オランダ

学術雑誌契約のオープンアクセス(OA)要項モニタリングに必要な論文レベルのメタデータのチェックリスト化(文献紹介)

2019年11月26日付で、英国逐次刊行物グループ(UKSG)が刊行するInsights誌において、論文“Monitoring agreements with open access elements: why article-level metadata are important”が掲載されました。英・JiscのMafalda Marques氏、オランダ・ライデン大学図書館のSaskia Woutersen-Windhouwer氏、フィンランド国立図書館のArja Tuuliniemi氏による共著論文です。

近年、コンソーシアムや学術機関が、論文処理費用(APC)の割引・オフセット契約・“Read and Publish”契約といったオープンアクセス(OA)要項を含む契約を出版社と締結する事例が増加しています。こうした契約を締結した場合、コンソーシアムや学術機関はOAで出版された論文数、契約のコスト、契約の価値をモニタリングする必要があるため、出版社は契約に基づきOAで出版された論文に関して、コンソーシアム・研究機関・資金助成機関に対する説明責任を負います。出版社がこうした説明を行うための方法の1つは定期的に論文レベルのメタデータをレポートとして報告することです。

cOAlition S、主要学術分野における研究成果オープンアクセス(OA)化の手段とPlan Sへの準拠状況に関する「ギャップ分析」の実施報告書を公開

2019年11月21日、cOAlition Sは、主要学術分野における研究成果オープンアクセス(OA)化の手段とPlan Sへの準拠状況に関する「ギャップ分析」の実施報告書として、“Open access potential and uptake in the context of Plan S - a partial gap analysis”を公開したことを発表しました。

Digital Scienceやウェルカム財団らが「研究の研究」に関する最新のアプローチを推進するコンソーシアム、Research on Research Institute (RoRI)を立ち上げ

2019年9月30日、英ウェルカム財団、Digital Science社、英シェフィールド大学、オランダのライデン大学の4機関により、「研究の研究」(research on research)に関する最新のアプローチ推進を目的とするコンソーシアム、”Research on Research Institute” (RoRI)の立ち上げが発表されました。

同コンソーシアムはメタ研究、科学の科学、メタ科学などとも呼ばれる「研究の研究」を、変革的・移行的な形で進めていくとされています。研究システムの分析や意思決定・評価データ・ツール等に関する実験を通じ、より戦略的であり、オープンで多様な研究を推進することが目的とのことです。

発足当初の2年間は、ロンドンのウェルカム財団オフィスにおけるインキュベーション(新規事業立ち上げ)期間と位置付ける、とのことです。また、ワーキングペーパーの公開も開始されています。

Elsevier社、科学論文の引用に関わる不正行為の検出と防止のためオランダ・ヴァーへニンゲン大学と提携

2019年9月5日、Elsevier社は、科学論文の引用に関わる不正行為の検出と防止のためオランダ・ヴァーへニンゲン大学(Wageningen University & Research:WUR)と提携したことを発表しました。

科学論文の引用において、特定の研究者や雑誌への引用を増やすことを目的として、関連性のない文献の引用を行うという不正行為が発生することがあります。Elsevier社はWURとともにこうした不正行為の検出・防止のための分析的な手法を開発しています。分析の対象には査読者も含まれており、Elsevier社はプレスリリースの中で、同社の文献データベースScopusに基づいて実施した分析の結果、必ずしも全てが不適切とは言い切れないものの、0.8%の査読において不正の疑われる引用の提案が行われていたことを報告しています。

同社は論文公開前のできるだけ早期にこうした不正行為を防ぐことを次の段階として検討しています。査読者に対しては、投稿された論文の査読前に引用は全て論文と関連している必要があり操作的な引用は許容できないことを再認識させることを挙げています。また、WUR推奨の手法を用いて、査読過程で疑わしい内容のレビューを自動的に検出してフラグ立てする調査も同時に行われている、としています。

2021年の世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会はオランダ・ロッテルダムで開催

2019年8月29日、国際図書館連盟(IFLA)は、2021年の世界図書館情報会議(WLIC)・IFLA年次大会をオランダ・ロッテルダムで開催すると発表しました。

ギリシャ・アテネで開催されていた2019年大会のクロージングセッションにおいて発表されたもので、2021年8月19日から8月26日にかけて開催される予定です。

IFLA WLIC 2021 to be held in Rotterdam, Netherlands(IFLA,2019/8/29)
https://www.ifla.org/node/92527

IFLA WLIC 2021 to be held in Rotterdam, Netherlands(IFLA WLIC,2019/8/29)
https://2019.ifla.org/ifla-wlic-2021-to-be-held-in-rotterdam-netherlands/

オランダ王立図書館(KB)、人工知能(AI)を用いたメタデータの自動作成に関する調査の中間報告書を公開

2019年8月26日、オランダ王立図書館(KB)は、人工知能(AI)を用いたメタデータの自動作成に関する調査の中間報告となるホワイトペーパー“Exploring possibilities Automated Generation of Metadata”を公表しました。

同館の書誌作成業務は、現在、自館作成とコピーカタロギングで行なっていますが、デジタル資源が増加し、今後より多くの出版物を保存することになると予想されることから、書誌作成の最適化の可能性について調査することが目的です。

同調査は、同館職員と様々な大学の研究者が共同で行なったもので、成果の大部分は、オランダ科学研究機構(NWO)が主催したワークショップで13人の研究者が実施した調査から得られたものです。

オランダの科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”、公開されているオープンアクセス(OA)の学術出版物が70万点に

2019年8月1日、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)は、運営する科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”で公開されているオープンアクセス(OA)の学術出版物が70万点となったと発表しています。

内訳は、論文28万7,000点、報告書14万点、学位論文8万2,000点以上、会議論文2万9,000点、本の一部が2万1,000点等となっています。出版物は、オランダの大学及びオランダ科学研究機構(NWO)、オランダ王立芸術科学アカデミー (KNAW)、オランダ文化遺産局(RCE)といった研究機関37機関からのものです。

その他、OAでないものの125万点以上の学術出版物の要旨に加え、15のデータアーカイブ由来の23万点のデータセット、7万点の研究概要、6万1,000人の研究者・3,000の研究機関の概要も調べることができます。

アムステルダム自由大学図書館(オランダ)の植物預かりサービス(記事紹介)

オランダの英語メディアプラットフォームであるIamExpatの2019年7月6日付けの記事で、オランダのアムステルダム自由大学(Vrije Universiteit Amsterdam)の図書館が行っている植物預かりサービスが紹介されています。

学生寮で植物を栽培する学生が増えていることを背景に、夏季休暇期間に寮を不在にする同大学の学生を対象として、栽培している植物を一時的に同館で預かって世話をするというサービスです。世話は同館のスタッフと、休暇中も大学に残る予定の学生が担当します。

記事中では同館のHarm Derks氏によるコメントが紹介されており、同館ではさらにサービス対象を広げることを検討するとあります。

オランダ大学協会(VSNU)とElsevier社、契約交渉継続のため締結中のライセンス契約を2019年12月末まで再延長することに合意

オランダのオープンアクセス(OA)に関する情報を提供するウェブサイト“open access.nl”の2019年7月2付の記事で、オランダ大学協会(VSNU)とElsevier社が契約交渉継続のため、締結中の現在のライセンス契約を2019年末まで再延長することに合意したことが発表されています。

VSNUとElsevier社は2018年12月に購読契約の更新条件についての議論を継続するため、2018年12月31日までの契約を半年間延長することに合意していましたが、今回交渉の時間をより一層得るため、さらに半年間の延長が実施されました。

Elsevier社とオランダ科学研究機構(NWO)、VSNU、オランダ大学病院連合(NFU)との間で、将来のオランダのオープンサイエンスに関するインフラ提供に向けどのように協力できるかについて、現在も協議が行われています。

Google Arts & Cultureでアンネ・フランクが幼少期を過ごした家のバーチャルツアーが公開:アンネ・フランク生誕90年を記念して

2019年6月12日、Google社はアンネ・フランク生誕90年を記念し、Google Arts & Cultureにおいてアンネ・フランクに関するバーチャルツアーとオンライン展示を公開したことを発表しました。

バーチャルツアーでは、一家が隠れ家に移り住む前、アンネ・フランクが幼少期を過ごしたオランダ・アムステルダムのMerwedeplein37番地にある家の内部が閲覧できます。

オンライン展示では、唯一存在が知られているアンネ・フランクの動画や、アンネ・フランク一家に関する写真等が公開されています。

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