LC(米国議会図書館)

米国議会図書館(LC)、将来にわたり保存すべき録音資料の2019年度分として25作品を追加

2019年3月25日、米国議会図書館(LC)が、将来にわたって保存すべき米国の録音資料を登録している“National Recording Registry”に、2019年度分として新たに加える作品25点を発表しました。

大リーグ・ナショナルリーグ優勝決定プレイオフ(ニューヨーク・ジャイアンツ対ブルックリン・ドジャース)最終戦の放送(1951年)、ケネディ大統領暗殺時のボストン交響楽団のラジオ放送局WGBHでの放送(1963年)、ヴィレッジ・ピープル「YMCA」(1978年)、ティナ・ターナー「プライヴェート・ダンサー」(1984年)、ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」(1992年)等が選ばれています。

LCでは、録音資料保存法(National Recording Preservation Act)のもと、全米録音資料保存委員会(National Recording Preservation Board)の助言を受け、文化的、歴史的、あるいは芸術的に重要で、発表から少なくとも10年以上が経過している録音資料25作品を毎年選んでおり、今回の登録により、登録資料が550点となりました。

米国議会図書館(LC)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため休館

2020年3月12日、米国議会図書館(LC)が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、同日の午後5時から4月1日の午前8時まで休館すると発表しました。

LCの図書館員・受託業者・許可された訪問者・資格のある連邦議会の職員は引き続き建物内に入れますが、休館中のイベントは延期もしくは中止されます。

LCは、図書館員と利用者の健康と安全が最優先事項であり、状況の変化に迅速に対応できるよう、米国疾病管理予防センター(CDC)・地域の保健所・連邦政府からの情報を注意深く・継続的に確認しているとしています。また、トイレ・公共スペース・エレベーターホールの清掃を強化したほか、消毒液の増設していることも述べられています。

オンラインサービスは継続されるほか、著作権局のサービスはオンライン・メール・電話で対応しています。

Library of Congress Announces Limited Access to Facilities until April 1(LC, 2020/3/12)
https://www.loc.gov/item/prn-20-022/

米国議会図書館(LC)、クラウドソーシングプラットフォーム“By the People”上で非英語資料のテキスト化プロジェクトを開始

2020年3月10日、米国議会図書館(LC)が、クラウドソーシングプラットフォーム“By the People”上で、初めて、非英語資料のテキスト化プロジェクトを開始すると発表しました。

同館が1941年に入手し、LCの法律図書館が所蔵する、スペイン語・ラテン語・カタルーニャ語で書かれた15世紀から19世紀にかけての法律関係文書が対象です。

3月19日には、オンライン上及びLCにおいて“Transcribe-a-thon”も開催されます。

米国議会図書館、公民権運動家ローザ・パークス(Rosa Parks)氏の関連文書をテキスト化するためのクラウドソーシングプロジェクトを開始

2020年2月4日、米国議会図書館(LC)は、公民権運動家ローザ・パークス(Rosa Parks)氏の関連文書をテキスト化するためのクラウドソーシングプロジェクトを開始することを発表しました。同日はローザ・パークス氏の生誕107周年に当たります。

LCのクラウドソーシングプラットフォームである“By the People”上でテキスト化作業への参加が可能になっています。テキスト化対象には、ローザ・パークス氏の私信のほか、公民権運動において大きな役割を果たした出来事であり、同氏の逮捕がそのきっかけとなったモンゴメリー・バス・ボイコット事件に関するメモや断片的な文章等が含まれます。

今回テキスト化対象として選ばれた資料には、LCが2019年12月6日から行っている館内展示“Rosa Parks:In Her Own Words”での展示資料も多く含まれています。同展示はオンライン版も公開されているほか、LCが発行する“Library of Congress Magazine”の2020年1・2月号にも同展示の特集が掲載されています。

米国議会図書館(LC)の法律図書館、連邦最高裁判事の指名に関する情報のウェブアーカイブ“United States Supreme Court Nominations Web Archive”を公開

2020年1月15日、米国議会図書館(LC)の法律図書館が、LCのウェブアーカイビングチームと連携し、“United States Supreme Court Nominations Web Archive”を公開したと発表しています。

2005年(ジョン・ロバーツ氏、ハリエット・マイヤーズ氏) ・2006年(サミュエル・アリート氏)・2009年(ソニア・ソトマイヨール氏)・2010年(エレナ・ケイガン氏)の連邦最高裁判事の指名に関するブログ、論文、議会のプレスリリース、報道記事からなるものです。

The United States Supreme Court Nominations Web Archive(LC Law Librarians of Congress, 2020/1/15)
https://blogs.loc.gov/law/2020/01/the-united-states-supreme-court-nominations-web-archive/

American Archive of Public Broadcasting、1981年から2004年までに放映されたラジオプログラム“In Black America”の745エピソードをオンライン公開

米国議会図書館(LC)とボストンの公共放送局であるWGBHが共同で運営する、米国の公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting(AAPB)”が、2020年1月2日付けのブログ記事において、1981年から2004年までに放送された米国のラジオプログラム“In Black America”の745エピソードをオンライン公開したことを発表しました。

“In Black America”はテキサス大学オースティン校の運営するラジオ放送局“KUT”が制作するラジオプログラムです。1970年の開始から毎週放送され、黒人社会において影響力のある人物への数百以上のインタビューが行い、アフリカ系アメリカ人の教育・ライフスタイル・経済・社会問題・家族・文化・文学・政治などの話題を扱っています。

オンライン公開された1981年から2004年までの745エピソードは、2019年に米・図書館情報資源振興財団(CLIR)の助成によりデジタル保存されたものです。黒人コメディアンで公民権活動家のディック・グレゴリー、1981年から2000年までアフリカ系アメリカ人女性向け雑誌“Essence”の編集長を務めたスーザン・L・テイラー等へのインタビューが含まれていることが紹介されています。

米国議会図書館(LC)、基金からの寄付を得て点字楽譜のデジタル化を実施

2019年12月18日、米国議会図書館(LC)は、視覚障害や読むことに障害がある人々へのサービス拡大を目的としたTiby Diskin記念基金からの寄付を受け、同寄付による最初の事業として、LC所蔵の点字楽譜と教材のデジタル化を行なうと発表しました。

対象となる資料は貴重で破損の恐れがあり、19世紀に遡るものもあります。

LCの障害者サービス部門NLS(National Library Service for the Blind and Print Disabled)では、同基金からの寄付を利用して、3Dレーザー技術を用いた点字デジタル化ツールを開発するとしています。

New Endowment to Support National Library Service for the Blind and Print Disabled (LC, 2019/12/18)
https://www.loc.gov/item/prn-19-120/

E2211 - 第16回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2019)<報告>

2019年9月16日から20日までの5日間にわたり,第16回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2019;E2085ほか参照)がオランダ・アムステルダムのアイ映画博物館(Eye Filmmuseum)で開催された。2004年に「中国・欧州電子情報保存ワークショップ」として始まったiPRESは,電子情報の保存に係る政策や具体的な事例の紹介,国際組織からNPO団体のような比較的小さな組織の活動まで,様々なトピックを幅広く扱っており,参加者の属性も,図書館員やアーキビスト,研究者のほか,大学関係者やシステム開発者など多様である。今回の会議の参加者は,開催国オランダをはじめ,欧州や北米を中心に400人以上を数えた。日本からの参加者は4人で,国立国会図書館からは筆者が参加した。

米国議会図書館(LC)、永久保存対象に選ばれた映画25作品を発表(2019年)

2019年12月11日、米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2019年分の映画25作品を発表しています。

公開から少なくとも10年を経た作品の中から、毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は775作品になりました。

新たに選ばれた作品には、『虚栄の市』(1935年)、『眠れる森の美女』(1959年)、『アマデウス』(1984年)、『プリンス/パープル・レイン』(1984年)、『プラトーン』(1986年)、『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年)などがあります。

LCの同日付けブログ記事でもこのニュースが紹介されており、選ばれた作品の関係者によるコメントが掲載されています。また、ブログ記事の筆者であるLCのヘイデン(Carla D. Hayden)館長は、“National Film Registry”への追加作品の発表は「館長としてのお気に入りの仕事の一つ」と述べています。

ページ