医療情報

韓国・ソウル特別市教育庁、同庁所管の公共・学校図書館等で実施する2020年の読書療法事業について発表

2020年1月29日、韓国・ソウル特別市教育庁は、同庁が所管する図書館及び生涯学習館において読書療法事業「2020年司書と一緒に読書の旅」を行なうと発表しました。

2005年に南山図書館で開始された同事業は、都市で忙しく生活している人は、自身の不安、傷付いたこと、感情を自分で理解し、また、他人とこれを共有する機会に乏しいことから、自身の状況を振り返ることができる図書を読む過程で参加者とお互いにコミュニケーションを取ることで、自身で治癒する力を養うきっかけを提供することを目的に実施されます。

同事業実施のため、同庁では、司書で構成される、年齢別(子ども・青少年・大人・高齢者)の4つの研究チームを作成し、1年をかけて読書療法プログラムを開発したとしています。そして、このプログラムを基に、各館の司書を対象とした研修・ワークショップ・ベストプラクティスの共有等を行ってプログラムの質を高めたとのことです。

2020年は、学校図書館・各地域の図書館・生涯学習館の77館の116講座において約1,100人を対象に実施する計画としています。

コクラン・ライブラリー、コロナウイルスによる重症呼吸器感染の管理に役立つ系統的レビューのエビデンスを集めた特別コレクションを提供:レビュー要約の日本語訳作成も進行中

2020年2月11日、国際的非営利団体コクラン(Cochrane)の系統的レビュー等を収録した高品質な医学情報源のデータベース「コクラン・ライブラリー」は、コロナウイルスによる重症呼吸器感染の管理に役立つコクラン系統的レビューのエビデンスを集めた特別コレクションを提供することを発表しました。

これは新型コロナウイルス(2019-nCoV)の大流行が、世界保健機関(WHO)により国際的な公衆衛生上の緊急事態を宣言されたことを受けて、関連するコクラン系統的レビューへの迅速なアクセスを確保するため実施されるものです。特別コレクションには、重症急性呼吸器感染症による入院患者の管理と特に関連すると特定されたレビューが集められています。コロナウイルスの流行に関する2020年1月28日のWHOによる中間ガイダンスと関連するレビューやコクランの急性期および救急医療グループによって関連性を特定されたレビューとして、補液と昇圧剤による治療、呼吸補助と機械的人工換気、人工呼吸器の離脱、低酸素血症のマネジメント、薬物療法、集中治療における栄養療法のトピックに関するレビューが含まれています。

中国の「デジタル読書」関連企業らが新型肺炎への取組で協力:一部コンテンツや感染予防に役立つ電子書籍等の無料公開を実施

中国オーディオビジュアル・デジタル出版協会(CADPA)が、2020年1月30日付けで、電子書籍サービスなど「デジタル読書」(数字閲読)関連の事業を行う会員企業に対し、協力して新型肺炎の感染拡大への対抗策に取り組むことを呼び掛けています。

具体的な対抗策として、室内で過ごす時間の充実のため、一部のデジタルコンテンツを2020年2月末までの期間限定で無料公開することや、感染予防に役立つ電子書籍等の無料公開による知識普及を挙げています。

CADPAによる2020年2月6日付けの発表では、55のデジタル読書プラットフォーム及びデジタル出版企業が呼びかけに応じ協力を行っており、すでに多数のコンテンツの無料公開を始めていることが紹介されています。

数字阅读行业战“疫”倡议书(CADPA , 2020/1/30付け)
http://www.cadpa.org.cn/news/view?id=567

70以上の研究助成団体・出版者等が新型コロナウイルスに関する研究データ及び研究成果の広範かつ迅速な共有に関する声明に署名

2020年1月31日、英・ウェルカム・トラストのウェブサイト上で、新型コロナウイルスに関する研究データ及び研究成果の広範かつ迅速な共有に関する声明が発表されました。2月4日時点で、日本の国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)等を含む70以上の研究助成団体・出版者等が署名しています。

世界保健機関(WHO)が国際的な対応を行う上で支援となる、新たな研究成果に迅速にアクセスできるようにすることを目指しており、以下の点を確実にするために協力を実施する内容となっています。

名古屋市鶴舞中央図書館、展示「新型コロナウイルスに関係する肺炎」を実施中

名古屋市鶴舞中央図書館が、2020年1月28日から2月4日まで、展示「新型コロナウイルスに関係する肺炎」を実施しています。

国際的な感染症やその防御、拡大防止についての知識を得られる本を展示するものです。

鶴舞中央図書館 「新型コロナウイルスに関係する肺炎」≪展示期間:1月28日(火)~2月4日(木)≫(名古屋市図書館)
https://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/topics_tenji/entries/20200131_01.html

参考:
安城市図書情報館(愛知県)、コロナウィルス関連情報サイトをまとめたチラシを作成
Posted 2020年1月31日
https://current.ndl.go.jp/node/40128

米国国立医学図書館(NLM)、同館のオンラインサービスにより「新型コロナウイルス」関連情報の提供を実施:塩基配列データハブ、関連文献の書誌情報一覧、一般向け情報の提供やMeSH補足用語への追加等

2020年1月31日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館傘下の国立生物工学情報センター(NCBI)が提供する、注釈付きのDNA情報データのリポジトリGenBank®に収録された「新型コロナウイルス」の塩基配列データへ、迅速・簡便なアクセスが可能となるようにデータハブを提供していることを発表しました。

お知らせの中でGenBank®内の「新型コロナウイルス」に関するデータハブへのリンクが提供されています。NLMは、GenBank®ではこの感染拡大に関するデータの迅速な公開を続けており、新たな塩基配列データの提出も歓迎する、としています。

また、NLMは以下の同館オンラインサービスでも、「新型コロナウイルス」に関する情報を利用可能にしていることを合わせて発表しています。

Brill社、13世紀にイスラム圏で執筆された医学史に関する参考図書英訳のオンライン版を英・ウェルカム財団等と共同製作しオープンアクセス(OA)で公開

2020年1月30日、オランダの学術出版社Brill社は、英国のウェルカム財団・オックスフォード大学と共同製作した“A Literary History of Medicine - The ʿUyūn al-anbāʾ fī ṭabaqāt al-aṭibbāʾ of Ibn Abī Uṣaybiʿah Online”をオープンアクセス(OA)の参考図書として公開したことを発表しました。

OA公開された参考図書は、13世紀シリアの医師ウサイビア(Ibn Abī Uṣaybiʿah)による、古代ギリシャから著者の同時代までの432人以上の医師らの伝記等で構成された、包括的な医学史に関する最初期の著作『ウユーン(Uyūn al-anbāʾ fī ṭabaqāt al-aṭibbā)』英訳版をデジタル化したものです。『ウユーン』は、イスラム圏におけるギリシャ・ローマ文化の遺産、古代・中世の医療、アラビア語文学と詩、イスラム文化におけるキリスト教徒とユダヤ教徒、中世の歴史社会の研究者にとって、特に重要な資料であるとされています。このBrill社刊行の『ウユーン』英訳版では、ウサイビアによるアラビア語の原テキスト、完全な注釈付きの翻訳、著作の重要な背景を示す導入的なエッセイが提供されています。

英国読書協会、子どものメンタルヘルス等を支援するためのブックリスト“Reading Well for children”を公開

「子どものメンタルヘルス週間2020(Children's Mental Health Week 2020)」の初日にあたる2020年2月3日、英国読書協会(Reading Agency)が、子どものメンタルヘルスや幸福を支援するためのブックリスト“Reading Well for children”を 公開しました。

学校が児童期・青年期メンタルヘルスサービス(CAMHS)に開校日平均183件紹介を行っており、そのうちの56%が小学校からであったとの王立小児科小児保健学会(Royal College of Paediatrics and Child Health)の2018年の調査報告や、読書関連団体Booktrustによる4歳から11歳の子どもの親の3分の1以上が少なくとも週に1回は子どものメンタルヘルスを心配しているとの調査結果を受けて作成されたもので、公共図書館において無料で入手できます。

同リストは、メンタル面での健康に関する図書のリストを公共図書館を通じて提供するReading Wellプログラムの一環として、慈善団体Libraries Connectedと連携して作成され、王立公衆衛生協会(Royal Society for Public Health)からの承認も受けています。

安城市図書情報館(愛知県)、コロナウィルス関連情報サイトをまとめたチラシを作成

2020年1月30日、愛知県の安城市図書情報館が、コロナウィルス関連情報サイトをまとめたチラシを作成し、同館ウェブサイトで公開しています。

館内でも配布されています。

コロナウィルス関連情報サイト(安城市図書情報館, 2020/1/30)[PDF:1ページ]
https://www.library.city.anjo.aichi.jp/documents/2020corona.pdf

新型コロナウィルス等の感染注意喚起(安城市図書情報館, 2020/1/31)
https://www.library.city.anjo.aichi.jp/coronavirus.html

Springer Nature社、新型コロナウイルスに関する情報サイトの開設・関連性の高い研究論文の無料提供等を実施

2020年1月30日、Springer Nature社は、中国・武漢市で発生し世界的に感染が拡大する呼吸器疾患の原因「新型コロナウイルス(2019-nCoV)」について、同社のウェブサイト上に情報サイトを開設し、最新の研究・エビデンス・データへのアクセスを可能にすることで対応の支援を実施することを発表しました。

情報サイト上では、Springer Nature社が発行するコロナウイルス研究に特に関連性が高い最新の研究論文や、コロナウイルスに関する解説記事等の一覧が提供されています。情報サイトは継続的に更新され、提供された全ての論文・解説記事等のコンテンツへは無料でアクセスすることが可能です。

Springer Nature社は、新型コロナウイルスの感染拡大に対処する上で重要と思われる論文にアクセスできない場合には、カスタマーサービスチームへ問い合わせるように呼びかけています。また、同社のジャーナルへ新型コロナウイルスの感染拡大に関連する論文投稿を検討する著者に対して、プレプリントサービスを活用することにより、中間的なデータセットや最終的な研究データセットを公衆衛生コミュニティや研究コミュニティ、世界保健機関(WHO)等と可能な限り迅速に共有するよう強く推奨しています。

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