オランダ

オランダ・ライデン大学図書館、2万点超の地図資料をオンラインで公開:旧オランダ植民地の地図等

2020年12月1日、オランダ・ライデン大学図書館は、同館が所蔵、又は寄託により保管している複数のコレクションに含まれる地図資料を同館のデジタルコレクションで公開したことを発表しました。

計2万点超の地図資料が利用可能となっており、旧オランダ植民地の地図等が含まれます。発表では、オランダで最も大規模かつ重要な地図コレクションの一つが、今回の公開により研究・教育・一般向けにデジタル形式で利用可能となった、と述べています。

Springer Nature社、学術界の外におけるゴールドOAコンテンツの利用について調査したホワイトペーパーを公開

2020年11月30日、Springer Nature社は、ホワイトペーパー“Open for All, Exploring the Reach of Open Access Content to Non-Academic Audiences”の公開を発表しました。

同社がオランダ大学協会(VSNU)及びオランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム(UKB)と実施している共同プロジェクトの最新成果であり、ゴールドOAコンテンツが学術界の外でどのように利用されているのかを探る内容となっています。

ホワイトペーパーは二つの調査に基づいています。一つ目はドキュメント(書籍の章、雑誌論文、プロシーディングを含む)の書誌計量学的分析であり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連する2017年出版のドキュメント36万点近くを対象としています。二つ目は同社の複数のウェブサイト上でのアンケート調査であり、6,000人近くが回答しました。

発表では、主な調査結果として次のような点が示されています。

オランダでCultural AI Labが創設:文化遺産機関・研究機関が連携し文化研究における人工知能(AI)の可能性等を探る

2020年11月16日、オランダでCultural AI Labの創設が発表されています。

文化遺産機関がデータを研究機関が技術を提供することで、文化遺産分野に適用可能な人工知能(AI)に関するツールを開発し、AI技術が文化的文脈を理解できるようにすることを目的としたもので、国立数学コンピュータ科学研究所(CWI)・オランダ王立芸術科学アカデミー(KNAW)人文学部門・オランダ国立図書館(KB)・オランダ視聴覚研究所(Sound and Vision)・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)・オランダ応用科学研究機構(TNO)・アムステルダム大学・アムステルダム自由大学が参加しています。

参加する研究機関の博士課程の学生やポスドクが、文化遺産機関で4年間研究に従事するとしているほか、以下の5つの研究プロジェクトが今後数か月の間に開始されるとしています。

・AI: CULT Culturally Aware (AIを用いた博物館コレクションのオブジェクト記述の自動分析・充実)

・SABIO - the SociAl Bias Observatory(植民地時代の用語の検出を目的とした博物館コレクションのコレクション記述の自動分析)

オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品に関するデータをLinked Dataにより集約して構築したデジタルプラットフォーム“Van Gogh Worldwide”が公開

2020年11月5日、オランダ国立美術史研究所(Netherlands Institute for Art History:RKD)は、19世紀の画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品に関するデータをLinked Dataにより集約して構築したデジタルプラットフォームとして、“Van Gogh Worldwide”が新たに公開されたことを発表しました。

“Van Gogh Worldwide”は、電子的に利用可能なゴッホの作品に関する学術データの主要保有機関である、RKD及びオランダ・アムステルダムのゴッホ美術館(Van Gogh Museum)、オランダ・オッテルローのクレラー・ミュラー美術館(Kröller Müller Museum)の3機関による共同イニシアチブです。3機関は設立パートナーとなり、オランダ文化遺産庁(Cultural Heritage Agency of the Netherlands)をはじめ、多数の美術館・個人・研究機関等の協力を得てプラットフォームを構築しました。

E2322 - オランダ・ILP Labによるウェブサイト収集への提言

オランダのアムステルダム大学情報法研究所(Institute for Information Law)が所管する学生イニシアチブ,The Glushko & Samuelson Information Law and Policy Lab(ILP Lab)は,2020年8月,ポリシーペーパー“Web harvesting by cultural heritage institutions”を公開した。

国際図書館連盟(IFLA)、2020年総会の録画映像と2019年の年報を公開

2020年11月9日、国際図書館連盟(IFLA)は、2020年総会の録画映像と2019年の年報を公開したことを発表しました。

2020年11月5日に開催されたIFLAの2020年総会は、新型コロナウイルス感染症の影響により初めての試みとして、オランダ・ハーグのオランダ王立図書館(KB)からライブストリーム配信する形で開催されました。IFLAは、綿密な準備を進めたため例年にない人数の参加者が出席し、オンライン開催という新しい可能性が開かれたことなどを報告しています。総会当日のライブストリーム配信の録画映像はYouTubeで公開されています。

また、同日付で、2019年1年間のIFLAの各戦略的活動分野の成果、財務状況、会員情報、「IFLA戦略2019-2024」の導入等の概要を紹介した年報がオンライン公開されています。

IFLA’s General Assembly and Annual Report: Looking Back on a Great Year(IFLA,2020/11/9)
https://www.ifla.org/node/93441

オランダ王立図書館(KB)、新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する政府のガイドラインに従って2020年11月5日から19日まで休館

2020年11月4日、オランダ王立図書館(KB)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策強化のため、11月5日から2週間休館することを発表しました。

KBはオランダ政府の発表した感染症対策のためのガイドラインに従って、2020年11月5日から19日まで閲覧室を閉鎖し、オンラインサービスのみ提供します。閲覧室閉鎖期間中の利用予約は全てキャンセル扱いとなり、貸出中の資料は利用再開まで返却不要となります。

オランダ政府は2020年11月3日付で、11月4日から2週間の間、現行の部分的なロックダウンに追加措置等を実施することを発表しており、期間中、図書館を含む広くアクセス可能な施設を全て閉鎖することを決定しています。

@KB_Nederland(Twitter,2020/11/4)
https://twitter.com/KB_Nederland/status/1323972436442959873

ライデン大学図書館(オランダ)、同館特別コレクション室所蔵のイエメンで制作されたシーア派分派ザイド派の文化伝統を記録したアラビア語写本約150点をデジタル化公開

2020年9月16日、オランダのライデン大学図書館は、イエメンで制作された約150点の写本のデジタル化を完了し、研究・教育目的で自由に利用可能となるように公開したことを発表しました。

同館がデジタル化公開した写本は、17世紀から20世紀半ばまでにイエメンで制作されたイスラム教のシーア派分派ザイド派の文化伝統を記録したアラビア語の写本です。ザイド派の人々が制作した様々な写本は、紛争等のため、過去数百年の間に国外へ流出し、同館特別コレクション室はそのような写本のうち、言語・文学・歴史・宗教・イスラム法などの多様なテーマを含む約150点を所蔵しています。

国際図書館連盟(IFLA)、2021年の世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会をオンラインで開催:オランダ・ロッテルダムでの開催は2023年に延期しハイブリット型で実施

2020年9月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、オランダ・ロッテルダムで開催予定であった、2021年の世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会をオンラインで開催すると発表しました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、2021年までの健康・経済・旅行に関する不確実性の継続に直面し、通常通りの慣行は選択肢にないことが明らかになったとしています。しかし、これは大会を中止する理由にはならず、IFLAの戦略に沿った、新しい大会のモデルを創造する作業をより加速するものであるとし、オランダの全国委員会の支持を得てオンラインで開催するとしています。

オランダ・ロッテルダムでの物理的な開催は、2023年に変更し、オンラインと対面のハイブリッド型で実施されます。また、対面での開催を計画している2022年のアイルランド・ダブリンでの大会もオンラインの要素を強化するとしています。

従来の大会の最良の側面と、デジタルツールによる世界中の図書館界の全てのメンバーを意味ある型で含みこむ可能性を組み合わせたプログラムと形式を開発することが目標であるし、その成功のためには、創造性と知識が必要であることから、メンバー・ボランティアといった参加者とで、これを実現するために協力することを楽しみにしているとしています。

オランダ科学研究機構(NWO)、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities(OLH)”へ3年間の資金提供を実施

2020年9月1日、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities(OLH)”は、オランダ科学研究機構(NWO)がOLHの図書館協力補助金制度(Library Partnership Subsidy system)に参加し、3年間の資金提供を約束したことを発表しました。

OLHはアンドリュー W.メロン財団等の助成により立ち上げられたプラットフォームであり、コストを著者ではなく国際的な図書館コンソーシアムからの出資に依拠するダイヤモンドOAモデルで運営されています。

NWOのPresident Executive Boardであるギーレン(Stan Gielen)氏はOLHへの資金提供に関して、「NWOはOAの実現・転換のためには多様なルートとビジネスモデルが存在すると強く確信している。これには非営利・非APCベースのダイヤモンドOAモデルも含まれている。OLHは極めて革新的なビジネスモデルに基づく人文科学研究者向けの高品質出版プラットフォームとして際立ったものであり、今後3年間支援できることは光栄である」とコメントしています。

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