オランダ

E2029 - 研究データ同盟第11回総会<報告>

「障壁なきデータ共有」をスローガンとする研究データ同盟(RDA;E1972ほか参照)の第11回総会は,“From Data to Knowledge”をテーマに,2018年3月21日から23日にかけてドイツのベルリンで開催された。RDAには136の国・地域から6,700人以上が登録している(第11回総会時点)。本総会には661人が参加し,日本からは18人が参加した。参加者の属性は主にデータ共有に関する研究者,データ管理者,図書館員等である。

OCLC Research、研究データ管理の実態に関する調査報告書シリーズの第4弾“Sourcing and Scaling University RDM Services”を公開

2018年4月26日、OCLC Researchが、研究データ管理(RDM)の実態に関する調査の報告書シリーズの第4弾“Sourcing and Scaling University RDM Services”を公開しました。

4つの研究大学(英・エジンバラ大学、米・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、豪・モナシュ大学、蘭・ヴァーヘニンゲン大学)が、RDMに関する能力を得るにあたっての各々の解決策や規模を調査したもので、それぞれ異なる戦略をとっているものの、キュレーションサービスは外部化される、教育や専門的サービスは規模が局所的である、機関のニーズに合わせるためにRDMのための解決策や規模は変化する、といった4機関に共通する傾向があると指摘しています。

同報告書は、今回の報告書シリーズの最終報告書です。

E2017 - 永続的識別子に関する会議PIDapalooza 2018<報告>

2018年1月23日から24日にかけて,スペインのジローナにおいて,Crossref(CA1481参照),DataCite(E1537参照),ORCID(CA1740参照),米・カリフォルニア電子図書館(CDL)の主催する永続的識別子に関する会議であるPIDapalooza 2018が開催された。今回が2回目の開催で出版社,図書館関係者,学会,研究助成機関,永続的識別子(Persistent Identifier:PID)運営機関などから150名程度の参加があった。これは2016年開催の1回目よりも大幅に増加したということである。基調講演が2つ,3会場で並行してのセッションが48,その他10枚程度のポスター発表という構成で,PIDに関する取り組み事例の紹介や分野・業種の枠を超えての意見交換が行われた。日本からは,科学技術振興機構(JST)および国立情報学研究所(NII)から計4人が参加した。

Springer Compact(オフセット契約)によるオープンアクセス(OA)の状況

2018年3月22日、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理加工料)の透明性が高く、効率的な管理体制の構築を目的とするドイツの団体INTACTが、Springer Nature社のオフセット契約モデルSpringer CompactによるOAの実現状況に関する調査結果をブログで公開しました。

オフセット契約とは電子ジャーナルのビッグディール費用とAPCを一括して機関が支払うモデルです。INTACTの調査では、オーストリアの大学図書館協会、ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)、オランダのVSNU、スウェーデンのBibsamコンソーシアム、そしてイギリスのJISCのデータを用い、2016~2017年のSpringer Compact対象雑誌について、OA論文の割合や、そのうちオフセット契約の結果OAになったものの割合等を調査しています。

オランダ大学協会(VSNU)、Springer Nature社・オックスフォード大学出版局(OUP)とオープンアクセス出版等に関する契約で合意

2018年3月12日、オランダ大学協会(VSNU)は、2014年に締結したSpringer Nature社とのオープンアクセス(OA)出版等に関する契約を、2021年まで延長することで合意したと発表しています。この間、同社の雑誌でOAで公開されたオランダの論文の割合が2014年の34%から2017年の84%に上昇したことが紹介されています。

また、2018年3月15日には、英・オックスフォード大学出版局(OUP)とも、購読及びOA出版に関する2020年までの3年間の契約を締結したと発表しています。

オランダ大学協会(VSNU)、英国王立化学会(RSC)との契約交渉不成立を発表

2018年3月12日、オランダ大学協会(VSNU)は、英国王立化学会(RSC)との同会発行雑誌の利用に関する契約の不成立を発表しています。

VSNUでは、オープンアクセス(OA)を推進するにあたり、購読費とAPCの二重支払とならないように交渉を進めていました。

VSNUでは、研究者に対して、大学図書館においてRSCが発行する雑誌の論文入手のための代替方法を相談するように案内しており、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKBが作成したパンフレット“HOW TO GET THE PDF?”を紹介しています。

オランダ大学協会(VSNU)、2020年までに100%のオープンアクセス(OA)を達成するためのロードマップを公開

2018年3月7日、オランダ大学協会(VSNU)が、2020年までに100%のオープンアクセス(OA)を達成するためのロードマップ“Roadmap open access 2018-2020”を公開しました。

「出版者との交渉」「国際的な連携」「アーカイブ」「モニタリング」「新たな出版プラットフォーム」を目標達成のための5つの柱として掲げています。

オランダ・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)、新しいスマートフォンアプリを公開

2018年1月26日、オランダのアムステルダム国立美術館“Rijksmuseum”が、スマートフォンアプリを改訂したと発表しています。

館内に300のビーコンを設置しての9言語・14のツアーによる高度な展示案内機能のほか、電子チケットの購入や同館の所蔵作品の高精細画像が閲覧できる“Rijksstudio”の利用などが可能です。

The Rijksmuseum in your pocket(Rijksmuseum,2018/1/26)
https://www.rijksmuseum.nl/en/press/press-releases/the-rijksmuseum-in-your-pocket

オランダの科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”、2000年以降のオープンアクセスの進展状況を分析したページを公開

オランダの、大学・研究機関の機関リポジトリ搭載の学術成果へのアクセスを提供するゲートウェイサービス“NARCIS”が、2017年12月時点でのNARCISのデータを用いて、2000年以降のオープンアクセス(OA)の進展状況を分析したページを公開しています。

NACRISに登録されている学術成果の57.3%を占める論文のOA率は27.5パーセントに過ぎない一方で、博士論文については90%がOAとなっていること、「その他」に分類される学術成果の平均OA率は47.2%だが、法律の注釈の13.9%からプレプリントの99.9%まで大きな幅があることなどを指摘しています。

またNARCIS内の学術成果の全登録数や博士論文の登録数とオランダ大学協会(VSNU)のデータによる国内で発表された学術成果(推計)や博士論文の数との比較、名前を伏せた形で大学ごとのOA率の変遷が比較できるグラフなども掲載されています。

Statistics(NACRIS)
https://www.narcis.nl/metrics/Language/en

【イベント】関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)キックオフ・シンポジウム「デジタルアーカイブが開く東アジア文化研究の新しい地平」(2/17-18・吹田)

2018年2月17日と18日に、大阪府吹田市の関西大学において、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)キックオフ・シンポジウム「デジタルアーカイブが開く東アジア文化研究の新しい地平」が開催されます。

2017年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業に、同大学が申請した「オープン・プラットフォームが開く関大の東アジア文化研究」が採択されたことを記念して、国内外のデジタルアーカイブの研究者を招き、開催されるものです。

参加には事前の申し込みが必要です。

内容は以下の通りです。

【2月17日(土)】
・開会挨拶 芝井敬司氏(関西大学学長)
・趣旨説明 内田慶市氏(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター長)
・Nathalie Monnet氏(フランス国立図書館(BnF))
・楊 暁捷氏(カナダ・カルガリー大学)
・Hilde De Weerdt氏(オランダ・ライデン大学) 
・下田正弘氏(東京大学)

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