機関リポジトリ

英・JiscのPublications Routerと英・Symplectic社の研究情報管理システム“Elements”が連携を開始する

2020年1月15日、英・Jiscは、論文のメタデータおよびフルテキストを出版社等から各大学の機関リポジトリ等へ通知・転送するためのシステムPublications Routerが、英・Symplectic社の研究情報管理システム“Elements”と連携を開始したことを発表しました。

JiscとSymplectic社は2019年初頭に、英国のケンブリッジ大学、及びシェフィールド・ハラム大学とともに、Publications RouterとElementsを併用する際の技術的な適合性を検証するパイロット研究を実施しました。2大学は機関リポジトリとしてそれぞれDSpace、Eprintsを使用しています。

2大学はSymplectic社の統合モジュール“Repository Tools 2 (RT2)”を用いて、Elementsへの新規レコード追加や既存のレコードの照合のために機関リポジトリから研究成果データの収集を行い、Publications Routerが自動的に保存したレコードにもうまく機能するかどうかをテストしました。パイロット研究ではこのような両システムの利用において、Publications RouterとElementsに技術的な適合性があることが示された、としています。

E2217 - 図書館総合展2019フォーラムin大阪<報告>

2019年9月28日,大阪市にあるYMCA国際文化センターを会場に,2019年3回目の図書館総合展地域フォーラム(CA1944参照)が開催された。3回目のテーマは「open」である。フォーラムは,第1部に関西の各機関・グループで活躍する8人の登壇者によるリレートーク,第2部に協賛企業によるプレゼンテーション,第3部に「OpenGLAMの可能性を再度考える」というテーマで講演・報告が行われた。

【イベント】国立大学図書館協会中国四国地区協会・JPCOARワークショップ「『OA + x = OS 』~とにかくオープンアクセス・オープンサイエンス~」(2/13・岡山)

2020年2月13日、岡山大学附属図書館中央図書館3階セミナー室において、国立大学図書館協会中国四国地区協会の主催・オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)の共催により、ワークショップ「『OA + x = OS 』~とにかくオープンアクセス・オープンサイエンス~」が開催されます。

オープンサイエンスの動きが活発化し、大学図書館にもその対応が求められていることを背景に、オープンサイエンスの最新動向の把握と機関リポジトリによるグリーンオープンアクセス(OA)の取り組み事例の共有を通して、学術情報のオープン化に大学図書館がどのように貢献できるのかを考える、という趣旨の下で開催されます。参加費は無料ですが、定員は80人で事前の申し込みが必要です。当日の主なプログラムは次のとおりです。

・開会挨拶・趣旨説明
 李禎之氏(岡山大学附属図書館副館長)

〇第1部 とにかくオープンサイエンス
・基調講演「オープンサイエンスの潮流と図書館機能の重要性」 
 林和弘氏(科学技術・学術政策研究所)

・講演「図書館員のためのオープンサイエンス」
 杉田茂樹氏(上越教育大学)

・質疑応答

オランダ大学協会(VSNU)、改正著作権法第25fa条(“Taverne Amendment”)による学術成果のオープンアクセス(OA)化の実施拡大に対する支援を決定

オランダのオープンアクセス(OA)に関する情報を提供するウェブサイト“open access.nl”の2020年1月7日付の記事で、オランダ大学協会(VSNU)が2019年末に、改正著作権法第25fa条(“Taverne Amendment”)の実施拡大に対する支援を決定したことが紹介されています。このVSNUの決定は2020年までに学術成果の全てをOA化するという目標を再加速させるためである、と説明されています。

“Taverne Amendment”は、オランダの公的助成を受けた学術論文や図書の一部は、公表後、合理的な期間を経るとOAで公開可能になるという内容の条項です。VSNUはこれによる学術成果のOA化を加速させるため、2019年1月に公表から6か月を経た学術成果の出版社版を、著者らが機関リポジトリによりOA化することを支援するパイロットプロジェクト“You share, we take care”を開始しました。2019年中、“You share, we take care”には600人以上の研究者が参加し、2,800件以上の学術成果がOA化されています。

英国の機関リポジトリアグリゲーターCORE、提供コンテンツの閲覧画面をリニューアル:PDFのアウトライン・サムネイル表示機能や関連論文推薦機能等を実装

2019年12月16日、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREは、ポータルサイトから提供しているコンテンツの閲覧画面をリニューアルし、新機能が追加されたことを発表しました。

リニューアルにより、COREポータルサイト上でコンテンツを閲覧する際に、画面左上隅に新たに2つのボタンが追加されています。左側のボタンを押すと、コンテンツがアウトライン化されたPDFである場合には、論文の章立て等のアウトラインを表示させることができます。右側のボタンを押すと、PDFをサムネイル表示させてページ間を高速で移動することが可能になります。

また、リポジトリ・ジャーナルシステム等向けに関連論文を推薦するプラグイン“CORE Recommender”の機能も閲覧画面に統合されており、数千規模のオープンアクセスデータプロバイダのネットワークの中から、閲覧中のコンテンツに類似した論文を発見することが可能になっています。

カナダ研究図書館協会(CARL)、機関リポジトリに関する報告書“Institutional Repository Statistics: Reliable, Consistent Approaches for Canada”を公開

2019年12月17日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、機関リポジトリに関する報告書“Institutional Repository Statistics: Reliable, Consistent Approaches for Canada”を公開しています。

同国のリポジトリの実践と、リポジトリの利用に関してより効果的に追跡・監視できる新しいツールとプロセスをよりよく理解するための情報収集を行なったものです。

また、カナダの全リポジトリを対象とした信頼でき比較可能な統計を共同で実現するための方法を提案しています。

オープンリポジトリーズワーキンググループ(ORWG)による一連の報告書の最初のものと説明されています。

CARL Releases Report on Institutional Repository Statistics Tracking(CARL, 2019/12/17)
http://www.carl-abrc.ca/news/report-on-ir-statistics-tracking/

英国の機関リポジトリアグリゲーターCORE、Plan Sへの支持を表明

2019年12月9日、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREは、Plan Sに対する賛意を表した声明“CORE welcomes Plan S”を発表しました。

COREは、多数の学術コミュニティから支持されたPlan S原則に賛同し、様々なリポジトリや雑誌からオープンアクセス(OA)の研究成果を集約し広く利用可能なものにするという自らの使命によって、次の点でPlan Sの実現に貢献可能であることを表明しています。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「IRDBデータ提供機関のためのDOI管理・メタデータ入力ガイドライン : junii2編」を改訂

2019年12月18日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、「IRDBデータ提供機関のためのDOI管理・メタデータ入力ガイドライン : junii2編」を改訂したことを発表しました。

同ガイドラインはJPCOARコンテンツ流通促進作業部会が国立情報学研究所(NII)の協力のもと作成したものです。メタデータフォーマットとして、JPCOARスキーマではなくjunii2を利用中の機関でも研究データに対してJaLC DOIを登録したいというニーズがあったため、2019年5月に公開されたJPCOARスキーマ編に準拠して改訂を行った、としています。

JPCOARは改訂の主なポイントとして以下の3点を挙げています。

・研究データのDOI登録方法の追加
・Crossref DOIの登録の条件の変更
・リポジトリとは別サイトでの本文ファイル公開に関する注意追加

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)、「オープンアクセス方針」を策定

2019年12月16日、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)が、「オープンアクセス方針」を策定し、公開しました。

「オープンアクセス方針」を公開いたしました(KU-ORCAS, 2019/12/16)
http://www.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/news/20191216_526/

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター オープンアクセス方針(KU-ORCAS)
http://www.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/oa-policy/

参考:
E1967 - 関西大学アジア・オープン・リサーチセンターの目指すもの
カレントアウェアネス-E No.336 2017.11.02
https://current.ndl.go.jp/e1967

信州大学附属図書館、同館で開催された「オープンサイエンス講演会」の開催報告・発表資料を公開

2019年12月12日、信州大学附属図書館は、2019年12月10日に同館が開催した講演会「基礎から知る「オープンサイエンス」~世界の潮流と研究者・大学の役割~」について、開催報告を公開したことを発表しました。

講演会当日に行われた、杉田茂樹氏(上越教育大学学術情報課長、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)運営委員)の講演「欧州研究大学連盟『オープンサイエンスが大学に果たす役割』を読む」と岩井雅史氏(信州大学附属図書館)の報告「信州大学におけるオープンアクセスの歩みとオープンサイエンスに向けて」について、その概要が報告されています。また、ディスカッションでは、同館館長の渡邉匡一氏らによる研究者の立場からの研究データの管理・公開に関するプレゼンテーションと、フロアの教員・研究支援担当者など様々な立場の参加者からコメントや質問があったことが紹介されています。

信州大学機関リポジトリ上で、当日発表資料として杉田氏・岩井氏の発表資料、及び渡邊氏のプレゼンテーション資料「文系研究者の研究データ : 日本文学研究の場合」が公開されています。

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