Fundを通じ1万ドルの資金を提供したと発表しています。

同館が設置した仮設図書館において、地域住民に対してサービスを行なえるよう、ノートパソコン、タブレット、プリンター、Wi-Fiのホットスポットを購入するために用いられます。

資金の提供は、十分なサービスを享受できていない住民の支援、暴風雨により大きな被害を受けた地域へのWi-Fiを用いたインターネットへのアクセス提供、リソースが限られた児童生徒のオンライン学習の支援、復興期間中における継続的な質の高い図書館サービスの提供、を目的としており、同館の館長による、これらサービスの必要性は当面のものだが、同地域の長期的なニーズに答えるためにも役立つと発言が紹介されています。

米国図書館協会(ALA)、「2010年代に最も禁書とされ批判を受けた図書100タイトル」を発表

2020年9月27日、米国図書館協会(ALA)の知的自由部(OIF)は、過去10年間に最も禁書とされ批判を受けた図書100タイトルのリストとして、“Top 100 Most Banned and Challenged Books: 2010-2019”を発表しました。

同リストは、合衆国憲法修正第1条の擁護や読書の自由の重要性を訴えるための「禁書週間(Banned Books Week)」の開始を告げるものとして発表されました。LGBTQIA+・性的な描写・宗教的な視点・人種差別や警察による残虐行為・冒涜的な内容など、様々な理由で批判を受けた図書が含まれ、第1位にはシャーマン・アレクシー(Sherman Alexie)の『はみだしインディアンのホントにホントの物語(The Absolutely True Diary of a Part-Time Indian)』が選出されています。

米国図書館協会(ALA)、国連「持続可能な開発目標」に関するウェブページを更新

2020年9月22日、米国図書館協会(ALA)は、ALAの、国連「持続可能な開発目標(SDGs)」に関するタスクフォースが、同タスクフォースのウェブページを更新したと発表しています。

飢餓を終わらせ、ジェンダーの平等を保証し、質の高い教育を提供し、持続可能な実践を奨励するための図書館によるコミュニティ支援の取組を強化するための新しい情報を追加したものです。

新たに追加された物の1つに、ロサンゼルス公共図書館(LAPL)のビジュアルチャートがあります。SDGsの17の目標についての同館の取組を示しており、例えば、「目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」達成のために、7つの分館でソーラーパネルを所有していること、「目標3 すべての人に健康と福祉を」促進のために、無料での歯科検診・眼科検診・眼鏡・インフルエンザワクチンや健康保険の利用を必要とする人にそれらを提供する機関・組織と提携していることに言及されています。

また、同タスクフォースによる、ウェビナーの記録もあわせて公開されました。

同タスクフォースでは、ALAによるSDGsに関する取組を、今後予定されているドイツ図書館協会とのウェビナー等で、他国と共有していくとしています。

反省的な学校図書館実践家:ジャーナリングの活用(文献紹介)

2020年9月付で、米国学校図書館協会(AASL)が刊行する、米国の学校図書館に関する学術雑誌“School Library Research”の第23号に、論文“Reflective School Library Practitioners: Use of Journaling to Strengthen Practice”が公開されています。

同論文は、学校図書館教育プログラムにおける、対話的なジャーナリング(journaling)の活用に関してまとめられたものです。ジャーナリングが自己認識や専門能力の向上に効果があること等に触れ、プログラムの履修者による、自身の学びや実践の反省や実践と理論のつながりの考察等に関する記述の内容について以下をはじめとした観点で分析しています。

・Thinking in Action
他の履修者の観察に基づいた記述。どのような実践であったか、どのようにすればよいのか等について振り返る機会となっている。

・Thinking on Action
自分の実践に関する考察。履修者が学校図書館員の役割に関与するのを助け、自らの活動を後から分析する手段を提供している。

米国図書館協会(ALA)・米国建築家協会(AIA)主催の2020年図書館建築賞受賞4館が発表

2020年9月18日、米国図書館協会(ALA)が、米国建築家協会(AIA)と共同で毎年開催している図書館建築賞の2020年の授賞館4館を発表しました。

同賞は、場所の特徴、目的、エコロジー、環境の持続可能性、歴史といったデザインの成果を示す必要があり、6人の審査員により選ばれたものです。

受賞館は以下の通りです。

・ビリージーンキング図書館本館(米・カリフォルニア州・ロングビーチ)

・キャピラノ図書館(カナダ・アルバータ州・エドモンドン)

・インデペンデンスライブラリ&アパートメント(米・シカゴ)

・ノースタウン分館&アパートメント(米・シカゴ)

ページ