オランダ

“2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year”の受賞候補4館が発表される

2019年5月27日、国際図書館連盟(IFLA)の公共図書館分科会は、“2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year”の受賞候補4館が発表されました。

世界中から応募があった16館の中から選ばれたものです。

選ばれたのは以下の4館です。

・グリーンライブラリ&プラザ(オーストラリア)
・LocHal図書館(オランダ)
・ヘルシンキ中央図書館(Oodi) (フィンランド)
・クライストチャーチ中央図書館(Turanga)(ニュージーランド)

受賞館は、IFLAの年次大会開催期間中の8月27日に発表されます。

And the nominees for the 2019 IFLA/Systematic Public Library of the Year Award are...(IFLA,2019/5/27)
https://www.ifla.org/node/92195

欧州研究図書館協会(LIBER)、研究データ管理支援のケーススタディー2件を公表

2019年5月15日、欧州研究図書館協会(LIBER)の研究データ管理(RDM)に関するワーキンググループが、RDM支援に関するケーススタディ2件を公表しました。

デザイン・工学・技術科学の分野に焦点を当てたオランダ・デルフト工科大学の事例と言語学の研究開発支援サービスに焦点を当てたUiTノルウェー北極大学の事例です。

事例研究では、研究者が期待する支援サービスの特徴、RDM支援への需要と課題、ポリシーの現状、2機関におけるデータ管理と支援サービスの実施内容を検討しています。

Two new LIBER Case Studies on Research Data Management Support released(LIBER,2019/5/15)
https://libereurope.eu/blog/2019/05/15/two-new-liber-case-studies-on-research-data-management-support-released/

DOAB財団 (DOAB Foundation)の創設が発表される

2019年5月21日、人文・社会科学系の単行書のオープンアクセス(OA)を推進するオランダのOAPENと、人文・社会科学系の電子情報資源のプラットフォームを運営するフランスのOpenEditionにより、DOAB財団の創設が発表されています。

DOAB(Directory of Open Access Books)は、OAPENによって2012年に公開されたOAの単行書のダイレクトリです。

同財団は、3月5日に、オランダの法律の下、OAPENとOpenEditionが共有する財団(foundation)として設立され、運営組織としては、フランス国立科学研究センター(CNRS)と仏・エクス=マルセイユ大学が法的に代表しています。

今後数か月の間において、OAPENとOpenEditionは、人文・社会科学のオープンな学術コミュニケーションのための欧州の研究基盤OPERASの他の協力機関とも連携し、DOABのプラットフォームを更新します。DOABは、最終的には、OPERASの中核的サービスとなる予定です。

「眠れる森の美女」の比喩の妥当性をめぐって科学計量学者と情報科学技術協会(ASIS&T)が論戦

長期間引用されていなかったにもかかわらず、ある時期から急に被引用数が増加する論文は、計量書誌学分野においてしばしば”sleeping beauty”(「眠れる森の美女」)論文と呼ばれてきましたが、この比喩の妥当性についてオランダ・ライデン大学の科学計量学者Ton van Raan氏と、米国の情報科学技術協会(ASIS&T)の雑誌編集部との間で論戦が起こっていることが、英The Guardian紙等で報じられています。

議論の契機はvan Raan氏がASIS&Tの雑誌JASISTに投稿した、医学分野における「眠れる森の美女」論文に関する研究論文が、「眠れる森の美女」という比喩が受け入れられない、という理由で却下されたことにある、とのことです。同誌の編集者はvan Raan氏に対し、この比喩の使用は特に説明を助けるものではなく、また「眠れる森の美女」という比喩が国や文化によって通じない可能性も問題であると述べました。さらに、「眠れる森の美女」という比喩の存在が、論文の引用に女性の純潔性を結びつけるニュアンスをもたらしたことが、他の研究者にも影響し、例えば出版後即座に引用されるもののその後、急激に被引用数が落ちる論文に”smart girl”というラベルを付けた例などが出てきていることも問題である、とされています。

E2117 - スウェーデン王立図書館によるラボ設置のための調査報告書

近年,主に海外の図書館において,館内にラボを設置する館が増えてきている。スウェーデン王立図書館(NLS)でも図書館ラボ設置のための検討が行われ,2018年にはNLSのラボ(以下「NLSラボ」)に求められる要件について委託調査を行った。その調査の報告書である“datalab.kb.se:A Report for the National Library of Sweden”(以下「報告書」)が,2018年10月,調査に携わったスウェーデンのウメオ大学教授Pelle Snickars氏の個人ウェブサイト上で公開された。章立ては,(1)欧米の国立図書館ラボの調査,(2)デジタル研究(Digital Scholarship),(3)NLSラボ設置のための推奨事項となっている。本稿では報告書の概要を紹介することで,図書館ラボに関する知見を深める材料としたい。

オランダ王立図書館(KB)、国民全員に奉仕する「国立図書館」であることを示すため、新しいブランドカラーやロゴを発表

2019年2月26日、オランダ王立図書館(KB)が、新しいブランドカラーやロゴを発表しました。同館では現在、ウェブサイトを含めた全てのコミュニケーション手段を新しいブランドカラーやロゴに変換する作業を実施しています。

KBでは、2015年に公共図書館に関する調整を行う役割が法的に追加されたり、新しい利用者を開拓するための事業を行っていることから、KBが国民全員に奉仕する「国立図書館」であることを示すために新しいビジュアルブランディングを行うこととしたものです。

新しいブランドのコンセプトは「つなぐこと」(connection)で、ロゴは、古典と現代、過去と未来、静と動等の間の結合を表現しているとのことです。そして、開いている本等を表す矢印で結びつける表現で、王立図書館と呼ばれた古典的な世界と、近づきやすい今日の国立図書館をリンクさせています。

New visual brand for the KB(KB,2019/2/26)
https://www.kb.nl/en/news/2019/new-visual-brand-for-the-kb

オランダ・アムステルダム大学出版局(AUP)、オープンアクセス(OA)出版に関しfigshareと連携

2018年2月20日、オランダ・アムステルダム大学出版局(AUP)は、オープンアクセス(OA)出版に関し、研究データ公開プラットフォームfigshareと連携することを発表しました。

原稿や補足データを迅速かつ効率的に独自のポータルから公開できるよう、AUPがfigshareのリポジトリソフトウェアを利用するものです。

利用者は自身のデータを、簡便な投稿システムを用いて提出することができるほか、ポータルで公開しているコンテンツはAltmetricsを含む評価指標、ライセンス情報、閲覧数、DOIといった機能を利用することが可能です。

大学図書館における計量書誌学・オルトメトリクスを活用したサービス(米国、カナダ、オランダ)

2019年1月31日、米国の調査会社Primary Research Groupが、米国、カナダ、オランダの5つの大学において、大学図書館員が教職員・学生向けに行っている計量書誌学・オルトメトリクス(altmetrics)を活用したサービスの状況を調査したレポート” Profiles of Academic Library Efforts in Bibliometrics & Altmetrics”を発表しました。

調査対象はカナダのウォータールー大学、ロイヤルローズ大学、米国のバージニア工科大学、イーストテネシー州立大学、そしてオランダのデルフト工科大学です。各図書館の取り組みを紹介するとともに、教員・学生のニーズをどのように把握し、現在・将来のニーズのためにどう行動すべきかや、計量書誌学・オルトメトリクスをほかのサービスとどう統合するか、それぞれの分野・部門にどう適用すべきかといったことについて示唆を与える内容となっているとのことです。

なお、本文は有料です。

オランダ大学協会(VSNU)、学術成果のオープンアクセス化推進のためのパイロットプロジェクト“You share, we take care”の開始を発表

2019年1月31日、オランダ大学協会(VSNU)は、学術成果のオープンアクセスに関するパイロットプロジェクト“You share, we take care”が同日からオランダの大学において開始されることを発表しています。

オランダのオープンアクセス(OA)に関する情報を提供するウェブサイト“open access.nl”で紹介されているプロジェクトの詳細によれば、出版から6か月経過した学術成果の出版者版を、著者らが大学のリポジトリを通じてオープンアクセス化することをサポートするプロジェクトであり、2019年1月31日から6ヶ月間実施されます。

オランダでは著作権法の改正により、特定の条件を満たした科学的成果については、出版後合理的な期間を設けた後にオープンアクセス化が可能となっています。著作権法で求められる要件と関連して、次のプロジェクト参加条件が示されています。

・出版物がオランダの公的資金により全部または一部が助成を受けていること
・著者または共著者がプロジェクトに参加する機関と雇用契約を結んでいること
・科学論文や著作の1章分など、短い科学的成果であること

オランダ大学協会(VSNU)、Plan Sに対する声明を発表

2019年1月31日、オランダ大学協会(VSNU)がPlan Sに対する声明を発表しました。

オランダのオープンサイエンスに関する国家計画である“National Plan Open Science” (NPOS)で述べられているとおり、VSNUが積極的にオープンサイエンスに関わってきたことに触れ、オープンアクセスはオープンサイエンスの一部であるとし、Plan Sの目標に対する支持を表明しています。

その上で、全世界規模でPlan Sが求める効果をもたらすためにはCOAlition Sのメンバーシップを欧州内外で拡大していく必要があるとしています。

また、Plan Sが適切に取組むべき点として、十分な移行期間の確保、信頼できるジャーナルの明確化など科学出版の質向上のための取組、科学の独立性保証、出版コストの抑制・透明化、若手あるいはキャリアが浅い研究者の立場への十分な配慮等、全7点を挙げています。

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